Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2022/11/19)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.ウクライナ戦争270日目



小林: 戦争は長期化しそうだし、気が滅入るから小説も含めてしばらく休みにしていたんだ。

ハヤト: その間にウクライナの反攻があり、セベロドネツクは奪回できませんでしたがヘルソン市は取り返しましたね。何でも陽動作戦だったとか。

小林: ロシア軍がかなりの被害、国防に支障を来すレベルを受けているのは本当だ。消耗戦といってもウクライナは地の利があり、欧米からの支援があり、プーチンが20年掛かって再建したロシア軍も今や半分戦えるかどうか。

ハヤト: やめるべきですよ、こんな戦争、大義名分も何もないじゃありませんか。

小林: ロシア軍が戦力を回復する見通しは極めて低いと見るべきだろう。が、それでも終わらない

ハヤト: 相次ぐ敗戦続きで軍の威信が地に落ちていますからね。ロシア軍も全管区で司令官が更迭され、プーチン氏の軍掌握はむしろ進んだといえます。クーデターなんか起きようがありません。

小林: ポーランドに落ちたミサイルはウクライナの迎撃ミサイルだというけど、これはロシアじゃ都合悪いんだろうな。

ハヤト: 残骸からウクライナ説を声高に言っていたのはオープンソース筋です。JSFさんのような人ですね。ですが、ほぼ同時に日本や欧米で政治家がゼレンスキー批判を始めたこと、また、当初の予想では中間選挙では共和党が大勝だったこと、また、広漠なウクライナで軌道を外れたミサイルが村落地に落ちる確率は極めて低いことを見ると、我々としてはロシア説も十分あり得ると思っていますね。

小林: 単に写真見て〇〇型だとか開発だとか言っている奴らは頭使わないで良いから楽で良いよね。今のプーチンがいちばん恐れていることはNATOが介入することと極東で緊張が高まることじゃない。様子見にジャブを仕掛けることは相応の誘惑があるよ。


2.格の違い



小林: 70年も女王をやっていたので、この方がいないイギリスというのはちょっとイメージしにくいものが。

ハヤト: 安倍晋三氏も運の悪い人で、女王の1ヶ月前に亡くなり、ちょうど月違いで同じ8日で、葬儀は女王の方が1ヶ月早かったのですが、今や安倍氏についてはほとんど過去の人で、女王については今だに逸話が数多く語られているあたり、格の違いを感じますね。

小林: 来ると言われていた各国元首もほとんど来なかったしね。女王の方は我が国も天皇まで担ぎ出してこれこそ弔問外交だ。

ハヤト: 影響はあると思います。我が国ではあまり気づきませんが、それでも中国が親ロシア姿勢をだいぶ緩めていますし、ロシア中心の集団安全保障機構に綻びが見られ始めたのもこの頃です。アフリカなどはもっと影響が大きいでしょうね。

小林: そもそもイギリスは親ウクライナの急先鋒で、こういった国々の関係者にはなかなか敷居が高いものがあった。しかしある意味政治を超越した存在だったからねえ。国葬にはロシアは呼ばれなかったが、中国は呼んでいた

ハヤト: 安倍氏と統一教会の件は解散命令から被害者救済に話題が移っていますね。それも細かいところをいじって骨抜きとか。たぶん、本気でつぶす気は岸田首相にはないんでしょうね。

小林: 経緯を見ると、あれは宗教というより政治団体だよね。おそらくは日韓基本条約に併せて岸信介が韓国政府を牽制する目的で作られた教団だが、教祖の文鮮明が想定以上のカリスマであったことや、韓国での布教が日本からの「持ち出し」であったことがあり、むしろ日本で害のある教団になってしまった。

ハヤト: いずれにせよ、現在安倍氏を持ち上げているのは「正論」とか「Will」のような右翼雑誌くらいです。

小林: 売れないからそのうち特集やめるだろう。エリザベス特集の方が良い。


3.ゆたぼん騒動



小林: 正直、話題にしているのはネット民くらいなんだよね。私としてもどうでも良いけどさ。最初はニュースフィードで月に一~二度出るくらいだったのが、このところ毎日じゃない。小3から登校拒否で中学生なんていったらこの先大変だよ。

ハヤト: オフレコだとアナタは「小学生の写真をかざしたオッサン」と悪口言ってましたね。

小林: だってコイツの主張、オッサンそのものじゃない。それも以前取り上げたトネ・コーケンみたいな悪性のオジ3

ハヤト: おじさん属性の一つに「マウンティング」がありますが、彼の言い分を見ても何かこう、人を見下したい、優越感を誇示したいといったおじさん根性がすごく垣間見えるんですよ。ハーバード行きたいとかですね。

小林: 革命家を自称する人間が何で既存権威の権化のような東大やハーバードに興味持つのさ。

ハヤト: ま、言い分に既視感は結構ありますね。そのため最近ではオワコン呼ばわりされているようです。メジャーユーチューバーになり損なった感じですね。

小林: 彼の行状はともかく、不登校という問題については現状に問題がないとは言い切れない所があるな。あれが難しいのは復帰の難しさだ。一度不登校になった人間をきちんと受け入れる風潮もノウハウも貧弱なのが実情で、昔も変わらんがな。

ハヤト: 人間は自分の利益を最優先に考える生き物です。それは小学生も教師も社会人も変わらない。彼らからしてみれば不登校児という異端はそれだけで排除すべき存在になってしまうわけです。しかし、アナタが言うにはこの問題は小学生だけの問題じゃないということですね。

小林: 社会や組織を平穏安定に維持するためには異端が必要だ。それで平衡を保つことができ、統一教会みたいなカルト化を防げるんだ。ゆたぼん流に言うなら金儲けにも異端が必要だ。伸びている組織というのは様々な人材がいて多士済々だ。反対に沈降している組織の人間には個性がない。

ハヤト: ま、一般論ですが、学校教育の時点でダイバーシティに欠けていることは日本の教育の欠陥で、それが今の社会では組織のあちこちに「賞味期限切れのゆたぼん」がいる原因でもあります。

小林: 今のZ世代って親がバカだから、失敗せず、型にはまることしか考えないよね。アトピーやアレルギーも多いじゃない。親に偏った栄養学の知識しかなく、偏食してればそうなるんだよ。

ハヤト: だから失敗しろというのは無責任だと思いますが、ノウハウで解決できるものならノウハウを考えようとはいえますね。

小林: ゆたぼんがさあ、数年後にちゃんと学校に復帰して、ハーバードとは言わないがそこそこの私大や国立大学に進学してるなら評価しても良いじゃない。そのノウハウには東大ホリエモンのディプロマ以上の価値があるから。でも、今のまま学校から逃避して無学者のままで終わったなら、彼の周囲のオトナは非難されるべきだな。「オトナの無責任」が目に余るんだよ。


閑話休題

小林: ずいぶん長く休んでいたな、半年ぶりくらいか。

ハヤト: 再連載している小説の方も再開するんでしょうね? ある意味、残りはいちばん面白いパートじゃないですか。

小林: 「オトナの無責任」と言ったけど、最近ガンダムユニコーンを再視聴してさ、たぶんこの辺から始まっているんだなと。

ハヤト: ATZの約2年後に始まった作品ですね。小説の頃から知っていますが、ウチでは高く評価していませんね。ですからアニメもほとんど見なかった

小林: 福井の脚本はポンコツだよね、ああ、むとうやすゆきか、ダメなのは原作で、ちっとも面白くないんだが、カトキハジメ主導の戦闘シーンは15話くらいまでなら結構良いな。以降はこれも平板で単調だから、予算なかったんだろう

ハヤト: ま、アナタは辛口だと分かってましたよ。好意を持つ理由がないですからね。

小林: 福井がやって来るまではアニメ二次創作界というのは稚拙な作品も少なくなかったが、それなりに盛り上がっていたんだ。それをアイツがやって来て、やれ公式だ正統だとのたまうものだから、まともな人は書かなくなってしまった。10年後に自分の作品を再掲載している私だって気が滅入るからな。

ハヤト: 福井さんは書き出しで、「UC大河」と喧伝していましたが、実際のユニコーンは20話足らずの小品で、内容的にも大河とは程遠いということですね。小説の方はバカみたいに厚いんですが。

小林: オトナだろうと子供だろうと、「言ったことは守る、実行する」は社会の基本だよ。江戸川賞作家が平気の平さで読者、視聴者を欺いた罪は軽くないよ。

ハヤト: では、今回はここまで。


(追記)



小林: ポーランドのミサイルは本当にウクライナの迎撃ミサイルかもしれないが、S300型は対空にも対地攻撃にも使えるロシア製で、有効射程が150キロだったらベラルーシから撃てば届かないことはないわな。

ハヤト: 動機もあるんです。ロシアは緒戦で巡航ミサイルを撃ちすぎて在庫がなくなっていました。だから地対空ミサイル(S300)を対地攻撃用に改造していたわけで、こんなS300はロシア以外持っていません。対地用にすれば、最終誘導をどう行うかはありますが、射程は二倍にはなるでしょうね。

小林: 本来は自動防空システムで複数の車両に積んでいるレーダーやコンピュータと連動して全自動で発射するシステムだ。これはイージスも変わらないが、数秒の遅れが致命的となる航空機・ミサイル迎撃ではやむを得ないことがある。村落に当てたとなると、精密ではないにしろ、ある程度着弾範囲を絞れるシステムが必要だ。同時攻撃した巡航ミサイルの中に誘導母機がいたのかな?

ハヤト: 迎撃ミサイル説の方が無理ない感じがしますね。ただ、人家のない原野に落ちても誰も振り向かないでしょう。迎撃失敗の迷走ならその確率は9割以上で話題にもならなかったはずです。それに我々が計画的という可能性を考えるのは、ゼレンスキー氏主演のドラマ「国民の僕」がありますね。

小林: 選りにも選ってこういうリソースのある大統領の国を攻撃したこと自体、プーチンの不運が始まっているんだな。ドラマでのゼレンスキーはゴロボロジコという元教師の大統領を演じているけど、ドラマでも汚職まみれのこの国で実直で正直者の政治のシロウトが立ち回る話でしょ。

ハヤト: 1話20分のショートコメディです。ですが、ドラマを見る限り、ゼレンスキー氏は正直者でしょうね。彼の手元の資料ではミサイルはやっぱりロシアなんですよ。それをバカ正直に言ってしまった。

小林: 「国民の僕」はこの戦争を考える上で必見だろう。ただ集団安全保障というもの、その条約というのは普通は言い逃れの余地がないように書かれているものだ。戦争に巻き込まれるのなんかどの国もイヤだからな。


NATO条約

小林: 国境に軍隊を集めるのとは次元が違う。加盟国に対する「攻撃」は全締約国に対する攻撃で、直ちに応戦しなければならない。誰が書いたってこう書くだろうよ。だからポーランドが「攻撃された」と認めることはNATO諸国は戦闘を開始してロシアを攻撃しなければいけないということだ。

ハヤト: 「それはない」とプーチンさんは見切っているわけで。となるとミサイル落とすにしても変なところに落ちちゃ困りますね。落とされた側もゼレンスキー氏の言い分はたとえ事実でも「認めたくない」

小林: たぶんプーチンは西側がこういう反応をすることも、ゼレンスキーが反対の応答をすることも計算の内だったのだろう。正直がモットーの彼としてはそう言うしかないからな。そして、全部の中心にはおそらくアメリカの中間選挙がある。ここでバイデンが首尾よく負け、、

ハヤト: レームダック化した大統領はウクライナ支援を再検討せざるを得ません。ゼレンスキーの評判も悪い。悪くなくても悪くする。そこで形ばかりの講和など示し、戦争の流れを変えようと目論んだのでしょうな。しかし、中間選挙は負けませんでしたから。

小林: こういう状況よりも、今まで通りバイデンやオースティンの個人的信頼の方が情勢を左右するだろうから、策略は失敗だろうな。



ハヤト: もう一つ、この戦争が行き着くところまで行くだろうというのは、ドラマでもゴロボロジコ大統領は「歴史に学ぶ人」という描写ですね。行き詰まると過去の哲人たちが出てきてアドバイスする場面がある。でしたら現時点で講和なんかするはずないと思いますよ。

小林: プーチンは歴史に学んでいると言うけれど、大祖国戦争時代のことはあまり学んでいないようで。知っていればよほどのことがない限り、この地域(ウクライナ、ポーランド、スロバキア)を攻撃しようとは思わないよ。ウクライナ以外の二国なんか第二次世界大戦の引き金を引いた国じゃない。

ハヤト: 当時のイギリス首相はチェンバレンでした。融和政策を取っていて、ヒトラーの侵略についても懐柔路線だったのですが、それでオーストリアが取られ、チェコスロバキアが取られ、ポーランドで大戦争になったわけです。中途半端な講和が役に立たないことを知りすぎている地域です。

小林: 当然、ゼレンスキーもそう思っているわな。ナチスなんかオーストリア併合の段階で潰しておけば世界大戦にならずに済んだ。

ハヤト: 2年くらいですよね。ナチスがオーストリアを併合してからフランスに攻め込むまでは。

小林: 中途半端な講和なんか百害あって一利なしなんだ。