MUDDY WALKERS 

ソードフィッシュ SWORDFISH

ソードフィッシュ 2001年 アメリカ 99分

監督ドミニク・セナ
脚本スキップ・ウッズ

出演
ジョン・トラボルタ
ヒュー・ジャックマン
ハル・ベリー

スト−リ−

 ロサンジェルス空港でひとりの男が逮捕される。男は名うてのハッカーで、ロバーツ捜査官の執拗な尋問にようやく口を開きかけるが、ちょっとしたスキに何者 かによって射殺されてしまう。一方、すでに引退した世界一のハッカー・スタンリーのもとにはジンジャーと名乗る美女が現れ、ある仕事を持ちかける。以前、 麻薬取締局が行った極秘作戦“ソードフィッシュ”によって、計画遂行に際して利用したダミー会社が思わぬ利益をあげ、その資金がそのままプールされ現在 95億ドルもの巨額に膨れあがっているという。それを、コンピュータ操作で奪おうというのだ。計画の首謀者は元モサドのエリート・スパイという謎の男ガブリエル。だが、ガブリエルの計画には二重三重の“罠”が張り巡らされていた……。

レビュー

 初めの10分の映像はすごい。ヒュー・ジャックマンはかっこいい、ということが分かったのは良かった。しかしゴルフのスイングは無茶苦茶だ。ハル・ベリーはもっとひどい。この映画を観た収穫は、それくらいだ。

  世界ナンバーワンといわれたハッカーのもとに、銀行から巨額の金を強奪しようとするナゾの悪党がやってきて、ムリヤリ協力させられるが、それは単なる銀行 強盗ではなくて、新手のテロ対策なんだという。しかしなぜそれがテロ対策になるのか、さっぱりわからん。それに、ハッキングで口座から口座に金を送金させ るのに、どういうわけか武器満載で銀行を襲撃するのだ。なんか、もうその時点で「あたま、わる〜」。ヒュー・ジャックマンはハッカーというイメージとは程 遠いし、それよりなにより、この悪党一味は最初からとにかくやることなすこと下品でどうしようもない。ハル・ベリーもフェロモン全開で登場して、結局胸を 見せたのが一番印象に残るぐらい、どうしようもない役どころだった。最後のどんでん返しも、うーん。よくわからない。この世にはジョン・トラボルタ顔が何人いるんや!という感じだ。悪役のジョン・トラボルタが冒頭で「最近のハリウッド映画にはリアリティがない」などと蘊蓄を垂れるのでどんなすごいものを見 せてくれるのかと期待したが、どうもあの台詞はこの映画のつまらなさに対する言い訳だったようだ。

評点 

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