Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2020/2/26)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 



法務省は28日、義家弘介法務副大臣が29日~3月3日にレバノンを訪問すると発表した。日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告が保釈条件に違反して逃亡し、滞在している。義家氏は2日に首都ベイルートで同国の大統領、外相、司法相と協議する。被告の逃亡を巡る日本政府の考えを伝え、身柄の引き渡しに向けた協力を要請するとみられる。

小林: これはさ、レバノン側の結論はもう出ているんだよ。法相のセルハンは元判事だろ、40日も過ぎたし、処分は解除という方向性はもう決まっていると思うが、その前に「言い分があったら聞こうか」という、いわば職業的ポーズだな。こういう習慣化したものってさ、地位が変わってもなくならないんだ。いい例が安倍首相の会食、コロナや被災者そっちのけで毎日やっているじゃない。習慣化しているから、いくら批判されても止めないんだ。

ハヤト: ま、ベルサイユの件は予審に行きましたが、他にもありますからね。フランスの制度でルノーは損害賠償の権利を留保するそうですが。

小林: 勝てる案件ならさ、フランスでも刑事と民事は別なんだから、留保などと言わず民事裁判やってサッサと片付ければいい。刑事の有罪認定は確信に近い高度の蓋然性が要求されるが、民事だったら主張の優越で事足りる。それをやらないということは、「ひょっとしたら無実の人間を陥れたかもしれない」という逡巡がルノーにまだあるということだ。ま、日本だったら判例通説見ても無罪の案件だからな。

ハヤト: その日本、日産の賠償請求100億円ですが、少しおかしくありません? ゴーンさんの責任は良いとして、彼が提出した議案に賛成した他の取締役には責任はないんですか? 

小林: 民事なんだから会社法960条の特別背任罪が問題ではないはずだよな。同法423条の利益相反取引(同法356条)の賠償が問題のはずで、ゴーンの横領行為の多くは通常の職務執行として役員会の決議を経ている。となれば、決議に賛成した当時の取締役、全員だが、は、430条の連帯で当然賠償義務があることになる。いくら被告に挙げられていないからといって、424条(総株主の同意)があるから、逃げられないよ。



ハヤト: 2016年度の有価証券報告書によりますと、彼が日産にいた最後の年ですね。役員報酬の総額は19億円で、うち11億円がゴーンさん、4億円が西川さんで1億円が2人、残り2億円を4人で按分した感じですね。ですと賠償100億円ですと58億円がゴーンさん、21億円が西川さん、2人が5億円で、残りが各々3億円になりますね。連帯責任(会社法430条)ですから、誰に請求しても良いわけです。ゴーンさんとフランス人役員以外は日本にいますからね。



小林: 会社法の条文(第二編)にあるんだから、そうなるはずなんだが、そうなっていないので、これは別の理屈があるのだろうし、今の日本は法解釈なんか総理や法務大臣が口頭で変更できるそうなので、条文なんか意味ないんだろう。



2.中国肺炎広まる



小林: あのダイヤモンド・プリンセスにおける人体実験はもはや犯罪と呼べる話だがな、ロクな検査もせず乗客が下船して、全国津々浦で感染が発覚しているのだけどさ、下船した乗客以外は発覚が早すぎるから、これは他のクルーズ船から来たんだろうな。典型的なのが北海道と和歌山で、大した港がないからな。どの港に船が来てるかは国交省の特設サイトで確認できる。



ハヤト: ええと、危なそうな港はですね。北海道は小樽、網走、釧路、室蘭、函館の5港ですね。ああ、全部で感染者がいますよ。北海道は振興局という今どき植民地みたいな管区があって分かりにくいんですが、網走はオホーツク、小樽は石狩、室蘭は肝振管内です。一応、網走と室蘭は否定しているんですがね。函館ではすでに死者がいます。マア、函館、室蘭、小樽の3港が主でしょう。10万トン級客船の寄港実績が豊富です。

小林: 和歌山はどうなんだ? 下津港は北海道よりも立派な港だが?

 2012年コスタ・ビクトリア号寄港ルート

ハヤト: これは大阪からでしょう。2012年以降は寄港実績がないんです。ですが、その2012年に気になる情報がありましてね。

 ビクトリア号寄港直後から感染症が増大

小林: ま、この傾向は他でもあるだろうな。クルーズ船の多くは外国船だから、カポタージュの問題で必ず外国の港に立ち寄らなくてはならない。上のコースだと大阪の次が和歌山で外国なんぞ寄っていないが、乗員がいるからな。上のコスタなんか東シナ海ツアーなんだが、外国籍クルーズ船のドル箱は国内クルーズで、日本国内10都市プラス釜山(上海、済州島)なんてのがある。検疫なんかし切れるわけないので、これは外国感染症ダダ漏れで。素直に国内運行を認めりゃ良いんだ。南西諸島を巡るのに台湾なんか別に行きたくもない。

ハヤト: カポタージュとは内国船舶のみに認められた領海での旅客運輸権のことです。例えば新日本海フェリーの船は苫小牧から舞鶴まで航海できますが、クルーズ船だとコースにウラジオストクや釜山を加えなければ運航を認められません。ま、国内船会社の利権を守るルールですね。しかし、病原体相手には少し問題がある。国交省もクルーズ振興策を取るなら考えるべきルールでした。

 クルーズ船飛鳥Ⅱの典型航路

小林: 外国のクルーズ船が大挙して日本にやって来るのは、クルーズ商売が日本人相手に儲かるからだよね。あれ、案外経済的なんだ。三食食事付きで現地ツアーがあって、自分で運転したり航空券手配しなくても翌朝には次の目的地に着いてる。一見高いが一度乗れば現金は小銭以外ほとんど要らない。でも、飛鳥以外だと外貨が必要になる。上陸時の通関手続きも相当煩わしい。

ハヤト: いずれにしろ、感染拡大は防げなかったかもしれません。ですが、この辺の事情は改善の余地ありに見えますね。外国船にカポタージュを許しておけば検疫手続きは相当安く確実にできたはずです。今回のは死亡率は高くなさそうですが、11%のSARSでしたら悲惨なことになったでしょう。

  
ダイヤモンド・プリンセス(11万トン)、コスタ・ネオロマンチカ号(5.6万トン)と日本最大級のフェリー船さんふらわあ・さつま(1.3万トン)

ハヤト: ま、大きさを比べるとこんな感じです。国内船と競合といいますが、主要クルーズ各社のフラッグシップ船に比肩するような船は日本にはないのですよ。フェリーは自動車は積めますが食事は自販機で、客層も違いますしね。



小林: こういうのちゃんと見てればさ、これはこれで許可して良かったじゃない。ああ、真ん中のは北海道から帰る時にすれ違ったことがある。乗っていた船より何倍も大きな船で、新日本海フェリーはレストランは有料でライス200円に納豆100円でおかず600円で、あの船(コスタ)では船賃に含まれていて、しかも個室で20時間しか乗らないフェリーよりも1日あたり料金が安い。無いのはクルマ格納庫と風呂くらいだ。



閑話休題



小林: 検査拒否は論外として、通常の感染症対策のことごとく斜め上を行っている日本の話は聞き飽きたけどさ、肝心なことが報道されていないんだよ。つまり、これに掛かるとどうなるか



ハヤト: ええと、これによるとですね。症状はまず高熱(fever)から始まるようです。微熱(febricula)じゃないですね。ちょっと体温が高いくらいは違います。次いで乾いた咳、1週間ほど経つと呼吸が苦しくなり、身体のあちこちが痛み、入院加療が必要になるようです。咳や熱までは普通の風邪とあまり変わりませんね。

現時点では、治療は基本的なものに頼っている。患者の免疫システムがウイルスを撃退できるまで、呼吸補助などで患者の肉体を維持するというものだ。

小林: つまり、現時点では効果的な治療法はなく、軽症なら療養、重症なら酸素呼吸器を着けて生かしておく以外に方法はないわけで。感染を除けばそんなに難しいことはなさそうだな。ますますクルーズ船隔離が犯罪的に見える。あそこでは十分な休養も症状に応じた治療も受けられないからだ。

ハヤト: 元々接客用の船ですが、病院船として機能させる設備もノウハウもありませんでしたからね。いや、どう見ても感染をあそこで封じ込めて全員死んでもらうか、事故か何かで沈んでしまえばいいという感じでしたよ。もっとも、致死率80%のエボラとはだいぶ違う症状でしたから、結局下船させたのですがね。ウイルス培養の効果しかありませんでしたよ。

小林: いや、下船はどう見ても十分時間を掛けて感染者を増やし、世間に向けてばら撒いたのと同じで、WHOですら怖気を振るっているじゃない。「中国並みの抑止策が必要だ」と。ゴーン事件に引き続き、やっていることが非常識すぎるんだよ。



小林: こういうさ、他の国に比べても特に過敏で了見の狭い日本国民の妬心を煽るような記事止めようよ。いや、明らかに政治の失策でさ、ちゃんと抑止策を取っておれば全員所得保障しても良いけれどさ、あんなウイルスばら撒きをやられた日には財政が持つはずないじゃない。これから感染者はどれだけ増えるの? シンガポールはほとんどいないし、韓国だって三千人くらいだ。ちゃんと検査すれば日本がこれを超えるのはほぼ確実でしょ。



政府は学校の臨時休校に向け、子どもを持つ保護者が休業した場合に企業が出す手当を補助する助成金を創設する。雇用保険を活用し、新型コロナウイルス対策の特例措置で3月から実施する。休んだ保護者も一定の収入が得られる。感染拡大を防ぐためイベント会場などの施設利用の制限を都道府県が要請できるようにする法案も今国会に提出する。



ハヤト: 終息への道筋も見えていないのですが、インフレにしたいのでしょうか。それに「働く時間が短く(日4時間以下)雇用保険に加入していないパート労働者向けには一般会計予算から同等の支援をする。」とありますが、そんなパートはほとんどいません

小林: 非正規って交通事故起こしたくらいでクビ切られる不安定な人たちなんだよ。貯蓄もほとんどない。14日も休んだら仕事がなくなってしまう。いやあ、症状隠してたぶん出てくるな。隔離者が万の単位になるのは時間の問題だよ。しかも中国での報告では14%が再感染する。

ハヤト: どうすりゃいいんですか。

小林: 受け入れるより他にないよ。こういう天災による犠牲者の数って文明のバロメーターなんだ。だから普通の洪水でも発展途上国では何万人も死ぬけど、先進国では東日本大震災級の災害でも2万人しか死なない。洪水程度なら十数人だ。つまり、それまで積み上げた施策とインフラの数々が災害に対する防御力で。新型コロナで感染者が100万人になるのは、先のクルーズ船の話にしろ、派遣労働者の劣悪な処遇にしても、文明を維持するコストを十分に払ってこなかったのだから仕方がない。



ハヤト: そういう見方で見るなら、中国はマア、良くやっていると言うべきでしょうね。データは捏造で実数は10倍という話もありますが。

小林: 原発の話にしてもそうだ。すでに出来上がったインフラに甘えてしまい、国際水準の安全性を維持する努力を怠った。中国にすら劣るとは思いたくなかったが、ここで政治と国民の意識を変えないと取り返しが付かなくなる。

 

ハヤト: ランサーズという会社がありまして、安倍首相がコロナ対策そっちのけで2時間もオーナーと会食していた会社なんですが、上のキャラの発明者と言った方が通りが良いですね。ま、自民党ネット工作班と連携した世論誘導の会社の一つです。ま、こういうバカな寝言に惑わされた7年間ではありましたがね。



小林: 橋下徹からだよね。それを含めれば10年を超える。健全な議論を誹謗中傷で汚濁する手口は橋下が端緒だ。私は奴の罪は政界引退しても許されないと思っているけど。

ハヤト: プリンセス号でウイルスを培養した官僚も投獄すべきでしょう。しかしですね、今の政府の無能力は誰もが認めるところですが、残念なことに選挙の時には誰も覚えていないんです。上のランサーズみたいな会社が暗躍しましてね、「他に選択肢がない」とか、「政策が信用できる」とか、「共産党よりマシ」という理由で投票してしまうわけです。野党が分裂ばかりしていて選択肢を示さないこともあります。



小林: アメリカではサンダースが伸びてるな。寿命が問題だが、副大統領をブディジェッジにすればかなり安定感のある構図になる。一時は「ザ・老人ホーム(と介護士)」みたいな顔ぶれでどうなるかと思ったが。これは案外トランプ相手にも戦えるかもしれないな。

ハヤト: では、今回はここまで。