Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/8/20)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.常磐あおり暴行事件



坂上は「これが危険運転に該当しない理由が見当たらない。逆に言うと、あおり運転誘発してるんじゃないのかって思う」と不快感

小林: とはいうものの、撮影された映像ではどの車も追い越し車線を走っていたし、あおり男への世論の非難にやりすぎという声もあることも本当で。

 

今回の事件で指名手配となった容疑は傷害に過ぎない。大々的な指名手配や、国家公安委員長が言及するような事件とも思えない。

ハヤト: ただ、「危険運転」に該当しない理由がといっても、「危険運転」だけを処罰する法律はないんですよねえ。



小林: 警察もそれは問題と思っているらしく、摘発がてら類型化を進めているようだ。思うに宮崎の裁判が結審する頃には「あおり運転だけ」を処罰する法律ができているんじゃないだろうか。

 

ハヤト: ま、見れば運転自体の処罰は他国には例もあるようですからね。



2.京アニ放火事件





小林: それにしても令和に入ってから2ちゃんから抜け出してきたような常識知らずの起こす事件が続くな。京アニのアニメ懸賞に問題があることは前に指摘したけど、一次選考で「落選」したはずの作品が次から次へと警察の手に渡っていることは、この大賞とやらの機能が人のアイディアの盗用借用だと推認するに十分なんだよね。

 

ハヤト: 私としてはマア、上の人が「学園モノ」を書いて応募していたというのが信じられないのですがね。宇宙SFとかにしておけばよかったじゃありませんか。ま、この御方、聞けば今どき珍しい原稿用紙で書く人だったそうですから、パソコンに触れる機会がなかったんでしょうね。応募した原稿は京アニの規則で返却されませんでした。今は京都府警が保管しています。

小林: オリジナルが残っているなら、落選したならさっさと公開して、ネットで読んでもらえれば良いと思うけどね。

ハヤト: ATZは別にどこにも応募しませんでしたし、企画にも持ち込みませんでしたね。

小林: だって100万字の作品なんて読んでくれる所どこにもないじゃない。プロットやストーリーはオフィシャルや福井なんかのUCに勝っていると思うけれども、私としては「こういうのもある」と掲示しておいてオフィシャルをあざ笑う方が快感があったな。ATZにはいくつかの創作上の条件があって、それをやっていると賞向き(コマーシャル)の作品にはならないんだよ。私は人が私に合わせるのは良いけれども、私が人(サンライズ、オフィシャルその他)に合わせる気は毛頭ないから。創作ってそういうものだろ、書きたいものを書くのが本来だ



ハヤト: 京アニサイド、、だと思いますが、受賞の意義についてはこういう意見もありますね。どう思います?

小林: 違うな、直木賞にしろこの京アニ賞にしろ、求めているのは創造性やアイディアではなく、スポンサーの注文通りに作品を仕上げる文章力だ。だから、文藝春秋なんかに掲載される受賞作は例外なく小綺麗にまとまっていて、興味を惹かないテーマをあえて選び、読んで面白くないんだ。だいいち、「アイディアを生み出す」というが、卓抜としたアイディアがあったとして、審査員にそれを評価できるのか?

ハヤト: 何か資格試験のそれに似たものがありますね。

小林: 創造性というものを生来持ってしまっている人は、ああいう文章でも「論文」にしようとするからうまく行かないよね。受かりたかったらクリエイティビティはない方が良いんだ。いずれにしろ、独創的なアイディアはこういった審査では評価できない。できるはずもない。ただ、小説の公募については10年に一度くらいはグイグイと読ませる本当の名作もある。が、名作が全て受賞するとは限らない。ハリー・ポッターなんか典型だろ。

ハヤト: いずれにしろですね、返信用封筒の同封を求めればよいのですから、京アニに限らず落選した作品は返送するか廃棄すべきでしょうね。

小林: 今はネット時代なんだから、落ちた作品は公開すれば良いんだ。そうすればパクリ云々の主張は日付の先後を見れば判断できる。ただ、宣伝もないし、すぐ誹謗するナードもいるし、ネットでちゃんとした人に読んでもらうことはそれなりに大変だけどな。私もいろいろ考えているけど。



閑話休題

 

小林: 上2つの作品はどちらも千万部のベストセラーで作風も緻密で考証もしっかりしているという話だけども、どっちも立ち読みや無料マンガで読んでも感心しなかったねえ。とてもミリオンセラーの作品とは思えない。それに今の人はそんなにマンガも読まないでしょ。ゴールデンカムイは無料マンガで読んだが、アイヌ文化に対する深い理解とグルメ、緻密な時代考証という話だが、20ページ読んでもチンピラ同士のどつき合いでそんな場面はついぞなかった。劣化版るろうに剣心みたいな話だな。ベルセルクも何でこんな人物デッサンの狂った中身のない絵のうるさい作品が30何部も続いているのか分からない。

 

ハヤト: ま、紙媒体は売れないのが現状です。上の月刊ムーがたいがいの週月刊誌より売れているのが現状ですからね。ガンダムエースは公称20万部ですがリストにありませんし、あれは眉唾でしょうね。年間20万部の間違いでは?

小林: 作品というより企画モノになっているよね。ちゃんとマーケティングして考証を緻密にして、出版社をバックに実用的な文才画才のある人間を作者に仕立てて制作している感じだ。しかし、ゴールデンカムイが20ページ読ませても中身に入らないのは、今の読者ってそのくらいのレベルなの? 字間読めないのは分かるけど、ついに絵も解読できない? ありうる感じだな。なので、考証云々と言っても幼稚園児が自動車運転するような危うさあるんだよねえ。

ハヤト: 自動車は幼稚園児では作れませんが、運転それ自体は見よう見まねで何とかなりますからね。ついこの間も8歳の小学生がアウトバーンで。

小林: つまりさ、考証と言っても借り物で、使いこなしていないんだよ。それに付き合う読者も良い面の皮というか。もっとも、全部悪いとは言わない。こちらが知らないだけで良作も中にはあるだろう。



ハヤト: パクリの件ですが、パクリと言わずオマージュと言えば許される的な風潮もありますが、人の創作物に対する敬意がなくなっていると思うのですよ。まあ、ネット時代で情報提供の機会が飛躍的に増えたこともありますがね。

小林: 上の人は「ネタが被る」と書いているけど、パクリというのはそんなに簡単なものじゃないよね。何が苦々しいかと言えば、パクるような人は大抵が劣化コピーでオリジナルには到底及ばない点だ。パクリと言っても完全にやってくれる例はほとんどないんだよ。

ハヤト: 完全にオリジナルということは創作の世界ではありませんが、パクリに苦々しさを覚えるのは、特に創作者本人についてはそうでしょうね。

小林: 文章やストーリーを組み立てるのだって、過去の表現を咀嚼したり影響を受けつつ作るのだけど、そういう場合の他の創作物は作者の中で完全に消化され、独自の著作物として位置づけられているんだ。そもそも文字自体が著作物だからな。が、パクリの場合は何とも言えず唐突というか、異なる生物の組織を移植したかのような違和感があるんだ。

ハヤト: 文章は思想、感情の表現ですからねえ。

小林: 作者同士が異なる思想信条の持ち主だとしたら、そのキメラが見やすいはずはないよね。ところがプロでも分かっていない人が少なくない。例えば今の安倍自民党というのはある種の右派の集まりなのだけど、その信条を反映させつつ、「地球大進化」をリメイクするのは無理がある。大河ドラマも自民党が政権に返り咲いた途端に凡作ばかりになったのは、ドラマの作り手と百田尚樹には根本的に相容れない部分があるからだ。それを見かけだけ繕っても熱のある作品になるはずがない。パクリが例だけど、人の頭の中に不用意に入っていってはいけないのさ。

ハヤト: では、今回はここまで。