Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/12/31)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 



小林: ま、1年以上我慢したんだし、 これは仕方ないかな、と。保釈金の15億円は没収だろうがな。

ハヤト: 裁判所の許可はなかったようですし、これは何か罪になるんでしょうかねえ。

小林: 保釈されて拘禁されていたわけではないから逃走罪にもならない。レバノン大使館が幇助しても前述の理由から逃走幇助にもならない。犯人蔵匿罪は成立するがな。ゴーン本人には何のお咎めもない。が、裁判所の心証は著しく悪くなることは避けられない。しかし、1年間見てきたがこの事件における我が国の捜査機関、裁判機関の堕落ぶりは目を覆いたくなるような性格のものだ。憲法で認められた権利が期待できない以上、逃げても仕方ないよ

〔刑事被告人の権利〕
日本国憲法第三十七条 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。


小林: こればかりではない。自白強要禁止の38条に訴求処罰禁止の39条、あるいは35条は組織的かつ恣意的に空文化され破られている。



「私はもう、有罪が前提とされ、差別がはびこり、基本的人権が否定されている、仕組まれた日本の司法制度の人質ではなくなった(ゴーン)」

ハヤト: しかし、マスクをしていても見破られる特異な人相で有名人です。いったい入管は何をやっていたのか。買収でもしたんですかね?



サルコジは10月22日に行われた新天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に、フランス国家を代表して出席した。その折、東京・麻布のフランス大使館でカルロス・ゴーンと会ったと、11月17日発行の日曜新聞「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」が報じた。サルコジ自ら、同紙の取材に対し、「われわれは長時間の会話を交わした」と言明している。

小林: この人物(ゴーン)は経営者で、衝動的に行動したというよりは長期的ビジョンの立案に長けた人物だ。出国で信頼していた弘中弁護士や同じく保釈中のケリーも裏切った見栄えの悪さもあれば、保釈金の15億円もあるし、これはレバノン政府の背後にフランス政府がいて、この大脱走の筋書きを書いたというのが今考えられる見立てだな。入管は多分買収されたんだろう。今の日本は腐っているからな。

ハヤト: しかし、フランスで無罪判決を勝ち取っても、日本の裁判には関係ないでしょう? 日本の司法手続の問題性からフランスで裁判すべきという論調がフランスで強いことは知っていますがね。

小林: それに日本の弘中は唖然だが、同じくゴーンに雇われたポール・ワイスは引き続き彼を支援していて、ステートメントも取り仕切っている。被告人逃走は受任した弁護士事務所にとっては信頼関係を破壊することから当然に辞任の理由になるはずだが、平常運転ということは、これはやっぱり政府機関の関与した計画的出国だろう。個人でできるわけない



ハヤト: 会長がアッサリと15億円を捨てるのを見ると、たかが4千万であれこれ言い訳していたこの人がやけにみみっちく、小物に見えるんですがね。



ハヤト: あと、信憑性は疑問ですが、ゴーン氏の出国方法も記事があります。どうも奥さん(キャロル)の指図で「ミリシャ」が楽団に変装して楽器箱の中に隠して出国させたらしいです。トルコで降機したときにはフランスのパスポートを持っていたとか。

小林: それも本当かな? 楽器箱のX線検査くらいするだろう。PBジェットなら検査しないんじゃ麻薬なんか輸入し放題だ。そこまで間抜けだとは、、

ハヤト: 幇助者も罪人になりますし、大使でしたらペルソナ・ノン・グラータで国外退去でしょうから、日本国内で彼を支援した人々は名乗りはしないでしょう。本当のストーリーを隠すフェイクニュースでしょうね。それにビジネスジェットと簡単に言いますが、ゴーンさんの乗っていたガルフストリームG650(日産所有)なら羽田からイスタンブルまでひとっ飛びできますがね。平均的なビジネスジェットにそんな芸当できないんです。ホンダジェットなんか2千キロです。イスタンブルまでは9千キロあるんです。これですと個人で雇うにはいささか高価なジェット機を使わなければいけない。



小林: 並ジェットで行くなら直行は無理で、タイ、インド、サウジかオマーンで給油だな。しかし、オマーンで給油なら直接レバノンに行った方が近いわな。何でトルコ寄ったんだろ。それに羽田と同じ飛行機でトルコに降りなきゃいかん理由もないから、まず小型機でシンガポールまで飛んで、それからジュファリが手回しした大型のビジネスジェットに乗り換えたのかな?

 

ハヤト: どこにも寄らずに逃げ込んだと考えるのは、少しナイーブでしょうねえ。ジュファリ氏にもバフワン氏にも会っていると思いますよ。なにせ彼らもゴーン氏の嫌疑が晴れない限り、日本に居たら逮捕される方々ですから。

小林: ま、数日後という声明を待とう。



2.一年あったんだし(金満ゴーン1/1)





リバイバルプラン以降、海外の現地法人など日産の資産を売却する際もそのSPC経由で取引を行い、そこで利益の一部を少しずつ抜いていた。金が入ると、SPCを解散して新たなSPCを作り、資産をそこに移動させ、足が付きにくいようにしていた。こうした話が社内で囁かれ、着服した金がゴーン氏の個人資産として一時期は数千億円に達したのではないかという見方もあった(井上)。

小林: そういう話があるなら(資産数千億)、保釈金を決めた時に記事にすべきじゃなかったのか? 例えば日産の西川が背任で捕まって、保釈金が10万円だったら中学生だっておかしいと言うだろう。ま、この人(井上)の情報ソースも我々と大差なさそうだというのは一年見てきてわからない分かっているがな。

ハヤト: コースについてはWSJが追認したことで、どうも関空からトルコのPBジェットを使って大陸横断したようですね。私としては「格安南回り」コースも捨てがたいのですが。機種も分かっていて、ボンバルディアのグローバルマスター(6000)、逮捕されていた時に乗っていたG650と同等クラスです。

 ボンバルディア・グローバル6000

小林: この事件がなければ今年一年で腐敗っぷりを散々見せつけられた安倍政権の話にしようと思ったが、この政権の特徴はナチスのやり方を学習していて、嘘っぱちでも数を頼んで繰り返し刷り込むことで世論を作っている点にあるな。井上は自動車業界のその種の宣伝マンで、スシローや百田なんかもそうだけど、ジャーナリスト、言論人を巻き込むのも特徴だ。

ハヤト: 虚実入り交ぜてということはありますね。ゴーン氏の受けていた利得の話については、不正なものというより「報酬の一部」だったと思いますが、経理では損金算入の都合上、支出の分類には色々ありますね。例えば交際費は大企業は一律不算入ですから、勘定項目を変えて処理した例もあったはずです。現金で支払われる報酬はもちろん算入されませんしね。しかしこれは会計上のテクニックであって、汚職やごまかしではないのですよ。

小林: ジェット機がいちばん多かったんだが、実用を超える部分については、基本的には「報酬の一部」として役員の利便のため、キャロル夫人の理解はこうだったな。が、そこにメッセや会議など「ビジネス上の目的」が加わると広告宣伝費とか販売促進費になる。ZOZO前澤が剛力彩芽と愛人ツアーをやっていた時の手口がこれで。

ハヤト: 「実用を超える」とは、事実として保釈中のゴーン氏が奥さんと娘一人で1LDKのマンションで暮らしていた例がありますからね。それとゴーン氏が逮捕なら、ビジネス目的で片道5千万のZOZOも逮捕した方が良いですよ。

「有罪が前提とされ、差別がはびこり、基本的人権が否定されている、仕組まれた日本の司法制度(ゴーン)」

小林: 法治主義とか裁判ってさ、最近の日本人を見てると「過ぎたおもちゃ」に見えるんだ。それはもっともらしい理屈はあるしさ、型もあるけど、そこに携わる人間に知性と見識、品性がない。そもそも太平洋戦争の戦犯、重大な政治的判断のミスを犯した、を、GHQとは別に自分らで裁かなかったことから始まっていると思うけれども。だから同じ事件でも「上級国民」とか人や忖度による差別が悪びれもせずできるわけで。



3.茶の間で議論は難しい



ハヤト: ま、我々が一年間事件を眺めてきて、この逃亡劇を見てこれまでの説明に補足を求める部分は以下のようなわけです。なお、これまでの報道でこの種の内容はほとんど取り上げられておりません。ゴーン氏の額面上の報酬7億円を引き合いに、井上氏を筆頭に「ちょろまかし」という論調で。

1.ゴーン氏の「不当利得」とされている部分の正確な会計的分類(報酬か経費か)。
2.妥当な報酬は20億円(GM会長が基準、なので証取委が追徴勧告した)という認識があったこと。
3.日産の財務担当者及び新日本監査法人による仕訳(実態)の説明。


小林: そもそも会計帳簿が訴えられているのに、専門的説明が全くないというのも、ほとんどの国民に会計の知識はないが、説明しないと呑み込めないわな。私なんかも外出してこの事件が話題になった時は簡便化のために「あのちょろまかし野郎」の論調に乗ることにしている。普通の人の報酬とかけ離れすぎているからな。しかしそれ、日本って昔からそうだったのかな?



ハヤト: そうでもないですよ。以前の我々の議論で江戸時代の平均的な足軽の年収が5石(貫文)、今で言うと銭分厘で一厘を一円としますと年収50万円ほどなんですが、当時は貨幣経済が今ほど進んでいませんでした。

小林: 戦前のGDPが今の10分の1だから、明治維新の時だとその半分の20分の1、だから貨幣の価値も20倍で足軽(士分)は5公5民で半分が収入だから年収は500万ほどかな。半分は藩に召し上げ(御借金)として手取りは250万。5公5民の税制と御借金の制度があったから、GDP60兆円のうち4分の1(25%)が公共経済で、これは今で見ても高い水準だな。

ハヤト: ま、計算は色々あるでしょう。足軽はまあ5~10石の例が多いのですが、忠臣蔵で有名な大石内蔵助は1,500石、年収7億5千万円の高給取りだったわけで。100倍や200倍の所得格差は普通にありましたよ。伊達政宗の家老だった片倉小十郎の家なんか1万8,000石ですが、経済の仕組みが今と違いますからねえ、、

小林: 話を戻すと、それは時代によって色々あるが、地位や立場によって妥当な収入というものがあるわけで、例えば忠臣蔵でも江戸詰めの藩士は全部銭で生活しなけりゃいけないから、小者でも20石とか所得は嵩上げしているわな。赤穂浪士に意外と高給取りが多いのは、討ち入りの中心が江戸派だったからで。

ハヤト: 事件に対する誤解の多くが会計上の説明不十分と我々は見てきていますが、そうなると年収1億円以上の経営者の報酬は公開されていますが、対象が金銭と株で、こういった包括的な報酬概念でないとなると、ゴーン式では日本にも年収10億以上の経営者がゴロゴロいることになりますねえ。

 

優秀な人材や哲学・意見を持った人材が社外に放逐され、豊田社長の心のなかを読める「イタコ族」が跳梁跋扈する。イタコ族とは一部トヨタ関係者内での流行語で、死者と会話できるとされる東北地方の巫女「イタコ」にたとえられ、豊田社長の心のなかを代弁できるという意味だ。

小林: その辺ちゃんとした議論をしたくないから、ゴーン一人に悪行を押し付けて、ゴーンほどの才覚も能力もない経営者(世襲とか)がのさばっているんじゃないのか。



閑話休題



小林: ゴーン逃亡がなければこういった事件を扱うつもりだったが、良く分からないのはこの杉田水脈を筆頭に、レイプ犯の山口を擁護する論調があることで。ネットでも「枕営業」とか匿名で中傷するバカいるけど、こいつら人間の血が通っているの?

ハヤト: バーチャルリアリティの住人だと思いますよ。それに警察は泥酔状態の詩織さんを連れ込む山口氏を目撃したホテルマンの証言(信憑性高い)を得ているじゃありませんか。けれども、それは刑事裁判では使わなかった。使えば有罪だったという話ですが、検察が開示を拒否したので使えなかった。

小林: ゴーン逃亡も申請した証拠保全手続が10月末に最高裁で却下されたこともあるだろうな。検察は日産と共謀して証拠の改ざんを進めていて、その阻止と原資料の保全を求めたものだったが。検察の証拠改ざんはこの国では日常茶飯事だからな。これで最高裁まで加功して後ろ手で戦わざることを得なくなったゴーンは逃亡を決意したわけで。まともなことをやっていれば逃げなかったよ

ハヤト: あと、「桜を見る会」もありますね。元々吉田茂氏の始めた、勲功はあるものの、あまり著名でない功労者に対する慰問会でしたが、そのうち自民党の既得権になってしまい。安倍氏が大々的にやったことで問題になったわけで。ま、これも擁護に躍起な頭のおかしい人たちがいますがね。

小林: 公金横領を話題にするなら、(新)民主党が政権をとった暁には、今度こそ前回は自民党が全額持って行った官房機密費については、横領罪も含む刑事処罰で摘発して処断すべきだがな。法がないならゴーンみたいに解釈論で逮捕して後で作ればいい

ハヤト: ま、法治主義とか基本的人権はネトウヨの方が自分に有利な場合だけ主張するのが通例ですがね。彼らの法治主義はいかがわしいんですよ。

小林: 聞いた話だと入札なんかも競争入札が官公庁調達の原則だが、安倍氏のもとで腐敗が進んだため、役所が故意に条件を付け、事実上特定の会社しか入札できないようにしているらしい。これじゃ随意契約と変わらない。一応遵法なんだが、これは脱法で法の趣旨に反している。こういうの多いよね。

ハヤト: 入札適正化法では一応自治体の長が不正な契約を公取委に通知とありますが、これが機能していないことは情報公開法の運用で分かりますね。長には非開示の部分を裁量で開示する権能がありますが、行使しているところを見たことがありません。そもそも問題のある案件が首長に上げられず、官僚組織としても機能していないのではないでしょうか。適正化法は通知権者に住民を含んでいないので、通常の方法じゃ行訴法でもこれは正すことができません。



小林: 問題のある案件を首長決裁に上げられないということは、それを取り扱う部課長クラスが無能ということだ。いや、山口二郎の使った教科書で猟官制のいかがわしさとデメリットについては十分習ったけど、キャリア生え抜きで管理能力ないんじゃ、これは猟官制で良いじゃない。

ハヤト: 公務員共済についてはアナタ前から文句言ってますね。この共済は2000年代初めに破綻したのですが、法律で厚生年金と無理やり一元化することで民間の企業年金制度の犠牲と引き換えに満額支給を確保したと。ですが、採用を抑制して老弱比率を歪ませ、共済を破綻させたのは公務員自身です。ですから、これは併合ではなく税金で救済して、減額支給(通常30%減、上級職50%、首長退職金・廃止)が妥当だと言ってました。今からやったらどうです?

小林: こういうこと言うとネトウヨと安倍応援団の飼い主の奴ら、すぐ下っ端公務員臨時のペーペーの悲惨な生活を引き合いに出して世間の同情を買おうとするけどさ、私に言わせれば職業選択の自由があるんだから、その表裏で組織の責任は従業員の責任なんだよ。同じように、公務員共済が破綻したのは特殊公務員と一般公務員、そして現在は独法化している旧団体職員全員の責任だ。20年前の話だが、これは上から下まで責任を取るのは当たり前だ。過去ばかりではない、現在及び未来の職員も、その団体に属していることで責任はある。

ハヤト: ただ、官公労は(新)民主党では強力な支持母体で物心両面で重要な存在です。彼らに彼らの改革を期待するのは無理ではないでしょうか。

小林: 様々なところで異常なことが行われているが、それは日本というコップの中の話なんだよね。(新)民主党と安倍政権の選択はまずい料理のどちらを選ぶかというものになりそうだ。共産党に入れよう。

ハヤト: では、今回はここまで。