
DVD/日本語吹き替えあり 前年、奇跡の地区優勝を果たしたヘッポコチームが今度はリーグ優勝を目指して戦うベースボール・コメディ |
「いいとも、パークマン。蘇ったターミネーターだ。打てたら改名させてやるよ」"Old
number one,The Terminator.You get a piece of
it,you can rename it." ---Rick
Vaughn
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| プレイヤー |
リック・ボーン Rick Vaughn |
| 所属球団 |
クリーブランド・インディアンス CLEVELAND INDIANS |
| 背番号 |
99 |
| ポジション |
ピッチャー 右投げ |
| 打順 |
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1989年公開の『メジャーリーグ』の続編。前作同様、実在の球団クリーブランド・インディアンスが舞台になっている。前作から5年もたっているが、作品中では前作で地区優勝を果たした翌年である。そのわりには、ジェイクがえらく老けているし、リッキーも随分恰幅が良くなった。ウィリー・メイズなんてすっかり人相が変わってしまって…と思ったら役者が変わっていた。そこでもう、がくーんとテンションが下がっていく。オーナー未亡人の陰謀で、ロートルと得体の知れない新人ばかりが集められた前作は、一人ひとりが画面に登場するたびに、おいおい、どんなチームになるんだよ、とワクワクしたものだ。2作目もしっかりこの方法を踏襲しているものの、まったくワクワク感がない。前作は、34年間優勝から遠ざかっているポンコツ球団が落ちこぼれ選手を集めて意表をつく大活躍!という夢のある話だった。今回はどうか。「連覇なるか」がすべてである。なんだか、フツーのプロ野球のシーズンの始まりみたいだ。去年イケてた選手がひどく肥え、速球は走らず、変化球はキレがなく…。奇跡の優勝を果たしたチームを、ご丁寧にも再びポンコツに戻してスタートしてくれるのだ。しかし、このチームが再び優勝街道を走りだしたとしても、正直いって面白くない。この映画は「チーム愛」でもっていた映画なのに、それがいきなりガラガラと崩されてしまうのだから。
「ワイルド・シング」を歌いながら、剛速球投手リッキー・ボーンの登場を待っていたファンの姿は、まさにその象徴といえるだろう。前作では革ジャンを着てハーレー・ダヴィッドソンで現れたリッキーだが、今回は7:3分けの頭にダブルのスーツといった、ビジネスマンのような出で立ちで登場。シーズンオフの間にすっかりマトモになってしまったその姿に、ファンは呆然とするのである。
しかしそれでも、この映画は1994年というシーズンにおいてはそれなりに意味のある映画だったのかもしれない。というのもその年は、8月からメジャーリーグ史上最大のストライキが敢行され、プレーオフもワールドシリーズも行われることがなかったからだ。リッキー・ボーンは不良少年だった過去を封印して輝きをなくしてしまうが、最後には自分らしさを取り戻す。それは野球を愛するファンから、メジャーリーガーへのメッセージだったのかもしれない。
また、1994年からは3地区制となり、インディアンスはヤンキースのいる東地区から中地区へと変わった。今回のライバル球団がヤンキースからシカゴ・ホワイトソックスに変わっているのはその影響もあるのか。前作では(多分)ヤンキースと同率首位でプレーオフ、という流れだったが、今回は地区優勝を果たし、リーグ優勝をかけてホワイトソックスと7戦4勝のプレーオフを争っている。しかし、シカゴ・ホワイトソックスもインディアンスも同じ中地区。今思うとこれはちょっとムリのある設定だったのかも。
日本人プロ野球選手の加入というのは先見の明を感じさせるアイデアだった。「東京の」ジャイアンツからやってくるタカ・タナカである。彼はフェンスの上に登ってホームランボールを捕るというスーパープレーを見せるが、これは日本人で初めてアメリカの野球殿堂に「殿堂入り」した阪急ブレーブス・山森雅文選手のプレーを参考にしたのかもしれない。まさかメジャーリーグで本当に、現役の日本人選手が同じようなプレーを見せる日が来ようとは、夢にも思わなかった。イチローは『メジャーリーグ2』を観て思いついたのだろうか。
(2005.12.01)
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