Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/9/10)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件 

 

後任は、社外取締役らでつくる指名委員会が選任する。日産内外の約10人のリストを作成し、絞り込みを急ぐ。指名委の豊田正和委員長は、後継者について「世界の自動車産業に詳しく、(フランス自動車大手)ルノーなどとの連合に深い理解を持つ人だ」と語った。山内氏らが候補になるとみられるが、豊田氏は「白紙だ」とするにとどめた。



小林: 先のジャーナリスト井上久男のコメントもあったが、「指名委員会」がバカに強調されている所がミソで、本来、代取の選任に委員会は必要ない。で、9日の情勢を一覧すると、要するに役員会で負け、負け惜しみが午後の西川の会見とこの豊田たち4人の記者会見。やっぱスナールの寝技勝ちか。たぶんもう一波乱あるよ。

ハヤト: 「役員会で負け」とはどういう意味ですか?

小林: 議題が西川の進退なので西川本人は議事に参加できず、日産の取締役会は11人だが議決権は10となる。うち5人が日本人で、残りが外国人だ。監査委員会報告では辞任までは求めないのが辞任させられたのは、要するにノン・リケットで、スナールが大株主の立場で圧力掛けたんだよ。

 山内社長代行

ハヤト: 夕刻の記者会見では取締役会と前振りがありましたが、結局4人しか出ませんでしたね。山内さんが出ていなかったのは彼の容貌が特徴ありすぎるので分かります。出席して質疑応答していたのは井原(レースクィーン)、木村(社外)、豊田(元経産・社外)、永井(元都銀)の4役員ですね。スナールさんは出ていません。

小林: 社外と言っても、午前の役員会でこの4人が運命共同体・日産プロパーだと分かってしまったわけで、役員会ではドローで主戦場は指名委員会に持ち越されたわけだ。でも、先にも述べた通り、社長選任は委員会関係ないからな。そもそも日産は6月に委員会設置会社になったばかりで、指名委員会の運用経験なんかない。それに指名委員会にもスナールはいる。

ハヤト: 西川氏の言っていた「若返り」はどうなんですかね?

小林: 日産プロパーでルノーにも否決されない社長候補というと山内しかいないわけで、ルノーの役員でもあったからな、有力な候補者がいなければ山内(代行)の続投というのが妥当な線だろうな。それに西川は社長は辞めたとはいえ取締役だから、増員は1名ではなく2名になる。山内案以外では、ルノーが役員をもう一人ねじ込んでくることは避けられない。西川の言うように一人くらい若いの入れたってプロパー側が不利になるだけで、何も好転しないよ。

日産自動車は9日夜、前会長カルロス・ゴーン被告らによる報酬不正に関する社内調査結果を公表した。一連の不正の規模は全体で約350億円に上り、同社はゴーン被告と前代表取締役のグレッグ・ケリー被告に対して損害賠償請求などの法的措置を取る。一方で、西川広人社長の不正関与はなかったとした。

ハヤト: ま、ゴーン氏とケリー氏に全ての責任を押し付けた感じですがね。社長代行はおろか、ルノー側役員が一人も出ていないのでは信憑性がないわけで。

このうち「ストック・アプリシエーション・ライト(SAR)」と呼ばれる株価連動型の役員報酬制度の不正については、ケリー被告らの偽装工作により、当時副社長だった西川氏の報酬が約4700万円不正に増額されていたと認定。さらに元取締役2人と現・元執行役員4人にも同様の方法で不正に報酬が支払われていた。

小林: プロパー側もいろいろ情勢が変わって、精神的にかなり参っているのか、辻褄の合わないこと甚だしいな。何でケリーが特に親しいわけでもない西川に黙って彼の報酬を増やしてやる必要があるのさ。

ハヤト: SARは廃止だそうです。ま、アナタは不正ではなく欠陥制度と言っていますがね。

小林: それより2,500億円起債失敗の件は何で言わないんだろ。株価も激落ち(1,100円→650円)で増資もできないし、頼みが日産クレジットじゃ会社回らないじゃない。損害は350億円だそうだが、11月以来の会社の損失はその10倍だ。

ハヤト: ま、その損害とやらも疑問あるんですがね。起債の件は早期の辞任に影響したでしょう。

小林: シングルマザーの天才プログラマ(女性)のために、ゴーンが日産社員に託児所の送迎や家事一般をさせて負担を軽くしてやり、システム開発に成功したという美談は上の連中はたぶん損害に含むのだろうな。



2.N国と丸山の絵は載せないよ



小林: 影響力のあるタレントや個人に絡んで炎上商法で注目を集めているのが明らかだから、主張の内容がどうのと言うより、これは無視がいちばん良いと思うんだ。

きっかけは、N国党の、税理士で江東区議の二瓶文隆と東京都中央区議の文徳氏親子の離党だった。立花党首はyoutubeで、「25歳の二瓶文徳はこれからもね、徹底的に叩き続けますから。オレ、奥さん、この子のお母さんも彼女も知ってますよ。徹底的にこいつの人生を僕は潰していきますからね。二瓶親子、特に息子、覚悟しとけ。許さんゾ、ボケ」などと発言する動画をアップしていた。

ハヤト: 炎上目的なのが明らかじゃありませんか、最近はタレントもネット番組に出ていますが、テレビには放送コードがありますが、こういう番組の主催者は情報のシロウトが多いですから、怖いもの知らずでセクハラ・パワハラのし放題とは聞いていましたがね。

小林: むしろコードの規制を受けない分、注目を集めるために過激化する傾向はあるだろうな。相手にするのもバカバカしい。なので、今後は連中の画像は、扱うことは少ないと思うが、黒ベタで行くこととしたい。



ハヤト: 私としては触れたくもないんですがね。アナタが脊髄反射で応対しなければ良いだけです。



閑話休題

小林: 例の記者会見(日産)なのだが、取締役会のゴタゴタをそのまま会見場に持ち込んだ感じだな。

ハヤト: 15年間で350億円の「損害」という話ですが、うち100億円は「払われてすらいない」という話です。内訳はマア、これまでの話で分かりますね。100億円はケリーさんの作成した競業避止契約などの「覚書」で、残りはベルサイユやマンション、大学寄付金等の私的(とされる)支出、それとショーグンファンドやビューティーヨット社に流れたとされるCEOリザーブのキャッシュバックですね。金額が大きいですから、CEOリザーブそれ自体も含むかもしれません。それと1年の3分の1が機上にあったというジェット機代や今回のSAR

小林: 何だ、何か新しいものがあるかと思ったら、全部何ヶ月も前に説明済みの内容じゃないか。それと15年って何だ、ゴーンの支配は20年だぞ?

 

ハヤト: 機密報告書は170ページあるそうですが、裁判に差し障るという理由で詳しい内容は分からないんですよ。なので、ゴーン氏による損害といっても箇条書きで4項目あるだけです。それにマンションについてはケリーさんのインタビューで「今後はレバノンとリオでの仕事を増やしたい」というゴーン氏の要望で手配したという話ですから、職務上の必要があり、登記も管理も日産なので、損害とするのは難しいのではないでしょうか。

小林: 中東もスヘイルの執念とジュファリを通じたサウジ王室巻き込みがなかったら、現在3千億円の市場(フィガロ紙ほか)、井上久男によるとその3分の1だが、と、中東における15%のシェアもなかったのだが、それでも損害と強弁するのかな? 日本人幹部の中東日産で10年やってもシェアはほとんどなかったのに。それにジュファリなんか20%も利ざやを取られて割高なクルマであれだけ健闘したのに?

ハヤト: ペイバックも立証は難しいでしょうね。GFIというバフワンの子会社を通じて奥さんのビューティヨット社と息子さんのショーグンファンドに販促金をペイバックという話ですが、GFIのオーナーはバフワンの役員(カマール)でゴーンさんは株主ですらありませんし、ショーグンファンドの45社でしたっけ? スタートアップ投資も決めたのは息子さんでゴーン氏が役員というわけでもありません。外観上、彼が資金の流れをコントロールできる立場ではないのですよ。むしろワインのイクシールがリストにないのが不思議なくらいです。あれはゴーン氏本人がオーナーの会社ですから。

 

小林: ヨットの件もあれは中古品で、弟バフワンと競合する部門(レジャーヨット)を持っていたバフワンが事業を整理して管理会社ごと売却というのがもっともらしいのだがな。それにあのGFI、日産と検察はゴーンが支配していたと主張しているけれども、見ての通り外観上支配関係はないし、懇意にしているバフワンが投資先を手腕を評価しているゴーンの親族会社に投資するのは別に犯罪でもないでしょ。

ハヤト: 井上氏などによると、メーカーの力は大きく、バフワンなどディーラーは何をされても幹部のご機嫌取りに躍起という話ですが、違いますよね。スヘイルさんヒュンダイ持っているんですよ。中東では、インドもそうですが、ヒュンダイは日産と互角かそれを凌ぐブランドです。機嫌なんか取る必要ありません。不興を買ったらサッサと乗り換えれば良いのですから。その点でもバフワンはゴーン氏に媚を売る必要がない。ましてや自分の投資会社をどうこう言われる筋合いもないわけです。

 

小林: バフワンについては、報道あまりないけど、ゴーンが来る前は兄弟ゲンカで疲弊していたという話はもっと突っ込んでも良い話だわな。それにアルジェリアの尿素プラントに社運を掛けていたから、実はそんなに金もなかったんだ。バフワンが販売条件などあらゆる点で有利なヒュンダイ以上に日産を厚遇した理由はこの家内騒動におけるゴーンとスヘイル、そして娘のアマルとの人間的なつながりで。そう見ればGFIなんか全然不自然じゃない。むしろ今だにディーラー契約を切られないことに感謝すべきだ。



ハヤト: ああ、続報が入りました。例の役員会なんですがドローではなかったようです。外人役員5人とレースクィーンの井原氏が解任に賛成したようで、6対4ですから、西川氏は辞任ではなく解任です。ただ、議事録に残すような正式な決議かどうかは分かりませんがね。後の説明だと決議はなく、形勢不利なので辞任を決意したようですね。

小林: 社外取締役といっても経産の豊田は色が付きすぎているし、JXTGの木村は6月入社の案山子で何も知らず、社長候補といっても役員を指名すればルノーが横槍を入れるし、実は案外候補者はおらず、西川の腹心の山内、私はこれで十分と思うけれども、じゃ、とばっちりでやられかねないので、操りクィーン社長候補として生かしたかったのかな。井原を社長にという話は事件直後からあったんだ。でも、彼女を役員会に引き入れたのはゴーンだけど。

 

ハヤト: スナール氏とケリー氏の手腕は、このサイトではそれなりに評価していますね。レースクィーンで済んだということは、今回は議決権を人質に脅し上げるまでもなかった。つまり、6月の定時総会時よりルノーの日産掌握は進んでいるということですかね。適格者の山内氏が即時に就任しなかったのは、それもまた役員会の同意を得られない案だからでしょう。つまり、決議は実質的に2つあったわけです。日産プロパー・経産省の専横をルノーは認めるつもりはない。

小林: スナールは物腰は柔らかいけど、ゴーンとは違うタイプで欲しいものは必ず手に入れる経営者だな。井原カードが破れてもまだ議決権がある。指名委員会が見物だが、こんな感じでルノーのカードがどんどん増えていく。これで世耕が辞めれば豊田なんかすぐに追い払われるだろうな。安倍政権は無責任で、事件を起こしながら身内同士の責任のなすり合いで自滅するから。

ハヤト: 西川さんの不甲斐なさを見て、(ヒマな)ゴーン氏に戻ってもらえばという冗談もあるのですよ。



小林: アイアコッカみたいに報酬ゼロ円(2019以降業績回復まで)でやると言うなら、案外その方が良いんじゃない? 少なくとも昨年11月の時点では、ゴーンと西川の経営情報は同じだった。一方は獄中で業績好調を予言し、もう一方は過去最悪の経営実績を残した。ゴーンの予言は外れたけど、西川がミスしたことについては手立てはあっただろうし、免罪の動機もあり日産に専念できるなら、レースクィーンや山内よりは手腕を期待できるわな。日産法務部の全面的な協力という条件付きだが。

ハヤト: では、今回はここまで。



追記



関係者によりますと、経済産業省側が西川社長の問題が明らかになったことを受けて、「このままでは日産がもたない」などとして、早期の解決を働きかけたということです。

小林: これはうさんくさいな。先に井原が賛成とあったから、その上豊田もとなると、西川の辞任反対は山内(副社長)木村(仮免)永井(元都銀)の三人だけ? 山内以外は動機もないじゃない。

ハヤト: 先の井原さんもですねえ、議事録を見せてくれないとホントかどうか分かりませんよ。この事件はですね、虚実入り混ぜて色々流れることはいつものゴーンクオリティじゃありませんか。

小林: そもそもさ、多数決で結着が付くのなら、「辞任は求めない」とか、役員会で西川がゴネる余地もないんだよ。ただ、経産豊田は生かしたいカードだろうな。ここでスナールに睨まれては、たぶんそれでも追われると思うけど、日産との縁は切れ、完全にルノーのコントロール下に置かれてしまう。解任反対は十分に解職の大義名分になるからな。役員会の議事は多分違うだろうが、後で翻して降参したわけだ。情けないね。

ハヤト: 裁判の件もあるでしょう。どう見たってレースクィーンだけじゃ防ぎきれません。まあ、情けない話ですが、やっぱり6月の強攻策が効いていて、経産幹部も含めたルノー全面降伏がホントのようですね。あとは戦犯裁判です。

小林: 経産が2014年の買い増しで日産に色目使ったのがそもそもの間違いなんだよ。



ハヤト: そういえば、先のG7で安倍・マクロン会談の中身は明らかではありませんね。

小林: 最後通牒だったと思うよ。