Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2022/7/14)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.安倍元首相銃撃事件



小林: 統一教会との関係が取り沙汰されているが、アベにぶら下がっておいしい思いをした連中はそれこそ星の数ほどいるからねえ。

ハヤト: テレビで会見を見ましたが、まるで自民党統一教会支部のような宗教らしからぬ答弁でしたねえ。

小林: 容疑者の山上は鑑定留置だそうだ。「頭のおかしい奴」として片付けたいのはミエミエだが。

ハヤト: 大和西大寺駅での警備は批判がありますよね。

 

小林: 実際には上の産経新聞の図のほか、公安所属の警備関係者が10人ほどいるのだが、大半は図の「聴衆」に紛れている。10人もいたのだからこれを警護に向ければ暗殺は多分防げた。

ハヤト: 公安のエージェントはヤジを飛ばす群衆をつまみ出すのが主な仕事です。だから、奈良県警とも連携していなかったし、要人警護という意識は低かったでしょう。確かにこれと情報を共有していれば不審な行動をしていた容疑者は容易に排除できたでしょう。

小林: 警察庁は現場警察官の事情聴取を始めているが、警護の欠陥はほとんどが死んだ安倍の指図のはずだから、たぶん何も出ないな。


2.民主主義?への攻撃?



小林: 安倍ちゃんが死んだ後、与党も野党も判で押したようにテロは民主主義への攻撃だ!とやっていたけど、実は民主制度の破壊にいちばん熱心だったのは安倍ちゃんと彼の自民党だったじゃない。

ハヤト: そうですね、息苦しさがあったことは本当です。少しでも他と違う意見を言うと、どこからともなく安倍氏や橋下氏の支持者が現れて、意見を変えさせようとあの手この手の嫌がらせをしていましたからね。

小林: 安倍以前はさ、ハッキリと時期で区分けできるんだ。異論を言うにしても相手のプライバシーとか人格には踏み込まないのがマナーだ。

ハヤト: そうですね、10年前なら山上さんも安倍氏を殺すという考えにはならなかったでしょう。私は彼、アナタも応対したネトウヨの一人と見てますがね。まともな討論はなかったです。論点外しをしたり、些細な事柄を針小棒大に取り上げて揚げ足取りをしたり、在日などといったレッテル貼り。彼らを相手にして議論が深まったとか、より良い方向にまとまったという経験はないですね。



小林: 議論なんかするつもりは最初からなく、自分のエゴを押し付けることだけが目的だからだ。そういう不穏さを持ち込んだのはまず弁護士の橋下徹で、それを全面的に支援したのが安倍。いや、連中の言説はさ言論ですらなく、言論の自由の保護の及ばない悪口雑言そのものだと思うがな。

ハヤト: 彼らが我々も含む他人に言ってきたことを肯定するなら、安倍ちゃんが死んでいい気味、ざまをみろとはなっても、ご冥福を祈るとか喪失を惜しむというふうにはならないわけです。我々としても無断でサイトを晒されたり、死ねとか言われましたからね。

小林: 統一教会にしろ創価学会にしろ、信者勧誘の方法を政治に持ち込んじゃいけないよね。見ようによっては政教分離の必然性をより良く見せつけた事案ともいえる。


閑話休題



小林: 吉田茂の例があるから、早々に密葬にした時点で国葬になることは予想できたが、国葬までの期間が長い。吉田は1週間だったが、2ヶ月も先でムードが持つのかな?

ハヤト: 暗殺されたにしろ、当日の番組は退屈そのもので、安倍氏にこれといった偉業、業績がないので、どの局も繰り返し射殺シーンを流すしかなかったというのも。ある意味、これが安倍氏の成果なのですがね。

小林: 自由な言論が萎縮してしまっているからな。安倍自身もこれといった思想性はないし、印象も薄い。海外から弔辞が多いことで外交のアベがクローズアップされているが、これはウクライナ戦争の影響を加味したほうが良い。

ハヤト: もっぱら安倍氏のせいで、今の日本の立ち位置は自由主義社会のそれより中国やロシアなど全体主義寄りになっています。つまり、どっちつかず、ゼレンスキー氏も含め、双方から気にされる位置ではありますね。過剰な賞賛はその裏返しと。

小林: 今の情勢を見ると、どの国もアベを褒めておいた方が都合が良いんだ。けれどもそれは国益を考えての話で、そのためになにか骨を折ってやろうとか故人に敬意を表して何とかという様子ではない。

ハヤト: 外交での安倍氏の立ち位置自体が、オバマ政権のプーチンパッシングの影響を受けていました。オバマ氏はドライな政治家で、プーチン扱いは西はメルケル、東は安倍氏に一任していたところがありましたからね。

小林: だから外交家としてそれほど高い点はやれない。本当に国益を考えていたのなら、ウクライナで戦争が始まった時にすぐに仲裁に入ったはずだ。もっともアベもメルケルもそれはしなかった。彼らの外交というのがアメリカ国務省の後見で行われていたもので、その国務省にロシアと和解する気がなかったからだ。

ハヤト: インドについてはロシアとの関係を維持しつつ自由世界に顔向けするという意味でアベ推しのメリットはありますね。QUADの枠組みがあります。

小林: 改憲についても話があるが、内容について選挙戦で全く議論にならなかったので、これは自民党への白紙委任になっている。

ハヤト: では、今回はここまで。


補記(2022/7/15)

小林: この話題、切り口はいろいろあると思うのだが、いざ書こうとすると筆が進まない。これは私だけなのかな? 今までの実績を見れば、私が忖度とか工作員の誹謗中傷を恐れることはないはずだけども。

ハヤト: さんざんやられた上に最後まで勝ち残りましたからね。そういうことではないと思います。書けないのはアナタと彼らの関係というのが交戦関係になっていて、討論ではなくいわば戦争をしていたからです。

小林: 戦争というのは破壊しかないからな。もちろん私は個人としての安倍晋三や橋下徹の良い面も認めているのだけど、それを口にすると攻撃してくる。人間的な言葉のやり取りができないから、討論も深まらないんだよね。なので関わった時間は長かったが印象がない。そういうことになるわけだ。

ハヤト: ウクライナでプーチン氏がやっていることも同じですね。略奪強姦と破壊の限りを尽くしておきながら、平然とした顔でロシア国籍を得れば楽になれるとウクライナ人を懐柔しているわけです。人間性というのはそういう方法で変えられるものではないのですよ。

小林: あれ見た時に私はプーチンの負けを直感したな。人間性に対してこのような認識しか出来ない人物には致命的な欠陥がある。ウクライナの海が欲しければ平和政策で懐柔すれば事足りた。あと、ゼレンスキーは核持っているよね。たぶん。

ハヤト: 予算不足で一度廃棄していますが、運用要員はいるはずですし、原子力技術者もいます。我々はオースティンが数発持ち込んだと見ていますが。

小林: で、お亡くなりになったことだし、ネトウヨはもはや敵でないので、安倍氏の良い面について語ると、実はグルメ評論家としての彼を私は高く評価していた。普通政治家とか実業家の舌って味蕾まで金箔貼っていてホンモノを見抜けない人が多いじゃない。気に入らない奴が経営していると料理まで不味くなるとか。

ハヤト: 安倍氏はそれはないという話ですね。グルマンな資質は外交でも大いに役立っていました。

小林: 旅先で安倍氏が寄った店というのは何件も見たが、損得勘定抜きで良い店が多いんだよねえ。山口二郎なんかはさ、オーナーが東大かどうかで味変わる俗物じゃない。孤独のグルメがシリーズになるなら、安倍グルメには立派にその資格はあった。サミットでアワビ尽くしなんか普通の人思いつかないじゃない。

ハヤト: そういう良質な面もあったのですが、いかんせん工作員の誹謗中傷が。

小林: 独創性はあまりなかった。彼とネトウヨの戦術というのも、大昔に野党がやっていたことの拡大再生産で、対談集など読んでも対談した人は全員好印象を持つんだが、櫻井よしこみたいな熱狂的ファンもいるが、安倍氏自身の考えはというと「?」なものが多かった。自分の考えというものがないのが特徴で。

ハヤト: 改憲といっても彼の主張するようなことは核保有も含めて現行憲法でも実現できるのですが、自衛隊を憲法に明記することには固執していました。憲法に書いた所で必要なのはウクライナ軍のように本当に戦える軍隊なのですが。今の自衛隊、弾薬は3日分しかありませんからね。

小林: 合理性はあまりない。人に嫌われないこと、自分の影響力を拡めることに固執し、自分の考えがないという点、彼は典型的な日本的リーダーだったな。

ハヤト: 書きにくいというのは本当だと思いますよ。彼のリーダーシップは一般的なそれとは少し違っていました。日本ではそれが普通なのですがね。

小林: とにかく私は個人としての安倍ちゃんは嫌いではない。キャンピングカーで全国漫遊したいならさせてあげたかった。しかし、それを口にすると統一教会の息の掛かった工作員が攻撃してくる。そういう環境を作ったことについては、政治家としての彼には大きな欠陥と罪があった。

ハヤト: その環境は徐々に是正の必要があるでしょうね。