Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2020/1/4)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 

①高野弁護士の件

 高野隆ブログ

小林: 下手な要約を付けるより読んだ方が良いよ。ゴーンに裏切られていちばん怒っているはずの弁護人がこういう心証を抱くこと自体、この事件の問題を象徴しているんだ。



ハヤト: しかしですね、感想の方を見てみると今に始まったことじゃありませんが、基本的な読解力に問題を感じるコメントが少なくないですね。もっとも外紙の方々はちゃんと読んでまして、各国語に翻訳されて24時間も経たないうちに世界中に拡散です。

 「確かに私は裏切られた。しかし、裏切ったのはカルロス・ゴーンではない。」

小林: この言葉の重さは法律に携わった者でなければ理解できないだろう。これは高野氏にとっては自身の教養修養、バックグラウンドの全否定なんだ。たぶんこの言葉を書く前に高野氏は打つ手を止めたと思うよ。彼のような立場の人間が言ってしまって良いものか。散々悩んだ末にこの一言を入れたんだ。しかし、フランス通信社の記者には伝わったようで、ゴーンにとっては元弁護人による最大の援護射撃だな。

ハヤト: 被告のプライバシーに関わる内容もあります。本人の了解を取っていないことは経緯から明らかですが、その辺はどうなんですかね?

 「私が扱ったどの事件と比較しても、この事件の有罪の証拠は薄い。検察が無理して訴追したことは明らかだ、、、われわれを信頼してほしい。」

小林: 刑法134条は親告罪だ。それに見ての通り言葉を選んで最大限に被告の有利を図っている。欧米諸国の司法関係者やエグゼクティブの目に留まったら、日本司法に対する不信は確信に変わる


②トルコの件



トルコメディアの報道としてロイター通信が伝えたところでは、逮捕された1人はトルコの民間ジェット機運航会社「MNGジェット」の運航マネジャーで、当局の事情聴取に「空港で男を航空機から連れ出して別の機に乗せた。誰かは知らなかった」と述べた。また、「レバノンの知人から『国際的に重要な問題』だと頼まれた。拒否したら家族に被害が及ぶと脅された」と話しているという。

ハヤト: このMNGという会社は麻薬の密輸とかやばい仕事をしているんですかね。「脅された」と言っていますが、普通は警察に駆け込むでしょう。あと、捕まったのはパイロット4人、2機の正副ですね。と、このマネジャー、そして空港職員2人の計7人です。うち、職員の方は釈放されています。

小林: WSJが何で「トルコ脱出説」に拘泥しているか分からないけど。いかにも安っぽい茶番劇だな。トルコ当局が逮捕の場面を仰々しくテレビで流すところといい、すごくいかがわしいんだ、これが。このエルドランの茶番がゴーン氏にとっては計算違いかな? 記者は記者で機内で空気穴のある「黒い大きな箱」の写真を見たとか言っているし。

ハヤト: それについては関空でも目撃されています。ただ、「音響機器用箱」で、ゴーン氏の友人が言っていた「チェロ箱」ではなさそうなのですよ。友人の言っていたクルスマス脱出は防犯カメラとキャロル夫人の言葉で明確に否定されています。

小林: 虚実入り混じっている感じがするんだ。娘にすら計画を秘匿したゴーンが全容をべらべら喋るとも思えない。それに友人の言葉でゴーンは官僚とルーティンワークを嫌うという性格もある。思うに関空には来なかったんじゃないか?

ハヤト: それじゃ飛行機飛ばないでしょう?

小林: ゴーンがトルコから来たというのはレバノンの地方紙の記事で、それをWSJがフライト24で検証して記事にしたものだけれども、本人はノーコメントで、ほかに出所もないんだ。

ハヤト: 当局が動いて逮捕者が出ましたが、未だにゴーン氏と会ったとか言葉を交わしたという方はその中にいませんしね。

小林: それに箱だが、確かにチェロ箱は人一人くらい入る大きさはあるけれども、それは「楽器箱」で、「音響機器用」ではないと思うんだ。そんな箱通関で絶対開けるしな。それをあえてそう言うということは、ウーファーとかそうにしか見えない形状形質の物体だったということだ。脱出の日取りといい、些細な点だが食い違っている。そういうのがいずれ矛盾として必ず出てくる


③民主主義を歪める自国民向け宣伝工作



ゴーン夫妻は国際的な宣伝戦に出てくるでしょう。一方的な主張を振りまく可能性大です。日本は英語、フランス語で適切に反論できるようにしておく必要があります。その際、新聞、雑誌等に反論を掲載していく事は重要ですが、報道番組に出ていったりして英語、フランス語で日本の正当性を訴えていくべきだと思います。というか、それをやらないとゴーン夫妻の徹底的なメディア戦略にやられてしまいます。

小林: これは落選した元外交官の元衆院議員のコメントだが、一読して「こいつバカだな」と。ただ、ゴーンの件に限らずこの国の為政者が今まで自国民に何をやってきたのかは分かるのだけどな。

 変なポーズを決める元落選議員

ハヤト: 緒方氏の言う反論の必要はないでしょう。裁判官は普通は雑誌読みませんし、世論に影響されず事実と証拠のみを持って結論を出すのが彼らの仕事のはずです。刑事被告人のゴーン氏、今は国外にいる、に、いったい何の情報戦のリスクがあるのでしょう。

小林: 諜報機関のいちばんの敵は敵国のカウンターインテリジェンスではなく、自国の国会議員だと聞いたことがあるが。注目すべきはこの部分なんだ。

「、、、適切に反論できるようにしておく必要があります。」

ハヤト: ホント、、バカですね。裏を返せばこれは官僚や政治家が自国民向けにこういう宣伝活動をしていて、一種のステマですが、外交官や議員としてそれを見てきた緒方氏が「外国でもやれ」ということですね。マア、こんな連中の支援でもなければ彼が議員になることはなかったでしょう。

小林: オリンピックやマイナンバーのような話を除けば、ゴーンやモリカケのような価値判断の分かれる話での「宣伝活動」はありえんのだ。それをやれば官僚は職務の中立性のみならず廉潔性まで自らの手で否定することに繋がる。そして平等でも廉潔でもない公務員は単なる暇人傭人組織にすぎず、共同体にとっては駆除すべき害悪で、税金で養う価値はない。これは役人(含む元役人)が言ってはいけないことだ。だから「バカ」だと言ったんだ。

立憲民主党の枝野幸男代表は4日、三重県伊勢市での記者会見で、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の国外逃亡について「わが国の法秩序に対する挑戦だ」と厳しく批判した。また、政府に対して速やかに経緯を説明するよう求めた。

ハヤト: この方(緒方)は民主党の政治家さんですか、事件については原口さんという立派な方もいるのですが、代表の見識がこの程度では先が思いやられますね。



小林: こういうサイトをやっているとさ、世論や評判を自分らの都合の良いように誘導したがる輩を見かけることがあるんだ。いや、誘導だけなら許せるが、同じ意見でないと気が済まないと矯正活動に出るのが緒方とか、この連中の凶暴で度し難いところでさ。田舎者でこなれていないバンダイビジュアルがいちばんひどいけどな。


閑話休題

ハヤト: そのバンダイビジュアルなんですが、なぜか東映のダイラガーを米国で許可をもらって配信しています。著作権法もう意味ないですね。この作品についてはウチがいちばんしっかりしたレビューサイトを持っているので配信期間中は盛況だったのですが。

小林: コメント欄がポンコツ過ぎてウチで取り上げる価値なしと無視した無断配信な。東映も頭来たらしく一度は削除申請したが、折り合いを付けたようだ。それと元旦中に同じ東映の「二百三高地」を確認のため視聴したのだが。



ハヤト: 全部見れなかったそうですね。

小林: 見ている途中でカオルさんが来たからな。が、ストーリーのテンポの良さ、音楽の質の良さ、登場人物個々に広く目配りするバランスの良さ、どれを取っても「坂の上の雲」より上だなと。例えば手榴弾というものをロシア軍が初めて使ったり、日本兵が鉄条網を高枝切りバサミで切ってから突入する場面とか、細かい描写でもこちらの方があり、しかも、時間もより短くまとめている。何かこう、読解力の差が何十年も経つとこういう結果になるのかと。

ハヤト: どちらもまあ、司馬遼太郎の「坂の上の雲」が下敷きなことは明らかですからね。ほぼ同じセリフ、場面がある

小林: 見ながら鉛筆を取ってメモを取るという作業を見直そうかと思ったよ。まとめることはそれ自体、高度な知的作業なんだ。バンダイのコメント欄で書き殴っている連中なんか、作品については爪の先ほども視聴していいレベルに達してない



ハヤト: それは置くとして、こんなニュースが入ってきました。WSJの報道と矛盾するんですがね。

 ワシントン・ポスト

小林: やっぱトルコが話作っているよ。トルコ時間の5時15分(日本時間11時15分・飛行時間12時間)に着いて、6時2分にはレバノンに向けて飛び立っているんだろ。ランディングして格納庫に駐機するまでの時間、タキシングの時間を考えると、これらが案外時間かかることは空港で見れば分かるからな。それ以外の時間(20分ほど)は全部格納庫で立ち話? 信じられないよ。

ハヤト: そもそもですね、そんなことをしていれば逮捕されて釈放された空港の荷役要員が目撃しているはずです。最初は分からなくても、風貌を後で説明されれば、「ああ、こいつこいつ」とすぐに分かりますよ、サングラスくらいで隠せる容貌でないことは「変装保釈」で実証済みでしょう。それに「監視カメラに映った」と言いつつも、写真を公開しないのは不自然です。それに最初は「箱に入ったまま」飛行機を移動したとあり、それで荷役要員が捕まったんですからね。

小林: 嘘を付くには頭が良くないと、フランスとトルコの元外交官というのも、そいつらは「外交官」という名札でも付けて歩いているのか。そりゃあどの国もインテリジェンスは外交官の顔形は一等書記官(大使)級やソレイマニ(ただの師団長)のようにキャラの立った二等級、公使なら画像認証ソフトに登録しているだろうよ。だったら解像度の粗いピンボケ写真なんか出すなよトルコ政府。

ハヤト: その写真はもう想像つきますよ。全身黒ずくめで黒い野球帽に黒いマフラーにサングラスの「ゴーンと思しき人物」と、スーツを着たそれっぽい人が2人、背を向けて立ち話をしている絵でしょう。もちろん画像は360ドット×240ドットの昔のMPEGで。



小林: カショギ事件でムハンマド皇太子と立ち回りを演じたエルドランなら本当にやりかねない。最近は国際会議などに出ていて、自分が「国際的重要人物」とのぼせ上がっているからな。

ハヤト: ソレイマニさんはですね、ホワイトハウスの見解だけ聞いていると「謎の円盤UFO」やゴレンジャーの司令官みたいな人なんですがね、そのイメージで間違いないです。実像はケルマーンの激戦を戦い抜いた練達の司令官でイランの乃木将軍みたいな人なんですよ。地位も高くないですし、彼が標的にされたのはイラン右翼ブロガーの人気者で、次期大統領にと押す声が強かったことがありますね。もちろん本人は固辞しています。それにブログ書いたくらいで殺されたんじゃたまりません。



小林: こういう人もゴーン擁護なんかやっていると知らぬ間にドローン爆弾が飛んできて爆殺されてしまうわけか、恐ろしい世の中だな。それにソレイマニの表向きの肩書きは第41師団師団長(少将)で、ゴレンジャーじゃないだろう。「コッズ部隊(特殊作戦部隊)」指揮官というのも、10年ほど前の人事で「かもしれない」くらいの話だ。



ハヤト: どんなにテクノロジーが進んでもですねえ、それを使う人間が堕落していればどうしようもないわけです。

小林: これで戦争にはなるまい。イランのハメネイはバカじゃない。それにツイッターを通じてトランプとコミュニケーションは十分に取れている。

ハヤト: では、今回はここまで。