Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2018/12/8)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.ATZ書籍化



小林: ジオシティーズのサービス終了という消極的な動機だが、そろそろ取り下げて良いと思うんだ。11年に改訂してもう7年も掲示しているし。インタビューや各話紹介は別サイトにあるから影響ないし。

ハヤト: ま、最近は時事放談が主流ですが、実はこのサイトの本体はこれですからね。で、橋下派の妨害で未公表だった第4部はどうします?

小林: これも書籍化、こちらとしては今でもそこそこ読まれているようなので、無料で掲示していても良いけれども、サイトの構造上、場所を移すとリンクを張り直さなきゃいけない。これがカオルさんの方法よりずっと面倒で、ま、新しい話として福井のガンダムナラティブもあるから、こちらは別に良いんじゃない?



2.ガンダムナラティブ



ハヤト: ナラティブですか、全然面白そうに見えないんですがね。福井氏は担当した2202がアレですし、少なくともまっとうな識者(当サイト含む)で彼を評価している人はいないように見えるのですがね。そもそも公式サイトの「あらすじ」を読んだって、どんな話か分からない



小林: いや、ガンダム40周年とかでGレコとか色々リバイバルするみたいだよ。LUNA SEAって、あれだよね? ストップ・ザ・シーズン・イン・ザ・サ~ン♪で鳴らした?

今回のプロジェクトでは、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』TVシリーズ、『ガンダムビルドシリーズ』新作、『SDガンダムワールド 三国創傑伝』、『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ』、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の5作品を中心に展開、、(頭おかしいんじゃないだろうか・小林)

ハヤト: それはTUBEです。ま、似たようなものですよ。本当は小室哲哉さんを使いたかったんでしょうが、似た声質ということで。で、アッピールするという作品ですが、ハナからB級臭が漂いすぎていますね。

① 「ジ・オリジン」 ガンダム本編にタッチさせてもらえない安彦良和のサイドストーリー。
② 「ガンダムビルドシリーズ」 ポケモンコンプレックスの妖怪ウォッチと同じ、「プラモ狂四郎」のバンナム版パクリ。
③ 「SDガンダム三国」 子供向けガチャポンガンダム、ライバルはサザエさん。
④ 「Gのレコンギスタ」 脱糞シーンしか印象のない富野由悠季氏の劣化ターンA。
⑤ 「閃光のハサウェイ」 「逆襲のシャア」の正統な後継作、ラストで主人公が連邦軍に処刑される根暗作品。


小林: どれ一つを取っても「まっとうな作品がない」、爆死確実という感じなんだが。一応SEED以来のオルフェ千葉の影響はなくなったんだな。

ハヤト: むしろ積極的に排除でしょう。今考えてみれば、オルフェ氏はガンダムなどやらずにレイズナーみたいに別作品で身を立てていれば、今頃はバンナムの柱の一つになっていたでしょうがね。

小林: オルフェンズでバカやったしな(>千葉)。それにSEEDの両澤千晶さんもすでに故人だ。小室もいないしな。旦那(福田)の方はロボットものからウルトラマンの世界に走ってしまったようだし。



ハヤト: クロスアンジュですか、私は興味ありませんが(美少女)、ロボ戦シーンなんかの演出やオープニングはまんまガンダムSEEDで、これがガンダムだったらと思いましたよ。

小林: バンナムでは今だに戦犯扱いでクリエイティブプロデューサーという肩書(監督は別)だが、映像を見れば誰がメガホンを握ったかは一目瞭然。こんな感じで有能な監督なら他にもいるのにね。福井なんか要らないんだ。



3.ついに日産も起訴へ



小林: これじゃ司法取引の意味ないんじゃないかと思うが、西川も三社協議の渡航を断念したし、やっぱ中途半端に外国の制度を導入した祟りという感じだな。起訴されれば保釈もできるし、たぶん、年内か来年早々には出てくるんじゃないかな。入れ替わりに日産の西川は逮捕と。



ハヤト: 保釈は難しいと言っていましたが、そんなに早々に出てくるものですかね?

小林: 日産と三菱は解任されたとはいえ、今だ両社の役員でもあるし、国際的大企業のトップだ。マクロンもせっ突いているわけだし、出さないわけには行かないと思うよ。

ハヤト: アナタの見立てでは虚偽記載にしろ背任にしろ、事情を良く見れば有罪は難しいという話ですね。

小林: いわゆる報酬隠しについてはゴーンとその腹心のケリーは社の公認会計士や弁護士、金融庁にお伺いを立てていたわけで、これだけ見れば善管注意義務は尽くされているというのが通説であり判例だ。つまり、ここでは有罪にできないので、そもそもの巨額報酬、分割払いとその管理だな、について、役員全員の監督責任を問う、そういう方向に持っていったわけだ。報酬隠しの方法ではなく、監督責任に切り替えた以上、これは両罰規定で法人としての日産を処罰しないわけにはいかない。

ハヤト: ハハア、論点のすり替えということですか、ということは、ゴーンさん、最後まで有罪は認めなかったんですね。

小林: ゴーンの弁護士の大鶴は認めるように言ったはずだけどね、しかし言語の問題か、文化的土壌の違いか、ゴーンはホリエモンみたいには行かなかった。ホリエモンなんかゴーンに比べれば軟弱者で、やはり大鶴の脅し透かしに屈服して、ヨナヨナと罪を認めた惰弱者だから、初い奴じゃということで、虚偽記載だけの立件で済んだ。会社を私物化という点では、ホリエモンはゴーンの比じゃなかったのだがな。同じことは村上ファンドの村上にも言えるが。



ハヤト: 私は気の毒と思うのですがねえ、社長の西川さんは司法取引に応じる代わりに「会社だけは」と日産を守ったと思うのですよ。しかし指導部全滅でゴーン釈放じゃ、これは全然割に合わないじゃありませんか。

小林: ゴーンは未だルノーの会長でCEOだから、フランスに戻ってやることはおおよそ想像がつく、まず、ルノー役員会を開いて日産株取得を禁止した基本協定の破棄、それから敵対的買収で日産株51%を取得、株主総会で外銀を巻き込んで日産株の全部取得条項化とルノーとの合併、そして三菱自工の子会社化だな。他でもない日本の司法に足を掬われたんじゃ、誰がこれを防ぐんだろうね? 裁判については、日本に戻らなければ問題ない



ハヤト: ル・モンドの日本特派員のコメントですが、西川氏らが自信タップリにクーデターを敢行できたのは、その背後に日本政府、経産省の支持があったからだという見解もありますが、それについてはどうでしょう?

小林: それは怪しいな。そういうものなら安倍がマクロンとの協議に応じないはずはないし、西川氏らのいう調査というのも、実際はあまり十分なものではなかったのだろう。取締役が会計帳簿や元帳の調査を進めるには取締役会の授権が必要だ。役員の資格ではできず、ゴーンも知らなかったというのだから、そんな決議はなかったはずだ。調査結果には粗密があり、逮捕の時点ではそれだけで有罪に持ち込めるほどの精度も内容もなかったはずだ。



ハヤト: 同時期にファーウェイのCFOがカナダで逮捕されたので、中国市場を狙うアメリカの陰謀という説もあります。ゴーンさんと日産は中国では電気自動車のパイオニアでしたから、陰謀でそれを挫くと。

小林: 密貿易と虚偽記載じゃ罪質も内容も違うし、今の国務省の高官すら欠けているトランプ政権でまともな政略が遂行できるかというとできないから、これは偶然の一致だろう。それに陰謀で排除した所で、GMが中国に進出してくれるとは限らない。それに中国の今の対米感情で進出は無理だ。



閑話休題



ハヤト: ゴーン氏の勾留が長期化しているということで、日本とフランスの制度の違いについて識者のコメントがありましたが、人権侵害という国際的批判についてはどうです? 検察庁は「国ごとに制度の違いがある」と一蹴していますが。

小林: 元はフランスが母法なんだ。予審制度は戦前まで日本にあったが、戦後に廃止されている。実際の捜査は予審中も含めてどちらも検察官が行うので、被疑者の身にしてみれば勾留中の扱いに大きな差はないといえるが、防禦権が異なる。フランスは24時間で弁護士立会いが可能なことに対し、日本は見ての通り22日間で、たいがいは接見禁止まで付けているから弁護士といっても差し入れ以外何もできない。どこが当事者主義なんだか。

ハヤト: あと、日本については起訴後の勾留(刑訴60)は上の表に記載ありませんね。最初2ヶ月で後に1ヶ月ごと更新(終審まで)という。あと、フランスの制度を戦後に手直しと言いましたが、その影響は?

小林: 検察官が予審判事の役目を兼ねてしまっていることだな。予審というのは本来は裁判に向けての証拠がための手続で、その指揮権を母法の大陸法系の国は裁判所に委ねているけれども、日本は戦争とか色々あって、元々大陸だったのがアメリカを混ぜて行政官(検察官)の仕事になってしまった。そのアメリカは行政をあまり信用しない国なので、手続は短く大ざっぱだったのだが、ここに戦前の予審判事の仕事が被さったために、日本はアメリカ流の制度に精密司法と変なものになってしまった。つまり、拘束期間は中途半端に長く、検察官の権限が必要以上に大きい。犠牲になるのは被疑者の人権。

ハヤト: なにか問題はありますか?

小林: フランスの予審制度は捜査は裁判所が行う建前だが、実際は検察官が行う。予審判事はそれを見て事件性があるか(真実発見の要請)、被害者が存在するかをアンパイアするのが仕事だし、被疑者が依頼した弁護士の力も借りるのだが、日本の場合はプレイヤーとアンパイアが同一人で、しかも弁護士立会いなど外部からの容喙を許さず証拠と証人を独占しているから、冤罪の危険がより大きいといえるし、実際にも起きている

ハヤト: 自白偏重という話は良く聞きますね。

小林: そういうこと、被疑者を独占した他国より長い勾留期間は勢い自白偏重の捜査を生む。アメリカがその点厳格なのは、行政機関による勾留は必ず人権侵害を伴うということを経験則として知っていて、それを法制化しているからだ。特に日本の場合、特捜部は逮捕すれば必ず起訴するでしょ、人権侵害はないと考える方が不思議だ。それと、真実発見と司法取引は並立しない。特捜部が結果的に取引した西川を裏切る形になったのは、この組織が元として持っている真実発見の要請というDNAが司法取引という当事者解決をオーバーライドしたからだ。

ハヤト: アナタの見方ではこの件では勾留期限が近づくにつれ、特捜部にも焦りがあったということですね。日本の特捜部については時として政治的な動きをすると海外からも警戒の目で見られています。有罪製造マシーンという見方ですが、それが可能なだけの法的なバックボーンと実力を実際にも持っています。ですが、今回は司法取引があり、不慣れな点があったと。

小林: 白取教授の言うように、大まかに見るなら日仏に大きな差はない。コロンビアの憲法が日本国憲法以上に美しく、理想を連ねていることと同じだ。が、ここで問題にすべきは法律の建前ではなく、その制度がどんな人間によって、どんな意図で用いられ、または用いられてきたかということだ。法の評価はその法律の国語的意味からではなく、その運用によって評価すべきだ。法律の字面を、通常の国語的良識ではなく、最大の猜疑心を持ち、最も悪い結果になるように注意深く解釈しなければ意味が通らないような法律が、まともなものと言えるか。

ハヤト: そのあたりについては、追々明らかになるんじゃないかと思います。では、今回はここまで。