Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2020/1/8)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 



ハヤト: もはや狂気の沙汰と言うべきで、明日の記者会見がそんなに怖いのかと。

小林: 事件についてではないと思うんだ。それだったらとっくに逮捕状取っているし、ゴーン同様収監しているはずだ。起訴の段階で必要な証拠は蒐集されており、続いたのはその整理手続だから、それでも夫人を自由に泳がせていたのは彼女が事件には無関係だったからだ。

ハヤト: 公判前整理手続で提出されなかった証拠は裁判でも採用されませんからね。検察の言うように「多数の事件関係者と接触し、証拠を隠滅」でしたら、捜査が終了した整理手続の開始後はその活動は無意味か価値の小さいものです。隠滅したくても証拠がないはずなのですよ。

小林: NHKでやっていたが、会見に対する政界関係者のコメント(管、麻生、森)がまさに恐慌状態でさ。一つハッキリしていることがあるんだ。会見の内容が何であれ、これが安倍政権に対する宣戦布告で、以降はゴーンと日本政府は敵対し、この政府を倒すためにゴーンはありとあらゆる手を打つだろうということだ。

ハヤト: ああ、分かります。夫人を入国禁止にすることで、国内の反自民勢力にゴーン氏の助力が及ぶことを防ぎたいんですね。でも、あの野党の面子を見る限り、反自民の識者はゴーン氏が金持ちであることでアレルギー症状というどうしようもない人たちばかり(山口二郎、江川紹子、香山リカその他)ですから、キャロル夫人が働きかけても無駄でしょう。共産党の志位氏、立憲民主党の枝野氏も同じくセレブアレルギーで不見識を暴露してしまい信用ありませんし。

小林: あのな、ゴーンは日産のトップとして20年日本にいたんだぜ、こんなポンコツ野党の実態を知らないと思うか。

ハヤト: まとめますと、夫人の逮捕状は事件とは関係なく、あくまでも国内の動揺を抑えるための保安措置ということですね。

小林: 実際にゴーンがそういう手を打つかは分からないけれども、見た感じ相手がボロ過ぎて金のムダにも見えるけれども、手段としてはある。

ハヤト: 私としては夫人よりもゴーン救出団のテイラー氏に逮捕状が出ないことが不思議なのですよ。

小林: あまり関係ないと分かっているからじゃないか?



2.リビジョン6(大したことない監視社会)



ハヤト: 例のトルコ脱出行ですが、写真の箱は29日の10時に関空に到着したテイラー氏がスターゲイトホテルに持ち込んだものらしいですね。そこでチェックインして箱を室内に収め、新大阪駅から新幹線で東京に向かい、ゴーン氏と16時30分の新幹線に乗車して折り返しというのが当局の説明ですが。

小林: 日土合作の逃亡シナリオだがまだ穴があるな。スターゲイトホテルのチェックインは14時だよ。それまでは掃除などやっていてテイラーは部屋に入れない。そしてホテルから新大阪駅まではタクシーで1時間だ。つまり、16時にゴーンと会うには最低でも正午にはりんくうタウン(ホテルのある場所)を出てなきゃいけない。

 スターゲイトホテル関西エアポート

ハヤト: チェックインしなくても荷物預けられるんですね。それは箱入りは物陰とかで行うにしてもですね。



ゴーン被告が逃亡した先月29日午後3時前、東京・港区にある防犯カメラが捉えた映像では、ゴーン被告とみられる人物は全身黒ずくめで帽子をかぶっています。捜査関係者への取材で、ゴーン被告は撮影された時間帯に同じ服装で自宅から港区内のホテルに向かったことが確認されています。

小林: 警察は防犯カメラで足取りを掴んだとのたまっているけど、実は結構いいかげんなんじゃないかな。六本木でゴーンを捉えたという映像も案の定、黒ずくめに黒い帽子にサングラスにマスク姿低解像度映像という、いかにもな映像(失笑)だったし、テイラーたちも映っていなかった。

ハヤト: それまずいって指摘したじゃありませんか(笑)。それに時間もおかしいです。だって先の報道ではゴーン氏が自宅を出たのは昼ごろで、以降は確認されていないという話じゃないですか。



関係者への取材によると、保釈中の住居として指定された東京・港区の家の防犯カメラに、12月29日昼ごろ、ゴーン被告が1人で外出する様子がとらえられていたことがわかった。その後、自宅に戻った様子はなく、、

小林: 自宅を出てから3時間もブラブラしていたなら、寄った喫茶店とかレストランの証言も得られるはずだよな。中には防犯カメラのある店もあるから、条件に反してスマホ使っていたならそれも分かるじゃないか。特捜部より格段に上の警視庁のマンパワー(大したことなさそうだ)が使えるんだ。それでこんな絵しか出せないなら、これはトルコ同様フェイクと言われても仕方ないぞ。



3.再び日本の土を踏んで欲しい



小林: とても逃亡2日前とは思えないサバサバした表情だが、私としてはゴーンが彼の失脚に加担した政府関係者の名前を暴露したり、日産の幹部を攻撃したりするのは構わないが、それが高じて日本と日本人を憎むようにはならないで欲しいということだな。

ハヤト: 贔屓の焼鳥屋では結構人気だったようですね。誰もがツーショットを撮りたがった。この辺に実は表立っては意見表明しない、日本国民の本当の感情が隠れていると思うのですよ。かなり多くの人々が彼は犯罪者ではなく、日本の財界と政府の犠牲者だと考えている。まっとうな目で事件の推移を見れば、それは当然でしょう。



小林: 大河ドラマ「いだてん」と同じ構図だな。あれは演じた役者に演出家、ストーリーのどれも悪くなかった。が、大河ドラマの定石を捻じ曲げてオリンピック礼賛のドラマを捻じ込んだ、時の政府の姿勢にみんな反感を感じているんだ。

ハヤト: ドラマくらいならともかく、今の政府与党にこの国を任せていて良いものか、不安のボルテージはかつてないほど高いと思いますね。野党がそれを生かせないのは残念なことなのですが、それが一層マグマを滞留させている。

小林: レバノンからはいずれ出ることになると思うが、フランスでの裁判を終えたなら、日本政府とは和解し、ぜひともこの国を再び訪れてもらいたいものだ。彼が人生の四半世紀を過ごした国だし、影響を与えたことも少なくない。ビル・デュラントみたいな復権は無理にしても、日本よりも遥かに長い歴史を持つ国で多文化の中で育ち、多くの改革を成し遂げ、論理的素養と芸術に対する審美眼を併せ持つこの人物には、この国でもまだできることが山ほどある。



ハヤト: 日本は欧米から自動車の作り方を学びましたが、長い間に日本人独自の価値観を反映させ、現在では欧米と同等の一つのスタイルとして評価されるようになっています。日本の二倍の歴史を持つレバノンがその伝統的価値を製品に反映させることができたなら、それは素晴らしいものでしょうし、日本が取り入れたなら、その自動車は現在のトヨタが作るそれよりも、もっと素晴らしいものになるでしょう。



閑話休題



ハヤト: これはゴーン氏と同じ「20億円プレーヤー」、GMのバーラCEOの報酬内訳なんですが、内容的には日本のそれと大差ありません。ゴーン氏との違いは役得部分(パークィジット)の比率がゴーン氏はバーラ氏に比べだいぶ大きいことですね。会社法で報酬総額が株主総会の議決と決められていることを見れば、やはり問題あると思います。ただ、Form10Kと異なり会社が供与する財産上の利益の項目が有価証券報告書にないんですね。



ハヤト: これはバーラCEOに会社が供与する役得ですが、ゴーン氏の不正支出でも相当額を占めた社用ジェットは特典として明記されていますし、公用・使用問わず使用できます。また、運転手付きの社用車、保安設備や警備員による護衛、財務コンサル健康医療まで報告書に列挙されていますが、裏を返せばそれ以外は不正ということです。バーラ氏がこれにより受けている利得はやはり億単位のものだと思います。

小林: 日本の場合はこういうのは内規で決めるんだ。ゴーンの例から推測すると20億プラス10億円くらいが彼女が実際に受けている報酬だな。GMの規模は日産の2倍だから、日産のCEOなら報酬の金銭的部分は10億で、役得は5億(含むジェット代)で15億くらいが妥当な線だ。ルノーその他グループを含むと規模はGMとほぼ同じになるから、やっぱりバーラくらいもらった方が良いとなる。報酬についてのケリーのアドバイスはやはり的確だったんだよ。

ハヤト: ただ、ゴーン氏の視点からは一つのグループでも、各々の会社は違いますから、総額については互いの財務部で調整の必要はあったでしょうね。その辺はケリーさんも苦労していたのでは?



小林: 報酬についてはフランスの方が厳しく、黄色いベスト運動などあったから、バランスがやや日産の方に傾いでいたことは否定できんな。講学上は株主総会で議決される報酬とは金銭その他の財産的利益を含むものだが、後者は確定が困難で、視線の厳しい前者はストイックにやったものの、フランスも含め足りない分は日産に限らずザルの会社の多い後者で補い、ゴーンもそれを了承したというのが本当だろう。

ハヤト: ですが、CEOの報酬というのは経営上の責任など賠償に備えた保証金、予備費という性格も持ちますね。すぐに換金できない「役得」では困るのでは?

小林: それを考えるとやっぱり不動産とか株とか換金できるものをオプションに加える必要はあるな。登記してしまうと本当に報酬になってしまうので、名義は会社名義にしておき、必要な時に換金して充当する。それがなければ退職時に清算して報酬として受け取る。何だ、我々が考えてもケリーと同じ結論になるな。

ハヤト: そういうものですと、日産がゴーン氏が差配したこれら動産不動産につき損害とすることは、賠償の二重取りということになりますね。

小林: まず認識すべきは、20億のCEOを5億や6億では雇えないということだ。その金額の妥当性は別として、無から有を生み出すようなものを魔法というんだ。

ハヤト: でも、トヨタの豊田社長は6億円、マツダは1億円ですよ。

小林: ニッチメーカー狙いのマツダは世界で戦う気ないから。それに豊田社長は豊田家という無限責任の引き当てがあるから。



フランスのルドリアン外相は6日、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告がフランスのパスポートで逃亡先のレバノンに入国したと伝えられたことを巡り「私が知る限り(フランスのパスポートは)使われていない」と述べた。ニュース専門テレビBFMの番組でインタビューに答えた。

ハヤト: あと、分からないのがこれですね。パスポート自体にはGPSみたいな機能はないのでしょう?

小林: 盗難などあるから、本人を確認できる必要最小限な。もちろん通信機能なんかない。それと少し調べると外相はゴーンがフランスのパスポートで入国したかどうかは具体的な情報がないので「知らない」、「分からない」と言ったのが本当らしい。ICパスポートの仕様からして入国記録をフランスに電送なんてできないしありえない。



小林: 付け足すべき言葉はないな。しかしこういう言葉をのたまうとなると、「司法の謙抑性」はこの官庁にはないとみなして良く、つまりは司法権ではなく、行政府に属し偏頗的で政治傾向であるので、これはかつてのアメリカの制度のように、国民の代表が好きなように捜査に介入し、検事総長はおろか末端の検事の首も飛ばし、廃止してもよいということだな。そもそも特捜部なんて部局は検察庁法のどこにも書いてはいないんだ。その傲岸と嗜虐性はいずれ数百倍にもなって返ってくると予言しておいてやろう。これはゴーンの話だけじゃない。腐朽した末期権力のこれは象徴なんだ。

ハヤト: では、今回はここまで。