Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/10/17)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 



小林: スナールと二人でトロイカ体制だったはずのルノーだが、明確な理由もなくいきなり解任(ボロレCEO)とは恐れ入ったね。が、実にお役所的なやり方で、日本でも会社更生法が適用されたら役員全員辞任だから。ボロレ自身、「ゴーン氏に任命されたという以外に私に何があるんだ!」と意味不明だし。



フランスのパニエリュナシェール経済財務副大臣は15日、自動車大手ルノー<RENA.PA>の次期最高経営責任者(CEO)の選定基準について、国籍よりも企業の抜本的な改革を手掛けた経験や、業界における実績が重要になると強調した。

ハヤト: 何というかですね、ゴーン氏で良いんじゃないかと思いますよ。早く免罪して元に戻しましょうよ。



小林: ゴーン自身も抜擢人事だったので人材はいると思うが、カピタル誌の記事もあったからフランス人はまず来ないな。ルノーの会長だったゴーンがいきなり逮捕されて未だ出国もできず、妻にも会えないのを見れば、この会社(ルノー、日産)に関わりたいと思う高級サラリーマンはいないと思うよ。

ハヤト: その辺どう考えているんですかねえ、私はスナール氏やフランス政府が考えているほど、コトは簡単ではないと思うのですが。



小林: あと、日産の社長が内田に決まったが、これは前から親ルノーの執行役でもある。COOのグプタは三菱立て直しの功労者だし、見た感じ、やっぱりスナールの筋書き通りに進んでいるな。この人、人当たりは良いけど「取るものは必ず取る」しぶとさがあるね。



ハヤト: あと、フィアット(FCA)との交渉もありますね。私としては同族支配のマフィア会社との連合はいただけないんですが。

小林:人の話だが、オリーブ油でイタリア産オイルは信用できないというんだ。フードマフィアが牛耳っていて、これは何が入っているか分からない。スーパーに行くと分かるけど、今は日本のメーカーもスペイン産を主にするようになっている。味の素や日清がこれじゃ、実情はかなりひどいんじゃないか?

ハヤト: ただ、規模だけなら日産に比肩しますから、そうなると連合の中でルノーの地位はいちばん低いことになりますね。



小林: 日産については、マーケットシェアでも有利とは思えないんだ。クライスラーはアメリカの会社で、ルノーはヨーロッパ、日産もアメリカ市場が主な会社だから、これまでのルノーのやり方を見れば日産が譲歩を強いられることになり、中国しかマーケットがなくなる。あ、だから内田(元中国担当)なのか。



2.東日本大水害



小林: 色々言われているけどさ、明治以来の治水の方針には問題が指摘されていて、河川の流路を変えて河岸堤防で防ぐというのは、土砂による浅化と堤防の嵩上げのイタチごっこなんだよね。多摩川は確か、昔訴訟になったことがあったな(多摩川水害訴訟)。

 多摩川付近の計画高水

ハヤト: ええ、計画高水というのが重要なんです。この範囲の流水を抑止できれば免責(河川管理者)される。田園調布では7,000トン毎秒ですね。ああ、これは今回の被災で効果あったという東京外郭放水路(200トン毎秒)の35倍ですね。なお、田園調布は今回被災した世田谷区あたりと同じです。



小林: これじゃ分からんのだ。河川情報では流量ではなく水位が単位だろう。上のどこが計画高水高さなんだ? それに上のじゃ流速が分からない。川幅1キロ、深さ1メートル(上記氾濫注意水位)なら、流速が毎秒1メートルなら流量は毎秒1,000トンだが、氾濫危険水位(1.6メートル)で流速が3メートルなら4,800トンにもなる。エネルギーは15倍。が、上のじゃたった60センチ上がっただけに過ぎない。これじゃ危機感が沸かない。



ハヤト: 資料によりますと、多摩川の流速は水位が1メートル上がると0.3メートル速くなりますから、上のですと氾濫危険は8.4メートルですから、被災時には平常0.3メートルの川が3メートルになっていたことになりますね。周囲の地図を見ても、川幅は380メートルで堤防高8メートルですから、計画高水が7,000トンとしますと、そこまでの対策はできていたっぽいですね。

小林: なので決壊したのは未整備区間で、判例では「過渡的な安全(改修・整備の段階に応じた安全性)で足りる」そうだから、物理法則を知らないバカ裁判所を盲信するなら、国の責任は問えないのだろうな。判例の「通常の作用」による災害の4倍のエネルギーに耐えるのが完全整備の基準だ。

ハヤト: 想定された基準でも今回はギリギリでした。テレビの映像でも多摩川溢れそうでしたから、大東水害や多摩川で示された基準では、これは無防御に等しい。付近の住民に溺れて死ねと言っていることと同じです。

小林: 上の図を見て、そう見えないから困るんだ。今回の水害は一部地域では想定外ではなかった。上のは「水防団待機」が自転車。「氾濫危険」はトラックや飛行機が落ちてくると見るのが正しいんだ。そういう光景を実際に目にしたなら、それなりの対策は普通は取るだろう。