Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2020/1/20)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.今週のゴーン事件 

 「日本は逮捕で私を驚かせ、私は逃げて驚かせた」(パイス紙・スペイン)

<以下一部意訳>

La justicia japonesa es un punto negro en el país.
(日本の司法はこの国の恥部。)

Cuando llegué al país se produjo una apertura y existía una voluntad de internacionalización.
(私がこの国に最初に来た時はオープンで、国際化への強い渇望があった。)

El Japón actual es mucho más cerrado y más nacionalista.
Ha habido una mutación.
(今の政府で突然変異があった。日本は以前に比べ閉鎖的で右傾化している。)

Bueno, Nissan ya se ha hundido…
(日産はすでに沈没船。)

Sin entrar en los detalles del proceso, estoy reclamando mis derechos en Francia, donde hay una justicia independiente.
No pido nada ilegítimo.
(<年金について>デュー・プロセスが守られ、司法が独立しているフランスで、私は私の権利を主張する。不法なものは求めない。)

No ataco a nadie, solo contraataco.
Japón me ha atacado al mantenerme 14 meses recluido.
(やられたらやり返す。日本は私を14ヶ月勾留し、私を攻撃した。)

No es la primera falacia que dicen.
(<ベイルートの家について>奴らの嘘はこれが最初ではない。)

Voy a defender mis derechos allí y en Japón.
(<日本政府と日産について>首を洗って待っていろ。)

La experiencia japonesa me ha marcado.
(<検察について>日本での逮捕と勾留は私の汚点だ。)

Hay decenas de miles de personas que sufren ese sistema y no tienen el privilegio de que se conozca su caso, por lo que creo que puedo ser útil y echar una mano.
(このシステムの被害者で、背後にある汚い陰謀を知らない人々が山ほどいる、私の経験は役に立つ、手を貸してやろう。)


小林: かつてこれほどまでに攻撃的で、日本に敵愾心を燃やす外国人が他にいただろうか。

ハヤト: 東京オリンピックもブチ壊しかねない勢いですね。ま、私としては幾人も挙げられますよ。籠池さんとか詩織さんとか。

  

小林: 前者はともかく後者は「犯罪者の手を借りるなんてイヤーッ!」とか言いそうだな。でもまあ、作ったのGHQだけどさ、特捜部ってそもそもの最初から政治的訴追機関じゃない。事案の内容も併せ、ICPOが政治性をどう評価するかだけどさ。何せ「国連」札付き「人質司法」でしょ。

ハヤト: 国際的な評価の白日の下に晒される分、ある意味、特捜部最大の危機でしょうなあ。これまでの暴慢ぶりを見るに、いい気味だとは思いますがね。



2.「箱脱出?」ホントかウソか



小林: テイラーとザイエクか、イスタンブールで降機したことは確認されているし、まだ赤手配しないところを見ると、証拠がないんだな

ハヤト: ま、こんな映像見てもしょうがないです。「容疑者はナイキの靴を履いていた」と同じ、行き詰まった時の捜査機関のポーズですよ。

  右がゴーンの機体(関空)

ハヤト: この映像もですねえ、そりゃゴーンさんが乗ったらしいクルマが画面の左から右に移動してUターンしたことは分かりますよ。でもね、、

  MNG社チャレンジャー604

小林: 明らかに違うよな(機体)。タラップが降りた左の中型ビジネス機(G6000?)からクルマに乗ってと言いたいのだろうが。

ハヤト: トルコさんは再現映像であることを予め断るべきと思うのですよ。以前も「戦艦大和の動画発見か!」というのがありましたがね。

 同レベルの戦艦大和のフェイク動画

小林: あれはフェイクだった。最初見た時は私も騙されたけど。



ハヤト: だいたいですねえ、逃走経路を隠したいなら箱なんか置いて行きますか。この辺からしてもう怪しいと。

小林: 相変わらずのトルコクオリティだな、あと、パイス氏ではゴーンがトルコから入国したことはアブジャウデ事務所から確認したそうだ。

ハヤト: それもスペインクオリティだから分かりませんよ。



3.「人質司法」怖いのはこれから

 週刊ポスト1月31日号

ハヤト: いやあ、郷原弁護士とポストがやってくれました。逃走期間に前後してのゴーンさんインタビュー(郷原ポスト)です。でも、なぜこの時期なんでしょうね?

 郷原動画

小林: そりゃああ~た、自分の身が危なくなってきたからだろう。捜査は行き詰まっているし、レバノンとの外交は法相と外相が無能すぎて相手にならない。そうなったらまあ、無能な人間の通弊として手近な所で裏切り者を探すのは当たり前だ。



ハヤト: 何せ病犬の凶暴さで奥さん(キャロル)指名手配したり、マスコミを使って弁護人(弘中、高野)を中傷したりと罪人の作り放題です。娘さん(キャロライン)と息子さん(アンソニー)からは何も出なかったようですがね。郷原氏を逃走援助で逮捕するくらいお手の物でしょう。2日前まで会っていたんですから。

小林: その辺慮ったなというのが下の東洋経済の記事、郷原氏の見解が基本だが、三下記者の何ともまとまりの悪い記事で。



 ただ、私が(郷原氏との)インタビューを通じて感じたのは、日産がそういう逆境になった時に、ゴーン氏がいれば、FCAとのアライアンスなどの大胆な戦略で危機を突破できた可能性もあったのではないかということだ。ゴーン氏は、そう思わせる企業人としてのパワーを感じさせる人物だったというのが、(郷原氏との)インタビューを通じて私が受けた印象だ(山田)。

ハヤト: ま、これはウチでは厳しく戒めていますね。「主従の関係を明確にすること」、カッコ書きはウチで付けましたが、こういう自分の意見と他人の意見を峻別しない文章をウチは認めません。東洋経済って、こんなにレベルの低い新聞社なんですか?

小林: 株を出し合っての財団案は初めて聞いたな。郷原氏が聞いた内容かもしれないが、聞いた限りでは「ゴーン後のアライアンス」についてはゴーンはフランス政府から付託されていたが、「財団」については論じるだけナンセンスだ。何でか、日産のルノー株15%保有はそもそも不正なものだからだ。不正な株式を拠出しての財団などありえない。

ハヤト: フランス会社法は40%以上を保有されている会社による親会社(便宜上)株式の取得を認めません。考えれば当たり前の話です。これを許すと親会社の役員が小会社の議決権を好きなように操作して株主総会を支配できるからです。日本にも同様の規制があります。25%ですが。

小林: 日産の15%は2001年のルノー経営危機の時に取得して、同時期にルノーが保有しているワラント債を株式に転換したんだ。どちらが先かは明らかでない。が、このことで日産株36%を保有していたルノーが43%になり、日産の株はルノーでは行使できなくなった

ハヤト: ルノーの経営事情もありますが、これは会社法の禁じている株式の持ち合いで、分かっているので日産による保有は子会社を介する脱法的なものになっているわけです(環状保有方式)。財団を作るなら、先ず、このいびつな関係の清算が先でしょう。日産の財団案はこの脱法行為をさらに大規模にしたもので、フランス政府が許すとは到底思えません。こんなこと、政府の人間でなくても分かりますよ

小林: 人(郷原)の皮を被ってあることないこと自説を述べるのはだな、昔のアニヲタ界では多かったから散々叩いたんだ。郷原氏が持ち合いの話を知っているかどうかは知らないが。

※(追記)東洋経済の記事が不明瞭だったため不明確だったが、「財団」案は郷原氏もビデオで言及しており、山田記者の独創ではない。フランス政府の反対で頓挫という話だが、理由は郷原氏のいう財団の強大化ではなく、そもそも政府が率先して脱法行為を行うわけには行かないという事情だろう。

ハヤト: ま、かなり出来の悪いインタビュー記事でしたが、これを呑まされた点、逮捕されてゲロさせられるよりはという窮余の一策だったのでしょうねえ(笑)。電話帳で殴られるのも嫌だ(大笑)。自分も散々やってましたから(元特捜検事)。アナタだったら突き返すでしょ、こんな編集されたら



小林: こっちはドローン爆弾だろうな(笑)。

ハヤト: 時には妥協も必要なわけです。ま、彼は彼なりの方法で「司法取引」したということでしょうな。いや、爆弾じゃなくて無言電話でしょう。電話代のツケは日産に廻せばよいですから。

小林: 捜査が進展しない限り、これからもありとあらゆる手で「ゴーン派」に対する弾圧は続くのだろうな(笑)。



閑話休題



小林: これなんだが、実は喜々として報じているのは日本のメディアくらいだな。他は静かなもので

 「もちろん(投資は続ける)。私は国が終わると思わないし、この国は何千年もの長い歴史がある。解決策がない問題はないと思う(ゴーン)。」

ハヤト: アナタも言ってましたが、レバノンは日本の二倍の歴史を持つ国です。それにですね、経済破綻で格差がと言いますが、レバノンの政治は重厚化した自民党政治みたいなものです。良い悪いは別として。宗教も多少ありますがね。デモはこの国には数多い、外国勢力の扇動によると考えても良いでしょう。下手人は多すぎて特定もできないんですがね。



小林: あの連中、セルハンさんに答える代わりに去年から続いている反政府デモを援助でもしたのかな?

ハヤト: やらないと言い切れないのが安倍政権の信用できない点ですね。デモ自体は去年の10月から行われていますが、預金引き出し制限とインターネット税ですね。暴徒化したのは彼が来てからです。数億円も出せば扇動できるとすると。ま、日本の報道は暴動とゴーン氏を絡めて論じているものがほとんどです。「政治家にもふさわしくない」、「逃げ込んだ犯罪者」、「汚職の帝王」などなどですね。現地の声が続々報じられています。

小林: そういうものならデモはともかく暴動自体は長続きしないだろう。扇動者を捕らえて正体暴いても良いな。外務省なり公安なり日産子会社の扇動員を捕まえてyoutubeで吐かせる方が、無罪を「立証」するより楽でいい(笑)。こういうのはさ、民意は積み上げた歴史に結構影響される。同じ政治で等しく同じ結果になるのではない。日本でもそうだ。

  引き出し制限の悲哀「生活費500円」前編と後編

ハヤト: ま、日本でもありましたからね。今見ても身に摘まされる動画です。



ハヤト: あと、この「小出し」という言葉は近日ゴーン氏に対して使われるようになったのですが、「ネタが切れたのだろう」という井上久男氏の誹謗もありますが、本当に彼は小出しにしているんですかねえ。

小林: これはさ、森まさこ法務大臣のせいで、被告人に向かって「無罪を証明」と言えなくなったから言っているんだ。意味は同じだよ。

ハヤト: もう一つ、昨日の報道で郷原弁護士とゴーン氏の間のチャネルがあることが分かりました。前から知ってましたがね。今のところ、ゴーン氏のマスコミ対応は地元のレバノンと欧米向けが中心で日本については無視しているように見えますが、彼が郷原氏らのフィルターを使って日本の状況を見ているとなると、毎度毎度日本国民向けに放たれる、ヒステリックで無意味な「メディア戦(笑)」にも意味があるということですかね。

小林: 公安の暗殺チームを使うとか、ゴルゴ13を雇うとか脅迫じみた報道もあったな。そういうのは耳に入ることを意識してやっているだろう。レバノン報道もそうだ。



「ゴーン被告の前妻は地味で堅実な人だったが、正反対のキャロル容疑者と知り合って以降、ゴーン被告の派手な行動が目立つようになってきた。なぜか髪の毛まで増えていると話題になっていた」(日産関係者)

ハヤト: もう少し前では「金の切れ目が縁の切れ目」で、キャロル夫人ゴーン捨てるというのが多かったのですが。あと、負け惜しみというか、逃亡したことで逆に検察有利という近視眼的な報道もありますね。



森まさこ法相:
法務省は最近、司法外交にも力を入れている。今年の4月には「京都コングレス」という国連の刑事司法についての会議があります(以下省略)。

反町理キャスター:
もしそこにレバノンの法務大臣を呼んで、森さんとサシで会談をやるなら、プライムニュースはしっかり取り上げますよ。向こうの言い分をぜひ聞きたい。引渡し協定がないということが不利だとよく言われるが、実際動きづらい?


小林: 「全く歯が立たない」という方に千円賭けたいな。日本人の悪いクセでさ、狭い視野で他国の政治や国民を勝手に評定するけど、それが正しければ私も文句は言わないよ。でも、法律家としての経験とキャリア、実績で、森まさこがセルハンに歯が立つはずないじゃない。

ハヤト: 大丈夫です、日本には安倍応援団がいます。仮に返り討ちで短冊切りにされてボロボロになっても、彼らが勝手に勝利判定してくれます。いや、返り討ちになること前提で、すでに「外交戦」勝利宣言の文面を考えているかもしれない。



かつて「SBL/C」の愛用者だった私には、これらが異常なことだとしか思えない。だが、国際金融の取引の中では裏と表から使われる「SBL/C」という証券は、多くの日本人にとって目にするのははじめてのことだろう。この「SBL/C」が犯行の悪質性を覆い隠しているのだ。解説をしよう。

小林: 時間が経てばネトウヨでも言い分が少し進歩するものだが、この人はどうも変わらないらしい。



ハヤト: ああ、思い出しました。上の図はですね、前に私が書いたのですが、新生銀行の件はですね、日産付け替えに失敗したゴーンさんが次に差し出したのはアラブのハリド・ジュファリ氏による30億円信用状だったのですが、実はこの開設に30億円も必要なく、信用状をリースすれば3億円で調達できるので、その後日産から送金された16億円は16-3=13億円が丸儲けで、これら一切を差配したゴーン氏がこれを為替取引の損失補填に充てたという説ですね。つまり、ジュファリ氏は名前を貸しただけ、すべての計略はゴーン、そういう説です。

小林: 上の図は少々色々盛り過ぎているな。まあいい、落ち着いて見れば分かるだろう。要するにSBL/Cはリースできるというのが肝なのだが、リースでなければ絵に描いた餅、そういう言い分だ。こういう一点崩せば瓦解する理屈にロクなものがあった試しが。それに言うほど受益者変更は簡単ではない。それにだな、こんな余計な雑音がなければ、、

ハヤト: 数回に分けたジュファリ氏への送金というのはですね、時期も違いますし、やっぱり工作資金というのがいちばんありそうに見えるのですよ。何の工作か知りませんがね、

小林: そりゃあ日産車の販売を中東日産から日産ガルフ、サウジアラビアに移管する工作に決まっているだろ。ゴーンはジュファリにトヨタのジャミール商事のような役割を期待していた。それまでは社員日本人の中東日産(UAE)が中東販売の司令塔だったからな。

 

ハヤト: これも前に描いた図ですね。ま、ゴーン氏の采配の下、日産は中東での販売を「トヨタ式」に切り替えたわけです。この地域では現地有力者とのコネがないとうまく行かないというのは、確か本人もどこかで言ってましたね。ついでに従来のディーラーも契約更改か解除したので、その辺のしこりは今もあります。

小林: しかし、これやらなかったら日産は中東ではトヨタに次ぐ2~3位のシェアは握れなかっただろう。

ハヤト: では、今回はここまで。