Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/4/1)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。

※画像等は後で付けます。



1.新元号「令和」

  

小林: 正直、官房長官よりこの動物たちの方がすげえと思うな。

ハヤト: ま、連想によっては北朝鮮のマスゲームみたいな変な感じですが、いずれ馴染むでしょうね。平成もそうでした。



 新元号「安晋(あんしん)」。という冗談は既に使い古されたのかもしれないが、どんな気の利いた話が出てくるか楽しみだ(こんなことを言うと、「不敬罪!」と言われそうだが)。

小林: これは俺も考えた。「安普(あんしん)」、そのこころは「安普請(やすぶしん)」と返そうかと思ったが、さすがに自分の名前を入れるのは躊躇したみたいだな。しかし、公表した途端に同名が早稲田の教授を筆頭にワンサカ出てきたんじゃダメじゃないか。平成ではそんなことなかったぞ。

ハヤト: 古賀氏の問題意識はアナタも同じものを持っているようですが、確かに杜撰な感じがしますね。そもそも年号候補は平成初年から識者に諮問して数案を積み上げてきたのでしょう? なんでこんなことになったんです?

小林: 安普請ではなかったけれども、今まで散々見たじゃないか。これは安倍や橋下徹、ネトウヨお得意のゲームチェンジだよ。積み上げてきたといっても先例からすれば漢籍だ。そこで「和書から取る」と基準をぶち上げれば、今まで積み上げてきた素案は全部パー、好き勝手な年号を付けることができる。橋下なんかが良くやる手口だよ。

ハヤト: きったないですねえ、つまりアナタは今回の年号は日本の碩学の精華というよりは、安倍ちゃんと自民党周辺の知的水準を良く示していると。



小林: そうでなきゃ同名がゾロゾロ出たり、令和の和が昭和とカブるなんていう初歩的ミスは犯さんだろう。それにあの出典は何だ。万葉集だというが、「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。」なんてタダの宴会じゃないか。

ハヤト: そうですね、これまでの年号、明治から平成までですが、その時代を反映したり、外に向かっての政治姿勢を原典としたものでした。それらに比べると内向きというか、あまり考えられていない印象は拭えません。それに読みも冷え冷えとしていてあまり良い感じがしないのですよ。

明治 易経説卦伝「聖人南面而聴天下、嚮
大正 易経臨卦、彖伝「亨以、天之道也」
昭和 書経尭典「百姓明、協万邦」
平成 書経大禹謨「地」・史記五帝本紀「内
令和 万葉集「初春月、氣淑風

小林: 「従う」というニュアンスの言葉が引用に二つもあるのも気になるんだ。令は「りょう」と読めば命令だし、淑も「しゅく」と読めば従うという意味だ。ま、慣れると思うけどさ。

ハヤト: ナルシスティックな感じもしますね。ま、これで元号から離れる人も多いんじゃないですか?



小林: 元号ばかりじゃなく、新天皇も人徳なさそうだからな。古賀さんじゃないが、ホント、若い人はこの国から出た方が良いかもしれん。



2.最近のゴーン事件 



小林: オマーンのスヘイル・バフワン社については以前検討したが、まだこのスジ使えると思っているのかねえ。2008年にはバフワンはゴーンに貸すほどの金はなかったし、2010年以降の報奨金はマネーロンダリングではなくディーラー経費だ。バフワンはサウドとスヘイルの兄弟争いで疲弊した会社で、日産のディーラー権は弟に持って行かれたトヨタの代わりだが、色々と事情があって、ゴーンがスヘイルにディーラー経費の負担を密約したことは全体を見ればそんなに不思議でも犯罪でもないよ。

ハヤト: その辺の事情は次の人ですがね、ルノーといっても実際は日産監察部ですが、例によって家族を巻き込む卑劣な手口で、前は奥さんでしたが、今度は長男のアンソニー君です。彼のショーグンファンドにスヘイルの会社が投資したという。

小林: バフワンのアルジェリアの尿素プラントを建設したのは三菱重工だから、その辺の事情はこちらに当たった方が良いよ。リーマンの時には完成しておらず、日産ディーラーも立ち上がったばかりで兄弟ケンカの痛手からも立ち直っておらず、日産にちょっかい出す余裕なんかなかったんだ。

ハヤト: アナタはバフワンは取りまとめ役と言っていますね。



「さらに2008年にリーマン・ショックが起きた。各社とも収益が厳しくなり、日産も大減益を強いられましたが、比較的うまく乗り切った。ゴーンが動いて片っ端からお金を集めたことで資金に困らなかったからです。V字回復の時もそうですが、彼は非常時に強い。」

小林: とはいうものの、労組や元副社長の言い分は激白というよりかなりマイルドだな、聞き捨てならないのは上の言い分

ハヤト: これおかしいですよ、だってゴーン氏自身は新生銀行から増担保請求を受けていて事実上タダ働きでしょうが。会社の日産は潤っていた? でしたら新生の担保を払えなくて彼が日産辞めたらどうなったんです?

小林: いや、疑問は感じていたんだ。バフワンへの援助にしろ、中東日産の事実上のジュファリ譲渡など、いくらビジネス最適とはいえ、そこまで優遇する理由は何かと。特に後者なんか前任の塙社長が何百億円も投じて作ったデポをそっくりくれてやったようなものだから。ジャミール商事に似ていると評したけど、ハリド・ジュファリとアブドゥル・ジャミールは人柄もビジネス手腕もかなり違う。ハリドは中東の日産司令部を統括する人物としてはアクがなさすぎる。日産ガルフも実際に仕切っているのはビンタラールの腹心ナセル・ウォーターだけどさ。

ハヤト: だから上の小枝さんの言葉なんですよ。中東マネーに群がったんですよ。その交換条件がエリア支配権(中東)の事実上の譲渡とスヘイル氏の拠点整備への協力です。金のないスヘイル氏ですが、構図の中で何らかの役割を果たしているのでしょう。それにこれのおかげで日産はオマーンではトヨタと互角まで成長したのですから、CEOリザーブの毎年数百万ドルはあながち無駄でもないです。バフワンはルノーもありますが、同様のルノー経由の金子は機微が良く分かりませんね。

小林: あのヨットにしても、実はバフワンの保有する管理会社ごとゴーンの奥さんの会社に売り払ったというのが本当で、バフワンの尿素プラント、本当に大丈夫なのかな?

ハヤト: あと、日産労組の方の発言もありましたが、これも意外ではないですね。やっぱりルノー労組とグルだったんですよ。ゴーン氏の進める非正規化はどちらの組合にとっても忌々しい話ですから。毎日の記者がパリで組合ばかり取材するので気づいたのですがね。



小林: で、これなんだが、主任弁護人の弘中氏が緊急会見ということで、公判前整理手続に入っているのだが、どうもひどい裁判(unfair trial)になりそうだと。

ハヤト: 証拠の偏在が著しいので日産とは弁論を分離してくれという話ですが、より重要なこととして、分離だけでなく裁判体も変えてくれと主張していますね。圧倒的な証拠量のある日産を審理した裁判官が同時にこの事件を審理したら心象形成に影響を受けると。

小林: 前に少し触れたな。これは特捜案件で警察の捜査力を使えない特捜部の手足になっているのは日産だ。逆かもしれんが。まず、この捜査フォーマットを崩すこと。何回も特捜部と日産は一体と強調していたでしょ。あと、日産でも捜査の中心になっているのは司法取引で罪を免除されたハリ・ナダ(執行役員)と大村(監査役)の二人で、有力な証拠にはすべて関与しているから、この証拠の信憑性を落とすこと。日本版司法取引なんて実績ゼロだからな。三つめは公判前手続きを掌理している裁判体、東京地裁の刑事第17部だが、裁判長の下津健司、陪席裁判官の山下博司、福嶋一訓の三名を名指しして、申立てが不受理の場合はキャリアに影響が出ることを警告すること。

ハヤト: 弘中氏はカミソリと評されますが、寸鉄人を刺すで要点はしっかり刺しているようですね。これは裁判官動揺しますよ。心象に影響と言いながらしっかり脅し上げている。分離しなかったら国際社会で彼ら北朝鮮の判事みたいに言われるでしょうから。外紙はみんな名前載せましたしね。国内は載せませんでしたが。

小林: いや、カミソリというのは違うと思うよ。ごく常識的な法律観で原理原則に基づいて戦いを進めるというなら、このくらいのことはやるだろうし、これで動揺したならこんなことも予測できなかった日産や裁判所が悪い。今まで見るところ、特に裁判所の油断ぶりと懈怠ぶりが著しいようだけれども、あの理由開示手続は何だ。私が担当したって、特派員協会で上の5人の名前は外さないよ。

ハヤト: 裁判所には他もあります。この事件の影響で、事件とは関係ない軽犯罪や粗暴犯の方々までもが法廷で反抗するようになっています。法廷侮辱罪というのはありますが、ここ数ヶ月で裁判所の評価は「かなり」下落しています。この人たちを煽ったら、やるかもしれませんね、裁判所はゴーンどころじゃなくなります。

小林: 弘中氏が普通はあまり触れられない合議体の内幕について語ったということは、弘中の言の葉を聞けば、普通は十中八九「手抜き裁判」と思うと思うが、今日の説明だけでもな、その辺も計算に入っているのかな。

ハヤト: 記者クラブは最近はクリティカルな事件の当事者には全く信用がないので、この所は重要な発表は特派員協会と決まっています。これだけやっていて世論対策を考えていないとは言えないでしょう。

小林: 次に来そうなの、インドのHAIの話は知ってるよ。

ハヤト: 2008年にゴーン氏が介入して内定していたTVSから変更した自動車ディーラーですね。業績はあまり芳しくなかったとか。2014年にダットサンブランドを導入したのを契機に契約を解消したのですが、現在は中東日産方式(直販)になっていますね。ただこれも本当の所はどうだったんですかね。

小林: 業績が悪かったというのはどうも誹謗で、HAIの店舗は増えていたし、直販になってますます盛んなようだ。むしろ中東でゴーンに母屋を取られた中東日産のシンパ(旧塙社長派)がインドで巻き返した感じだな。なのでインド日産の経営は中東日産同様の中央管理方式、が、やり方は10年以上経って塙社長派も中東日産の運用の仕方を忘れてしまったので、今の中東日産、形だけで実際はジュファリの会社のやり方をコピーして大半はインド人、日本人6人しかいないそうだ。ただし、採用したインド人を日本に送って洗脳して送り返す。

ハヤト: 車はマイクラ(日産マーチ)でしたっけ?

小林: 高価な合金の使用量が業界一少ない柔いクルマで、これに限らず日産車は高張力鋼板の使用量が少ない車が多いが、これでスズキのスイフトに勝てるかといえば、、まあダメだろう。安ければ何とかなるが、成熟してくるとダメだ。

ハヤト: 日産はトヨタの影響で小型車の設計は上手くありませんよね。国内で軽のラインナップを持っていないのはこの二社だけでしたから。

小林: 時間掛かるよね。日産(とルノー)が軽自動車を設計できるようになったのは今年の話だ。

ハヤト: では、今回はここまで。