▼野球映画レビュー
ナチュラル THE
NATURAL(1984)
さよならゲーム BULL DURHAM (1988)
君がいた夏 STEALING HOME(1988)
フィールド・オブ・ドリームス FIELD OF DREAMS(1989)
メジャー・リーグ Major
League(1989)
プリティ・リーグ A League of their Own(1992)
メジャー・リーグ2 Major
League II(1994)
ヒーローインタビュー HERO INTERVIE(1994)
ザ・ファン THE FAN(1996)
ラブ・オブ・ザ・ゲーム For
Love Of The Game(1999)
オールド・ルーキー The Rookie(2002)
ミスター・ルーキー Mr. Rookie(2002)
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野球好きにとって、12月から3月までのオフ・シーズンは退屈でたまらない。シーズン中は月曜日を除く毎日、勝った負けたと一喜一憂し、好きな選手が活躍すれば大騒ぎ。そんな楽しみが消え去ってしまうのだ。変わってドラフトやFA、契約更改といったビジネスの側面が話題の中心となる。ただ、暗黒時代の阪神ファンにとっては一番楽しい時期だったかも知れない。試合がなければ負けることもないからだ。そんなシーズン・オフこそ、野球好きが野球愛を温める時期ではないだろうか。
「野球は筋書きのないドラマ」などとよく言われる。球技としては異常に間が多いことから、非常に心理的・演劇的な要素の強いスポーツとも言われる。2002年から2003年に阪神タイガースの監督を務めた星野仙一氏は「野球はシナリオのないドラマと言われるけど、シナリオは実はある」と言っていた。それはフィールドの上で、選手たちが作っていくものなのだ。サッカーでいうところの「ゲームメイク」だ。観る者にはただ、ボールを投げてそれを打ったら偶然よい所に飛んでいってヒットになった、というふうに見えることも、すべてが守備側と攻撃側の、シナリオの主導権を握ろうとする駆け引きなのだ。サッカーではゲームは流れるように進んでいき、流れの中でしか駆け引きを観ることができない。けれども野球は投手の投げる一球一球に間があり、ストライクとボールを示す黄色と緑のボールカウントがある。私たちは次の一球を予想し、次の展開に期待をかけながら試合を楽しむことができるのだ。
映画も野球も、ともにアメリカを代表するエンターテイメントである。野球の楽しみ方と映画の楽しみ方は、とても似ていると思う。「観る」楽しみ、「浸る」楽しみ、「読む」楽しみ。けれど映画が羨むものも野球にある。それは一瞬にしてわき上がるスタジアムの興奮ではないだろうか。映画が野球を愛するのは、あのわき上がる興奮、歓声に包まれるスタジアムの熱狂を我がものにしたいという、映画の世界の永遠の憧れ。
傑作にはスタンディング・オベージョンを、駄作にはブーイングを。スタジアムの興奮が思い出となるシーズンオフ、あの心躍る瞬間を夢見て、野球映画を観よう。
★このコーナーのレビューは、ネタバレになっています。未見の方はご注意ください。
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