◇MUDDY WALKERS
これまで見た映画の感想を、簡単な評価点つきで紹介しています。★3つは普通に楽しめた映画。★2つはちょっと退屈だった映画、★1つは時間の無駄、という感じです。
な行
画廊を経営する女性が偶然知り合ったヤング・エグゼクティブの男と恋に落ち、徐々に関係を深めていく。サディスティックな愛情表現を好む男によって、昼間はキャリアウーマン、夜は飼われた猫のような生活を送る女。とにかくミッキー・ローク(当時)がカッコ良く、彼見たさにビデオを借りて観たのですが、まあ、言ってみれば女性のためのポルノといったような作品ですね…。当時はすごく話題になり、友人となぜ彼女は突然別れを決意するのか、などの話で盛り上がった。監督は「フラッシュ・ダンス」「危険な情事」などこの頃ヒットを立て続けに飛ばしていたエイドリアン・ライン。映像がきれいです。
「不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス」という報道カメラマン・宮嶋茂樹の本を読んで、南極大陸というのが「ペンギン・アザラシ・オーロラ」などはほとんど見られず、あるのは真っ白な雪と氷だけという極めつけの退屈な場所であるということは知っていたが、この映画はまさにそんな南極の退屈さをそのまま描きだしたような印象であった。
ストーリーは極めてシンプルで、南極に置き去りにした犬のうち、タロとジロが生きていた!というだけのものだ。しかし、これだけの物語に感動してしまうのは、置き去りにされたにも関わらず、人間を恨むことなく主人のもとに駆け寄ってくる、タロとジロの純粋さに心打たれるからだ。つまり、人間と犬との絆に感動するのだ。だから、犬が主役であってもこれはヒューマンドラマである。それなのに、まるで動物映画のように撮ってしまった。
「南極生まれのタロとジロ」というなら、せっかく劇中に、子犬が生まれるシーンもあったし、他の子犬もいたようだから、2匹が生まれるところから見せてくれたら良かったのにと思う。そうすれば、彼らを一人前の犬ゾリ用の犬として育てるまでの話の中から、隊員との絆が深まっていく過程が、子どもにもわかりやすい成長物語になっただろう。
昭和基地から全員が撤退して、犬が置き去りにされる過程は非常に大事なポイントだけれど、悲しいことに、私がアホなのか、見ていても状況がよく分からなかった。特に犬が置き去りにされたからは、雪原を走り回る犬たちの姿はイキイキしていたので、犬好きとしては楽しかったが、走り回って、一匹が落ちるという繰り返しのようにも感じられ、実に退屈であった。長い時間をついやして、15匹が2匹になるまでを描いているが、それじゃあ彼らが人間のいなくなった南極でどんなふうに生き延びたかというと、どこで寝たとか、エサの調達とか、寒さをどうやってしのいだとか、具体的なことがわかる場面はほとんどない。人間側のドラマもグダグタしていて、もうちょっと短くていいから分かりやすくまとめてくれないかなあと思ってしまった。
まもなくディズニーでリメイクされた「南極物語」が公開されるようだが、こちらの方は、ワイドショーで見たワンシーンだけで、もう涙がちょろりんと出てきたゾ。一体この差は何なのか。ヴァンゲリスの音楽と、ロケの大変さを考慮して、辛うじて★3つ。
アメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」の活躍を描く戦闘アクション映画。いわゆる「何も考えずに楽しめる」娯楽映画の典型である。アメリカ海軍のプロモーション的な役割を果たしている点は80年代の大ヒット作「トップガン」と同じだが、冷戦終結後の90年に製作された映画では、「テロの時代」を予見するかのように、戦う相手がイスラム原理主義者率いるテロリスト集団になっているのが面白い。
主演はチャーリー・シーンとマイケル・ビーン。マイケル・ビーン演じるジェームズ・カラン大尉がチームリーダー、そしてチャーリー・シーン演じるホーキンスがサブリーダー。キャラクター的にはマイケル・ビーンが知性と哀愁を、そしてチャーリー・シーンが熱血とお笑いを担当している。「ターミネーター」「エイリアン2」でいずれも兵士役を演じたマイケル・ビーンは“哀愁の未来戦士”の異名を持つだけあってさすがにうまい。銃弾が飛び交うノンストップ・アクションであまり女性向きの映画とはいえないが、マイケル・ビーンのファンにとっては見どころ満載。特にチームメイトで親友のグラハムを亡くした後、泣きはらした目で夜の海を見つめるシーンはぐっとくる。一方のチャーリー・シーン。こういう映画で彼にああいう熱血漢をやらせたらアカンやろ。彼が出てくる場面だけ「ホット・ショット」みたいになってたよ。
MUDDY WALKERS◇