Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2022/7/7)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.ウクライナ戦争130日目



小林: 全般的な情勢観察は前回と変わるところはないな。双方とも大国だし、それなりに押したり引いたりはあるだろうが、大規模な陸上戦闘ってこういうものじゃない。

ハヤト: セベロドネツクが落ちましたね。

小林: あの辺は4月以降はカンネーの包囲戦みたいな形になっていて、むしろ目立ったのはロシア諸部隊の連携の悪さだな。ドボルニコフを更迭して中央管区軍のラピン将軍を懐柔してようやく勝ったという。以降は先に砲撃して廃墟にしてから進軍という戦術だが、それもHIMARSが行き渡るまでの間だ。

ハヤト: 火力比は一時10:1とまで言われましたが、それが本当なら戦争にもなりませんね。

小林: ウクライナ砲兵隊はとっくに壊滅しているはずなのだが、そうなっていないのは自走砲があるからだ。数発撃ってすぐに陣地変更してしまう。ロシアの方はどうなのかな? ウクライナは古い大砲は軒並みやられたと思うけれども。

ハヤト: HIMARSの射程はロシア砲兵の2倍です。もしロシア軍の主力が従来型の牽引砲だとすると、砲撃を始める前にこれは撃たれます。それが現在の状況は長続きしないと我々が見る理由で。十分な弾薬を供給すればの話ですがね。

小林: 巡航ミサイルも大規模な迎撃システムの提供が始まったから、この効果も薄れていくだろう。

ハヤト: 国家を再建しつつ、ロシア軍を撃退するにはまだ時間が必要なようですね。


2.参院選



小林: 野党は物価高が争点と言っているが、戦争やっているんだし、円安なんだから仕方ないじゃない。

ハヤト: 消費税下げの主張にはアナタは疑問があるとしていますね。

小林: 野党のブレーン山口二郎には政権を取った途端、消費税減税も高速道路無料化も反故にした前科があるので、私は別に下げなくて良いと思うよ。10%でキリが良いじゃない。むしろ13%でもいい。

ハヤト: その割には買い物のたびに文句言っていると聞きますがね。

小林: 下げなくて良いというのは、現在の時点でこと国税では消費税とその関連税で税収の50%を占めているからだ。13%なら60%になるし、税の観点からはこの国のオーナーは間違いなく国民だ。それも一部の上級国民ではなく、年金生活者や就学児童、派遣や低賃金労働者を含む全員だ。いまだかつて税金がこれほど民主的であったことがあっただろうか。

ハヤト: だからアナタの問題意識は税収の大部分を負担しているのに、担税者の意向が政治に反映されないこと、その仕組もないことになるわけですね。

小林: 担税者の観点から見るならば、今のような公務員制度は役人傭人機構に、大企業への忖度はズルで不公平にしか見えないじゃない。自民党が大好きな軍備増強も、その前に今の自衛隊を有効に使っているのという意見になるじゃない。

ハヤト: 経済的観点からするならば、軍備については何年か先の話をするより、今のウクライナを支援する方がよっぽど経済的ですね。武器はともかく食料物資を後方支援したり、機雷除去に参加したり、北方でロシア艦隊を牽制するのが税金の効果的な使い道です。



小林: ウクライナが勝てばロシアは凋落し、中国も萎縮するから大艦隊なんか必要なくなる。いや、今オデッサの倉庫で滞留しているウクライナの穀物を買えば良いんだ。そしてそれを運ぶために艦隊を派遣する。商船を守り経済を守る、これが海軍の正しい使い方じゃない。秋山真之ならそう言うよ。

ハヤト: ま、今回の選挙はいずれ改憲に繋がるでしょうね。

小林: 自民党がれいわ新選組の主張を一部容れれば良いんだ。れいわの消費税は私はファンタジーだから反対だけどさ。それに消費税増税に賛成な理由はもう一つある。国民が担税者意識を持ち、政治参加に積極的になることだ。消費税高い国は押し並べて投票率も高いじゃない。

ハヤト: 政治家や社会の上層階層に行く人間を養成する今の仕組みではこの流れに適応できないと。出来の悪いロボットでしかないという考えですね。新しい人間が必要になる。今のはマア、上長には忖度しても、廻りや国民の言うことは聞かないような人、ロシアのオリガルヒみたいな人が主流ですからね。

小林: インプットの時点でダメじゃない、そんなの。それを分からせるには消費税がいちばん良いんだよ。


3.ちむ子とスーパーカブ



小林: 前作が割と良かったからNHKプラスで見ているけど、今回は評判悪いねえ。マア、朝ドラなんか合わなければ見なければよいのだけど。

ハヤト: 「~見なければ良い」という考えはアナタにはあまりなかったはずですが、この作品のコメント欄でそれを覚えたとか、少し知恵を付けるのが遅すぎませんか。

小林: 最近運動不足対策でルームランナーを購入して退屈なのでビデオで「普段なら見ない」アニメやドラマを見るようにしているのだけどさ。「ふしぎの海のナディア」、「鬼滅の刃」はこれで視聴停止にできたな、で、この作品だけど、見れば見るほど「スーパーカブ」に似てるねえ。

ハヤト: あれを朝ドラでやるとこうなるという見本だとは私も言われて感じましたよ。確かに似ています。

 ①金銭感覚のルーズさ
 ②キャラの人格、設定の不安定さ
 ③専門知識に対するリスペクトの不足
 ④主人公は若い女の子という安直さ
 ⑤無自覚な自己中心性


小林: 他にもあるだろうが、主人公が超貧乏というのはどちらも同じじゃない、けれども、カブの小熊は後半では中免やバイクいじり、富士山など金の掛かるイベントを普通にやっているし、ちむ子も家が傾くような借金話がいつの間にかなかったことにされてる。

ハヤト: 設定が生きてないんですよ。それじゃ視聴者はドラマの何を見れば良いのか分からない。貧乏なら貧乏なりに創意工夫する姿が見たいわけで。書き手の「やりたいこと」を担保する叙述が不十分なわけです。

小林: イタリア料理店のシェフ候補生ならさ、フォンターナ(NHK見てくれ)の厨房では料理の基礎イタリア語を身に着けて、一通り身につけたらイタリアに渡ってあちこちの店で修行するのが本当じゃない。今じゃ日本でもある程度できると思うけどさ、ちむ子の70年代じゃそれしかないはずだよ。

ハヤト: ドイツだったらマイスターですね。イタリア料理やフランス料理の場合はそういう資格がありませんから、有名店での勤務歴がそれに相当します。

小林: 留学したから偉いとは私は思わないけど、大学などは形骸になっていて単なるご褒美というのが少なくないので、が、イタリアやフランス、中国料理のシェフなら本場修行は今でも箔になるよね。中国なんかは日本の方がレベル高そうだけど。でも、それすら分かって書いてない。留学しないならしないでそこは理由が必要だ。



ハヤト: 主演の料理センスのなさは最初から酷評してましたね。何でこんな人をこんなドラマに起用したのと。

小林: 子供時代で料理ノートを作っている場面でアカンと思ったな。ああいうノートはさんざん経験して間違いないと思った時に始めて書けるものなんだよ。

ハヤト: 書いてる間に焦げたり吹きこぼれたりしますからね。しかし見るところ、ちむ子は見たことしか書いてない。気候も条件も旬も違うはずなのにですね。

小林: ドラマでも簡単に「~年経ちました」とあるけど、職人の一年はリーマンや学生の一年とは違う。こいつらは単なる消化期間だろ。

ハヤト: 同じものを作っていても色々変わりますからね。さぬきうどんみたいに塩加減や水加減もある。そういうものを肌身を通して経験する時間なわけで。

小林: さぬきうどんのあれは粉や塩の品質が良くなった今では実践しなくても良いと思うよ。年中同じで問題ない。


閑話休題



小林: 小説とか戯曲って評価なんかメチャクチャでも付けられるだろ、これだけ作風が似ているということは、トネ・コーケンは羽原のシナリオ学校か門下だと思うけどさ、せっかく良いアニメータや役者、技術が揃っているのに勿体ないよね。

ハヤト: ある意味、客観的に評価できるものはそれなりのレベルなんですよ。そうでない部分がまるでダメ、今の政治家さんみたいなものですね。

小林: 財務省に数年勤務しただけとか、企業法務を少し囓っただけとか、エキスパートと呼べるスキルを身に着けていないのに、ハーバード留学(1週間の体験プログラムがある)とか見た目だけで贔屓する質の悪さが出ているのはこれも同じだな。

ハヤト: 本人の方もですね、そういう虚飾に神経が耐えられないと思うのですが、耐えられるような下卑たメンタリティなんですよ。

小林: 引き立てる方も下衆だからな、が、見た目は何であれ真実は一つだ。良いものは良い、ダメなものはダメ

ハヤト: その辺の評価軸も歪んでいると思うのですがね。ダメな人を持ち上げるサクラも多いですから。

小林: しかし、「本物」と遭遇すればダメなものはダメだと分かってしまう。小説でも政治でもそれは同じだな。政治はともかくちむ子やコーケンの作品なんか、そういうのと出会ったらイチコロだよ。

ハヤト: コーケン氏の作品については、悪いのはコーケン氏で作品じゃないと思いますよ。

小林: でもデタラメすぎて続編も書けないじゃない。最初に落としといてもっと良質な人を選んでおけば、「スーパーカブ2」ができたんだよ。最初でしくじると後でえらく苦労する。その辺の目利きもダメダメだったのだけどさ。

ハヤト: では、今回はここまで。