Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2021/2/5)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.モリンピック失言王



小林: この爺さんの失言王ぶりは今に始まった話じゃないわな。ほかでも言っていたと思うが、ことさら取り上げて国際問題にまでなったのは、IOC内部にも「五輪中止(今年はやめる)派」がそれなりにいるんだろうな。



ハヤト: 元々は前東京都知事、石原慎太郎氏の妄念が原因です。それに民主党(野田)が乗っかったこと。引き継いだ自民、菅首相の長男が東北新社で官官接待という報道を聞いた我々の所感は「ああ、やっぱり」でしたがね。

小林: アニメは2005年くらいまでは割とまともで傑作も多かったよね。実写の方も2009年くらいまではかなり良く、今考えるとずいぶん空気違うよね。で、菅が息子を東北新社にねじ込んだのが2006年。サブカルをずっと見てきた我々としては「あれ、おかしいな」と感じ始めた頃でもある。私は1998年の「亡国のイージス」からと思うけど、右派がサブカル界に目をつけ始めたのは。福井晴敏なんて辻政信じゃない。

 

ハヤト: ま、サブカル界の辻政信というのは当たらずと言えども遠からずですね。「真夏のオリオン」からローレライ、最近ではヤマト2202まで、彼の作品の評価は芳しくないのですが、度重なる不始末にも関わらず起用され続けています。この辺も辻氏と瓜二つで、最近では2205とガンダムMTですね。

小林: 「あの連中」とはこちらも何度かやりあったが、なんと手合わせしても不思議だったのは、題材SFなのにスピリチュアルとか普通に受け入れている所で。私だって普通に書けば物理学とか天文学の知見は外さないよ。が、連中はそれはそれとして霊の世界がある。

ハヤト: 現実を素直に見れないという、自民党観念論の矛盾がコロナで出ていると思うのですよ。

小林: 誰がどう考えても救うべきは無生物の企業や事業者ではなく、一人一人の生身の国民だわな。

ハヤト: 派遣会社パソナさんの大企業を助ければみんな良くなるというアレ(トリクルダウン)ですね。会長はコロナ怖さに淡路島に逃亡してそれきりです。飲食業者なんか持続化給付金を貯め込んで従業員切って知らんぷりじゃないですか。そうなることは目に見えていたんですよ!

小林: 遊休社員には雇用調整助成金があるからな。持続化~は助成金の先履行規定忌避で、、とにかくカイシャに甘い顔をしすぎだ。

ハヤト: ま、いずれにしても弱者に優しくない政治ですね。そして当然の結果として、現在の自民政治に対する不満は爆発寸前です。そりゃ一年経てばお金もなくなりますよ。この圧力に耐えきれる政治家などいません。もはや時間の問題です。

小林: 持続化もあったが大方は危急時のオーソドックスな手段、銀行からの借り入れで凌いでいたんだ。その返済期限が迫っているからな。



2.期待してもムダだけどさ(新党論)



小林: 二階とか麻生とかはメガネ掛けてないはずだが、何で鼻出しマスクなんだ? コンタクトはあれじゃ曇らんだろう。

ハヤト: 良く分かりませんが、マスクの構造自体理解してないんじゃないでしょうか。アメリカではサージカルマスクは不十分で全国民にN95マスクをという声があるのですがね。誰でしたか、それで1ヶ月我慢すればコロナは収まるとか。一考の余地はあると思いますよ。

小林: 先日の話だがネットショップの相談を受けてさ、コロナでミニコミ誌の広告収入が減ったのでネットショップでもと作ったのだが、お客も出品者も入らない。どうすればいいという相談で、一案を示したけどさ。その応用で考えたんだが。

ハヤト: 野党共闘の方はあまり進歩がありませんね。立民だけでは選択肢にもなりません。何でなんですかね?

小林: 連中は民主党時代の失敗を咀嚼していないんだ。あの時も今と同じように経済状況は悪かったが、とにかく自民以外と投票した有権者には政治に対して自分でもなにかできるという期待のようなものがあった。ところがいざ政権を取らせると、、



ハヤト: こういうイデオローグに政治が乗っ取られてしまい。登用されるのは東大出身者ばかり。有権者は放ったらかしで、普天間から追い打ちを掛けるようにリーマン危機、東日本大震災とあり。内輪もめも多く、上の御方は「排除の論理」などといって旧社会党系でシンパを固めていましたね。

小林: こういうのを見せつけられて、「もううんざりだ」と、今に続く立民アレルギーになっているのだが、今考えると少し早急だったかもしれない。で、さっきのネットショップに戻すと、その子には「手数料よりブランド」と、まずは名前を売ることを勧めたな。各自の取り分を多くし、ごく緩い繋がりで同じブランドを売る。政党でいえば、「反自民連合」なら、そのブランドでみんなが営業して、個々には好き勝手に店を運営する。

ハヤト: 政党でいえば、会費も取らないということでしょうか?

小林: そういうこと、入党は自由だし、党の鞍替えも好き勝手にしていい。ただし、全体としては「反自民(ブランド)」を名乗る。候補者は予備選挙を行って勝ち抜いた候補を推薦する。何のことはない、アメリカのやり方と同じなのだけどさ。執行部はそこまで公平に運営できる枠組みだけ作れば良いわけだ。

ハヤト: それで自民に勝てますか?

小林: 山口たちが批判されたのは支持者の承諾なしに党の運営を牛耳ろうとしたからだろう。この仕組みでは自民党と対決する政治家は必ず党員の支持を受けるから、その連中は必ず投票するし、支持者の構築も自民より平易で緩やかだ。これで負けることはまずないと思うよ。

ハヤト: 小沢一郎さんの「オリーブの木」構想がありますがね。

小林: あれは市民運動を中核に既存の政党が合従連衡しただけのものだろう。他の国はいざしらず、日本のその「既存の政党」の中身を見てみろよ。どれを取ってもぞっとせず、入ろうなんて気は起きそうにないものじゃない。それじゃ勝てないよ。既存の支持者の外に支持を求めるものでなければ。

ハヤト: 自民党自体が入ってきたらどうします?

小林: 入ってきても良いじゃない。「反自民」の看板にさえ賛同できれば、この仕組みでは自民だろうと立民だろうと予備選挙で勝たなければ候補者にもなれない。そして今の御時世、ネットの世論調査でも気の利いたこと言えなきゃ、支持なんかアッという間に雲消霧散(cf.菅内閣)するでしょ。タレントとか地盤とかじゃなく、候補者の実力で決着を着ければそれで良いじゃない。

ハヤト: 勝ち抜ける候補者でしたら潤沢な予算もスタッフも与えて良いと。無駄遣いはしないでしょうからね。

小林: 国会法も変える必要があるがな。でも、変える前に動けるくらいの胆力と覇気は欲しい。これは法律の教科書の話だけど、命令委任か自由委任かで無益な講学論争をしすぎだ。そんなもん、折衷しているのが現実なら、それは現実として受け入れて良い。



閑話休題

小林: これも山口さんたちはあまり触れないことだけどさ、日本の国会議員の情報収集力と分析力は低すぎるよね。情報はモーニングショー頼み、分析といっては能力すらないのがほぼ半分、能力はあっても予算不足でスタッフを雇えないのが残りの半分の半分、残りは政務官とか副大臣で役人の操り人形、だいたい当たっているんじゃないか?

ハヤト: 本当に仕事できない人がいますから、予算をやっても解決にならないわけです。何かといえば医療従事者の報酬増やせという橋下&維新と同じですがね、ベースアップしても元々スキルのない医師や看護師がいきなり増やせるわけじゃない。

小林: 日本医師会にはバブル時代のツケを払ってもらわんとなあ、あの時代なら医師志望の優秀な学生は掃いて捨てるほどいたんだ。それを「オーバードクターになる」とか言って反対し、定員は生徒半分の時代に据え置き、今となっては医者不足で養成しなかったことが祟っている。

ハヤト: えーと、今の医学部の状況を見るとですね、3分の2がエスカレーター校やいわゆる推薦で、入学試験受けて入って来る学生なんかそうはいないでしょう。それも実家に金がないのでインターンや病院巡りの医療サラリーマンで使い潰されている。医師免許を持っていない理事長のいる病院もありますからね。

小林: 医師試験が国家試験なことだけが救いだがな、そもそも大学の段階で資質のある学生を門前払いしているのが実情だ。寄付金の多い、実家が病院の遊び人のボンボンが枠を削っているせいだがな。そしてそういうのは率先してコロナから逃げ回っている。政治家もそうだが、出身階層自体の覇気と活力が失われているんだ。そういう古道具は捨てなければどうしようもない。

ハヤト: つい先日風邪を引いたそうですね。

小林: 食事療法と休養で治ったからコロナじゃないだろうが、熱は36.5度あったから、この体温じゃ町医者も病院もどこも入れてくれない。入り口に張り紙が貼ってある。本当にコロナだったらどうするんだ。

ハヤト: それで予後が悪くて死んじゃった人は少なくないと思いますよ。

小林: それにしても情けないのは我々と同じ団塊ジュニアだな。就職氷河期とかひどい扱いを受けているのに、声を上げようとしない。そこそこ暮らせているから黙っているのか。選挙のたびに自民以外に入れるでいいから、とにかく選挙には行こう。それとデモや市民集会にはできるだけ参加しよう。出し物がつまらなければ次は行かなくて良いからさ。とにかく何もしないのがいちばん良くないぞ。

ハヤト: さっきの新党構想ですがね、誰かやりませんかね?

小林: 私が今の100倍金を持っていたら、私がやるよ



(追記) 新聞の読み方

 

小林: 左は毎日新聞のネット版、右はニューヨーク・タイムズだけども、違い分かるかな?

ハヤト: 右の方が実際の新聞に近いレイアウトですね。毎日の方はYahoo!ニュースみたいなレイアウトです。時系列で並んでいて、めぼしいニュースを上から見ていく感じですね。こちらの方がネットでは馴染みがあります。

小林: 案外大事なことでさ、実際の紙面はどの記事を読者に優先的に提供(一面トップ)するか、編集者の価値判断がある。クオリティ・ペーパーならそれなりの記事をまず載せるでしょ。ネットでも日本以外はこれが普通だ。

 

ハヤト: Yahoo!ニュースは半分が宣伝で残りの半分もブログ記事とかですね。一応出典はあるので、良く読めば質は選べるのですが。

小林: バノンのブライトハート・ニュースと同じ様式な、あれも引用記事の半分はAPやロイターなどちゃんとした通信社だ。だが、一般的な見方ではバノン新聞はフェイクニュースとみなされている。Yahoo!ニュースは日本では一番近いのは週刊誌の日刊広告だな。新聞で、そんなの見たらアンタどうする?

ハヤト: 興味深い見出しがあれば見ますが、大方は見なかったことにして読み飛ばしますね。心の平穏を乱されますから

小林: 別に見なくても困らないしな。だが、日本のネットニュースは「バノン式・週刊誌型」が朝日新聞を始めとして時事通信社までほぼ全部だ。

ハヤト: 彼ら、気づいているんですかね?

小林: 前から知っていると思うよ。朝日新聞も日経新聞も「新聞レイアウトの」ネット新聞を有料で提供しているから。たぶん記者にとってはこちらが「本番」で、タダで読める記事は編集前のクオリティの低い記事なんだろう。提供しない方がマシだと思うけどな。

ハヤト: こういう読者欺瞞は日本の新聞記者の属性なんでしょうか? それとも世界的にそうなのでしょうか?

小林: 同じ作法で記事を提供しているのがバノンだけというところで、どこの国の誰の属性かなんてハッキリしてるじゃない。

ハヤト: ま、紙の新聞も読んだ方が良いということですね。

小林: こういう粗悪記事の読者の個人情報を追跡してマーケティングとかしているから、私には高圧水中ポンプとか、生のうなぎ(生き物)とか、見当外れの広告ばかり送られてくるんだな。

ハヤト: AIマーケティングもどうも勝手が違うようですね。

小林: いかにいびつな情報環境になっているか。元データが歪んてちゃ、それは業務用厨房セットとか変な広告送られるわな。元データが歪んでるのに、効果などあるものか。

ハヤト: では、今回はここまで。