Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2019/1/14)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.ゴーン事件折り返し



"For hours each day, the prosecutors interrogate him, browbeat him, lecture him and berate him, outside the presence of his attorneys, in an effort to extract a confession,"
「検察は毎日数時間にわたり、弁護士不在の状況で夫から、自白を引き出そうと尋問し、威圧し、叱りつけ、非難している」

"No one should be forced to endure what my husband faces every day, particularly in a developed nation like Japan, the third largest economy in the world,"
「夫が毎日直面するような扱いを我慢させられるなど、あってはならない。ましてや日本のような先進国、世界第3位の経済大国で」


 ジャパンタイムズ

小林: 我々もそろそろ本業のアニヲタサイトの運営、3月に移転もしなくちゃいかんし、を、しなければいけないが、西川さんも悲惨だな「株なんか問題じゃないんだ!我々は事実を元に判断している!」と悲痛な叫びだが、見れば見るほど有権者にソッポを向かれ、自転車行脚で最後のお願いをしている元地方首長みたいで。それに推定無罪の原則を尊重するならマンションまで取り上げることはないだろう。

ハヤト: ここで冷ややかな視線を向けますと、やっぱりルノー株取得は行き詰まったんでしょうねえ、アナタも失敗すると言ってましたし。

小林: 社内調査は役員会の授権のないものだった。そのため元帳も含めた十分な調査ができず、結局は検察が尻拭いすることになった。そしてゴーンを巡る疑惑は今だに大部分が「疑われる」とか「思われる」で、起訴した案件ですら特別背任は泥縄で疑わしいものだ。マンションやNMBVの給与持ち逃げ、クルーザーとかの逮捕されなかったベタな悪はなぜ追起訴の際に一緒に横領罪で告訴しなかったのか。自分たちですら疑っているものをルノーの役員会が信じるわけがない。

ハヤト: さてと、まだ日程が決まっていませんが、公判前整理手続が始まりますね。大きい事件ですから、いきなり裁判はないです。これがまた一悶着も二悶着もありそうだと。



2.暗黒司法の整理手続



小林: 実は大鶴弁護士は6ヶ月ほどと言っていたが、かなり遠慮した言い回しで、本当はたぶん1年近くかかる。整理手続は元々審理の短縮のために導入された制度だが、法務省の統計では最初の年こそ2ヶ月だったものが今や平均7.4ヶ月、証拠開示の追完の制度が悪用されていて、弁護人の請求で一度開示した証拠を検討した後に検察が証拠を追加してやり直しになるので、マジメに弁護活動に勤しめば勤しむほど手続が長くなるといういわくつきの制度だ。遠慮した6ヶ月でも外国人特派員たちは引いていたがな。BBCなんかヘッドラインにしたほどだ。

ハヤト: 手続上の障碍で最初に検察が提示した有罪証拠以外を検討することは困難と、弁護人の中には開示手続の煩瑣さから、開示を請求せずに検察の提示した証拠だけで裁判して結審してしまう傾向があると。あまり知られていませんが、有罪率99.7%の秘密の一つですね。

小林: 実際は審理だが、建前ではこれは公判前の訴因と証拠を整理して審理計画を決めるもののため、その間保釈は許されず、被告人は法廷外で弁護人と接触したり、自己に有利な証拠を集めることもできない。つまり、防御権が不十分なわけで、弁護人の懈怠と並び、これも有罪率99.7%の秘密の一つだ。そしてトドメとして、整理手続後の公判では、より確実に有罪にするため、手続で検討しなかった証拠は提出できない。100%じゃないのは、検察の捜査がよほど自白頼みでいいかげんだからだ

ハヤト: ま、これで負けるというのはよほどお粗末で、、でも、ゴーン夫人の言うような、もはや自白すれば釈放という単純な話ではなくなっていますね。しかし、アナタによれば、今回はそう簡単には行かないと。



3.暗黒制度が両刃の剣に



小林: このように被告人に一方的に不利な制度だが、ホリエモンに始まり大王製紙や村上ファンド、鈴木宗男に小沢一郎と数ある悪を葬ってきたこの制度も相手がゴーンでは少し勝手が違ってくる。そもそも今挙げた連中は捕まっても「いい気味」であまり同情されなかった。村上やホリエモンなんかそのまま死刑でも誰も気にしなかったからな。鈴木宗男は400日も頑張ったが、人気のある田中真紀子との対立もあり、彼にはそんなに「濃い」支持者がいなかった。が、今回は制度のメリットがそのまま逆刃となる可能性があり、「特捜部にあらねば法律家にあらず」と驕り高ぶり我が世の春を謳歌してきた検察と裁判所もそろそろ年貢の納め時だ。

ハヤト: 確かにこのままゴーン氏を勾留し続けることには国際的な批判もありますね。

小林: ゴーンが釈放されるチャンスは公判までに二つある。一つは保釈請求で、これは保釈金を積んで認められれば釈放できる。もう一つは最初は二ヶ月、次は一ヶ月ごとに勾留延長の裁判があり、これは裁判所の職権で、理由がなければ釈放される。そしてこれまでは検察の武器であった証拠追完による新証拠のリークも国際的な批判を惹起するに十分なものだ。そしてこれらは裁判所が主宰する手続だから、批判は全て裁判所に向けられる。早期釈放論がある由縁だ。決定や新証拠が出る度にいちいち叩かれては裁判所もたまらない。被告人の人権というのは建前にすぎない。



ハヤト: 早期釈放論を主張している郷原弁護士のブログによれば、検察は自白を得るために容疑者の親族の罪を追及したり、厳しく取り調べるといったこともあるそうです。見たところ、ゴーン氏の家族は各々会社を経営しているようです。ゴーン氏の奥さんやお子さんも、脱税とか贈賄とかでっち上げで責め立てられることは考えられますね。すでにジュファリ氏は名誉毀損と息巻いていますし。

小林: でも彼らはそういった中傷から自分を守れるだけの十分なリソース(交友関係や資金)を持っているよね。居所も国外だし、検察にできることはと言えば、今は日本にいる末娘のマヤに電話帳を突き付けて、ゴーンに「吐けいっ!」と迫ることくらいだ。本当にやっているかもな

ハヤト: その電話帳、アナタは良く出しますが、スマホ時代の今でも本当にやっているんですか?

 スマホ時代でも検察庁の常備品である電話帳

小林: 大げさな割に打撲もしにくく傷跡も残らない(残ったら特別公務員暴行陵虐罪)ということで、昔の警察では重宝されたそうだ。郷原弁護士は書いていないが、彼や大鶴も電話帳を片手に被疑者に自白を迫った過去はあるんじゃない? それに私もゴーンはともかく、日銀の政井なんか電話帳で殴っても何とも思わないよ。だいいち、死体遺棄の犯人なんか本人が吐かない限り、どうやって遺体を見つけるんだ。電話帳でもカツ丼でも、自白を得るためなら何でもやる、それが検察官という人種だ。

ハヤト: 青少年に勧めるのに、あまり良い商売じゃないような気がします。



閑話休題

ハヤト: こうして見ますと、現時点では触れている人はいないようですが、起訴までの捜査のみならず、整理手続の実態についても大鶴弁護士やキャロルさんの奮闘ぶりにもよりますが、アナタはどんな風に習っていました?



小林: 私の頃はこの制度は導入が検討されていて、第一、第二といった試案が回覧されている段階だった。弁護人からの請求を認めるということで、「ディスカバリー(全面的証拠開示)への一里塚」「五月雨式審理からの決別」とガクシャには審理短縮に肯定的な意見が多かった。そもそもこの辺はあまりきちんと教えないんだ。上の人も手放しで喜んでいたクチだったと思うけど、まさか316条の21(検察官による証明予定事実の追加・変更)なんて毒条文が仕込んであるとは思いもよらず、そもそもガクシャや大学の特別講師は外書研究が主軸で実務経験がない上に、講師も裁判所や検察庁サイドから登壇する人が多く、刑事弁護のベテランはほとんどいないんだ。だから、試案に書かれていた条文の問題点に気が付かなかったとしても無理がない。全く触れなかったし問題にもならなかったことは当時聴講していた私は良く知っている。上の人もたぶん何も言ってない。

ハヤト: 今回の弁護は元検事の大鶴氏です。さらにバックアップにアメリカの著名事務所ポール・ワイスも付きます。弁護過誤の可能性は低いと思いますし、それゆえ手続は長期化するということですが、日本法の欠陥もクローズアップされる可能性がありますね。

小林: 捜査の密行性を盾に開示を拒めばゴーンが有利になるし、開示すれば話題にされる。有力な証拠を認定しないで裁判すれば再審事由に該る。また、ゴーンも釈放されれば防御活動を再開する。現在の比じゃないだろうし、出さなければ人権侵害で叩かれる。様々な障碍のある中で、裁判所は何を優先するかを決めなければならない。キャロルやワイスに裁判制度について一々あげつらわれ、先進国に例のない暗黒司法として批判されることは裁判所の権威の失墜で、悪影響は他の司法手続にも及ぶ。ごく平静に考えれば、検察敗訴のリスクはあっても、ゴーンを早期に釈放することが組織防衛上、いちばんダメージが少ないと思うがな。



ハヤト: いや、彼らは我が国の正義の擁護者(笑)です。今だに植民地意識の時代遅れの自動車会社毛唐ババア(妻)の外圧勘違い外国人(息子)、ヤメ検の不良弁護士南蛮人の悪徳法律事務所の世論操作には屈しないのでは?

小林: 何が正義の擁護者だ(笑)。これはリスク判断の問題だ。より大きなリスクを避けるために小さなリスクを捨てる。何のことはない、捕まる前のゴーンが毎日やっていたことだ。これで裁判所が組織を守ったとしても、事件の内実を見れば殺人でも爆破テロでもなし、日本でも外国でもこの種案件は在宅起訴が普通だ。特別検察官が捜査を続けていても大統領を続けているトランプという人もいるし、別に非難すべき筋合いのことじゃないよ。



(追記)



ハヤト: テレビで会見を見ましたが、拍子抜けするほどあっけなかったです。質疑応答もありませんでしたし、マア、宮さまですからそんな所でしょうか。中身はマア、あれじゃ説明責任を果たしたとはとても言えないでしょうね。疑惑を深めるだけです。

→招致委事務局は主として国と都から人材を派遣してもらい、オールジャパン体制で業務を行っていた。
→報告書はBT社とのコンサルタント契約は適正な承認手続きを経て締結されたものと確認している。
→私自身はBT社との契約に関し、いかなる意志決定プロセスにも関与していない。
→調査報告書は招致委からBT社への支払いは、コンサルタント業務に対する適切な対価であったと結論付けている。
→報告書では私がBT社と国際陸連会長およびその息子が、いかなる関係があったかを知らなかったことを確認した。


小林: さすが宮さまと言うべきか、責任を華麗にスルーしているな。たぶん本当に知らなかったと思うよ。政事(まつりごと)は下々の仕事だし、その後フランスの拘置所でフランスパンで殴って自白させ、もっと悪い連中を芋づる式に逮捕という感じになるだろうが、やっぱ組織の構造上、会長のこの人の責任は回避できないな

  初代竹田宮と旧竹田邸(現高輪プリンスホテル)

ハヤト: 身柄を引き渡すことだって問題ありますよ。そりゃあ今は臣籍降下、華族制度廃止で皇族でも華族でもありませんが、今上天皇の親戚という立場が変わるわけじゃなし。ああ、会長の竹田家は父親の代からスポーツ界の重鎮です。もはや家業ですね、なので竹田会長も自分で団体作ったわけじゃありません。あと、現在の高輪プリンスホテルは以前は竹田宮の邸宅です。

小林: 元は薩摩藩下屋敷だったんだ。プリンスホテルに泊まると見られるけど、あれはもはや個人の邸宅と呼べるレベルじゃないな。そんな所に住んでいた。ラウンジ(茶屋)があるが、メニューはこんな感じだ。コーヒーは一杯1,200円。



ハヤト: コーヒーの話はともかく、コメントはゴーンさんのそれと比べると似た所もありますが、全般としてかなり見劣りしますね。ゴーンさんも牢屋の中で10年前のことをあれだけ覚えているのもすごい記憶力ですが、言葉に力があるんですよ。やっぱ世界を相手にする男は違うと。それに引き換え、、やっぱ宮さまですよね。

小林: 聞けば宮さまはいわゆる普通の意味での仕事はほとんどできず、周りが全てお膳立てしていたらしいんだ。本当にお飾りで、知らなかったとしても非難できないが、同じような状況で昭和天皇だったらどうだろうかと。



ハヤト: 陛下ならちゃんと問題を理解して、憲法の範囲内ですが、自分から矢面に立ちますよ。でも、明治天皇ではないんですね。

小林: 明治さんの方はドナルド・キーンの著作で今いたなら雅子(さま)(55)なんかの比じゃない、かなりの問題天皇だったことが分かっているんだ。大正は言うまでもなし、平成はやっぱダメかな?

ハヤト: 雅子(さま)(55)は悪く言われすぎですよね。マスコミ時代だからですよ。あの程度の自閉症や公務拒否なんか明治天皇は普通にやってます



小林: 細かいことに五月蝿いのは竹田恒泰みたいなモブ皇族だよね。

ハヤト: あの人は血筋は皇室ですが竹田家の長子の家系ではなく、実は旧皇族でも元華族でもないんです。

小林: 明治さんはそういう五月蝿いこと言わないよ。