Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.
An another tale of Zeta・・・INTERVIEW
(インタビュー 2018/12/5)
機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。
はじめに
ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。
小林: 作者の小林昭人です。
1.ゲオシティーズ終了
小林: ま、ゴーンの話は前回までにして、今回は別の話題な。いろいろ溜まっていることもあるし。
ハヤト: このサイトは小説サイトだったんですがねえ、ここ数年来はアナタの時事放談で運営していますね。そういえばゲオシティーズはもうすぐサービス終了ですよ。
小林: 小説が読めなくなるだけだ。元々ゲオシティーズは容量が少なかったから、レビュー、インタビューなどのコンテンツはとっくに移動していた。小説の方は整理してネット販売でもういいんじゃない? 内容についてはカオルさんのレビューもあるし。第4部も発表はそこでと。
2.ゴーン続き
ハヤト: それはそうとして、ゴーンさんの件、結局アナタは有罪か無罪かどちらで考えているんです?
小林: 問題の規定は金商法の本文にはなく、法律の委任を受けた内閣府令(平成三十年内閣政令第三号)の第二号様式の第6(1)の注意書き(56)のa項(d)という実に細かい場所の問題でさ、見ての通り政令で国会の議決を受けた法律じゃない。そこの「報酬等」に問題の隠し所得が入るかどうかなのだけどさ。
ハヤト: ゴーンさんと現社長の西川さんは確かインセンティブ受領権の欄は不記載でしたね。ストックオプションとは異なる制度のようですが。
小林: そう、内閣府令はストックオプションについては新株予約権の商業登記に準じた内容を報告するよう仔細に定めているけどさ、異なる制度の受領権については算定方法は「あれば記載」となっている。その上、日産の報告書には金額は「確定したものではない」としてあるし、制度の説明も具体性に乏しく、これだけで正確な計算ができるものではない。方法は何であれ、金額が「確定」していればそれは報酬として報告義務があるのだから、特捜部が躍起になっているのも実はそこだ。が、私は無理筋だと思うねえ。何よりゴーンがそういうものだと思ってない。
ハヤト: 規定に問題があるということですか?
小林: 報酬の仕分けについては、会社法361条のように「報酬等のうち額が確定していないものについては、その具体的な算定方法」とした方が良かった。日産の採用している制度は例が少ないのだけどさ、いずれにしても政令だ。そこで明確に規定していないものを法律(金商5条)による「重要な事項」に該るとし、「公益又は投資者保護のため必要かつ適当」かどうかは議論の余地があるな。
ハヤト: アナタに言わせれば報告書で「確定していない」ものは確定していないし、制度につき報告せず、留保した金額で独自の運用をしていたことは、政令で規定がない以上、法律で言う「重要な事項」には該らないということですか。
小林: 何度も言うが、これは国会で議決のない政令だからな。条文に付き国民の信託が得られていない以上、拡張解釈は慎むべきだ。今の時点ではゴーンは日産をATM代わりに利用して投資活動をしていたけど、それは横領や背任の問題にはなっても、虚偽記載で有罪だとは少なくとも私には言えんよ。
ハヤト: 実害もなさそうだというのは、先にアナタが言ってましたね。それじゃ、この話題は今日はここまで。
3.多店舗展開と品質
小林: 最近はあちこちで見かけるようになった「いきなり!ステーキ」の成長が鈍化していて、「客に飽きられたのか」、「思ったほど安くない」と散々だが、私はやっぱり多店舗展開で品質低下したからだと思うな。元々「いきなり!」の肉は牛肉としては安いラウンドビーフ(USドルで1ポンド90セントほど)だけども、最初の頃は良かったが最近は肉質が荒れていてね。スジだらけのステーキを出されてからは行かなくなってしまった。安いといっても、まだ自分で焼いた方が安いからな。
ハヤト: 多店舗展開ってどうしてもその種の問題がありますねえ。そもそも私は全国一律に同じサービスというのに無理があると思うのですよ。レッドバロンもありますが、これは何か?
小林: 最近は小型二輪に乗っているけど、複数台買ったが全部購入後数ヶ月でトラブルが、車両価格もサービス込みで割高だし、それでボロ車を売りつけられてもね。意を決して個人経営のショップから買ったら、それは2年間ノントラブルだったから、その次はヤフオクで買ったんだ。
ハヤト: ちょっと怖くありません?
小林: ボロい場所は最初からボロいと言ってくれたし、小型二輪だから自分でタイヤの交換もキャブの整備もできるしと、結果的にバロンよりずっと割安で済んだ。自分以上に信頼できる整備士は普通はいないからな。バロンはノルマがきつくて車両の整備もかなりおざなりだ。自分でイジると良く分かるんだ。特に電装系やゴム部品のトラブルが多い。ヤフオクだとそんなのは最初からジャンクだから、自分で再生できる人しか買わない。価格もずっと安い。
ハヤト: 北大路欣也のCMが有名ですが、私としてはこれは寿司屋というより総合レストランですね。
小林: これも昔は良かったんだがな。先日のクローズアップ現代で桃太郎便の話をやっていたが、多店舗展開して粗悪品を提供する業者の傾向は決まっているな。システムばかりに目が行って、人を育ててない。それに全国展開となるとゾッとするのは、そうは言っても日本は広いから、幹部クラスが研修や会議で実質的な仕事ができなくなることだ。実務はパート任せ、幹部は会議漬けじゃ展開すればするほどビジネスの質は悪くなる。
ハヤト: 最近は企業部門と家計部門の富の差が著しいですから、ヤマト2202みたいに粗悪な計画でも大量に宣伝して数年後に赤字で撤退というパターンが多いように思います。トータルで見て、これで生産性が上がっているとは私には思えないのですが。
小林: 私の知ってるあるファミレスなんか、同じ場所で和食屋から定食屋、ハンバーグ専門店と4回も変わりながら、従業員は最初の人が制服だけ変えてそのままというのがあったし、社内で表彰されるほど優秀な店員を多数抱えながら、同時に長期勤続で人件費が上がったので、店ごと潰して更地にしたマクドナルドというのもあったな。
ハヤト: コンビニなんかのフランチャイズに応募しても、一~二年で閉店という例も多いですね。やはりノルマがきついのでしょうか?
小林: こういうのはノルマというより、本社のCEOが淘汰と称して収益化まで時間の掛かる小事業主を間引いているというのが正解だ。保証金さえ取れれば良く、思うに契約の時点でいつ潰すか決めているのだろう。収益性の悪い店は上前も少ないし、CEOの報酬の足を引っ張るからな。取るだけ取って退場してもらうと、個々の事業主の人生計画とか、人間らしい生活といったものにトップが関心ないんだよ。
ハヤト: 会社は営利組織ですから、企業としての判断はそれで良いと思いますが、社会にとっての負荷はかなりのものでしょうね。
小林: そういうのを構想するのが政治というのだけどさ、今のこの国には政治はない。
閑話休題
ハヤト: どうもアナタの指摘が正しいようですね。やはり虚偽記載は無理筋と。
小林: ゴーンの件で思い知ったのだろうが、確かに今のままじゃ決め手に欠けるな。しかし本来ならCEOの巨額給与は従業員の生活にも影響する重要事項なのだから、これは国会で決めるべきだ。が、問題にもされていないし、日本の国会議員の事務処理能力は極めて低いから(首長も同じ)、法律も委任事項が多くて役人のやりたい放題なのだけどさ、先のくら寿司の話も併せ、本当にこれでいいの? と、問いかけたくなるね。
ハヤト: 「裁判官の独立」、、が担保されていれば、裁判をしてもゴーン氏は無罪でしょうね。
小林: その可能性が小さくないことを金融庁自らが認めたというべきだ。
ハヤト: 先に安倍首相にマクロン大統領が協議を申し入れましたが、アナタはこれは受けた方が良いと思います?
小林: 安倍がヨーロッパの国家元首ならさ、このくらいの交渉はこなして当たり前だ。が、彼には想定外のリップサービスをする悪癖があるし、見ての通り、役人丸投げの日本政治だ。協議云々以前の問題として、彼には当事者能力がなかったと見るべきだろう。
ハヤト: 日産のその後は気になりますね.。では、今回はこれまで。