Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2020/1/2)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.元旦のゴーン事件 



小林: 寝耳に水の大脱走で政府もてんやわんやだが、無駄じゃないかな。WSJの早すぎるリーク記事に踊らされすぎているように思うが。

ハヤト: フライトレーダー24の情報から「怪しい飛行機」を割り出したんですが、覗いて見たわけではありませんからね。それに関空は地方空港ではなく、日本でも有数の大空港です。チェック体制は当然整っている。そこに大型ビジネス機を乗り入れてというのがそもそも不自然なんですよ。

小林: ゴーンの顔は知られ渡っているから、ひとまずラウンジでご休息いただき、その間に検察を呼んでくるというのが定型的だ。画像処理認証なんか15年も前の技術で、顔なんかすぐに割り出せる。

ハヤト: しかし、空港での検査はハイジャック防止が理由で、プライベートで飛行することの多いビジネス機は甘いといえば甘いでしょうね。それに新潟空港の方が空いてるし近いです。関空に乗り入れるなら羽田で良いんですよ。新潟からソウルに飛んでイスタンブールを目指した方が時間もそんなに変わりませんし安全です。



小林: ヒュンダイにはこれ(ムニョス)いるからな。キャロル夫人よりずっと会社中枢に近いし、ビジネスジェットも自由に使えるご身分だ。それに隣の国にいて、ゴーンの側近で何の協力もしないなんてありえないよ。だから、フライト24や楽器箱はフェイク、たぶんな。



ハヤト: あと、今さらになって実は旅券を二枚持っていて、一枚は自身が所持していたとありました。鍵付きの封書で、鍵は弁護団が預かっていた。そんなことありうるんですかね?



小林: 私がサルゴジなら、旅券は2冊渡すと思う。1冊は弁護団に差し出すためのもので、もう1冊は自身で所持するようにする。保釈の時にはなかったはずだから、これはサルゴジが持ってきたんだよ。フランス政府が属僚で済むものを、元大統領という人物を使いに送ったのは、これが絶対にリークしてはいけない内容で、間違いの許されないものだからだ。ま、これ(旅券)については言い訳めいた内容が今後もゾロゾロ出てくるだろう。

ゴーン被告のレバノン逃亡は「ニュースアラートの着信で知った」とし、「全くもってがくぜんとした」と語った。同被告は「司法制度のしっかりした国の司法から逃げたのであって、司法が予測不能な国で政治信念により調べを受けていたわけではない」と指摘した。

ハヤト: フランスのパニエリュナシェ大臣はこんなことを言っていて、彼女もゴーン逃亡は迷惑そうですが、アナタの見立てでは、ゴーン氏は巡り巡っていずれフランスにやって来ると。

小林: レバノンの裁判なんか信用されないし、おそらくレバノン政府も困惑してやむを得ず引き受けたという形で、今ある案件で彼を裁くつもりだろう。裁判は罰金くらいで結審させ、一事不再理の件については外交交渉で免訴してもらうという筋書きだ。元々レバノンはフランスの植民地だ。

ハヤト: しかし、フランスにも戻らず、このまま余生をレバノンでという論調もありますね。

小林: もう一つの選択はレバノン政府の大臣に登用してもらい、政治家に転身して外交特権で逮捕不可能にするということもあるな。キャロル案はむしろこちらだろう。彼にとってどちらが魅力的かといえば、フランス政府の計略(再裁判と名誉回復)だと思うがな。



ハヤト: ヒュンダイが手を貸した理由は明らかすぎるでしょう。ゴーン氏の人脈を通じてバフワンとジュファリが欲しいんです。

小林: 余芸程度の話だが、これで中東日産は終わったな。



2.人の尊厳を軽く見るな



小林: 今頃になって日産御用聞きの井上久男や検察が「15億円なんかはした金だった!」なんて言っているが、肝心なことを忘れているよ。ゴーンは経営者で、経営者というのはリスクを取るのが仕事だ。裁判所もバカじゃないから、保釈金を決める際に彼の預金や在外資産は調べ上げて、「痛そうな金額」で決めたと思うよ。それでもメリットとデメリットを秤にかけ、15億円を捨てるという決断をする人物のことは理解できなかった。

ハヤト: 確かアナタもゴーン氏は私産のいくらかを捨てて裁判を有利に進めるべきと言ってましたね。アナタの場合は寄付とか慈善事業でしたが。でもこの15億円という金額、実は罰金としては十分なものじゃありません?

小林: 労役場留置の相場が一日5千円だからおよそ懲役800年分で、何が何でも牢屋に入れたいという日産の守旧派や安倍政権の復仇心はもう意味がなくなっているな。つまり、もうゴーンを刑事裁判に掛けたり牢屋に入れる必要はない。残るのは民事の損害賠償だけだ。

ハヤト: その損害賠償ですが、300億という途方も無い金額が日産サイドから開陳されていますが、大半は支払われておらず、残りもアナタに言わせれば経理上の問題でしょう? 民事訴訟も成り立たないのでは?

小林: それに刑事補償としても過剰だから、余った分はこれから始まる日産や日本政府への復讐料ということになるな。ケリーの証言だけで西川の首が飛んだことを見れば、レバノンから発信するゴーンの一言で日産はどうなるか分からない。日本政府にしても、レバノン大臣になったゴーンが国連総会で日本の刑事司法を弾劾すれば、ただでさえ落ち目のこの国の凋落がさらに進む。

ハヤト: これらがまあ、彼による脱走のメリットなのでしょう。15億払っても良いような気はしますね。

小林: それに忘れちゃいけないよ。ゴーンが留置場にいたのは130日だが、その倍の期間、彼は日本にいて公判前整理手続に付き合っていたんだぜ。それに逃亡なんかする人間が記者会見を開いたり、レバノンに到着後開口一番「私はここにいる!」なんて言うか? 8億円取られた許永中なんか2年も逃げ回っていたんだ。不利を見て身を引いただけで、闘いから逃げる気なんかサラサラ無いんだよ。



ハヤト: ま、奢っていたのでしょう。韓国でチョ法相が結局不逮捕になったのを見れば、あの国の裁判所はまだ機能しているようですが、ゴーン氏に対する法曹界の扱いは形式裁判と人権蹂躙で恥ずべきものでした。しかし、彼らは本物のゴーン氏を目前にしながら、その人間性については深い洞察を怠ったようですね。事案を誠実に審理し、人権に配慮した対応をしていれば、たぶん彼は逃げなかったでしょう。あとはこの人なんですがね。



小林: 何らかの役割があれば別だが、これまで見た様子だと落ち着いたら、これも救出作戦を行う可能性が高いな。経営者としてのゴーンは裏切りには過酷だが、有能で自分の職務に忠実だった人間には報いている。ルノースパイ事件でも見たように、誤った判断をしても撤回と謝罪に躊躇ない。実現性はともかく、何らかのアクションは予期すべきだろう。

ハヤト: ま、彼が西川氏ら日産幹部や安倍政権と経産省、検察や裁判所との違いを示すとしたら、救出はメリットの方が大きいでしょうね。手段を選ばない彼らに対し、正義はここにあると言うには必要なアクションです。

小林: あくまでもゴーン氏が人間性まで腐敗していなければの話だが。が、韓国のムニョスをまだ使えるなら、ケリー救出は当然考えているだろう。あと、弘中弁護士はどうするのかな? これも敵に回したくない人物のはずだ。一旦契約を解除して報酬を精算するというのが普通だが、法律家としての弘中氏のプライド、尊厳に配慮するか否かで彼の器量が垣間見えるだろうな。



閑話休題



小林: いつものことだが、国内で報道されている内容と海外は「ビミョー」に違うんだよね。ま、一日も経てば揃うけどさ。



ハヤト: それとICPOなんですがね、サイトを検索すれば分かりますが、ゴーンさん、まだ手配されていません

小林: 特捜部にしてはやることが早いと感心したのだがな、やっぱりいつもの東京地検クオリティか。それにしても「イスラエル入国罪」か、こんなもの適用したらレバノンから外貨稼ぎのビジネスマンはいなくなるだろうに。手が早いところを見ると、これはゴーン逃亡は(日産では)前から懸念されていて、オプションとして用意してあったんだな。目的は多分いやがらせだ。



ハヤト: それだけ自由の身になったゴーン氏の発言が怖いと言ううことですね。ですがゴーン氏も親切設計で映画にして上映してくれるそうです。タイトルは「ヴィラン(悪党ども)」、主役はもちろんハリナダさんや西川さん、東京地検特捜部です。あと、本の出版もゴーストライターと打ち合わせが済んでいるようですね。映画はメガヒット、本も世界的ベストセラーは間違いないでしょう。

小林: 「明らかになってない」なんて書いてるが、もう明らかなんだ。それとフランスの人権政治家で弁護士のジムレが呆れて辞任せずにゴーン擁護論に廻っている。ジムレは一連のゴーン裁判の司令官的な弁護士で、これが辞めないということは法廷闘争を諦めていないということだ。

ハヤト: それとトルコなんですがね、「私がゴーン氏の搭乗記録を抹消しました」という航空会社の社員が捕まりまして、飛行機の不正使用ということで刑事告発していますね。

小林: あのエルドアンだろ? 損害賠償で済むものを、これは日本に恩を売りたいのがミエミエで。それにあの飛行機、結局この会社の社員は誰もゴーンの姿を見ておらず、公的には入出国記録もない。本当に乗っていたか分かるものか。お調子者のエルドアンならでっち上げくらい平気でやりかねない。

ハヤト: 29日の昼まで自宅にいたことは監視カメラの映像を解析して分かっているのですよ。WSJによると問題の飛行機が飛び立ったのは同日深夜の11時15分、新幹線や飛行機は使わず、自動車で6~9時間と書いてますがね。ああ、グーグルマップだと渋滞無しで7時間くらいです。

小林: いつものパターンだとゴーンの外出は運転手付きのトヨタ製ミニバンなんだが、この期に及んで運転手に事情聴取していないのも変だ。それにゴーンは日本に20年もいるんだ。そんな七面倒な方法より新幹線使った方がずっと速いことは知っているだろ。

ハヤト: 運転手は「チーム」なのでしょう。とにかく目立つ人相ですから、公共交通機関は使いたくなかったと。ま、年末年始で渋滞もあり、かなりの強行軍のはずですが、昼過ぎに出ればギリギリ1時間前に関空には着けます。

小林: その旅程ちょっと無理あるよ。

ハヤト: ま、向こうに行っても色々あるようですが、その辺は考えはあると思いますよ。

小林: では、今回はここまで。


(追記)



小林: ウチは最初から疑っているけど、トルコ脱出説については同じような考えの人は他にもいるんだな。良くまとまった良い記事だよ。あと、舛添要一のこの記事もなかなかだ。この人物、パヨクの山口とかは評価しないけど、実はもっと評価していて良い政治家だよ。



ハヤト: ウチは「おとり」とまでは言いませんでしたが、その趣旨のことは言ってますね。

小林: ゴーンがあの不自由な状況でどうやって警備会社と打ち合わせをしたのかはまだ疑問あるし、それほど細かい打ち合わせはできないはずだ。思うに彼の計画とキャロル夫人の計画が競合していて、キャロル案は囮として利用したんだろう。

ハヤト: 打ち合わせと言いますが、細かい内容まではできません。おそらく計画案を複数選択する式で、その中からチョイスしたのでしょう。

小林: 計画案を提出する人間に人を得ていないとうまく行かないがな。それにゴーンの本職は経営者でテロ対策は門外漢だ。キャロル案をスルーしたのは、彼がビジネスでは彼女と仕事したことがないからだろう。退社した親ゴーンの日産・ルノーの幹部級は片手で数えるほどいるからな。その中で「ミニゴーン」として活動できる行動力と頭脳、胆力のある人間で至近距離にいる人間というと、やっぱりムニョスかなあ。ボロレも今は暇だし。

ハヤト: ま、ゴーンさんが日産の言う守銭奴で酷薄なコストカッターなら誰も助けないでしょうがね。

小林: どうもそうではなさそうだ。見方を変えよう。「まさかのときの友こそ真の友」というしな。