Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/4/3)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。




はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.今日のゴーン事件



小林: この事件なんだが、どうも東京地検から要請があったらしく、ルノーでの悪事は事実上日産が振付師のようで、まあ、国内だけじゃ信用ないんだよね。株主総会も近いので、ロイターとか国外にも情報を流して世界的悪人に仕立て上げねば。地検の要請というのはWSJだが。一緒にゴーンのヨットの型式も書いてあったな。「ネベッタ37」というカスタム・ライン(イタリア)製の高級ヨットで、定員は20人、諸元を見るとデッキは四層で最高速度は16.5ノット、ゴーンだからテロに襲われたときには50ノットくらい出るかと思ったがそんなことはなく、波の静かな内海向けだな。航続距離は3千キロ。ちょっとした遊覧船くらいの大きさで、大きさはだいぶ異なるが琵琶湖汽船のミシガンが仕様としてはいちばん近い。足が長いのは地中海が琵琶湖よりだいぶ大きいからだな。仕様からして外洋航海は無理。ミシガンも南湖以北には波が荒いから行けない。

 
(左)見た目は早そうだが実は鈍重な船、(右)コスモタイガー(モーターボート)付き

ハヤト: ミシガンって琵琶湖の南側(南湖)専門の遊覧船ですよねえ、中にレストランがあって一時間から二時間クルーズしてディナーパーティーという。

 
波の静かな琵琶湖南湖をクルーズするミシガン、おもてなし専門の珍しい船

小林: しかしだ、このミニミシガン(ネベッタ)、「引退したら尺八を習いたい」という引退老人が持つ船にしては過剰すぎると思うんだ。キッチンがあるといってもあの奥さんが賓客20人分の料理をするとは思えないし(宿泊設備もある)、航海士や機関士の給料や定期点検の費用もある。コックやメイド、場合によっては医者もいるとすれば、億万引退老人の船上老人ホームとしてもちょっと大げさすぎないか。

ハヤト: 個人でこんなものもらっても要りませんよ。WSJの記事によるとですねえ、結構働き者で昨年はバルセロナからベイルートまで30箇所に寄港、全部地中海ですね。現在は10月からドック入りしていて整備中です。地中海クルーズのプランを見てみますと、一度に30箇所はもちろん回りませんが一航海1週間から2週間でしょうね。ちなみにバルセロナからベイルートまでの航路は3千キロ、船の能力ギリギリですね。ネベッタ37の経済速度は13ノットですから、5日と12時間でベイルートに着きます。

小林: あのさ、ゴーンって忙しくて年間100日も飛行機に乗っていたんだぜ、どこにこんな悠長な船旅している時間があるんだよ。

ハヤト: キャロルさんの会社に船を譲渡したのはグッドフェイス投資会社、マイダス王とかと同じ成金センスですね。前妻リタさんの離婚調停を担当した弁護士が設立した会社ですが、真のオーナーはバフワンで同社役員のクメール氏(IT担当)が株式の大半を保有しています。実はアナタの見立てが当たっているんですよ。アナタがヨットの送り主としたアマル・バフワン、スヘイルの娘で現会長ですね、カレッジ卒のお茶汲みから社長補佐に抜擢され、兄弟ゲンカを収めるのにゴーンに助力を求めたという、マア、ウチの推測なんですが、その彼女が揉め事を収める決め手としたのが確かコンピュータ管理ですよね。クメールは彼女の腹心です。そしてアナタは船はバフワンにとって特別なアイコンと指摘していましたね。

小林: バフワンは漁民だったスヘイルの親父がインド洋航海で財を成して設立された財閥なんだ。日本への関心は高く、セイコーの販売権が発展の足掛かりになった。ついでトヨタ。でも、若い頃のスヘイルは弟のサウド(故人)と共に船乗りとしてインド洋を航海していたんだ。この辺の話は前にしたな。そしてアマルは三女であるにも関わらず、スヘイルが特別に目を掛け、社長室が遊び場で、子供の頃から彼の仕事ぶりを見て育った女性だ。スヘイルの子は多いが、何か素質を見抜いていたらしい。実際、彼女はスヘイルとサウドの兄弟ゲンカで荒れ果てたバフワン社を立て直してみせた。彼女がスヘイルの崇拝者であることは生まれ育ちを見れば当然と言える。

ハヤト: 社長の娘とはいえ、短大卒で平社員のお茶汲み女性が大財閥の紛争を解決というのはおかしいということで、アナタはゴーン氏の介入を疑ったわけです。コンピュータ管理にしても揉め事の解決にしても、もっと過酷なブラジルミシュランを立て直した彼にはお茶の子さいさいだと。それに内紛でトヨタ販売権を失ったスヘイルは代わりになるメーカーの販売権を欲してもいた。

小林: だからさ、朝日新聞(☓読売テレビ)、アポを求めるならバフワンはスヘイルじゃないんだよ。常に彼の脇にいて、重要な意思決定に関与したアマルがキーパーソンなんだよ。



ハヤト: ま、アーカイブを削除してしまったので我々にとっては復習ですが、WSJが明らかにした構図はやはりというものですね。しかし、実際に船を見てみると、これはアマル氏のゴーン氏への個人的な好意だけではないように思います。

小林: これは営業譲渡だな。個人向けには過剰すぎる船だし維持費も法外だ。地中海のエクゼクティブ向けのレンタル船と考えた方が腑に落ちる。つまり、他にもレンタル船を運用しているバフワンが、、レンタル船会社は実はサウドもやっていて、スヘイルの場合、ひどい目に遭わされた弟への敵愾心がビジネスの動機になっているな。サウドの会社がやっていることはスヘイルもやっているが、が、投資として会社を設立して船を購入し、同じく地中海クルーズを企画しているキャロルの会社に船と管理会社を譲渡したのだろう。

ハヤト: クルーズ事業もサウド氏の会社と競合となると、やっぱりゴーン氏の名声とビジネス手腕に期待するものがあったと思いますよ。これはマネーロンダリングじゃないです、立派な投資です。普通の自動車界の大物と異なり、彼がワイン事業にも手腕を発揮していたことはレバノンでは知られた話です。自動車の人は自動車以外はてんでダメという人が多いのですがね。

小林: 産業革新機構で8億円の高給取りだった志賀(日産役員)なんて何をしたんだか。なお、グッドフェイス投資会社(バフワン)は船を購入せずにキャロルの会社に出資でも良かった。長男アンソニーのショーグンファンドはそうしたのだし、そうしなかったのは、スヘイルはすでに引退し、父親と叔父の間に立ったアマルの言い分としては、ゴーンも助言しそうだが、兄弟同士で一々会社を作って潰し合いというのはムダでしかない。バフワン旅行社もあるのだし、叔父と競合する父親のレンタル船事業は彼女にとってむしろ負債、譲っても良いインフラだったのかもしれない。が、スヘイルもまだ影響力があるので、スンナリと投資とは行かなかった。



閑話休題



 ゴーン容疑者の4度目逮捕の日に、くしくも日産が半世紀ぶりの快挙達成となった。4日、同社の小型車「ノート」が2018年度(18年4月~19年3月累計)の販売で13万1760台を記録し、国内の登録車販売ランキングで第1位となった。年度登録で第1位は68年度の「ブルーバード」以来、50年ぶり。

小林: サイトも移転したことだし、開設時の14年前の話とか駄作2202の悪口とか言いたいのだが、しばらく動きがなく、別の話題というと急展開というのが。

ハヤト: 11月から伸び伸びですよねえ、もう4ヶ月ですよ。ああ、しばらく休むんでしたね。数日でしょうが、しばらくネット接続できないとか。

小林: ツイッターやってないしな、それは良いのだが、上のノート、7割がe-powerなんだが、これはゴーンが肝煎りで開発した車で。最近の日産不振(国内)はゴーンのせいじゃないよ。国内担当の役員に企画力と経営力がないせいだ。シリーズハイブリッドに新型軽自動車、何だかんだ言ってずいぶん助けてもらっており。日本トップがまともなら、これらはもっと前に出ていて良いクルマたちだ。

ハヤト: 日本市場はシビアなのかもしれませんね。ゴーン式のトライアルが通じなかったのでは。誰がやってもパッとしないという。

小林: でも、去年から今年にかけての新型車、ゴーンが采配したのは全部ヒット車だぜ。エクリプスクロスを成功させた山下さんなんか巻き添えで詰め腹を切らされ。彼がタダ者でないこと、インタビュー読めば分かるでしょ。ゴーンがクルマ開発のスタンスや美意識に強く影響したことは明らかだ。デリカのD5とか、新型デイズも金があったら買いたい車じゃない。軽の開発にルノーを巻き込んだのはインド市場も視野に入れた慧眼だよ。誰がやってもじゃない。パッとしない奴が役員だから結果もパッとしないんだ

ハヤト: しかし、それを任命したのは彼ですよ。ああ、トライアルでしたね。やらせてダメなら挿げ替えると。たぶん日本自体にパッとしない成分が多いんでしょうね。あと、ゴーン氏関連では少しやらしい記事を書く井上久男先生ですね。

小林: しゃあない、少しコメントするか。



①粗利益27億円のオマーンごときに38億円の送金は不思議
・・・リーマン危機でのバフワンの役割が分かれば不思議ではない
②日産社員にやたら気前の良いバフワン
・・・打倒トヨタのスヘイルの怨念を無視
③ジュファリがいるのにサウジは14年5.8万台が18年は2.7万台
・・・日産ガルフ(ジュファリ)の管轄は中東全域、17年は過去最高シェア、そもそもサウジ下落は典拠不明
④アブダビ隠し口座
・・・骨抜きにされた(ゴーンに恨みを持つ)中東日産のお膝元に口座を作るセンスが犯罪者として論外

小林: 前も触れたがサウジは2013年に最初はアリッサ、15年にペトロミンと契約していて、従来の中東日産のディーラーは切られている。2万台の在庫を抱えてシンガポールで係争中というあれだ。2万台がいわゆる13年のディーラー在庫とすれば、14年で損金処理して帳簿上の売上とし、14年は14年でアリッサが3万台売り上げたとすれば、見掛け5万台というのはあり得る話だ。中東地域での日産シェアは概ね十数%だが、サウジは5%と低い地域で、元々3万台くらいの市場だったんだ。いわゆる帳簿マジックだな。

ハヤト: やらしいですよ、「昔は良かった」で、2014年の日産サウジアラビア(ジュファリ)以前の中東日産を持ち上げる意図がミエミエじゃないですか。「ゴーンは2005年で帰れ、リバイバルプランの時代がいちばん良かった」ですか。

小林: そうでない記事も書いているけどな。でも、彼がコミュニケーション改革と書いても良さげな部分は全部オリジナルがゴーンという、何か最近のヤマトのようなつぎはぎ的文章で。同じように何か間違っているという感想にしかならないわけで。



ハヤト: ルノー憎しでホンダ・日産(三菱)連合+日本電産ですか。メインバンクが同じという理由で合併を勧めるのは何か「三菱UFJ」とか「東京海上日動」といった銀行ミュータントのセンスですね。自動車会社は金融庁の言いなりの護送船団じゃないんですけどね。

小林: この人空間認識力に問題あるよね。それはバイクや耕運機は四輪車より数は売れてるけどさ、二輪の最大市場はインドで、そこでバイクがいくらで売られているか知ってる? カブが7万円とか8万円なんだよ。そんなの4輪の5倍売れたって利益は5分の1、つまり1台のクルマでバイク25台分の利益なわけで、「(四輪が売れず)二輪に食わせてもらっているホンダ」とか、本社規模が三菱の5分の1の日本電産ごときが「5社連合」とかさ、冗談も休み休み言え。

ハヤト: 電産は役員の椅子ありませんよ。三菱だって三社連合じゃ危うい地位なのに。

小林: 日本電産は多少は知ってるけど、会長の永森の独裁で持っているような会社で、連結1.4兆円はいろんな会社のフランケン、社風も気風も違うし、むやみに合併を繰り返しているダイキン工業みたいなもので、これも永森がいなくなったら内紛で自滅だろうといわれている。ミニルノー、ミニ日産みたいな関係をダース単位で抱え込んでいるんだ。そんな自爆人形が連合の一角になるか。それに技術力も吸収合併した他社のパクリだろう。

ハヤト: ダイキン工業は資料集の小説で少し悪口書いてません? 砲弾を作るバイキン工業とかあまりに露骨なので気になったのですが。

小林: 基本的に私は軍需工場上がりの会社が嫌いなんだ。それに書いたことはある程度調べたから、全くの誹謗じゃないよ。日付は第三部より後の話で、つまり掲載未定で、第四部では登場の機会があるかもな。採用すればだが、たぶんしないと思うな。

ハヤト: それじゃ、再開は1週間ほど後になりますが、今回はここまで。