Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2018/12/6)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.カショギ惨殺事件とIT監視社会



小林: これはまあ、殺害を指示したのは皇太子で先ず間違いない線なんだろうな。

ハヤト: 決まってますよ。わざわざ首を切っているわけでしょう。アップルウオッチの音声からだそうですが、確実に殺害したことを上位者に報告する殺し方で、これは間違いないです。ついでに指も切り取ってサウジに送ったそうですがね。

 

小林: アップルウォッチは怪しいよね。これは殺害シーンをビデオに収めたサウジの工作員が皇太子のアドレスに添付ファイルで送ったんだよ。今のところ、全てのインターネットはアメリカのサーバーを経由するので。私の見立てではエルドアンはCIAの腹話術人形で、確実に殺した証拠をもう掴んでいるんだよ。そうは言えないから、やれアップルウオッチだの監視カメラだの間接証拠で殺害を言い立てているのだけどさ。しっかし、拷問して生きたまま首を切り取るとか、ムハンマド皇太子はよほどこの男が憎かったんだろうな。

ハヤト: 情報は得るよりもその後の取扱いの方が大事ですからね。私はこの件は皇太子の個人的恨みよりも、同じサウジ王族間の争いに巻き込まれた感が強いと思いますがね。



小林: 亡命したカショギを後援していたのはビンタラールという王子で、優秀な投資家でリベラルだが、この人も国家転覆の容疑で他の王子と一緒に逮捕されているので、その辺でいろいろあったのかもしれないな。確かに怨恨もあるが、伝え聞く短絡的な性格だと、カショギ=ビンタラールとして、見せしめのために殺害したというのがいちばんありそうだ。

ハヤト: 話はここで終わりでしょう、ジャーナリストの取材の自由の問題が残りますが、ソースを開陳したくないCIAと事実上のサウジ最高権力者の皇太子とじゃ、話は進みません



小林: こんなの見ると安倍自民党のインテリジェンスのセンスはトルコ以下だと分かるな。投票も始まらんうちに手の内バラしてどうするんだ。

ハヤト: 著名なネトウヨサイトの住所が自民党議員のオフィスだったというオマヌケな事案もありました。



2.東名あおり運転とインスタグラム

 東名あおり事故の被告、2カ月後にもあおり「殺すぞ」

小林: これはもう殺人罪で良いよね。二人殺してるんだからさっさと吊るしてしまえ

ハヤト: ま、いつものように極端な見解だと思いますが、摘発は増えているんですよね、元々多かったのを摘発しなかったのか、あるいは事件を契機に増えたのか。



小林: 私の印象としては後者だな。事件を契機にドライブレコーダーが普及したこともあるんだ。そこで新出したのが「逆あおり」

ハヤト: 追い越し車線などをわざと遅く走って後方車に「あおらせる」というあれですね。

小林: あの事故以降、鳥取バイパスなんか行くと100%遭遇するな。元々福井と富山はマナーが悪いからこちらも注意しているけど、必ず遭遇するのはなぜか鳥取

ハヤト: 地域的特性なんか何かありますか?

小林: 関西とか九州とかは車線を上手に使わないよね。走行車線が空いているのに追越車線に集まるし、それとどういう理由か東京から離れるに連れ、この国の道路はなぜか平均速度が遅くなる。九州は道が悪い上に追越車線が詰まるし、しかも遅いと三重苦だから、気の荒いドライバーが出やすい土地柄と言えるわな。東京は渋滞のイメージがあるけど、マナーが洗練されていて案外走りやすい。

ハヤト: あおり運転はそれ自体良くないと思いますが、あおりを誘発する行動って何かありますかね?

小林: ハッキリ言って、良く分からないんだ。見た感じでは車線が違っていても、あおり運転者の「前に出る」というのがどうもそれらしいが。自分がやられたのと、他人がやられているのを見た感想だが。「追い越し車線をノロノロ走る」はたぶんいちばん多い原因だろうな。これは論外だが、前者についてはたぶん、動物的本能で先行者を追いかける「持来欲」じゃないかと思っているが。



「持来欲」 犬が物をくわえて帰ってくる意欲のことを「持来欲(じらいよく)」といいます。犬がまだ野生で狩猟をして生きていた頃、捕まえた獲物を安全な巣に持ち帰る本能が、飛んでいったり転がっていったりするものを追い、捕らえたらくわえて帰ってくるという行動のもとになっています。

ハヤト: 動物並みじゃないですか。

小林: だから中高年に多い。特に高齢者は自制が効かなくなっているから、ちょっと先に出るとムキになって追いかけてくるドライバーが多いよ。東名のあれは動物以前の精神破綻者だと思うけどね。その反面、「逆あおり」は若い人が多いような気がする。動画を撮ってネットに上げるんだろうな。

ハヤト: はた迷惑ですよ。



3.道路のクレイジー・クライマー化



小林: あおりとか逆あおりとかは結局接触しなければダメージがないけど、実はこれも東名以降増えた感じが、後方に付いているとコンビニのコーヒーカップとか袋とか、ゴミ投げてくる輩がいるんだよね。その場では接触しなくても、先に捨てたカップが巻き上げられてクルマに当たるとか、事件以降、わけのわからないキズが明らかに増えた印象はあるな。昔のクレイジー・クレイマーというゲームみたいだけども。



ハヤト: テレビも良くないんですよ。今や「あおり運転」はワイドショーの定番アイテムですが、ひどい例ばかり放送する割に、その後、その運転者が摘発されたかどうかを報道してない。プライバシーもあるのでしょうが。

小林: あれ影響あると思うよ。処罰の事例を報道しないから、映像が悪い意味での見本になっていて、「このくらいならやっていい」と勘違いする輩がいるんじゃないだろうか。テレビ局も非難はいいけれども、報道したならちゃんと摘発に協力してもらいたいわな。あおり並みに増えてる「ポイ捨て攻撃」はまだ報道が少ないけれども。

ハヤト: ポイ捨てほど攻撃的じゃありませんが、後方のクルマにウオッシャーを噴射する、「目くらまし攻撃」は以前からありますね。高速走行中ですと、車後方30m位まで飛びますから。

小林: 実は私もトラック相手にやったことがある。確かに効果的だよね。一瞬視界が撹乱されて怯むから。



4.入管法改正



小林: 小渕政権以降の間違った政策で使い潰されてしまった派遣の40~50代の代わりに外国人を受け入れようという政策だけども、小渕・小泉時代の反省がない上に、受け入れるという外国人の「家族帯同不可」なんてのを聞くと、むかし明治政府がアイヌ相手にやった絶滅政策みたいだな。

ハヤト: 悲惨な歴史でしたね。アイヌは元々北海道から千島列島に集住していた狩猟採集民ですが、そこに資本主義の論理を持ち込んで、男は低賃金でタコ部屋労働、女は遊郭で日本人の相手なんて状況を強いられたために、今や言葉も失い、混血と数自体の減少でほとんど絶滅に追いやられましたね。

小林: 朝鮮人の徴用工も同じだよ、だいたいこういうのは政府自らは手を下さずに、末端の下請けにやらせるのだけどさ、甘言で誘って過酷労働させ、家庭を持てるほどの時間も収入も与えないから、子供が生まれなくて民族が滅びてしまうんだ。

ハヤト: 人間が動物であるという当たり前の前提を肯定しない政府って、何なんでしょうかね。そんな政府に支持する価値があるんでしょうかね。

小林: これは江戸時代からの傾向なんだが、日本の場合、官僚機構が整備されればされるほど、なぜか官僚自体は無能者になり、ノウハウを持つ出入りの商人や職能集団に丸投げという傾向があるんだ。今の連中もそうじゃないか? 自分じゃ政策を立案せずに(できずに)、出入りの日本総研やら日立やらのシンクタンクに丸投げとか。

ハヤト: それは世界的な傾向なんですか?

小林: 違うと思うが、日本でも官僚機構の初期は有能者だわな。藤堂高虎や加藤清正は土木工事のエキスパートだし、田中角栄も建築技術者だわな。つい先日まで取り上げたゴーンだって、ことクルマ業界については細部まで通暁したエキスパートでしょ。

ハヤト: 話を戻しますと、アナタの言う小渕・小泉(以降自民党政権)の政策が正しければ、別に外国から労働者を連れて来なくても良かったのでしょうね。

小林: 派遣をやっていた労働者が二人以上子供を産むからな。今は一子いくらで結構な額の補助金が出るけど、それでも増えてない。本来は政策で考慮すべき、根本的な生活基盤のポテンシャルが低いままだからだ。

ハヤト: まずは誤ちを認めましょう



小林: 悪いことではないよね。いわゆるサヨクも昔レーニンが言っていた、「目的のためには情実も含めあらゆる手段を利用」が、この勢力に対する警戒心を醸成してしまい、必要とあらばどんな卑怯な手段でも使う連中という印象になっているから、未だに古い運動家の本を焚書して自己批判してないけどさあ、このドグマによる害は計り知れなかったんだよ。

ハヤト: 山口二郎氏の掲示板でアナタに襲いかかってきたのも半分はサヨク(隠れ)と言ってましたね。

小林: 人を試すとは失礼な奴らだよね。二郎は黙認していたから間違いないんだろう。だけど、そういう手段を使う連中とそのブレーンが以降政権を取ることもないとは達観できたな。で、自民党としては、こういう壮大な誤りが敵方にあるのだから、恥も外聞も捨てて昔のことは謝ればいい。それで何が悪いんだ。謝らないサヨクよりはよっぽどまともじゃないか。

ハヤト: 立憲民主党など左派の指摘には聞くべき所も多いのですが、それが政権交代のエネルギーにはなっていません。それはアナタの言う教義自体の狡猾性民主党時代の約束違反の数々なのでしょうね。

小林: そういうこと、国民は新聞記事みたいに彼らの言い分には耳を傾けるけれども、信用してはいない。信用はするが、支持はしない。心のこもっていない謝罪が受け容れられないことと、それは同じだ。民主党時代に斜に構えて革命家気取りだった山口二郎の態度なんか、今思い出しても腹が立つ。民主党を支持した国民は革命を望んでいたんじゃない、改善を望んでいたんだ。山口の言葉はその器でないことを自ら示してしまった。一言で言えば彼と彼の仲間は国民を利用して捨てたんだな。

ハヤト: 彼は昔を知らない若い学生ばかりじゃなくて、酸いも甘いも知った中高年世代に飛び込むべきだと思いますよ。

小林: ホント、そう思うね。ドブ板のどこが悪いんだ。きれいごとだけで政治ができるものか。



閑話休題

小林: ゴーンの件だけども、元検事の人なんかはホリエモンみたいに特別背任で5~10年とか言っているけれども、それは起訴されたら有罪率99.2%の日本司法ならそうだろうけれども、私はそう易々とは行かないと思うな。虚偽記載についての関連規定には不備があるし、特別背任についても、そもそも会社法という法律自体が年収20億なんていう経営者を想定してない。年収二千万の経営者が自分のために(何らの経済的効用なく)会社名義で二千万の土地を購入したならそれは背任だろうが、年俸20億で、しかも半分の10億を会社に貸しにしている経営者が4億や5億のマンションを買った所で「財産上の損害」などあるものか。雇用実態のない姉に対する給与も同じだ。オーナー企業の経営者が奥さんを役員にするのとは、これはわけが違うんだよ。

ハヤト: ゴーン氏が普通にあるストック・オプションで報酬を受け取らなかったのは、アナタによれば日産という会社の特殊事情だそうですね。

小林: すでに43%をルノーが取得しているのだから、これでゴーンが毎年10億の報酬を株でもらってみろ、日産の株は今でこそ一株千円だが、ルノーが資本参加した時は300円くらいだったんだ。今だと1%強くらいの大株主になっているはずで、退任すればコントロールの効かない、浮動的な株式を増やしたくないという心理は当然ある。検査役の選任や議題提出権もある。むしろ後者だろうが、報酬の巨額さから、関係者が経営参画以降も会社経営に影響を及ぼす可能性があると考えたのは無理もない。

ハヤト: 実際は300万株という話ですね。そのくらいでは影響ない。ま、アナタの言う通りでも1%強ではルノーと組んで支配権をというにはまだ遠いですが、個人株主(16%)はゴーンさんだけじゃありませんからね。

小林: ルノーに首根っこを押さえられている状況で、変な株主は増やしたくない。それゆえの「インセンティブ連動型」報酬なんだが、ゴーンはそれすら使っていなかったわけで。

ハヤト: まだ疑問がありますよ、役員の報酬は株主総会の決議事項(会社361)でしょう? これは30億とハナから決まっている。有価証券届出書の方はアナタの言う通り、政令の方に不備があるとしても、こちらの方はごまかせないでしょう? これも先のアナタの言ですが、規定が包括的・網羅的なこともある。

小林: 確かに巷で言うゴーンの報酬とその他役員で30億で収まるわけないわな。インセンティブもストックオプションなど未確定の報酬もこれは入れなきゃいけない。でも、決議事項なのは役員としての報酬で、従業員としての報酬は決議しなくても構わない(判例通説)。決議額は総額で、配分は役員会に一任されている。ゴーンに一任も可能だ。決議以降は別に会社の利害に係る内容じゃないからな。そして特捜は押さえているだろうが、普通は取締役会議事録の閲覧には裁判所の許可(会社371)が必要だ。ま、普通は見れないわな。そこで全員一致で報酬配分を一任されていたらどうしようもない。

ハヤト: その辺も難しいところがありますね。

小林: 会社は定款自治なんだよ、それこそ箸の上げ下げまで役所が指図するものじゃない。ゴーンの20億円だって役所の選り好みからじゃなく、市場経済の要請として決まってきたものだ。その辺を錯覚しているから、先の入管法のような、適当な法律を作っては丸投げし、何でも規則で縛り上げればいいなんてただれた発想が生まれてくる。高額報酬には私も批判的だが、それで法の支配や成文法主義の原則を曲げて良いとは私は少しも思わない。ルノーが報酬減額に成功したのは、あれが株式の15%を政府が持つ官営会社だったからだ。



ハヤト: 切り口があると、込み入った事件にも一定の視角が得られますね。では、今回はここまで。