Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.
An another tale of Zeta・・・INTERVIEW
(機動戦士広東麺ガンダム 2006年二次創作)
目次
作品本体及び対照表
1.「広東麺ガンダム」 当サイト唯一の二次創作
2.この作品を出す理由(こんな作品は書いてくれるな)
二次作品本体
作品名 | 作者 | ジャンル |
機動戦士広東麺ガンダム | 小林 昭人 | SEED二次創作 |
機動戦士広東麺ガンダム2 | 小林 昭人 | SEED二次創作 |
機動戦士広東麺ガンダム3 | 小林 昭人 | SEED二次創作 |
機動戦士広東麺ガンダム4 | 小林 昭人 | SEED二次創作 |
広東麺ガンダム5(総集編) | 小林 昭人 | SEED二次創作 |
小林作品 | 陶金節元作品 |
第一話 「始まり」 | FINALWAR1 |
第二話 「梁山泊攻略作戦」 | FINALWAR2 3 4 |
第三話 「上海へ」 | FINALWAR5 6 |
第四話 「暗殺ロボットSWH-A」 | FINALWAR7 8 9 |
第五話 「総集編」 | なし |
1.「広東麺ガンダム」 当サイト唯一の二次創作
ハヤト: これは二次創作、ですよね、10年前の作品ですが、、
小林: ガンダムSEEDやデスティニーを見てないと話に入っていけないから、これは二次創作だよね。本来このサイトにあっちゃいけない作品だ。
ハヤト: 確か掲示板でのケンカが制作の動機とか、呆れ果てた話ですが。
小林: 掲示板じゃないんだ。ATZの初版を書き終えた頃、つまり、このインタビューコーナー(旧)を始めたばかりの頃はガンダムの二次って多くてさ、当時はこのサイトにもメールも掲示板もあったから、「自分の作品を読んでくれ」と、かなりの数の二次創作作家がメールを送ってきたこともあった。ほら、G-Roomとか、二次創作の掲示板でそういう作家を集めるところとかができてきた時期だよ。
ハヤト: 今は無くなっているのが多いですね。G-Roomもどうなったんだか、、で、その中の一人に盲目将軍・陶金節さんという方がいたんですね。確か中学生とか。
小林: 「そんなもん書くより学校でちゃんと勉強しろ」と返事したのが悪かったのか、あと、小説そのものも正直言って出来悪かったしね(作例・ガンダムFINALWAR)、二次創作にハマる人って最初はこんな感じなんだ。ホントに中学生だったかもしれないね。で、色々指摘したらそれで腹を立ててしまい、それで立てられたのがこのスレッド。
小林: これはほとんど一人で書いているようだが、内容を見て「私とは違うな」と、ハッキリ言って私の中学時代はもっと常識があった。
ハヤト: これには私も驚きました。実はこれ以外にもあちこちに小林さんの悪口書いていましたね、この人。
最近のコメント、事情に対するこちらの応答は本文の通り。で、その魅力が皆無と書いてくれた人の作品もここで掲示している。実力がまるで違うことは分かると思うが、、
小林: 中学生のうちからこういう2ちゃん言葉を覚えちゃ、ロクな大人にならないよ。それに方法が惰弱だ。不特定多数の見る掲示板に悪口書いて対抗できると考えるようじゃ、とてもまともな作品なんか書けないよ。これは弱虫がいじめられて泣きつくような感じだ。で、教育的配慮として、ガンダムSEEDの二次創作の奴の作品を下敷きにして、こちらが書いてやったのがこの作品だ。まあ、三次創作だな。
ハヤト: 確かブログに一週間くらいでシャカシャカ書いていましたね。2~3年後だかに一度修正を加えましたが。5話のスタジオ・パルフェの場面ですね。あとはほとんど直してない。元作品のネタが切れたので終了、続編予定なしとは当時も言っていました。
小林: 同時期にガンダムSEED・Revival(つぶれた)という企画物が進行していたから、その話も少しある。マア、うちには珍しいゲテモノだよね。
ハヤト: 作品の見方はですね。最初に彼の作品に目を通して、それから小林さんの作品という手順ですね。
小林: 陶金の作品よりは読みやすいから、別に知らなくても読めるとは思うけど、知っていないと楽しめない作品だ。
ハヤト: 元作品は最初の一話で十分でしょう、読んでウンザリしますし、後半は小林さん無視してますからね。
小林: あれでも元作品は目を通して使える部分はないかと探したんだぜ。あと、フォーマットは古いので一部のOSではまともに動かない。でも、直さない。
2.この作品を出す理由(こんな作品は書いてくれるな)
ハヤト: しかし、解せませんね。飛田カオルさんとの約定でインタビューに使える容量が増えた(事実上無制限)になったことはありますが、何も10年前のこれを出すことないでしょう。
小林: 今だにウチの作品を二次創作と言う人がいるけど、コミケとかで変な雑誌売っている人はそうなのかな? それにガンダムもこのところ放映が久しくなくてさ、またぞろ10年前みたいな作品を書く人が出てきたこともある。設定の重箱を突いたような話で、登場人物は説明不足で、アニメを知らないと読めない作品、そういうのを二次創作と言うんだ。
ハヤト: 実際は二次創作のようなオリジナルという作品もあるから紛らわしいですね。例えばヤマト2199とかは元のヤマトとはだいぶ違う話です。ガンダムも確かZZの話なんですが、Web小説で元の話をかなり変えた作品がありますね。でも、小林さんに言わせれば、これではダメだと。
小林: 私も昔ほど剣呑じゃないからさ、人の作品を挙げるのは避けたいけど、例えばはツカサ・ヒカルさんという人の作品だが、設定は元の作品とはかなり変わっている。話の進め方もラストも違うしね。でも、元作品(ZZ、ガンダム0083、北爪CDA)を知らないと興味を持てないし読んでも面白くない。2199もそうだな、これじゃダメなんだ。ま、この人はこう言っても陶金節のように錯乱はしないと思うけど。
ハヤト: 何がまずいんですか? キャラの使い方がとか好みとかそういった批判は抜きにしてですねえ、テクニカル的には?
小林: ガンダムZZは全47話、北爪CDAは全14巻、比較的小さな0083だって13話だ。これだけの内容を「2時間の映画並み」の長さに詰め込んで、さらに独自の設定解釈を加えるという試みは野心的だけど、先ず指摘できることはこれじゃ分量が足りない。だから山ほど出てくる登場人物のディティールが説明しきれていないから結局既存作品頼みになるし、色々な話のダイジェストみたいな散漫な印象しか無いんだ。これだけの人物を出すなら、人物紹介だけでもこの分量じゃ足りない。
ハヤト: プロでも陥りがちな話ですね。2199はキャラも新要素も増えたのに話を増やさなかった。
小林: オリキャラも交えて独自解釈をしたい、テレビの話はそのままに違う展開をしたい、二次創作作家の夢だけどさ、ガンダムエースのマンガがおしなべて面白く無いのと同じで、それじゃちゃんとした作品は作れないんだ。まず分量を考えないと。
ハヤト: ATZも最初はテレビ作品と同じ全52話という構想でした。叙述も1話1万7千字とコンパクトを心掛けていましたが、話自体は全くのオリジナルですよね。
小林: 人の作品を色々言う人がいるが、論理的に必然なんだ。もし私がZガンダムの話のサイドストーリーとして、それでいて本編に負けないくらいの大河という構想でこれを考えたなら、単純に考えてZガンダム全50話の約二倍、100話が必要だ。30年前の本編も再解釈しつつ、独自の要素を入れるのだからね。あるいは1話辺りの文字数を倍にして4万字にするか、それなら53話でできるな。が、ATZには「読了時間一話30分」という決まりがある。4万字の文章を30分では読めないよ。同じ4クールでテレビ化するなら結局取捨選択の必要があり、話もダイジェストにしかならない。そんなもん面白く無いよね。
ハヤト: 全100話はダメ、一話3万字もダメ、ダイジェストも見にくいとなると、ATZがオリジナルの話になったのは必然ということですね。
小林: この作品はZガンダム全50話に一話一話ぶつけていくというのがコンセプト(改訂で放棄)だ。だから30分以内に読めなきゃいけないし、話のクオリティも上回ってなきゃいけない。下回るんだったらそもそも書く意味が無い。ダイジェストなんて論外だ。そういう諸条件を考えれば、参照した元作品についてはメカの名前やキャラクターの空気を残すのがせいぜいだ。
ハヤト: ま、小林さんはそもそもZガンダムに極めて批判的でしたから、本編と並立した二次という発想はそもそも最初から無かったですね。ただし、批判していたのはストーリーや制作指導で、声優の演技やデザインなどにはあまり文句がなかった。むしろ同情的で、それが作風を作っていることがありますね。
小林: そういう感じだから元作品の取捨選択はかなり厳しくやったしな。エマとか出すのだって、ATZじゃ最初からどういう人か説明しなければいけないのだから。単に民間人を軍人に変えて、それで説明した気になっているような程度の低いものじゃない。
ハヤト: 完全オリジナルのストーリーだったので、初期の批判には中身が薄いというものもありましたね。
小林: 先ほど挙げたツカサさんの作品は見ると一話1万3千~2万字、平均1万9千、少しバラつきが大きいが、一話としては妥当な長さだろう。ATZもそんなもんだしな。でも、彼の場合はそういうことを言われたことはなさそうだね。30分で読めるようにするのにこちらがどれだけの工夫を凝らしたか、サラッと読んで「中身が薄い」というのはむしろ褒め言葉だ。ツカサさんの方は、、いや、言うのは止めよう。別に本人に他意はないからな。ここで取り上げられない作品だって山ほどあるし。
ハヤト: ま、一例として挙げた点では二次としては出来の良い方じゃないでしょうか? まだ二次なんですがね。
小林: 他の作品を知らないと分からない点が多すぎるのでオリジナルとは呼べんな。とりあえず、フォーマットも古い広東なんかを今頃出すのは、ウチの作品も注目されてきた折、こういう作品は絶対に書いてくれるなという悪い例だ。陶金節の作品なんか論外だし、それを元にした私の作品もそうだ。このインタビューを読み、作品を一度読んだら心して欲しい。二次創作というのはこういう作品を言うのだと。
ハヤト: 長々と主張していますが、要するに反面教師ということですね。
小林: こちらも恥ずかしいと思っているのだからね。でも、他人にこんな作品を書かせるのはもっと無念だ。だから、恥を忍んで晒しておく。