Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.
An another tale of Zeta・・・INTERVIEW
(インタビュー 2019/1/19)
機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。
はじめに
ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。
小林: 作者の小林昭人です。
1.昨日のゴーン事件続き
<関連記事>
日刊ゲンダイ
会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告について、18日、三菱自動車は不正行為に関する内部調査結果を公表。三菱自の会長を兼務していたゴーンが、両社の合弁会社「日産三菱BV」から報酬として782万ユーロ(約10億円)を不正に受け取っていたと…
銭ゲバ過ぎるゴーンの報酬
ここまでやるかゴーン
、、関係者にとって衝撃的だったのは、日産と三菱自の協業の象徴ともいうべき統括会社「日産三菱BV」をゴーン被告が設立した目的が、巨額の非開示報酬を得るためだったという調査結果だ。
小林: これは相当堪えたらしく、あまりにもひきょうすぎるのでゴーン擁護派と目されていた人たち(郷原、田中、国沢)が軒並み沈黙し、、
当然の仏世論批判
ハヤト: 当たり前ですね。なので日刊ゲンダイは検察の情報リークに対する批判が主で、10億円BVの件は(日産の)ガバナンスはどうなっているんだという論調ですが。悪事自体は否定しようがない。そういう感じでしたね。ウチでもベタ過ぎる悪ということで最初は無視の姿勢を取ったのですが。
小林: しかし、良く考えるとこの話は少しおかしい。
ハヤト: これがまあ、問題の構図ですね。実はNMBV(オランダ)は日産・三菱合弁の非公開有限責任会社(株式会社)ですが、三菱の場合、先にルノーが施設を持っていたので会議場ビルのニーズはありませんでした。また、日産も三菱も国内の会社で、わざわざアムステルダムまで出ていって会合する実益も乏しいわけです。なので、RNBV同様10億円の資本金で設立されたNMBVですが、すぐに100%子会社のNMBV株式会社を国内に設立し、三菱から社長室の女性幹部を出向させて運営に当たらせました。で、その業務対価として両社から拠出されたサービスフィー20億円がNMBV株式会社を経由し、なぜかNMBV(オランダ)の社員となっていたゴーン「業務主事」が半分の10億円を報酬として受領したわけです。
小林: 三菱の報告書だと、ほとんどは港区のNMBV株式会社での騒動だよね。女性幹部はゴーンにNMBV(オランダ)の雇用契約の締結権限がないことを告げたけど、ゴーンはそれを無視して自分で契約書を作成し、支払書類も自分で作ってさっさとスキームを作ってしまった。その後半年間、毎月1.5億円の超高額報酬を11月まで受け取り続けたのだけど。金額が分かるのは押収された資料の中にゴーン自筆の支払書類(振替依頼書)があったから。
ハヤト: 雇用契約ができないのは別法人なんですから当たり前じゃないですか。ゴーンさんおかしいです。それでも書類を作れたのは、実はオランダの会社は形だけで、事務機能は東京に集約していたということですね。資本金の剰余なんかも移していた。通常のマネーロンダリングと異なるのは、曲がりなりにも給与所得の形を取ったことですね。しかし月額1.5億円、、せめて100万円とかにしておけば、、それでも不正ですがね。
日産の投資子会社ジーア
小林: 100万円でもそんなデタラメ、10億円のCEOの首を飛ばすには十分だがな。三菱が公表しているNMBVの目的を見ると、普通の定款にはある「その他一切の、、」が無く、投資や投機は会社の目的とされていない。つまりリジッドな定款で、これではケイマン諸島への債権譲渡は正当化できない。タックスヘイブンに設立したペーパー会社を通してマンションなど購入したジーアの例は当てはまらない。ジーアは不動産投資を目的とした会社で、そもそもNMBVとは目的も経営手法も保有資産も異なる。
ハヤト: それがロンダリング手法を用いなかった理由と、いきなり20億円はありますが、ボーナス支給の原資という話ですし、タックスヘイブンに持ち出すほど資産のある会社にも見えません。その半分をネコババ、しかし、アナタは違うと言うんですね。
、、調査を担当した西村あさひ法律事務所の梅林啓弁護士によると、ゴーン被告と元日産代表取締役のグレゴリー・ケリー被告(62)は平成28年6月頃、「日本で開示対象外となる報酬をゴーン被告に支払えないか」という目的で、日産と三菱自が折半出資する統括会社設立の検討を始めたという。(産経)
小林: いかにも急いでいたように見えるんだ。調査した弁護士は会社設立前から練られた不当報酬スキームと非難しているが、単純に計算して、月1.5億円の7ヶ月(4月~11月)で10.5億円、実際は0.8億少ない9.7億円、資本金の10億円以下で、最後の月は7千万しかもらっていなかったことがある。これは何が何でも10億円を始末したがっていたように見えてならない。それに詐取が目的なら、NMBVの設立は前年の6月で、ケリーらが2年も前から計画しながら、設立から9ヶ月近く何もしなかったことになる。わざわざ第1四半期の初めから始めるのも偶然とは思えない。
ハヤト: で、アナタが主張しているのが、人を信じすぎるのも問題あると思いますが、「資本金寄託説」、三菱と日産の関係が安定するまで、会社設立に用いた資本金の剰余をゴーンさんが預かっていたという説ですね。誰も信じませんよ。ですが、そこから私も少し調べまして、、
ハヤト: 修正された寄託説、つまり、緊急避難説を考えました。実はオランダ税法には特色があるんです。ゴーンさんが居住地を移転したことがフランスでは問題視されていますが、投資歓迎のこの国では、その当然の論理として貯蓄はあまり歓迎されません。日本では利息だけですが元本にも税金が掛かりまして、毎年1月1日の預金額を基準に、10億円ですと税率1.61%で1,610万円の税金が課せられます。さらに特徴として課税の域外適用があります。
小林: 日本に持っていってもダメなのか。海外の預金も申告する必要がある。確かに調べると皆さんずいぶんやられているようだ。追徴税率が50%増とすると2,415万円、設立が2017年の6月でゴーン「主事」が翌年の4月、ああ、マトモに喰らったんだな(追徴課税)。NMBVはほとんどカネを使わない会社だったから、資本金の10億円はそっくり預金であったはずだ。
ハヤト: オランダの資産税の課税標準は「1月1日時点の金融資産-1月1日時点での債務」です。多少無理のある方法でも、預金を急いで始末しなければいけない理由がお分かりでしょう。それをしないと2018年度にまた2千万近く課税されてしまいます。それが会社が存在する限り続く。
小林: それでいかにもな業務主事なんて肩書きを作って、給与の体裁でNMBVの債務を作ったんだ。並のコンサルタントなら当局に突っ込まれる高すぎる給与金額も、カルロス・ゴーンなら説得力がある。この感じでは実際に現金は動いていないが、払い出しの体裁は繕ったかもしれない。事後承諾が前提だろう。普通の見方では、この構図はどう見てもネコババにしか見えない。確かにこれは緊急避難だな。が、益子や西川に相談する時間があれば、承諾は取れると確信していたんだろう。
ハヤト: それでも万が一ということがありますから、前月までに回収して、それからお二方に事情を説明するつもりだったのでしょう。ですが11月にゴーン氏自身が逮捕されてしまい、ネコババ構図だけが残ってしまったわけです。
小林: 益子も西川も知っていたさ、スタッフが常駐していて、西川よりも早く知っていたはずの益子の空涙は白々しかったが、ゴーン業務主事と出金の事実自体は掴んでいただろう。が、きちんと説明を受ける機会がなく、その上西川とマヌケなヤメ検弁護士が20億円フィーなどという変なオマケを付けたので話が見えなくなり、、それで悲劇になったわけだ。だから早く出した方が、、
ハヤト: どう見たって決算でバレる話です。そんな粗雑な横領を今まで見てきたような彼がやるでしょうか? 資産税回避の方が動機がありますし、そんな人でしたら日産の前のミシュランで問題を起こして消えていたはずです。それに私が描いた図、スマートでしょ? ゴーンさんは悪事をやるにしても彼なりの数学的ロジック、美学があるんです。マア、アナタの寄託説からヒントを得て、オランダにそういう制度があるだろうと目星を付けて調べたんですがね、エヘン。
小林: 緊急避難説がホントかどうかは私にも分からんが、確かに益子や梅林(ヤメ検)の頭悪そうな粗暴な10億円強奪よりは今までのゴーン的な構図ではあるな。それに付け加えるなら、2018年の4月に日産・三菱から入金されたのは20億じゃなく、たぶん10億円だよ。NMBVがスッカラカンになっていたのを見た益子と西川が慌てて入金したんだ。叙勲者リストがないのはそのためだ。資本金、これは計算上の金額だが、が、ゼロになっているなんて、バツが悪すぎて表沙汰にできない話だからな。
ハヤト: ゴーンさんも三人だけの秘密にしたかったのだろうと思います。
小林: しかし良く考えれば課税対象が変わるだけで、会社は助かっても所得税として捕捉されるな。しかもこちらの方がずっと高い。
オランダの所得税(ジェトロ)
ハヤト: それはそれで別の対策を考えましょう。そもそも自分の住所もオランダに移すくらいですから、何か方法はあったのでしょう。ジーアで使ったタックスヘイブンじゃないですか? 所得を再投資して無税化と、マネーロンダリングと区別しにくいんですがね、三菱商事もやってます(パナマ文書)。
小林: 案外三菱が罠を仕掛けたのかもな。タックスヘイブン対策はこれは企業や個人の領分じゃないよね。
閑話休題
小林: 昨日の追完ということで少し検討したが、この事件、ゴーンの強欲というだけでは説明できない何かがあるねえ。インタビューがてら彼の陳述やインタビューを見たり読んだりしたけど、普遍的な何か凛としたものがあるよね。それが田中康夫や郷原弁護士、あるいは評論家の国沢みたいな人を惹き付けるのだけど、それがあるのはゴーンだけじゃない。腹心のケリーも告発したナダも、悪役を好んで演じている社長の西川も実は持っていると思われ、久しぶりに人間性の気高さを見せてもらったような気がしているな。何せ安倍内閣が始まって以来、目にするのは上目遣いで小利をせしめる小悪党とか露悪趣味丸出しの追従屋、左派気取りの偽善者で狡猾な扇動屋とか、そんな連中ばかりだったからな。JOC竹田の言い訳なんか見たでしょ、あれが今の日本の指導者の心象風景。
格が違いすぎる
ハヤト: 実は時折思うのですが、ゴーンさん、獄中で自分を陥れた西川さんやナダさんを恨んでいるんですかねえ、、
小林: どうも恨んでいないような気がするな。理由開示の時も歯牙にも掛けなかったし、迂闊だったとは思っているだろうが、西川に恨みがあるとは思えない。現に大鶴弁護士も接見の時に恨み言は一切言わなかったと言っている。東京拘置所の環境についてはずいぶん文句を言っているようだけれども。
ハヤト: それともう一つ、ゴーンさんのCEOリザーブにはケリーさんやナダさんといった法律家で人格的にも高潔な人が選ばれているのですが、不正を行う人間がそういう人を身辺に近づけるでしょうか? だいたいこういう事件って、事件化する時には社長とその周辺は腐り切っているのが普通じゃないですか。ナダさんなんかベイルートのマンションを購入した時には法務室の主管でゴーン氏と対立したはずですが、そんな人を執行役員に昇格させて直近では会長付きにまでしている。
英国法廷弁護士のナダは誇り高い人物
小林: それが命取りになったんだがな、普通の社長ならそんな社員はアルジェリア事業所あたりに飛ばしてしまって終わりだ。そういう社長が日本では99%だろう。ムニョスみたいに経歴も怪しげで35歳までクルマも買えなかったような人間を引き立てて副社長にすることもない。それにゴーンは事件でケリーなど不正に関与したと言われる幹部にボーナスなど特権を与えてない。
北米担当役員ムチョスは元原子力技術者で販売担当という変わり種
ハヤト: 西川体制の下で日産では「ゴーン派」が次々と粛清されていますが、自発的に辞める人も多いようですね。そういう人たちの今後は少し気になります。
異才を見出したバジャージュはインド系カナダ人で人事部担当
小林: ルノーの件もあるしな。新執行体制はスナールが会長だが、CEOがボロレだとすると日産討伐に出る可能性がある。ゴーンの愛弟子を執行部のトップに据えるということは、フランス政府がゴーンの戦略を、彼の金の汚さは別として、認めているという証拠だからな。あと、ゴーン派残党の多くが日本語ができないから、日本担当の星野朝子執行役員とか、ゴーンの通訳を18年勤めた森本由紀さんなんかがキーパーソンになるかもしれない。
星野は代表的なゴーン派役員(日本担当)、右は専属通訳18年の森本
ハヤト: 先の保釈請求で居所をフランスとしたことについては、代理人の大鶴弁護士もダメだと分かっていたでしょうが、いわゆるゴーン派には伝わるものがあったのかもしれませんね。準抗告では訂正したそうですが、元より可能性の低いものでしたからね。
実家は法曹一家、アメリカ貴族のケリー
小林: ケリーがいるよね。彼はゴーンや大鶴弁護士、日産関係者との接触は禁止されているが、日産を辞めた人間との接触は禁じられていないわけで、先の理由開示であれだけの大技を見せた人物だ、手足になる人物ができれば、何をするか分からないよね。保釈請求はゴーンの支持者に対する狼煙だったんだ。
ハヤト: 病気持ちでゴーン氏より軟弱ですぐ転ぶという識者の報道もあるんですがね、ま、傍目から見ても分かります。西川社長が最も恐れているのはゴーン氏本人とルノーを除けば、ケリーさんとキャロルさんなどゴーン氏の家族です。だから彼らの中傷に余念がない。
小林: それとこの件は官邸が噛んでいる。どうしてこう間の悪いことばかりするのかと思うが、群がるネトウヨの数を見れば、これは安倍センサーだから、彼のこの件に対する関心も分かろうというもの。マア、他にも沖縄とかロシアとか韓国とか、まずい話は山ほどあるけれども。
ハヤト: では、今回はここまで。
(追記)
日経新聞
、、18日まで来日していた仏政府出身のマルタン・ビアル・ルノー取締役ら同国政府の代表団が両社の統合構想を伝えた。日産とルノーが共同で持ち株会社を設け、傘下に両社をぶら下げる案などを示した。あわせてゴーン元会長の解任で空席になっている日産の会長職をルノーが指名する意向も伝達した。
来日したルノーの役員ビアル氏
小林: テレビではにこやかな笑顔だったビアルだが、全く変わってないな。予想以上にどぎつい内容だ。ホント、安倍ちゃんたちゴーンを陥れたことを後悔してるんじゃないか?
、、これまでも仏政府は統合など両社の経営の一体化を求めてきた。この意向を受けてゴーン元会長が両社の統合などを検討していたとされるが、具体的な協議に入る前に逮捕された。
ハヤト: これで3月の臨時株主総会は確定的になったと言って良いでしょう。役員全員ギロチンに掛ける気ですよ。ここまでいけしゃあしゃあだと、25%案についても封じ手がすでにあるのでしょう。ゴーン氏だったら何か策があったのかもしれませんがね。「持株会社でぶら下げ」案の内容が気になりますが、アフトワズ方式がベストですが、今は西川氏の仇敵ボロレ氏やあのセペリ氏くらいしか頼る人がないです。彼らがいちばん理解しているでしょうから。
小林: NMBVを報酬隠しの道具とまで貶めた以上、通常の株式保有で役員数を決めるしかないわな。10人ならルノー4、日産2、三菱1で社外が3。
ハヤト: あと、オマーンですが、捜査本格化という話ですね。三菱も一枚噛んでいるのでしょう。
、、特捜部は、ゴーン元会長が個人的な金融取引で巨額の評価損を抱えていた09年1月ごろ、この代理店のオーナーだった知人から約30億円を借り入れたことを示す文書を入手。ゴーン元会長が関係する会社が購入したクルーザーの代金約16億円を、この代理店の別の幹部が負担したことを示す証拠も得ている。
小林: バフワン財閥(オマーン)については前回話したわな。やっぱりクルーザー代か、カオルさんは「ご祝儀に見える」と言っていたが、船の所有は「妻のペーパーカンパニー」で前妻(リタ)じゃないから、2016年以降だわな。バフワン会長のアマルはゴーンのファンで、父親の仇討ちに並々ならぬ協力をしたゴーンに船の一艘くらい送りたくなるのは人情というものだ。そもそも船自体、バフワンでは特別な意味を持つでしょ。スヘイル・バフワン(アマルの父)の父親は船乗りで、若い頃のスヘイルも弟サウドと一緒にインド洋を航海して財を成した。破格のプレゼントは「私を忘れないで」というアマルのメッセージだ。
ハヤト: どこかのメロドラマみたいですが、あっても不思議はない話でもあります。元々中東は女性蔑視で、社長令嬢の彼女も最初は国語教師やお茶くみ(無給与)をしていました。スヘイルとサウドの兄弟争いで疲弊していた会社の仲違いを鎮めたというのがお茶くみ(社員ですらない)から社長補佐に抜擢された理由ですが、地位の低い新卒そこそこの女性にしてはできすぎた話でもあります。他にも兄弟いますし(14人)、長女ですらありません。改革にゴーン氏の著作でも参考にしたのか、あるいはゴーン氏自身が色々アドバイスしたか。ブラジルの多民族紛争を収めた彼なら、バフワンの兄弟ゲンカくらいお茶の子さいさいでしょうからね。
小林: そういう話なんじゃないかと思う。アマルにとってゴーンはおばちゃんにおけるジュリーとか、熟女のSMAPとか、エグザイルみたいなスターなんだよ。最後のは何人いるか分からないから認めたくないがな。そうそう、ゴーンが彼女に近づいたのなら、アマルをそそのかして2008年のトヨタ販売権譲渡のシナリオまで書いていたかもな。西川さん、やっぱりアンタの及ぶ相手じゃないよ。
ハヤト: スヘイルとアマルが率先して日産販売網を整備しなければ、オマーンにおける日産はありませんでした。今でもトヨタの牙城だったと思います。しかしアマルさんも、うら若き乙女の時代にお父さんの起こした社内紛争に巻き込まれて散々でしたね。結構貧しい青春だったんじゃないかと思います。
、、フランス政府はルノーの筆頭株主で、自国経済のため統合を求めてきた。日産はゴーン被告の不正を暴露することで阻止してきたが、フランス政府は、より圧力を強めた形だ。
小林: どこが阻止なんだ。もっと悪くなっているじゃないか。この記事書いた記者もトンデモ展開の連続に頭おかしくなっているんじゃないか?
ハヤト: ま、とりあえずゴーン災禍について現在ある論点は一通り検討した感じです。やっぱりモーリン氏は経産省と接触してましたね。「マクロン大統領の意向」だそうです。
小林: ヨーロッパの首脳にとってこの程度の外交は朝飯前だ。巨大メーカーの利益を代弁して相手国と交渉など日常茶飯事だ。20日までだったらゴーンを免訴して釈放し、日産、三菱の会長に復職させて対抗させることもできたが、もう手遅れだ。モーリンは15日には羽田に来ていたんだ。5日も時間がありながら、臨機応変の策を講じられなかった安倍さんの罪は重い。裁判所も何が正義の実現か、あんな能力のない首相を元首に戴いて、国益の判断もできないような無責任の国で、法律家だけ正義を叫んだところで、それがいったい何になる? 法の正義が貫徹できれば国土が灰燼に帰しても良いのか。
ハヤト: ハナから政治案件であった全貌が明らかになってきました。社内紛争に便乗した検察庁と、国際的非難にも関わらず経済犯で非常識な長期勾留を強いている裁判所の判断ミスは安倍政権下の顕著な特徴、退嬰と惰性に引きずられたものです。ごく早いうちに安倍さんがマクロン大統領との交渉に応じていれば、ここまで悲惨な結果にはならなかった可能性も大きいです。で、アナタだったらどうします?
小林: ホント、時の神は無情だよね。上のニュースを見るまでは私は非常手段はこれ(ゴーン釈放)だと思っていたけど、見るところゴーンの罪は大半が冤罪だからな。危機管理と叫びつつ、歴代政権の中で危機管理が最弱なのが安倍政権という現実を忘れていた。これからは日産はフランスのメーカーと思わなければいけない。