Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2020/1/7)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 



小林: しかし、もはやレバノンにおり、今さら日本国民に向かってゴーンがいかに悪人か嵩にかかって主張しても仕方がないと思うがな。上のなんかまるで街中で定期的にデモする左翼のおじいちゃんたちみたいじゃないか。

ハヤト: ま、不満が高まっている? 彼はレバノンに貢献こそすれ、民衆弾圧とか美少女誘拐といった悪逆無道なマネは何もしてませんが? あと、周りに人いなさすぎますね。次に撮る時は要改善でしょう。

小林: 例のトルコジェット、私は最初からいかがわしいと見ているがな、なんか、人が何か書く度に「話を改善」してくるのが見ていて滑稽で。

ハヤト: ええ、最初はずいぶん乱暴な話でした。クリスマスパーティーの夜に楽団に変装したマイケル・テイラー(救出会社社長)がゴーン氏を「チェロ箱に詰め」、ああ、イスタンブールで見つかった箱のサイズも後で変わってます。もう少し立方体チックになりました。写真は直方体だったんですがね。イスタンブールでは箱に入ったゴーン氏を格納庫で「箱ごと」中型ジェット機に移して離陸と、それで荷役要員が捕まったんですね。

 

小林: 後で貨物ターミナルでフランスのエージェントと立ち話に変わったがな。この2つはずいぶん違うぞ。

ハヤト: ええ、アタチュルクのターミナルの方は最近できたもので宅配便会社の荷役ステーションを大きくしたような感じです。フォークリフトなどが走り回り、あまり落ち着いて話せる場所ではないでしょう。ですがここで話していたんですね。最新のトルコ情報では。

小林: 位置も違うよな。格納庫は滑走路を挟んでターミナルの正反対だ。

ハヤト: 話を日本に戻しますと、リビジョン1では脱出日がクリスマスから年末の29日に、2では29日の昼ごろで、WSJによると関空まで自動車で移動したことになっています。そして3で移動手段が新幹線に変更され、4では港区のホテル「ザ・ライブリー」に迎えに来たエージェント2人とともに新幹線で関空近くまで行き、スターゲイトホテルから箱に入って空港となっているのですがね。以上が防犯カメラからという映像で、レンタカーの有無は報道されてません。



小林: そしてリビジョン5ではテイラー救出団は20回も日本を訪問して、各地の国際空港を調べ歩いたとある。いちいちビジネスジェットを使っていたら大層な金額だが、複数廻る方法もあるからな。そこで関空の設備が貧弱なことに気づき、空港外でも新幹線の乗り継ぎなど調べ上げていたはずだが、なぜかホテルの防犯カメラは調べていなかった。大丈夫か元グリーンベレー?

ハヤト: WSJでは検査装置に入らなかった大箱は通関職員が携帯用の装置で調べたそうですがね。ただ、携帯といえどもX線ですから、4センチや5センチの鉄板など射抜いてしまいます。パソコン経由で画面に表示できるタイプですね。

小林: あんな楽器箱なんか薄紙に等しい、それじゃダメじゃない。

 参考・グローバル6000

ハヤト: あと、12時間の飛行中の機内なのですが、MNGのクルー2名はキャビンに立ち入ることを許されなかったとか。この飛行機は四部屋から成りまして、前方に乗員休憩用のスペースとギャレー(キッチン)、二部屋のキャビンにトイレや荷物室のあるコンパートメントが最後尾に接続されています。でも、箱から出てきた人(ゴーン)が奥の部屋で寝ていたら気づきますよねえ、、

小林: MNGの飛行機は以前墜落事故を起こしていて、その時には11人の乗客と3人のクルーが犠牲になった。航空機関士を必要とする設計じゃないから、一人はスチュワードで、今回は乗っていなかったんだな。乗るのが普通だろう。慣れない操作でギャレー壊されたら困る

ハヤト: まだアラが目立ちますね。リビジョン6に期待しましょう。



2.真打ち登場



ルメール経済相は、オランダにある統括会社「ルノー・日産BV」をめぐる、ゴーン元会長が関わる1100万ユーロ(13億円余り)の不透明な支出について調査する準備ができているとして「日産の株主が私たちに青信号を与えるのを待っている」と述べました。

小林: この人も日本の報道の狂気ぶりや政府や国民の低知性ぶりを見て、「(日本式)愚民向けアッピール」に切り替えたのかな? 言わずもがなのことじゃない。

ハヤト: そうですね、オランダの統括会社が問題なら日本など構わず勝手にやれば良いことです。13億の内訳も分かっているんですよ。4割が飛行機代、3割がレバノン大学など寄付、2割が結婚式やカンヌ映画祭、ブラジルなどイベント、残り1割が「その他」です。

小林: 日本だったら「経営判断原則」でまず罪にならなそうな、判例でも無罪の事案ばかりだ。フランスも多分そうだろう。多くは事業遂行に関連付けられていて、私的部分との線引きは難しい。現に統括会社の社員は証言拒絶している。結婚式だって本当に内輪ならともかく、ベルサイユ宮殿のイベント遂行事業でルノーが電気自動車を走らせて、ベルサイユがイベント会場としてのトリアノン宮殿をアッピールするというそれっぽい構図がある。

ハヤト: つまりですね、フランスでの裁判はまっとうに行われ、おそらく無罪なわけです。有罪でも罰金くらいでしょう。先のSECみたいにですね。ゴーン氏が経営判断の誤りや監督者責任を認めれば良いことです。それに「日産の株主が~」、43%も議決権を持っていて何言っているんです?

小林: だからさ、これは序列2位の日本マスタートラストほか、信託会社の皮を被っている日本の年金資産で厚労省管轄のそれだろう。つまり、「日産の株主」は「日本政府」と読み替えるのが正しい。で、自分らだけでやっても結審できるものを、あえて日本政府の名を持ち出すのは。

ハヤト: 犯罪の相互主義、つまり現在整理手続中の有価証券虚偽記載罪2件、特別背任罪2件(ジュファリ、オマーン)をフランスで審理して判決することの了解でしょう。これらは日本でも国外犯は処罰されますからね。つまり、ゴーン事件はフランスがゴッソリ持っていく。アナタ、最初からその筋書きだと言っていたでしょうが。

小林: ゴーンにしたってあのままレバノンで地味な一生を送る気はサラサラないし、こんな案件なら裁判してサッサと決着した方が良いに決まっている。それに一年見ていて分かったが、ゴーンは経営者としての責任、つまり経営判断とか監督責任とかを逃れる気はサラサラないんだ。そのために20億もの報酬を要求したのだし、彼の立場では必要な金額だ。が、犯罪者として訴追されることには我慢がならない

ハヤト: それ分かっていれば検察はサッサと手を引けば良いじゃありませんか。裁判所を促してですねえ、却下判決を書いてもらえば。

「ゴーン被告が、正規の手続きを経ないで出国し逃亡したことは我が国の司法手続きをことさらに無視したもので犯罪に当たり得る行為だ。必ず出頭するとの誓約を破り、みずからの犯罪に対する刑罰から逃れようとしたにすぎず、その行為が正当化される余地はない(斎藤次席検事)」

小林: そうしておればこんなに多くの犠牲者を出さずに済んだんだ。私に言わせれば、これは上の東京地検次席検事のコメントと同じく、問題を矮小化し、本質的な問題から目を逸らす逃避であり、思考の怠慢だな。すでにあるものを覚えたり盲従したりしていれば、進歩もなく、創造性などなくても名誉も社会的地位も手に入るんだろう、そんな今の日本が垣間見える悲しい光景だ。誰がそれを作ったのかね。



閑話休題



小林: これは昔の裁判所、赤い服を着ているのが検察官で中央の紫が裁判官、左陪席が書記官、一段下で白い法服を着ているのが弁護士で、うなだれているのが被告人だな。

ハヤト: 確か裁判所の中に検察官室があって、同じ建物で執務していたんですよね。法廷でも裁判官と同じ高さと。裁判の進行も違いますね。

小林: 糾問的捜査観といって、被告と原告が相互に主張を戦わせるのではなく、最初から被告が罪を犯したとし、検察官と一緒になって断罪する裁判だ。ここでは席の位置にもあるように、弁護人にできることは限られたことしかない。実はフランスの制度なんだ。



ハヤト: 実は特捜部もアメリカの特別検察官制度が原型ですね。GHQがヤミ物資摘発のため日本に持ち込んだ。

小林: ヤミと言っても実際は瓦解した旧日本軍が備蓄していたもので、軍の崩壊とともに旧軍関係者の手でアンダーグラウンドに流れたわけで、当然組織的だし、議員と結託して政治組織化していたことがあったから、起訴を目的とした特別捜査組織には必要性があった。

ハヤト: しかし、現在は母法となった各々の国では採用されていませんね。弊害が多かったのでしょうか。

小林: 糾問主義の裁判所は冤罪の温床になったし、勢い自白偏重の捜査を助長することにもなった。また、特別検察官は特定の事件について大統領に任命され、独立した起訴権を持つ官職だったが、時の政権に都合の悪い捜査をしたことで罷免されるケースが少なくなく、実効性が乏しかった。現在は司法省の一官職で特別な権限はなくなっているが、日本の特捜部はこれと異なる独自の発展をしたことがある。

ハヤト: ちょっと分かりにくいですが、捜査の動機に政治色が強いという部分は現在でも通用している感じがしますね。ただ、日本の場合は時の政権に都合の悪い捜査をしても罷免されることはありませんね。検察活動は司法権の一部と理解されていて、総理大臣でもこれは口出しできない。

小林: あと、起訴が目的のため、起訴便宜主義がほとんど通用していないという実情がある。日本の裁判は有罪率99%だが、一般事件が不起訴処分で多くが退けられるのに対し、特捜案件の有罪率はほぼ100%、これは郷原弁護士が指摘していたな。そういう意図ではなかっただろうが、新憲法の三権分立とアメリカ制度の政治性の最悪の結合というべき存在になっており、今や司法のモンスターだ。

ハヤト: でも、どちらも元々日本人が考えついたものじゃなかったんですよね。

小林: そういうこと、この事件で「保釈すべきじゃなかった!」と声高に叫んでいる検事や法律家は糾問主義的な考えで議論を正当化しているし、特捜案件は「政治案件」と悪びれもせずに政局や会社の内部抗争のような事案を立件するのも、訴訟法の規定を糾問側に一方的に有利に捻じ曲げて立法し運用するのも、元は外国の制度を改めもせず、無批判に漫然と支持している惰性の現れだ。

ハヤト: 何と言うんですかね、日本人には先天的な知能の欠陥でもあるのですかね。外国のものを使いこなせはしても、無批判に受け入れるだけで、進歩させようとしていない。それが「伝統」だとうそぶいて不自然で非合理な行いを正当化する。これは何なんですか?

小林: ゴーンにGPSを付けなかったのは予算だけの理由ではなかったわけで、今あるものを変えることを徹底的に拒む幼児性が今の日本の公務員の特徴だな。それでいて利権とかは他者を犠牲にしても私利を追求することが正しいとする。税金だって足りなければ取ればいいという考えだろう? 退職した元公務員なんて上も下もひどいものだ。



ハヤト: そういう人間にとって、安倍晋三という人はありがたい偶像なのかも知れませんね。

小林: 一味と認められればそれなりに良くしてくれるからな。そうでない人間のことは蚊ほども考えない。手段を選ばずフェアプレイの精神は微塵もない。こういう政治家も特異人格だよね。

ハヤト: では、今回はここまで。