◇MUDDY WALKERS
恋愛プロファイリング
■アイナ・サハリン INAH SAKHALIN
生年月日/不明
出生地/サイド3 ジオン公国
職歴・軍歴/ジオン公国の没落貴族サハリン家の娘。
兄の命によりアプサラスのテストパイロットを務めるが、
軍籍はなく民間人である。
主な搭乗機/推進器試験用ザク、アプサラス(試作型)、アプサラス(完成型)
趣味・特技/お兄さまのお人形。けが人の手当?
男性関係係/実兄でジオン軍技術将校。かなり壊れています。…ギニアス・サハリン
連邦軍少尉。戦場で出会って恋に落ちてしまう。…シロー・アマダ
アイナ・サハリンはもともとは明るくて優しい少女だったようです。しかし病に蝕まれながら、狂気にとりつかれたように新型兵器アプサラス開発計画に没頭する兄・ギニアスに「私の手足となれ」と命じられ、その心は堅く閉ざされてしまいました。彼女は何も考えず、兄の命令通りに動く人形になったのです。しかし、彼女自身はもともと兄の狂気に冒されない、まともな性格でしたから、人形のようにふるまいながらも、心の奥底ではそんな自分を自嘲する気持ちを持っていたようです。親代わりともいえる側近ノリス・パッカード大佐には、ふとそんな本音の漏らしていました。ただ、彼女は自分自身でその運命に立ち向かおうとするほどの強さを持っていませんでした。兄の狂気を哀れみ、どこまでもついていくしかないと思いこんでいたのかもしれません。それがイヤでも、他に希望の道も見いだせなかったようです。主体性がない、といってもいいかもしれません。それゆえに、兄の強引さに引っ張られてしまっているのです。しかし戦場で、彼女は兄よりもっと強引な男に出会ってしまいました。それがシロー・アマダです。彼の持つ強引さは、兄のものとは正反対でした。兄が滅びの道へ引きずり込もうとする力を持っているとしたら、シローは生きのびる希望の道へと彼女を引き上げようとする力を放っていたのです。彼女はふたつの力の狭間でふらふらと揺れていましたが、最後には自ら兄の狂気を振り切って、生き延びる道を選びました。もしシローが「きみのことをいつまでも待っているよ」というほどの控えめな男だったら、彼女はそのまま兄と滅びの道をたどっていったことでしょう。やたら強引な男は嫌われがちな昨今ですが、強引に迫って正解の場面も、ときにはあるようです。
彼女が好きな男に会える場所、それは戦場です。勝負をかけて、お気に入りのドレスを着ていくわけにはいきません。パイロットは、ノーマルスーツを着用せねばならんのです。そうなれば、自らを装う手段はひとつしかありません。だから、シャネルの5番を「着る」のです。え?知りませんか? 「寝るときは何を着るのですか」と質問されたときの、あのマリリン・モンローの答えを。彼女は「シャネルの5番を着て寝るの」と答えました。ご存じのように、シャネルの5番は香水、つまり「匂い」なのです。これこそ女が身にまとうことのできる、最も薄くて軽いものといえるでしょう。
ところで、MSのパイロットたちが身につけるノーマルスーツですが、あの下にはなにを着ているのか、長年疑問に思っていた人も多いのではないでしょうか。この作品では、アイナ・サハリンがノーマルスーツを脱ぐシーンが出てきます。まさに驚愕の一言です。なんと、ノーマルスーツの下から現れたのは、素肌ではないか!!! どうも、あれを下着の上に直接着ているようなのです。ファスナーをおろすと、シャネルの5番。それは魅惑的ではありませんか、などと喜んでいていいのでしょか。なんか、アイナはとっても危ない人のような気が、ちょっとだけします。
彼女を落とすには、とにかく押しの一手しかない! などと思っていませんか? それもいいけれど、押しの強さでシローに勝つ自信のない人には、おすすめできないでしょう。またシローより強引な人も、この世にそうそうはいないでしょう。しかし、手はあります。彼女は内心では、頭のおかしいギニアス兄さんへの不平不満が爆発しているにちがいありません。ただ、それを安心して話すことのできる相手がいないのです。シローはアイナにとっては敵方の連邦軍将校ですから、いってみれば盆と正月にしか会えない遠距離恋愛カップルのようなもの。つけいる隙はナンボでもあります。側近のふりをして影のようにつきまとい、彼女が「ふっ」とため息をもらしたときを見計らって、そっと話しかけてみてはいかがでしょう。彼女とギニアスの悪口で話の花が咲くようになれば、ハッピーエンドまではもうすぐです。それで本当にハッピーになれるかどうかは知りませんが。
MUDDY WALKERS◇