Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2021/7/12)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



アニメ「スーパーカブ」 まとめ



ハヤト: これまでの検討でこの作品は視聴者、アニメツーリズムを企図する自治体、作者含む制作サイドの間にかなり深刻なズレがあることが分かってきました。ポスター転売なんかは良い例ですね。トネ氏などの言行や周囲の事情を見れば、この関係者なら起こるのは当たり前で、別に不思議とも思いません。

小林: これ以上の批評はダイアログ形式だとダラダラして適さないな。というわけで、レビュー対象作品として検討することにした。コスモウォーリア零以来だが。

ハヤト: と、いうわけで、今後数回の検討はテーマを絞って行いたいと思います。


1.すさんだ食生活



①不健康生活

 

ハヤト: アニメでの表現を元にしていますので、食事は朝食はトースト1枚、昼食と夕食は米飯にレトルトです。見ての通り、かなり偏った食生活をしていますし、一日1,260kcalでは餓死の危険さえあります。飢餓ラインは1日1,300kcalですから。彼女は成長期なので一日2,000kcal必要です。

小林: カロリーだけでなく、脂質過多、タンパク、ビタミン、ミネラル不足がある。これでは成長は止まるし、骨や歯の形成にも障害になる、筋肉も落ち、肌はガサガサ、夜盲症や脚気、貧血といった体調不良にも苦しめられることになる。怒りっぽく集中力を欠くので、周囲との協調を欠き、成績もたぶん良くないだろう。

ハヤト: 生理は止まっているでしょうね。成人してからも動脈硬化や高血圧、骨粗鬆症に眼病など悪影響が出るはずです。流産リスクも高い。どうしてこんな極端な生活にしたんでしょうね?

小林: 実はトネの原作には第1話は弁当としか書いてないんだ。中身については4話以降、どうもこの人はツッコミを受けて後で書き直す性癖があるようだな。その後数話を経て多少改善しているが、レトルト弁当は「コスパを考えて考案した」と作者自信満々だからねえ。それでも多少の食材名は出たので改善したのがこちら。

 
原作にあるオレンジジュース200ml、冷凍ピラフを加えて改善

ハヤト: 案の定というべきか、塩分過多・脂質過多の傾向はますます増強され、カロリーだけは1,780kcalと飢餓線は抜け出たようですが、問題点はそのままです。疲れやすいでしょうから、学園活動などへの積極的な参加は望めないでしょうね。ビタミン不足で夜目が効かないのも改善されてない。

小林: ところがこの話はこれで終わりにならなくてさ。


②死のメスティン購入



小林: 実はアニメではメスティンと一緒に飯盒も持っていっているんだよね。丸型飯盒は規格が決まっていて、全量で4合炊き、半量で2合炊きだが、アニメでは半量炊きで使っていた。炊飯器あるのにどうして購入したのといえば、炊飯器ではできない半合炊きができるからだろう。

ハヤト: ピラフと野菜ジュースを加えた改善後の食生活はカロリーは満足しますが、夕食で昼食の炊飯の残りと冷凍ピラフの両方を食べなければいけない難点がありました。メスティンを使えば「昼食だけ」に炊飯でき、しかも、レトルトも1袋浮きます。

小林: そこでメスティン導入後は夕食の冷凍ピラフは止めて、スーパーおののり弁当を買って食べていることにした。が、実は落とし穴があってねえ。

 

小林: 見ての通り、脂質過多は改善され、炭水化物の摂取バランスも良くなり、塩分も抑えられ、食事の質は改善したが、カロリー不足(1,220kcl)が再発し、栄養失調にさらに拍車がかかるという無残な結果になった。

ハヤト: こういう食生活は作者のトネ・コーケン氏が嗜虐的な性格の持ち主でなければ、自身の実生活からでしょう。カクヨムで原作も読んでみたんですがね。小熊と礼子には行きつけのパスタ店があります。チェーン系ということですので、ジョリーパスタを参考にしたんですがね。



小林: パスタなんてせいぜい7~800kcalでカロリー不足が改善されるくらいだろう。死にはしなくなったが、栄養失調に変わりはない。それに北杜にファミレスのパスタ専門店なんてない。そういう便利文化は人口10万以上の都会の産物なんだ。

ハヤト: しかし、トネさんが書かなかったこととして、足りない栄養素を外食で補充している推測は立ちますね?

 

小林: 中盤からこの店(椎の実家)に入り浸るようになったのは、友情じゃなく、現実的な生命の危険があったからなんだな。

ハヤト: そう解釈もできますね。なのでお父さんはパスを先ず小熊に渡してます。栄養失調を見るに見かねてということでしょう。カフェ・ブールは「こども食堂」だったんですよ。

小林: それで客もないのに毎日パンを並べていたのか。お父さん命の恩人じゃないか。

ハヤト: スーパーカブは小熊の交友関係を広げただけでなく、彼女を餓死の危険から救ったともいえますね。

小林: いや、救ったのはホンダのバイクじゃなく椎ちゃんのお父さんだろう。



閑話休題

ハヤト: 本作はレビュー対象に決めましたが、レビューの前にこのように一つ一つの要素を確定した方が良さそうですね。アニメ、マンガ、小説で異なる描写がなされているものが少なくない。だから、「原作を読め」という反論もできるんですがね。

小林: 実は建物の場所も変わっているんだが、小熊は日野春駅近くのアパート(県営住宅)に住んでいることはどのメディアも変わらないが、小説の方は高校は長坂(北杜高)だったり、武川(武川中)だったりと一定していない。アニメ、マンガは武川で確定だが。

ハヤト: 作者の文体が明確性を欠くことがありますね。カクヨムで読んだ話では高校は武川にあります。ですが、アナタの言う通り、実在するパン屋をモデルにした椎ちゃんの実家は、高校を起点とすると長坂で書いているような記述がありますね。

小林: 後の「ねこ道」の話といい、作者武川には土地勘あるよね。たぶん武川村(合併前)に住んでいて、北杜高校に通っていたんじゃないだろうか。記述を読む限り、同じく長坂にある甲陵高校(進学校)ではなかっただろう。甲陵は進学校で、後に小熊が使った大学の推薦枠は持っているが、バイク通学やバイト、自動車免許取得なんか許可するはずないからな。

、、学校の前の県道を北へ一kmほど、礼子のログハウスや小熊がカブを買った中古バイク屋まで行く道の途上にあるという店舗兼住宅、椎は自転車で通学している。

ハヤト: 実際の描写は北杜と甲陵のチャンポンといった感じですね。上の文章は「北」を「西」に置き換えればアニメやマンガの描写と一致します。小説でも大半の描写と合いますが、作者つい昔の記憶(北杜高校時代)で書いてしまったようです。ま、北杜にホンダ販売店は1店舗しかありませんから、長坂の「ホンダの清水屋」さんはすでに聖地化してますがね。

小林: 元々北杜高校で書いていたのをコラボの進展で慌てて書き直したんだろう。元々広域合併の悪い見本みたいな所で、平成の大合併で南アルプス市共々北杜市になった時は不協和音がずいぶん聞こえてきた。特に韮崎の抵抗が、今でも私はあの辺は須玉とか長坂、竜王とか昔の地名で呼んでるし、その方がスッキリ来る。韮崎市は結局合併に参加しなかった。

ハヤト: この作品の地理についてはですね、ストーリーの根幹に関わる部分があり、要検討の問題です。これは次回にしましょう。