MUDDY WALKERS 

殺しのファンレター The Fan

殺しのファンレター 1981年 アメリカ 94分

監督エドワード・ビアンキ
脚本
プリシラ・チャップマン
ジョン・ハートウェル
原作ボブ・ランドール

出演
ローレン・バコール
ジェームズ・ガーナー
マイケル・ビーン ほか

スト−リ−

 熱狂的なファンから幾度となく届けられるファン・レターを無視し続けた大女優が、やがて殺意を抱いたファンにより恐怖に落されていく姿を描く。

レビュー

 日本では劇場公開されなかったマイナーな作品。大女優サリー・ロス(ローレン・バコール)の大ファン、ダグラス・ブーリン(マイケル・ビーン)は熱心にファンレターを送り続けるが、秘書からのつれない返事に憤りを感じ、サリーと自分の愛を秘書が妨害していると妄想をふくらませ、ついに殺意を抱くようになる…というストーリー。そこに、サリーと別れた夫ジェイク(ジェームズ・ガーナー)とのメロドラマが絡む。気弱そうな青年が妄想に取り憑かれて暴走していく様がすさまじく、主演のローレン・バコールよりマイケル・ビーンに目を奪われてしまう。バコールは「こら、もうすこし真面目にやれ!」と言いたくなるような感じ。だんだん不気味になっていくファンレターに全然目を通そうとしないものだから、サスペンスがなかなか盛り上がらない。とってつけたような元夫とのメロドラマはいらんから、もっと華やかで虚飾に満ちた大女優の生活ぶりと、手紙で恐怖に震え上がる様子を徹底的に描いてほしかった。

評点 ★★

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