Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2022/7/22)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.名簿暴露は強力



小林: 山上を精神病院に入れても統一教会は止まらず。でも、参院選で大勝して当面選挙ないし、暴力で政治家殺すわけにもいかないから、ウクライナ軍もやったこれが一番強力な手段だな。

ハヤト: ウクライナ戦争中に情報部がFSB職員名簿を公開したことがありましたが、これはたぶんHIMARS以上の被害をロシアに与えたでしょうね。

小林: おかげで我が国も8人のロシア外交官を国外退去処分にしなければならなくなった。名簿に「スパイです」と全世界公開されている人物を置いておけないからな。

ハヤト: 他は何があります?

小林: 本人だけでなく妻子や親族もあればなお良い。銃器の3Dプリンタデータを公開するのもアリだろうな。山上は雷管花火だったが、これだったらもっと精度が良く手軽な武器が作れる。当面選挙ないんだし、下ろせない政治家や役人は殺すしかないじゃない。

ハヤト: ま、山上さんはパンドラの箱を開けてしまった感がありますね。自民党も選挙で勝つにしろ、こんなことは予想していなかったでしょう。


2.ウクライナ戦争160日目



小林: セベロドネツクはあれはまずかったんだろうな。検察関係者がまとめて捕まってしまい。ゼレンスキーは検事総長と情報部長を降ろさなければならなくなった。ウクライナは今でこそ団結しているが、それ以前は決してまとまっていたり、腐敗していない国ではなかったからな。しかし、今考えればゴーン事件は追っておいてよかったな。

ハヤト: 戦争とはあまり関係ないように見えますが、2013年から16年まで、ゴーン氏はロシアの自動車会社アフトバスの会長も兼務していました。ま、今から見ればプーチン氏がおかしくなったのとゴーンさんの専横が問題になり始めた時期はほぼ一致してますね。



小林: ハリド・ジュファリの30億円も本当は誰が出したのかな? いや、同情の余地はあると思うんだ。新生銀行が両替を拒否したせいで、2008年のゴーン氏は事実上無給だった。必死で増担保を掻き集めて両替しようとしたのは分かるんだが、本当にジュファリだったのかな?

ハヤト: アナタはビンタラール王子が背後にいるのではと言ってましたね。ゴーン氏とジュファリ、サウジの王子は少年時代の同じ時期にレバノンにいました。ゴーン氏の祖父は事業家でしたし、社交界などで面識はあったはずということでしたね。

小林: でも、我々が今まで見てきたロシアの習性って、「困った時に甘い言葉」だろう。現に2008年以降ゴーン氏はロシアとの関わりを深めていくし、同時にヨットやビジネスジェット、豪邸など濫費の話も出るようになっている。で、写真のシャチョウ号だが、これはロシアのオリガルヒの標準としてはそう大きな船でもなかった。

ハヤト: 元はスヘイル・バフワン氏の船ですよね。2016年に建造された船ですが中古船で、アブラモビッチの「エクリプス(全長160メートル)」と比べると全長30メートルしかなく、ヨットとしては大型ですが、だいぶ見劣りすることは否めませんね。アフトバスの会長でロシア財界の一翼を担う人物の船としては貧弱です。

小林: ロシアとの付き合いはゴーン氏としてもかなり異質なものだったと思うんだ。年中世界を飛び回っていた彼にヨットで休養する時間も暇もあったとは思えない。しかしこのヨット、オリガルヒの虚栄ショーみたいな所があって、1隻じゃなく船団で動くんだ。30メートルの船は実はロシア経済に対する彼の評価だったんじゃないかな。

ハヤト: 船は要りますよね。ドレスコードみたいなもので。しかし、2017年までは所有していなかったし、別に彼がオリガルヒ艦隊に率先して加わる必要もないわけです。それが逮捕目前になってタキシード(ヨット)を購入したということは、ロシアとの関係を維持しなければならない理由があったのでしょうね。



小林: その判断の根拠になったのが、2014年のクリミア侵攻だったと思うんだ。

ハヤト: ロシアだけでしたら、人口は1億4千万人でそう大きな市場というわけでもありません。出生率も先進国のそれで、インドみたいに爆発的な人口増加があるわけでもありません。彼が10年間ロシアと関わっても豪邸もヨットも保有しませんでした。ゴーンさんという人は毀誉褒貶いろいろありますが、基本的には合理主義者でビジネスマンですよね?

小林: プーチンが旧ソ連の版図を取り戻すと軍事侵攻と併合を続けたら、総人口は3億くらいになるよね。コーカサス諸国にバルト三国を加えれば。

ハヤト: なりますね。EUは5億人ですが、ユーロ圏は3億人で同じくらいです。やっぱり、知っていたのでしょうか?

小林: だからさ、ゴーン事件とウクライナ侵攻は繋がっているんだ。

ハヤト: 東京地検の検察官にもう少し長い手があったらと思いますよ。


閑話休題

小林: ウチはアニヲタサイトなんだから次はドラマの話にしよう。旧ソ連諸国に中東までを含めれば、ゴーン氏がロシアに肩入れする判断をしたのは正しい話だ。しかし、成功率は五分五分くらいと見ていたようだし、それで中古船なんだが、ビジネスマンとしては他に先んして非常に有利な条件で巨大市場にアクセスできる状況は魅力的だっただろうし、後のステランティスにも繋がる考えになっただろうな。

ハヤト: 井上久男氏などは単に強欲と切って捨ててますし、たぶん日産の社員もそうでしょう。

小林: 「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」というやつだな、それだけじゃ説明つかないよ。しかし、ウクライナでプーチンの野望が明らかになったら全ての事柄の辻褄が合う。もっとも、ブチャの大虐殺はさすがのゴーンも怯ませたと思うが。

ハヤト: ウクライナでゴーン氏の戦略は完全に瓦解しましたね。となると、彼の頭の中にあった方程式はプーチン×CIS構想×東欧・西アジアの地政学ということになりますね。どの変数も動いてますから、彼がヨット購入を決断した時点ではそれは合理的判断だったのでしょう。

小林: 今は別の戦略が必要だが、少なくとも日本の軽規格は直してから捕まってもらいたかったな。逮捕されなければ彼は翌日には財務省に行き、見直しを提言していたはずだったから。

ハヤト: そのために用意されたクルマ、ダットサンや三菱ミラージュなどは今や整理対象ですからね。規格が改訂されていればこれらは日本では軽自動車で、日本の軽は世界標準のクルマになっていたはずです。当面は日産一人勝ちだったでしょうが、そのうちトヨタやダイハツも国外に出たはずです。



小林: これなんかちょっと幅広げれば世界標準車の資格十分じゃない。小さくて燃費が良く、荷物をたくさん積めてといったら日本の軽以上の車はないからな。幅を拡げればNCAPもクリアできるし、クルマの常識が変わったはずなのだが。

ハヤト: 残念ですが日本でしか売れませんので高コスト体質で軽といっても高いです。ゴーン氏の勇み足のツケ払いをさせられている状況ですね。

小林: ホント残念だわ、今はレバノンから出られないご身分だが、ウクライナでトドメを刺された格好で、今や彼のエクセレンスを知るには10年前のスタンフォード大学の講演録を読むしかない。全部言っているよ、コネクティッド・カーも電気自動車も彼が10年以上前に言っていた内容だ。軽も彼の言うことを聞いていればボロン複合材などより良い材料を使えて、しかも値段も今よりずっと安いものになったはずだ。

 

ハヤト: この方々はまあ、そこまで考えなかったと思いますね。単なる横領背任にしか見えなかったと思いますし、日産の西川さんなんかは今でもそうですね。

小林: もしゴーン氏が逮捕されずに世界最大の自動車グループの総帥だったらウクライナではどう対応しただろう? たぶん、今のカイザー自走砲なんてケチなものじゃなく、もっと積極的に戦争に協力したんじゃないだろうか。GM、トヨタといった他の事業家と違い、彼はロシアにはアドバンテージがあった。戦後復興についても主導的な役割を考えただろう。ひょっとしたら、旧ソ連圏の復活はプーチンじゃなく、彼が実現したかもしれない。

ハヤト: それじゃ、今回はここまで。