Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/8/27)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.あおり運転罪新設



要するに、あおり運転という行為自体を罰するための法律が必要であり、それがあおり運転は危険な行為であり犯罪だというメッセージにもなるというのだ。

小林: しかし、あおり運転にはあおられる側にも原因があるという論調もあり、最近は高齢化社会の進展で路上徘徊を自動車でやっている例を目撃することも多いんだ。50キロ制限の道路を30キロでノロノロと走られたんじゃ、それは付いていく側は迷惑するわな。



ハヤト: 高齢者の生理的事情もありますね。緑内障や白内障で視野狭窄になっていたり、認知判断の能力が低下していたり、身体機能の低下や高血圧で怒りっぽいなど色々あるでしょう。

小林: なので実際のあおり運転は「どっちもどっち」というケースが少なくないんだけどね。



2.日産新型デイズ&eKワゴン

 評論家国沢も手のひら返し

小林: ゴーンをやっつけて重石が取れたので会社の業績は向上、クルマも期待の新型車が続々となれば良かったのだが、実際は三(四半)期続けて業績は下降低迷、2万人のリストラで期待の新型車デイズはイマイチとなれば、それはマスコミを統制したくもなるだろうよ。で、ウチのような泡沫サイトにもマーベリック弁護士事務所(千代田区)から削除要請が来たのだが。

ハヤト: メール読みましたよ、記事に挙げたNMBVの社員名が個人情報という指摘ですね。大した話じゃないでしょ、サクッと削除しちゃいなさいよ。



小林: その辺は色々あるがな、それは良いとして、上の新型デイズ、「軽自動車の革新」とかジャーナリストは絶賛中だが、代わり映えのしない形だねえ。

ハヤト: 軽はサイズに決まりがあって仕方ないんですよ。550cc時代の規格が昭和50年(1975年)、660ccになったのが平成元年で今の規格は平成8年(1996年)ですから、もう24年も同じサイズです。ええと、長さが3.4(+0.1)m、幅が1.48m(+0.08)、高さが2mですね。重さの制限はないです。

小林: 24年は長すぎるよ。そろそろ変えても良いんじゃない? それにこの寸法規格、フェリーなんかは全長4mの規制はあっても幅の規制はないし、駐車場だって今は3ナンバー車に合わされているから、この大きさである必然性がどこにもないじゃない。これで便利なのは40年前の寸法割をそのまま使っている、地方の過疎街のデパートの立体駐車場くらいだよ。

ハヤト: あのですね、こういうのは理詰めで考える話じゃないんです。これは非関税障壁なんです。寸法はあまり聞きませんが、出力とか二酸化炭素排出量とかで他国製のクルマを意識して締め出すことは他の国でもやってます。

小林: しかしもう一度言うが24年は長い、そろそろ次の規格を考えて良い頃だ。実はゴーンが逮捕されていちばん喜んだのが財務省という話があってさ、逮捕されなかったら審議会か何かでこのこと(軽規格改定)を強訴するつもりだったらしい。

 ダイハツムーブ

ハヤト: 現状でいえば、小型車のサイズってのはどのくらいが適正なんでしょうかねえ?

小林: 今の技術だと全長4m、全幅1.8m、車重1トンくらいじゃないか。操安性や側面衝突を考えると、現在の1.4mはかなり厳しい。国交省も意識していて、検討中の次期NCAPでは軽乗用車のポール衝突は速度を落とすそうだ。それに軽も現在は50キロ/時には耐えられるといっても、アメリカの62キロ/時ではもうアウトだ。

ハヤト: だから軽自動車は輸出していないんですね。



3.やっとデイズの話

 ダットサン レディゴー

小林: このタイプのクルマの設計に慣れていないことはあるだろうが、新型デイズ、乗ったのはeKだが、あまり感心しなかったな。元々日産はエンジン、三菱は車体に定評があるのだから、それで作ってくれた方が良かった。実はこの新型で全部日産がやるというので、長年三菱製軽自動車を縛っていた「アイの呪い」を退散させることを望んでいたんだよね。

  三菱アイ

ハヤト: 三菱アイ(2005年)はリアエンジンの画期的な軽自動車でしたが、他社に追従するモデルがなく、マニアックな人気はありましたが、実はあまり売れませんでした。RRのボディは拡張性に乏しく、整備性も悪かったので、もっと普通のモデルをということで日産との協業では2代目eKワゴン/デイズを投入したわけです。

小林: アイがこんな車になったのは資本提携していたダイムラーの影響もあるよね。ダイムラーの2人乗り小型車「スマート」の4ドア版として開発された経緯があった。事実、2代目スマートには三菱製のエンジンが使われているしね。それはそれなのだが、、

ハヤト: 日産には軽自動車の設計経験がなく、工場もなかったのでeK・デイズの設計製造は合弁会社NMKVを作り、三菱の担当になったのですが、忘れましたが、例によってですね、何度目かの不祥事で同社には十分なリソースがなかった。新エンジンも開発できず、仕方なく本来水平置きのアイのエンジン(3B)を立てて使ったと。まあ、直角では入らなかったので、45度傾けて搭載したんですがね。

小林: この3Bエンジンは縁の切れたはずのダイムラーにも採用され、腐れ縁というべきだが、アイと似たクルマのスマートの動力源にもなった。が、求められていたのは1リットルで、ダイムラーといえば初代スマートには説明があったが「オーバーブースト機能」なので、そこまで考えて設計されたエンジンは大きく重く丈夫で、アイでも前後に長いものになった。

ハヤト: 軽に限らず日本車の軽とかコンパクトは16万キロも持てば御の字でしょう? あちこち壊れますし、20万キロくらいの使用寿命では?

小林: なので技術者に聞いたんだ。競争の激しいこの市場に30キロも重いエンジンを貼り付ける意味がどこにある? アイのエンジンは横長だから45度後傾では重心も上がるし、重心が上がれば操安性が下がる。ボディもそれだけ嵩高に作らなければいけないから重くなり燃費や走行性も悪くなる。が、答えは「ウチは軽いエンジンは作らない」。まあ、過剰品質で30万キロは持つんだろうな、これ。

ハヤト: 持ちませんよ、JATCO製のATが先にダメになります。あちらはスズキにも供給してますから、軽の仕様は良く分かっています。

 軽セダン

小林: ダイハツやスズキにはある軽セダンが三菱・日産にはないのはエンジンのせいなんだ。なので新型では2代目、3代目と続いたこの宿痾の解消を求めたのだが、4代目の最新BRエンジン(ルノー設計)も、実は3Bエンジンを手本にルノーの技術者がインド向けに作った習作のようなエンジンで。

ハヤト: 問題は解消されなかったわけです。サスペンションスペースも狭いですね。上屋が大きい割にストロークが小さく細い、どちらかといえば貧弱な足です。

小林: ここまで書くと乗らなくてもどんなクルマか分かってしまう感じだな。ここまでで書いた通りの話が実車に乗ると現実だと分かる感じで。

ハヤト: 写真のダットサン・レディゴーは本来ルノーのエンジンが載るはずだったクルマですね。

小林: どうも下敷きはビボットアーム(何だそれ)のこれだというのは、乗るとつくづく分かるよ。13インチくらいが適当な足回りに14インチや15インチを付けているから、バネ下が重いの何の。彼ら言われれば改善するんだが、NCAPで落第とかせん限り、本気になっては動かんようだからな。



閑話休題

ハヤト: 実車コメントはありませんでしたが、概観しただけでも酷評の嵐という感じですねえ。

小林: 書いてて試乗記は載せるのやめたんだ。実はデビュー早々には乗っていて、eKクロスの方も乗ったんだが、やっぱ会社ムラで引きこもっているとダメだよね。何の根拠もなく、自分らの技術は世界一と思い込んでいる。クロスの方は日産の設計のまずさを見たのか、かなり直しているようだけども、あのマイルドハイブリッドは余分だ。



ハヤト: ルノーは技術はないという話ですが、改良改善の方は余念がないという話ですね。だから、BRエンジンは素性自体は悪くない

小林: ひどいメカニックでも地道な改善とチューニングで乗れるように仕上げる手腕は日本、特に日産の技術者には理解できないわな。とにかく素がいちばん良いんだ。車台さえまともなら、エンジン自体のパワー・フィーリングはダイハツやスズキの上を行く。ホンダなんか廻す以外芸がないから。BRはスペックは地味だがやはり最新型で、地味に速いエンジンだ。が、とにかく日産設計の車体が、、

ハヤト: 日産はルノーに見切りを付けてフォードに接近というシナリオもあります。マツダの話ですと、ルノーより横柄だという話ですがね。

小林: こういう話って、私はクルマ乗る前に頭に入れているけど、読んでて面白くはないだろうね。

ハヤト: とりあえず試乗はどうだったんです?

小林: 市街地でもアンジュレーションで上屋がひどく揺れるし、シートの面圧が悪いので大腿部がうっ血するし、飛ばせばハンドリングが氷の上を滑るような感じになって100キロくらいのレーンチェンジでグラついてタイヤ鳴るし、肝心の自動運転システムは路側帯を検知しなくて良く切れるので役に立たないし、自動ブレーキだけは良かったが、ハンドルにジョイスティックが付いていて平均燃費を出すのにもテレビゲームみたいな操作を強いられるし、足は重くてドタバタでトラクションも悪く、降りる時には一緒に乗っていたカオルさんが青い顔で吐きそうになっていた。いや、色々な車に乗ったが、ここまでひどいのは久しぶりだな。ホントに車上で突然死するのではと。

ハヤト: 元はインド向けというのは、この試乗体験から来ているのですね。改善は可能でしょうか?



小林: 実はタイムズレンタカーでも先代eK、デイズは人気ないんだ。「乗り味の悪い車」という評判が浸透していて、今度のはそれに輪を掛けているから、新車効果が終われば、安売りしてフリート販売に落ち着くと思うよ。それで何万台ものユーザーを犠牲にして、リコールもいくつか出し、2~3年後に多少改善するところに期待するしかないな。

ハヤト: アナタ、自分の車としてこれ買います?

小林: 絶対に買わないね。エンジンだけは評価するけれども、軽じゃなく普通車に積めばという条件付きだ。

ハヤト: この企画はネタは以前からあったのですが、色々あって出せませんでした。では、今回はここまで。