Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2021/7/30)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



アニメ「スーパーカブ」 レビュー終了 大反省会



小林: カオルさんの方の校正作業も終わったので、こちらの原稿やインタビューはいつも通りそろそろ下げようと思う。今回は校正といっても目に付くものはあまりなかったな。誤植とか字下げとか以前はずいぶんあったんだが、あの人推敲しないからな。もう16作目だし、結構うるさく言ったので

ハヤト: 本サイトで取り扱うべき作品かどうかは今でも疑問ということですね。

小林: アニメだけ見ていれば最終話までそこそこ見れるんだが、コミックはまあまあ、原作に行くとアンチになるという珍しい作品でもあったな。作者のツイッターも小○誠みたいで自意識過剰で気持ち悪いと思ったが、案の定、支持しているのがホビージャパンとかモデルグラフィックスとかあっち系のファンしか付かない感じで。

ハヤト: 作者のトネさんは「ゆるキャン△」とコラボしたがっていますが、向こうの方が願い下げでしょうね。

小林: 私だってカブとビーノ比べたらビーノ乗りたくなるよ。

ハヤト: 「ゆるキャン△」と比べると対照的で柔と剛の違いがあるように見えますね。志摩リンは周りと上手く折り合ってビーノに乗ってますが、カブの小熊は邪魔者は排除するという風情で、これは作者の違いがそのまま出たものでしょうね。どちらも17歳です。現代的なのはリンの方でしょう。

小林: ウチで扱うレベルというのは、こういう作者のナマの姿が抑制できていないような作品はという意味だが、キャラクターは作者の分身ではあっても、作者そのものになってはいけないものだからな。ラノベ作家のレベルだとキャラ批判が作者批判を避けることができなくなって、非常に書きにくい

ハヤト: だから当初付ける予定だったキャラ紹介は今回は割愛したんですね。


1.バイクの裾野を拡げるには



小林: バイクは平均年齢が50歳を越えていて、若年層の開拓はどこのメーカーでも喫緊の課題だけどさ、ヤマハ(ゆるキャン△)の路線は正解だと思うよ。

ハヤト: 志摩リンは通学にはバイク使いませんからね。所有しているのも原付で30km/h制限など交通ルールもちゃんと守っている。通行が禁止されている南アルプススーパー林道(県営南アルプス線)の前に来たら引き返す。カブの礼子や小熊だったら構わず進入して甲斐駒ヶ岳に登りそうですが。

小林: そこは決定的な違いだよね。ゆるキャン△の方が人畜無害じゃない。志摩リンは別に法律を破っていないし、学校に乗り込んで破壊活動もしないし、他人を自分の趣味の踏み台にしていないし、交通違反したら悪いのは法律だなんて独善もない。バイクも最新の電子制御で環境性能も高い。原付のあるべき姿はこちらだよ。

ハヤト: 30km/h制限についてはどうなんでしょう? 私、運転していてあれ邪魔なんですが。

小林: 自民党のせいで日本の道路インフラは貧弱すぎるよね。しまなみ海道にある原付専用レーンみたいなのがあれば良いんじゃないのか。路側帯の外側50センチに青い線引いてそこ走れというような。琵琶湖には自転車専用レーンというのがあるけど、平滑度が悪くて結局みんな車道走っているしな。何のために予算つけたんだか。

ハヤト: 現状では守らざるを得ませんが、メーカーが動いて改善して欲しい部分ですね。せめて45km/hにすればだいぶ改善すると思いますよ。

小林: でも志摩リンはそんなこと問題にしてないよね。彼女はキャンプ道具が運べればそれでいい。クルマは避ければ良いじゃない。

 
原付でもこのくらいの距離は行ける

ハヤト: 燃料代はいくらくらいですかね?

小林: 3リットルで400円ちょっとだろう。いかにも高校生らしい金の掛からないレジャーだよ。1期は距離を伸ばしても駒ヶ根、朝霧高原まで、しかも泊まりで原付バイクの行動能力で行ける範囲しか行ってない。1期の10話は時間の入った話でリンは駒ヶ根のスーパー銭湯から陣形形山のキャンプ場まで30キロだが、所要時間を1時間半と見積もっている。スマホナビ使ってるんだが。Googleの案内だと1時間なんだが。

ハヤト: 独自の計算法をしているみたいですね。原付バイクは林道も走れますので、平地は距離×3倍で時速20キロ、林道を含む道は徒歩所要時間の3分の1で計算しているなら分かります。スマホが表示しても一定のスケールで映る道しか行かないんでしょう。普通の車道案内じゃ案内しないスーパー林道に辿り着くのもこれなら分かります。

小林: 早太郎温泉から陣形形山までは伊那谷が11キロ、山間道(車道)が7キロ、林道5キロだから、1つ目は車道18キロで54分(18×3)、林道が徒歩1時間15分の半分で37分。合計で1時間半として計算するか、2つ目として車道22分(11×2))、山間道28分(7×4)、林道37分(先に同じ)で1時間半か。いずれにしても道路条件を慎重に検討して危なげのない時間設定をしているな。アニメじゃ結構知的な少女だから、このくらいの計算はやるだろう。私なら1つ目だが。

ハヤト: カブの方は無茶苦茶な計画でやってましたからね。

小林: 実際にやってみて経験を積んでいるから、こういう計算ができるんだ。


2.作者の問題

 

ハヤト: このサイトじゃ作者批判はタブーでしょ。

小林: どうもツィートなど見た感じでは、このトネさんは「焚きつけるけど自分じゃ何もやらない人」じゃないかな。日向山に登っているのも北杜市のカブ(模型)だし、本来なら自分で登って写真撮るべきでしょ。ツーリング計画を見た時につくづくそう思い、、この作者の性格抜きに作品を論じることはできないと思ったな。

ハヤト: アニメで背景になった場所についても一言ありましたね。「自分で計画したなら絶対に通らない」と。

小林: 実はカクヨムの原作じゃ九州に行ってないんだ。行っているのはスニーカー版で、時間や金を湯水のように使えるなら寄り道も良いよ、でも、行った先は国立公園(佐多岬)で着いた時間には真っ暗闇で周囲30キロには何もない所じゃない。そういった所を訪ねるのに、「最短距離を行くようなツーロングはしたくない」とか、「行き先はその場で決める」みたいなやり方で行けると思う?

ハヤト: アナタだったらそうするでしょうね。一番見やすい時間帯に合わせて出発時間や宿泊場所を決める。桜を見に行っても朝靄で見えなかったとかあたり真っ暗闇じゃ意味ないですからね。千キロも離れた場所を狙い撃つにはライフル射撃のような精密さがいるわけです。

小林: だからさ、こいつはさ、言っただけで自分じゃ手を下さない奴なんだ。それで苦労したり散財したりするのはいつも他人、それを見て溜飲を下げるというような。

ハヤト: イヤな奴ですよねえ、、、私としては8話や9話のMonoマガジン的ウンチクが彼の本領だと思ったのですが。



小林: 結構ひどいよ、キャップ火薬のモデルガンを寝ている礼子に向けてぶっ放したり。

ハヤト: それ、危なくないです?

小林: 危ないよ、エアガンなんかよりよほどパワーあるんだ、鼓膜が破れる危険さえある。実際にこういうものを手に持ったり使ったりする人間なら絶対にやらない。それに実は原作には大したウンチクないんだ。KADOKAWAの連中のリッチな生活を見て後で書き加えたような。コーヒーの銘柄云々なんて完全にアニメの後付け。

ハヤト: 登山の専門家ならひっくり返るような、「カブで冬の富士山に登る」とか「甲斐駒ヶ岳を下る」というのもありましたね。

小林: 登山家にしろプロのライダーにしろパン屋にしろ、それぞれ持っている職業上のプライドというものがあるんだ。真剣に取り組んでいる人間の所に土足で踏み込んであざ笑うようなマネが好きなようだな。

ハヤト: 1期は良いと思いますが、2期はこの作者の問題を何とかしないと難しいでしょうね。

小林: ホンダの動機も良くない、「ゆるキャン△」で志摩リンがヤマハのバイクで走り回って人気なのを見て「ウチもやってみたい」、今じゃこういう会社なんだろうな。

 

ハヤト: ジョルノ(ホンダ)じゃダメなんですか?

小林: デザインが「ペスパになれなくて」で平凡だし、これは作者が付かなかったんじゃないの? やってもゆるキャン△の二番煎じにしかならない。以前も「妖怪ウオッチ」というポケモンの二番煎じがあったが。

ハヤト: 妖怪ウォッチも下火のようで、ポケモンはピンピンしてますがね。あのジバニャンの腹巻きみたいなのはトラックに轢かれた跡なんですよ。妖怪~のキャラはみんなオバケですから。

小林: 二流の企画には二流のクリエイターしか付かないというのはいつも同じだな。


閑話休題

1.ゴーン事件

 

ハヤト: この事件なんですが、「箱じゃないだろう」という我々や佐藤優氏の推定は見事に外れ、本人が認めましたので、どうやら箱脱出は認めざるを得ないようです。手段も飛行機ですね。アナタが言っていたような船じゃない。あと、映画も箱脱出をメインに制作されているそうです。

小林: でも、ゴーンはテイラー親子の名前は言わなかったよ。協力者として収監されているMMG(航空会社)の役員についても、飛び立った後どこに着陸してどうレバノンに入国したのか、具体的なことは何も言ってない。

ハヤト: その点はですね、テイラー親子の裁判で少々あるわけです。テイラー氏によると箱脱出はゴーン氏のアイディアで、空気穴を付けるのは彼が自動車の専門家なら当然思いつくでしょう、29日(逃亡したとされた日)はリハーサルで関空近くのスターゲイトホテルまで行ったのですが、箱を見て、「これで出よう」ということでテイラー氏もビックリだったようです。つまり、年越しするはずだったのがその日にフライトしてしまった。

小林: そりゃおかしいよ。だってその裁判じゃ、イスタンブールに降り立った後は迎えに来た他の面子がいて、テイラーは通常便でレバノンに戻ったとも言ってるんだ。出国しないのなら、地球の反対側のトルコに待機要員も飛行機もがいるのはおかしいだろう。

ハヤト: ビジネスジェットは最新の通信環境を取り揃えているのが売りですが、箱で乗ってくる人は想定外ですからね。ええ、迎えが要るのなら機上からレバノンに電話しなけりゃいけません。それもゴーン氏自身の電話で。通常便を使うのでなければ、使ってないはずですが、ジェット機の手配も必要です。フライト中の12時間でできるとは思えません。



小林: ま、箱脱出が通説と決めたようだし、これ以上追及しても仕方ないわな。で、彼のために罪に落とされた(犯人隠避罪)十数人の面子だが。アウン・サン・スーチーの裁判と同じで、トルコの裁判なんかウチじゃ信用しとらんからな。牢獄に入れるほどの罪を犯した奴なんかいないだろう。あのエルドアンが菅に媚びを売っている様子がミエミエで。

ハヤト: テイラー親子は控訴しなかったので実刑確定ですが、これも初犯としては異例の扱いですね。執行猶予が付くと思っていましたから。ただ、没収がなかったことで手緩いと批判する声もあります。彼ら経費として1億5千万以上受け取ってますからね。

小林: テイラーの弁護士が主張していたが、犯人隠避罪の「日本じゃ罪にならない」は考えた方が良いと思うんだ。知っての通り、ゴーン本人は保釈中に逃げても罪にならないでしょ。犯人が逃げるのは当たり前だから。

ハヤト: その件なんですが、本を読んでもピンと来ないんですよ。犯人を隠すのは「国家の刑事司法作用の侵害」だと言うのですがね、あちらでは「証拠の破壊」の一種として分類されています。ゴーンさん別に元グリーンベレーの屈強な男に「破壊」されてはいませんね。あちらだともっとモノ的なもの、凶器とか文書といった物証になりうるものが破壊の例で、人間は含まれません。たしかにゴーンさんは被告で、人証で証拠の一種なんですがね。

小林: つまり、テイラーたちは被告ではなく、「モノとしてのカルロス・ゴーン」をどっかにやった罪で裁かれたわけだ。しかしおかしくないか、その証拠物ゴーンはレバノンでピンピンしていて、「私はレバノンにいる!」と所在宣言までしていて、テレビ電話を使えば尋問もできる。被告人が在廷しない裁判については刑訴法266条の2があるが、保釈取り消しの96条以下と掛け合わせてできんこともないと思うがな。つまり、テイラーたちは何の証拠も破壊してない、罪にならない

刑事訴訟法266条の2
被告人が出頭しなければ開廷することができない場合において、勾留されている被告人が、公判期日に召喚を受け、正当な理由がなく出頭を拒否し、刑事施設職員による引致を著しく困難にしたときは、裁判所は、被告人が出頭しないでも、その期日の公判手続を行うことができる。

ハヤト: それはアメリカの判事に言ってくださいということですね。日本検察はスポリエーション(spoliation of evidence)の一種として日本の制度を説明していて、連邦最高裁はそれを呑んだんですから。国内に同種の処罰条項がある場合は相互主義で犯罪人引渡条約による移送を認めるのが国際法です。ああ、日本で有罪なのは間違いありません。



小林: テイラー裁判もひどいな。初犯で米国で勾留(13ヶ月)されていた期間も算入してくれと哀願していたのを、裁判官は「日本とは関係ない」と一蹴、それでいて初犯なのに「元特殊部隊員だから」と30年も前の中東時代の履歴を引き合いに出して実刑だよ。

ハヤト: ま、規定がないからなんですがね(刑法21条)。検察側の言い分をそのまま呑んだという。この分では司法取引なんかはたぶんしてないでしょうね。


2.コロナンピック



小林: 日本の金メダルなんか八百長メダルだが、驚いたのはこれだな、オーストリアの数学者キーゼンホーファー(金メダリスト)

ハヤト: あまりにも速すぎて2位の人が自分が1位だと思ってゴールインしたら先にいたという。世界ランキングは94位で完全に予想外だったとしてますが、本人は計算づくだったと。

小林: 過去の天気って意外と調べにくくてさ、調べると開始が午後1時でスタート地点が武蔵野、ゴールが富士スピードウェイで合計147km。気温は正確な所は分からんが摂氏33~35度、湿度70~80%といった所だ。控えめに言って、屋外運動しちゃいかん環境だよね。

ハヤト: 他の選手がスリップストリームを狙って国ごとに団子になっていたことがありますが、高温多湿の東京ではむしろ体力を消耗したという話も聞きますね。

小林: 実は熱中症には温度はあまり関係ないんだ。問題なのはむしろ湿度。我々も習慣的に知っているが、湿気の多いときには窓開けるじゃない。

ハヤト: ムラがあるということですね、壁の近くなんかに籠もりやすいことは知ってます。



小林: 図にするとこんな感じだな。湿気を散らしたので幾分下がったが、それでも要注意レベルだ。スリップストリームで体力を温存できない恩恵と風通しを良くして消耗を防ぐメリットというのは両天秤で、まさしく戦術だな。

ハヤト: 戦術というのは伸るか反るかの所で発動するものですからね。凡庸な人だと「あれは偶然だった」とか「計算違い」とかで済ませてしまうんですがね。

小林: それをやるために日頃から研究を続け、博士号まで取ったわけで。才能を好きなだけ伸ばせるスイスの教育環境が羨ましいよね。日本だとさ、戦術のせの字のセンスもないようなテストお化けの先生や学生にイヤでも付き合わなきゃいい目見ないじゃない。自分の持っている才能を持っていない人にさ、そりゃテストはできたかもしれないけど、それに付き合う苦痛って先進国じゃやってるの日本ぐらいじゃない?

ハヤト: 元はプロ選手を目指していた方だそうです。プロスポーツや実社会から大学へ、大学からまたと行き来できる社会は羨ましいですね。ま、日本以外はみんなその式になっているんですが。

小林: オリンピックはまだやってるが、最強の変異株選手権もワールドワイドで進んでるんだろうな。

ハヤト: それじゃ、今回はここまで。