Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.
An another tale of Zeta・・・INTERVIEW
(インタビュー 2016/08/9)
機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。
はじめに
ハヤト: こんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。
小林: 作者の小林昭人です。
1.まずは時事の話
ハヤト: この結果ですが、、小林さん予想してたでしょ?
小林: 確かに宇都宮を下げろとは言ったが、それは彼の年齢の問題であって、もっと高齢者(鳥越)を立てるなら下げる必要ないわな。自民の方も立てるなら小池しかいないだろと言っていたから、全然意外じゃないな。石原慎太郎の筋書き通りじゃないか?
ハヤト: でも、石原氏は選挙中、小池さんを中傷する発言をしてましたよ。
小林: それで損をするのはそういう人を抱え込んだ方だ(自民、増田)、はいはい、この話はこれでおしまい。
ハヤト: ホントに興味なかったんですね。
2.ATZ百科事典、資料集
ハヤト: 期せずして三色旗になっていますが、百科事典が39ページ、資料集も60ページならもういい感じですね。
小林: 全部で第一部と同じくらいあるよね。いや、ページが詰まっている分、第一部より若干多いかも。
ハヤト: まだ掘り出せそうですが、今後もいくらかは増えるんでしょうね?
小林: たぶんそうなるけど、話が断片的になっているから、これは構成力が必要だろうね。
3.エウーゴ標準機?
途中から更新されるはずだったエウーゴ標準機GMⅢ(ジェスリー)
小林: これは意外だったというか、原稿書いていたんだね。エウーゴは途中でマラサイを更新するはずだった。
ハヤト: ATZではエウーゴ標準機はマラサイですからね。しかも、オリジナルより小さい(17.5メートル→12~13メートルほど)し、スペックダウンされているという。
小林: 明確に書いていないけど、ATZの場合は全長18メートルのガンダムがフルサイズで、それより小さいのを軽MS、大きいのを重MSと言っているわな。普通はガンダムより小さい機体がほとんどだ。GM(ファースト)もオフィシャルではガンダムとほぼ同じ大きさ(18.5m)だけども、ATZの場合は16メートルとガンダムより2メートル小さい機体になっている。だから、武装とか装甲とかを含んだ大きさで言えばGMはガンダムの70%の能力の機体。実質的にはGM系列がいちばん多いから、16メートルが標準サイズだよね。
ハヤト: 艦船カタログとか百科事典にGMプラスとかマイナスという記述がありますが、このGMは全長(頭頂高だが全高と記す)16メートルなんですね? それを基準にプラス、マイナスと書いているということですか?
小林: 図にしてみるとこんな感じだね。ATZの場合、アライアンスのサイズがおおよそ標準サイズだ。オフィシャルのGMだとGMプラスで大きいんだな。
ハヤト: アライアンスは作品ではGMの発展型ですから、そうなると全長が16メートルくらいで40トンの機体というのが一応標準と。
小林: だいたいそんな感じで考えていたよね。だってテレビ見る限りじゃGMがガンダムより強そうには見えないしな。70%くらいの性能で妥当だよ。
ハヤト: まあ、作品ではエウーゴは安いゲリラですから、装備は標準(GM)以下なのが当たり前となると、マラサイはこのくらいがちょうど良いでしょうね。
小林: だから機種更新と言っても、GMマイナスの機体(マラサイ)がGM(ジェスリー)になるのがせいぜいだし、実際には採用しなかったからね。
ハヤト: 第4部で出てくるゼータはどうなんですかね? あれもエウーゴ機なんですが。
小林: あれはロボット形態はフルサイズ(18m)で、ウェイブライダー時はGMサイズだからエウーゴでもいいんだ。
ハヤト: 良く考えてみれば、ウチでは何でエウーゴはこれ(マラサイ)になったんですかね?
小林: 創設資金がジオンとコロニー同盟の金だろ、それにウチでは水中メガネは連邦機(オーセンティック)だから、制式艦隊にネモをやっちゃうとエウーゴに廻せる機体がなくなるんだよね。それでいちばんチープそうなマラサイをさらにチープにしてエウーゴにやったと、そういう経緯だな。
ハヤト: ウチではネモはいわゆるフルサイズ(18m)、量産型ガンダムという位置づけですからね。RX-178はもっと大きい。
4.資料集収録の挿話
ハヤト: やっぱり、第三部の挿話がいちばん多いですね。というより、それしかない。
小林: 一部はフラガさんの書いていたコンブル事件とか、二部はラストのコロニー制圧シーンとかあったが、前者は挿話と言うには大きいし、後者はホント断片的で載せてもしゃあないかと。
ハヤト: とりあえず、20項目以上作りましたが、印象的な話はありますかね?
小林: 最初に載せるくらいだから、使わなかった宣伝戦パート2は面白いわな。
ハヤト: 飛田カオルさんは何と言ってました?
小林: 発展させれば面白いというのが、第四部になるけど「二人の乙女」のベラの下り。
ハヤト: 「ある舞台の裏側」はもう少し詰めればほとんど本編で使えそうな感じですね。あと、アムロの戦後を書いた「戦後のアムロ・レイ」はこちらの方がオフィシャルよりも良いんじゃないかと。
小林: とりあえず、本編にあまり抵触しないのを選んでいるけどね。やっぱり我ながらATZって柔軟性高いよね。
ハヤト: 本編で進んでいるストーリーライン以外の話を許容できる世界観の広大さがありますからね。
小林: 今は何やってるか知らないけど、ガンダムエースの安い戦記物くらいだったら全部呑み込んでもお釣りが来るくらいの余裕はあるわな。むしろオフィシャルよりずっと書きやすいんじゃない?
ハヤト: あちらは一年に一回コロニーが落ちる世界ですから。宇宙世紀の年表は決まってますので。
小林: そんなの人住めないよ。個人的には「ある舞台の~」がいちばん気に入っているな。本編ではきちんと書けなかったシン・マツナガやアイナ・サハリンについてこれだけ書いていれば十分という感じだしな。もっとも、話にするにはもう少し詰めんといかんけど。
閑話休題
ハヤト: 今週いちばんのニュースといえばこれでしょう、小林さんはどう思われます?
小林: 辞めたいというのに辞められない職業というのはこの国では天皇以外ないわな。退位も良いんじゃないかと思うが、問題あるよね。
ハヤト: おことばがありますが、「個人として」といってもギリギリまで踏み込んだ感じがありますね。
小林: 生前退位を法制化するには国会を通さなきゃいかんからな。内閣の助言と承認なしにテレビ会見したように見えるのは、これは憲法で禁止されている政治的影響力の行使に該るだろう。それは何とかなるとしても、問題は次だ。
ハヤト: 確か陛下は天皇位をまず皇太子に譲って、それを譲位させて秋篠宮に、そして秋篠宮の子の悠仁君が成人したらそれに譲るという算段と聞いていますね。
小林: 壮年の元天皇が二人も出る上に、自分も辞めるわけで、場合によっては上皇が三人という事態も考え得る。今の天皇はともかく、譲位させられた二人が身軽になってする発言によっては相当まずい事態が生じうるよね。天皇でなければ政治的発言をしても良いし、発言をすれば利用する人間が出てくる。元天皇が皇籍離脱して東京都知事選なんかに出たらどうなると思う?
ハヤト: それはちょっと、、しかし、戦争直後には皇族内閣も有りましたしね、ま、今の方々がそうとは見えませんが。
小林: 今の天皇が退位して政治的発言をすれば、改憲論なんか一撃で潰れるよね。それに見る所、平成天皇は改憲に反対のようだし。
ハヤト: 体力的に厳しいと言っても、足腰は立ちますし頭脳も明晰のようです。摂政じゃまずいんでしょうか?
小林: その理屈はおことばからはハッキリしなかったよね。これは邪推だが、たぶん、まだ足腰立つうちに皇統問題に決着を着けたいんじゃないだろうか。つまり、悠仁君即位計画だな。10年生きればできない話じゃない。
ハヤト: 今の皇太子にはちょっと不安がありますからね。いや、皇太子本人というより家族の方が。
小林: これさえ問題なければたぶん、生前退位なんて不穏なことは考えなかったと思うんだ。しかし、こちらもすぐに良くなりそうには見えない。皇太子の娘の愛子には女帝論があるけど、発達障害とか色々問題あるらしいしな。奥さんの方はもう20年治らないし。
ハヤト: 今の陛下でなくても何とかしたいところでしょうね。
小林: それに女帝論には問題もあってさ、外戚が変な影響力を持つという。例えばトヨタ自動車の社長の息子が愛子の婿になったらどうなる?
ハヤト: 歴史絵巻の定番パターンですなあ。「トヨタにあらずんば人にあらず」なんてやるんでしょうか?
小林: 絶対そうなるよね。というより、それ以外になった試しがない。
ハヤト: 陛下はセンチュリーロイヤルは嫌いそうですよ。いつも普通のセンチュリー乗ってます。ま、女帝論には実質的にも形式的にも問題があるということですね。
小林: 愛子がATZのハマーンみたいにものすごい才女だったら女帝くらいやってのけるんだろうけどね、あれはSFだから。
ハヤト: アナタの作品だって今の天皇みたいなことを彼女にやらせたらおかしくなるじゃありませんか(→ハマーンの夢魔)。
小林: というわけで、女帝論は今の皇室ではたぶん禁句なんだろう。私も無理あると思うし、そうなるとやっぱり悠仁君即位計画か、確かにこれしか無さそうな気はするな。
ハヤト: そろそろ結論を出すとどうなんでしょう?
小林: 平成天皇の真意は分からないが、退位しても皇室会議の議長の座は手放さないんじゃないだろうか。あるいは同等の影響力のある地位は求めるだろう。悠仁君即位計画を遂行するにはこの地位が必要だ。議長は皇室の内部問題だし、この辺の駆け引きを見れば真意は分かるわな。
ハヤト: それじゃ、今回はここまで。