Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2021/7/09)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.アニメ「スーパーカブ」12話ツーリング(3)



ハヤト: 不満足な食事設備の悪いホテルエコノミー症候群寸前の長時間乗車のカブツーリングも3日目です。どうなんですかね、精神的にもしんどいと思うのですが。それでいて目的地はまだ見えない

小林: こういうリスクのある旅をする時にはさ、しっかり使いこなして自車の性能を把握しておくことが大事でさ。椎ちゃんなんかリハーサルの必要あるでしょ。何キロくらいで走れるかとか、給油はどこかとか。

ハヤト: 2日目みたいな無計画な旅をしたら、それだけで神経やられてしまいます。



<3日目>

①爆速関門トンネル

 
境港から萩までは250km

ハヤト: 実はこの旅はアニメ以外に詳しい描写がないのですよ。原作も「西に向かって走っていたら下関に着いた」ですし。

 

小林: 実は分かるんだ。マンガもアニメも最初に関門プラザ(人道入口)に来ているでしょ。長州砲や壇ノ浦合戦像のある、みもすそ川公園はプラザの向かい側。山陰の国道9号は山口市で2号と合流するので、これで来るとプラザより手前で関門トンネル(車道)入口に当たってしまう。

 

ハヤト: 普通は萩から南下して2号に当たるルートですね。距離もその方が短い。海岸線を大きく反時計回りというのはどうなんですか?

小林: 原付じゃ行ったことないので。山口県は道が複雑なことを見れば、多少時間はかかるが、そう悪くもないルートだな。萩からの距離はおよそ110キロで、境港と合わせると下関まで360キロ、9時間といったところだ。アニメでは出たの7時頃だから、関門海峡で4時になる。連中道草多いから、おそらく5時頃だろう。

 

ハヤト: 絵から太陽高度を推測すると11時頃(平均車速90km/h)っぽいんですがね。ほら、関門トンネルの出口も東から射してる。門司の出口はほとんど真南ですからね。

小林: だからカブにそんなスピード(巡航速度105km/h)出ないって。それに昼間の一般道では、クルマでもそんな速度は出せないし出さない。

ハヤト: アナタのおっしゃる通り5時だと、この下関か、向かい側の門司で泊まるべきでしょうね。

小林: 私が乗っていたらそうするよ。


②地雷の博多泊

 

ハヤト: で、その5時ころに博多に着いたみたいですね。マンガの方は雨降ってネカフェに避難なんですが。

小林: 見た感じ予約とかはしてなくて、行きあたりばったりで飛び込みで泊まっているみたいだ。スマホ持っているんだが、トラベルコで当日予約とかしている様子もなさそうだ。

ハヤト: アナタも前スマホ時代は経験ありますよね。なので簡泊も知っているわけで。

小林: 距離は80キロくらいだが、昼間は渋滞しているよね。マンガは白黒だから分からんが、アニメは遅すぎる(平均車速13km/h)だろ。


ネカフェでの会話

ハヤト: この期に及んでもまだ目的地が決まっていなかったというのも。実は決まっていたら博多に寄る必要すらなかった。

小林: 3号線や高速が迂回しているのは福岡が大都市だからで、門司から直接久留米に向かった方がずっと速いわな。


福岡城の桜

ハヤト: それに福岡だと他にもまずい点があります。福岡城は桜の名所で、鹿児島で咲くなら福岡城も咲いている可能性が高いのですよ。地球温暖化の影響と言われていますが、それを除いても2~3日しか違わないので、小熊たちが準備している間に福岡でも咲いています。温暖化の影響を加味すると、最近では九州は北から南に咲くみたいですね。あと、彼女らが泊まっていたネカフェと福岡城の距離は3キロくらいです。

小林: それじゃ、次の日に行く通り道でも所々で咲いているだろうな。

ハヤト: ま、アニメですから。



<4日目>

①九州縦断のナゾ

 

小林: 最終日ということで淡々とクリアしているように見える九州縦断だが、国道3号は避けたみたいだな。博多の大渋滞は避けられなかったと思うけど。

ハヤト: 5時起きくらいじゃ逃げられないという話ですね。アナタは何度も行ってますから。

小林: 国道385号線、南下すると吉野ヶ里遺跡につながるコースだがを通ったらしい。荒尾まで90キロくらいだが、博多を抜けるのに時間がかかるので、7時に出ても4時間はかかる。通過は11時だな。絵だと7時頃だが。いっそ割り切って本当の「スーパー」カブと決めたのか。

ハヤト: 荒尾から湧水町までは160キロですね。影の方向を見るとこれが11時頃のようです。アナタの計算では午後3時か4時でしょう。あと、小説では「アミの塩辛」を買ったとありますので、その寄り道もありますね。


玉名名産、漬けあみ

小林: この作者(トネ)、少し失礼な所があって、「信州サーモン」を「木曽サーモン」、「漬けあみ」を「アミの塩辛」と、勝手に読み替えてるけどさ、これはさ、自分の作品を「(トネとかいう人の)スーパーカブとかいう作品」というのと同じで、製作者への敬意を欠いた、不遜な物言いだとは言っておいてもよいだろう。口頭ならともかく、書き物でやっちゃけいけないよ。


②佐多岬に着いたのはいつ?



ハヤト: 湧水町から鹿児島湾までは40キロ、1時間くらいです。アニメの時間だとほぼ正午でしょうね。佐多岬まではまだ距離があるのですが、それでも120キロです。ですが、到着が早すぎる(平均車速58km/h、巡航速度68km/h)ということはありますね。

小林: で、その「スーパー」カブだと2時には佐多岬に着くわけだな。でも、九州って一般的にクルマは遅いよ。70キロ巡航なんかできっこない。クルマでも50キロくらいが普通だ。着くのは4時か5時頃で、それから佐多岬に行っても真っ暗で何も見られない



ハヤト: なので慎重なyahooレビュアーのらいらっくさんはマンガとアニメは宿泊としているわけです。ですがアニメの方は泊まりには見えませんね? 小説同様その日に着きそうです。



小林: 佐多岬自体は国立公園で、近くにネカフェも宿泊施設もないから、そこから帰ってくる時間も考えなきゃいけない。彼女らがやっている方法では鹿児島か宮崎くらいしか泊まれる場所ないじゃない。百歩譲って午後に着いたとしても、帰る頃には夜中だよ。宿泊説がまっとうだ

ハヤト: アナタは鹿児島で一泊してから翌日に行ったと考えるわけですね。



小林: この光景を本当に見たければだな。


お小言コーナー



ハヤト: その後なんですが、実はマンガにもアニメにも記載はありません。唯一小説だけに顛末があるのですが、、

小林: 山陽道のほうが車速が速いとか書いているが、本当に通して走ったことあるのか。

ハヤト: シーガイアは執筆当時もつぶれていたと思いますよ。それから阿蘇山、伊勢志摩、、絶句したとはこのことで。

小林: ま、小説でカブが合体ロボになろうがジェット機になろうが自由だけどさ、いったい予算と時間がどれだけ必要なのかと。

ハヤト: カブで日本一周という人でも1日の距離は200キロくらいですからね。本来その程度の能力のオートバイなんですよ。

小林: アニメ技術の進歩で絵はリアリティが増したが、創作者の能力がそれに追いついていない感じはあるな。

ハヤト: 話が進むに連れ、カブが超速マシンになっていくのが気になったのですよ。作者が「表現したいこと」のシワ寄せが日程の無理になって出ている感じがします。


いちばんの犠牲者、椎ちゃん

小林: 大航海時代の奴隷だってもっとマシな待遇と思える椎ちゃんだが、これが作者の理想の「従順な女」なんだろうな。

ハヤト: そんな女いません。本当にやったら大津あたりで音を上げて新幹線で帰ってますよ。

小林: 次回は打ち上げとしようか。