Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2021/2/26)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.ATZの再掲開始



小林: 結構しんどかったし、今月はこれで終わるかと思ったらプーチンがやらかしてくれたな。

ハヤト: 手短に行きましょうよ、第二部までは終わったんですね。

小林: しばらくnoteに置いておいて書籍化という流れだな。とにかくこのサイトの存在理由なので、3年のブランクは長すぎた。

ハヤト: 今年中には完了したいですね。それじゃ、この話は後で。


2.ロシアのウクライナ侵攻



小林: 可能性自体は昨年の末からあったんだ。だから協議が続いていたが、ロシアにとっては時間稼ぎだったようだ。

ハヤト: しかし、情報は少ないですね。装備や兵力の差からして鎧袖一触という見方なんですが、1日で進撃が止まってしまった

小林: その辺の見極めは今日(26日)では分からんのだ。地上部隊の展開が遅れているせいなのか、あるいはウクライナ軍が意外と善戦しているか。侵攻の可能性はウクライナでは切実だったからそれなりに準備はしていた。

ハヤト: ロシアが攻撃したのは囮や古いレーダーサイトだったという話もあります。指揮系統は崩壊していない。

小林: いずれにせよ、戦略目標を完遂できたかどうかは数日で分かるよね。目的は大統領の殺害もあるが、それならドローン爆弾で良いので、傀儡政権の樹立だろう。大昔にソ連がチェコでやったような奴。実はここ10年ほどロシアは外貨準備と自給率を上げていて、ルーブル経済圏や長期戦の構えをしていた。

ハヤト: 映像も情報操作の道具とは言え、私が驚いたのはロシアの戦闘ヘリが悠々と市街地を飛んでいたことでしたね。まだあったのかと

小林: 戦闘ヘリは地対空ミサイルに脆く、アフガンでスティンガーミサイルにバラバタ落とされたから、今どき第一線兵器として考える将軍はいないよね。それがワラワラ飛んでる。スティンガー撃てよと。いくら制空権があってもミサイルを担いだ兵士一人いれば簡単に落とされるからな。

ハヤト: 映像はウクライナ軍ですが、油断を誘ったのかもしれませんね。それで進出して叩かれたと。こんな感じで報道されている映像まで軍事作戦の道具に使われているのが今回の戦争の特徴です。パット見で情勢判断なんかできないですよ。

小林: あの辺だったっけ、電子レンジでステルス戦闘機落としたの。

ハヤト: 国一つ隔てていますがユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア)です、旧ワルシャワ条約機構軍をナメてはいけませんよ。

小林: しかし、ウクライナはダメかもしれないが、もう少し全体の構図を見たいものだな。ほれ、確かジャマグチ教授の知り合いには国際政治学者いたろ。役に立たないと思うが、とりあえず見てみるか。



小林: ああダメだ、誰もいないよ、この様子じゃ。

ハヤト: ま、そうだと思ってましたがね。呪文を唱えるだけじゃロシア軍防げません。


3.長期的取材を評価する必要性



小林: 安倍になってからマスコミって劣化したよね。喉元過ぎれば熱さ忘れるみたいな感じで、国際ニュースも使い捨て、アメリカなんか1年以上前の議会襲撃事件をCNNがまだしつっこく追及しているのにだな。短期取材しかしないから金もかからない。金もかからなければ人もいらない。主だった仕事は下請けに丸投げ、そういえば報道ステーションのキャスターがトヨタに就職したが、思うにトヨタ関連の報道はトヨタが全部作ってタレ流しなんじゃないか。

ハヤト: 1億総テレビショッピング化ですかね。なので死人まで出たモリカケも少し報道しただけで見過ごされてしまう。

小林: 視聴者に関心がないから、が、言い分だが、視聴者は関心ないに決まっている。だからジャーナリストが命がけで取材するだし、役立たずの学者も養うんじゃないか。でもさ、ネットでグダグダ言っているネット民の野郎も含め、ガチャポン程度の金勘定しかできないみたいだな。

ハヤト: そうですね、プーチン氏は明らかに長期的戦略を練っていました。ですが、西側はアド・ホックな評価しかしなかった。日本なんか最悪ですよね。

小林: プーチンをここまで追い詰めたことには、グローバリゼーションの弊害は確かにあるよね。ま、ロシアも格差社会なんだけどさ、少なくともクリミア紛争以降のロシアの窮状については世界は無関心だった。貧乏人は麦食って死ねというのがセレブ主義者の言い草だが、その貧乏人が元KGBで、さらに貧乏な人間を追い詰めて戦時体制を作るとまでは考えなかった。どうも大方は支持しているみたいだしな。

ハヤト: ウクライナ一つ抜けないとなると沽券に関わりますから、猛攻を仕掛けてくる可能性がありますね。

小林: 国際連合憲章や日本国憲法がきれいごとを並べているのはお題目じゃないよ、ひどい格差と民衆虐待がファシズムの苗床だと気づいたからなんだ。ま、艦これとかやっているバカに言ってもムダだろうけどさ。福祉政策もそうだ、かっぱらいが出所してまたかっぱらいをやってじゃ社会の損失が大きすぎるから、そういうものにはルールを作ったんだ。セレブ主義者の享楽で食うや食わずの生活をさせられている貧民に「殺すなかれ、奪うなかれ」と道徳を説いても無意味じゃない。



ハヤト: これの旅行費用もいくらかはウクライナ侵攻の経費に廻ったんでしょうねえ、、

小林: 間違いないところだろうな。


閑話休題

ハヤト: ところで最近ちょくちょく出てくる「セレブ主義者」って何です? アフガン辺りからちょくちょく出てきますが。

小林: 変に頭が良く目端が利く人間はあれもムダこれもムダと経費を削りたがるじゃない。それが自分の利益につながるならなおのこと。そういう金持ちの総称だが、明確な定義はまだ決めてない。アフガンもちょっと洞察力を利かせれば分かる話じゃない。英語も話せて彼らのために働いてくれるようなアフガン人は「進んだ人々」で、残り90%はそんなんじゃないんだということは。

ハヤト: イラク戦争あたりからいますよね。純戦略的にはイラク侵攻もアフガン侵攻も不必要でした。混乱することが目に見えていましたので、リビアもそうですね、で、フセインが、アルカイダが、カダフィがと片っ端からやっつけたのは良かったのですが、それで放り出された民衆のケアをしなかった。たぶんあれも洗練されたカルザイさんのような人を相手にして現地と融和していると思いこんでいたんでしょうね。

小林: で、干されたイラクの公務員と軍人はISなんか立ち上げ、他もその式だろう。ロクな結果になってない。心理学用語で否認とでもいうのだろうか、見たくないものは見たくない。

ハヤト: そういえばウチで3年ほど取り上げたゴーンさんもその気はありましたね。

小林: 彼はもうちょっと複雑な人間じゃない。ちゃんと会社大きくしたし。が、やっぱり20年は長すぎた。プーチンだって最初は良かったんだ。それも20年やってダメ男になった。ゴーンは2年待てば引退したけど、プーチンは永世書記長じゃない。これは落とさないとダメだ。

ハヤト: ま、今回はここまで。