Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/4/26)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.今週のゴーン事件(非変装保釈)



小林: ついに奥さんも接見禁止か、法律家の観点からは「そう大したことはない」のかもしれないが、世論には大きな影響があるだろう。先にマクロンがゴーンの外交的保護について言及していたが、段々臨界点が近づいている感じがするな。このまま飛行機に乗ってパリに飛んでも人権が保障されず、公正な裁判が期待できないのならば、それは仕方ないだろうよ。しかし、私はゴーンにとっては状況は前より良いと思えるけどね。



ハヤト: 保釈後の光景が不思議だったんですよ。保釈中の身でかなりの頻度でガラケーで電話してましたから、弁護士と思いましたが、多くの場合弁護士は隣にいましたしね。接見禁止リスト以外となると、今の状況でそう多くの通話先があるとも思えない。

  ヒュンダイのCOOになったホセ・ムチョスはゴーン子飼いの部下

小林: 子飼いのムニョスをヒュンダイに潜り込ませたことで、実はゴーンの困難はかなり解消できるんだ。ムニョスは接見禁止リストにないし、ヒュンダイは中東での日産最大のライバルだ。加えてバフワンは日産のほかにヒュンダイも持っている。加えて韓国人は日本人大嫌いだし、ムニョスも北米と中国はともかく中東についてはゴーンの助力がなければどうしようもない。中国については、日産の中国戦略の全てを知悉する彼はヒュンダイにはオイシイ買い物だ。実はキャロルより何倍も恐ろしい。社長のチョンも日本人にバツの悪い思いをさせることができ、日産を中東から蹴り出せるなら後押しする気満々だろうからな。ゴーンの多すぎるガラケー電話の内容の多くがたぶんこの件だろう。

ハヤト: こういう人権無視のおバカな禁則事項(妻接見禁止)はフランスはともかく、アメリカでは影響あるでしょうねえ。キャロル夫人のトランプ請願も今となってはムダではなかったような。現在のトランプ氏は皇室を人質に取ってますからね。ああこれ、女性自身を読めば分かります。宮内庁が恐慌状態なんですよ。



2.日本に引き直すと(ゴーンは誰?)



小林: さっさと特別機で帰国させれば良いものを、マクロンが思いった救出策を取れない理由の一つはゴーンがフランスで人気ないことがある。この辺は日本人では理解しずらいな。大金持ちのエリートでレバノン出身の異端者と鼻つまみ者の要素が揃いすぎていることがある。この辺の感覚は我々で言えば孫正義か、奴が中国で逮捕されて財産没収されたり拷問されても大多数の日本国民は「いい気味」で、あまり同情されないだろう。ゴーンとフランスについて考えるには、どうやったらこの孫正義を「助けなければいけない」という論調に持っていくことができるかを考える。

ハヤト: 孫さんじゃたとえ全裸で北京市街を引き回されても日本じゃあまり同情は集めないでしょうねえ。彼がビットコインに投資するときに原資にしたというマレーシア(1MDB事件)の国民でしたら同情もあるかもしれません。あと、東日本大震災で100億円寄付という話がありましたから、福島や宮城の人でしたら一肌脱いで彼を助けようと思うかもしれません。

小林: その100億円寄付なんだが、ゴーンも真っ青のマッチポンプで、こんな記事がある。リンクの寄付先を見れば自分関係の財団がさり気なく削除されている所に姑息さが。要するに寄付を名目に会社の金を自分のポケットに入れたんだ。これじゃ福島の人は彼に助けられたという実感は持てんわな。

ハヤト: 基本的にこの人には善行のオーラを感じないのですよ。これじゃダメです。捕まってもISや中国から助けてもらえません。

小林: ゴーンもこんな奴(孫正義)でも助けたいと思わせる何かを見つける必要があるな。

ハヤト: 孫さんも100億円をマジメに寄付していれば評価も違うと思いますよ。



、、特捜部が家宅捜索で押収した携帯電話などから特定した「働きかけ」の一つは具体的だ。関係者によると、、、昨年12月ごろから今年1月上旬、妻のキャロルさんに指示し、、、サウジアラビアの友人と日産のフランス人幹部の2人に対し、支出が正当なものだと説明するよう求めるメールを送信させた、、、1月8日に地裁で行われた勾留理由開示手続きの中で、当時の弁護団が「業務の正当な対価だった」などとする友人の証言を裁判官に述べた、、、検察幹部は「ゴーン被告を拘束することを恐れる理由が分からない。そこまでして『人質司法』批判を避けたいのか」とした上で「これほど証拠隠滅を証明できたケースはなく、今後はこの誤った運用が定着していく」と他の事件への影響を懸念した。

小林: アホか、12月から1月上旬は接見禁止が掛けられていて(1/11解除)、ゴーンは妻とは面会できなかっただろう。どうも特捜部、時折こういうトチ狂った記事をリークするな。で、話を戻すと、その寄付は良いかもしれんな。ビデオではゴーンは西川以下日産の日本人経営陣は手ひどく批判したが、日本人従業員は称賛こそすれ誹謗はしなかった。つまり、彼の頭の中では経営陣と従業員は別物であって、これは植民地支配者のメンタリティとは違う。西川の言い分と異なり、彼は日本人をナメてはいない。ナメているのは二流三流の日本の経営者や政治家たちだ。



ハヤト: 愛国=政府支持ではありませんからね。寄付は孫さんの場合でも心証は良くなるでしょうね。内容は吟味の必要がありますが、彼が日産に与えたとされる損失分くらいは拠出しても良いでしょう。孫さんみたいな回りくどい方法は推奨しませんがね。

小林: 東日本大震災とか、それと最近明らかになった旧日本軍の看護師レイプ殺人があるな、安倍は知らんぷりだろうが韓国なら従軍慰安婦もある。裁判とは別に今でも多くの国民が忌々しいと思っている旧指導者の責任追及に拠出とかすれば、そもそもあの拷問司法もオリジンはこれだからな、日本の戦争責任を指弾しつつ、政府も攻撃できるわけで。一見関係ないように見えるが、彼を有罪にしたフォーミュラの一つは安倍自民党の右傾化、戦前回帰傾向だろう。この式に持ち込めば検察と裁判所が不公正な裁判を行っていることは「弾圧」と言い換えることができる。

ハヤト: マア、金の問題はなんとかなるでしょう。ドケチな吝嗇家で金の亡者というイメージを払拭したければ、逆のことをすればよいわけです。ただ、日本政府には忌み嫌われるでしょうがね。

小林: 孫正義はともかく、ゴーンの頭の中では政府や財界エリートと一般国民は別なんだ。前者を「劣悪」と言っているのだから、嫌われても別に良いだろう。向こうもどうせ仲間と思ってない。孫は友達だけども



閑話休題



小林: 金の問題を片付けたなら、次は虐待に屈しない人格的な高貴さを見せる必要があるが、、先の設例で孫がISに捕まったとして、あれはヒドすぎるから中国で経済犯罪で逮捕されたとして、前に100億円ちゃんと寄付していれば日本国民の心証は少しは良いだろう。してないから嫌われるんだが、ビミョーだな、じゃ、次。

ハヤト: 「実は良い人だった」部分を含ませつつ、やっぱ中国人の脅迫に屈しない強靭さを見せる必要がありますね。「アイ・アム・イノセント(我是无辜的)」、威儀を正し、堂々と弁論する姿は感銘を与えます。あと、教養も見せる必要がありますね。ゴーン氏の場合は英語とフランス語、アラビア語を流暢に話せるのですが。孫さんは英語だけです。中国語はできません。

小林: 罪状についてもきちんと説明する必要があるが、日本でも機会が与えられないのだから中国はもっとダメだろう。裁判後処刑されたとして、彼の評価を高める方法は何だろう?

 大久保利通

「ようやく戦乱も収まって平和になった。よって維新の精神を貫徹することにするが、それには30年の時期が要る。それを仮に三分割すると、明治元年から10年までの第一期は戦乱が多く創業の時期であった。明治11年から20年までの第二期は内治を整え、民産を興す即ち建設の時期で、私はこの時まで内務の職に尽くしたい。明治21年から30年までの第三期は後進の賢者に譲り、発展を待つ時期だ」

ハヤト: 死後評価の高まった人物の代表はこれでしょう。大久保利通卿の「維新30年」、彼が透徹とした視点を持った明治最大の政治家であったことを余すところなく示した名文です。ご存知の通り、この言葉は暗殺の日の前日に訪問した知人に語った言葉です。

小林: 孫正義じゃ無理だろう。ゴーンだったら自動車に限ってはこれくらいは言えそうだが、話者が死んでしまうのが不吉だ。あと、伊藤博文暗殺の犯人なんだが、獄吏や担当検事を感化させた安重根の例もある。強い信念とか廉潔さというものは人に感銘を与えるものなんだ。

ハヤト: まとめるとこんな感じになりますかね。

 (孫正義を助ける3つのポイント)
 ① まず身銭を切る(全財産の相当額を拠出して善行)
 ② 拷問に屈しない肉体的、精神的強靭さを見せつける。無罪への強い確信と信念。
 ③ 高邁なビジョン、思想、日本国民としての誇り(愛国心)の顕現。


小林: 最後のは「中国人諸君、君らは私を処刑するが、私は君と5Gを愛する。天皇陛下万歳!」とか言わなければいけないのかな?

ハヤト: 処刑直前はまずいです。それにこの考察の目的は中国で逮捕された孫氏を助ける運動を日本政府に惹起することですから、もう少し早くやらなければいけません。上の台詞は一見中国人向けに見えますが、実は日本国民に宛てたものと見てよいわけですか?

小林: そう見て良いだろうな。

 この程度ではまだまだ

ハヤト: こんな感じにやられたら、アナタ、彼を助けたいと動きますか?

小林: 話はゴーンだが、彼はレバノン人で、フランス国籍は持つが、フランス人には微妙な存在だ。そのフランスを動かすとなると、やはり日本とは違うフランスの「文明の帝国」の価値観をどこかで出す必要があるな。フランスの自由と民主主義にはグローバルスタンダードのアメリカのそれとは違った特徴がある。ゴーンが出世できたのもそのためだし、マクロンが多重国籍者のゴーンを「外交的保護の対象」と言い切れる理由もそこにある。それを出せば、アンチ・ゴーンのフランス国民でも動くかもしれない。



【ニューヨーク時事】日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告は25日、米国の広報代理人を通じて声明を出し、再び保釈が認められたことに謝意を表明した。「保釈が認められたことや、私の解放のために戦ってくれた家族や支持者に感謝している」とコメント。一方、妻キャロルさんとの接触制限を「残酷で不要」と非難。「妻は法廷で検察側の質問に全て答えており、何も間違ったことはしていない」と反論した。 

小林: キャロルはテロリストでもなければ犯罪者でもない。共犯という明瞭な証拠もない。ホント、不要で残酷な措置だと思うよ。論調は人道に立脚していて、当然の非難だ。

ハヤト: 法的観点とは別に人道上の問題を堂々と論難することには、ゴーン氏のスタンスとは矛盾なく、法的にも問題はないわけです。

小林: 基本的人権は法以前のものであり、常に法の上位にある。

ハヤト: では、今回はここまで。