Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2018/10/31)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.外れ年だった2018年

 悪の元凶のルドルフ大帝、旧作では大塚周夫演

小林: ま、今年一番のハズレ作はこれだな、3年以上前から鳴り物入りで放映されたプロダクションIGの「銀河英雄伝説」。旧作の方も見当外れな絵の差し替えで見る価値なくなったから、田中芳樹の作品はもう過去の遺物としてよいだろう。

ハヤト: ウチは絵については基本的に批判はしないというスタイルですが、この作品の場合、批判はこれに集中していますね。

小林: オルフェンズもそうだったんだが、主要キャラはともかく、大人の描き方がまるでなってない。その上声優まで下卑た人を当てるからますます悪くなる。上のルドルフなんかいかにも悪人面で「こんな人間いるか?」の面構えだ。グリーンヒルとかロボス、ミュッケンベルガーも全然ダメだったねえ、唯一評価できるのが銀河皇帝のフリードリヒだが、これはハンサム老人すぎて、とてもアムリッツア会戦後に病気で死にそうにない顔つきだ。

 美男すぎてラインハルトの敵に見えない銀河皇帝

ハヤト: 多分原作も、、ちゃんと読んでいないんじゃないかと思いますよ。一応、新作は旧作よりも原作準拠という話ですが、そうと思えない場面も多いです。まあ、原作の方はアムリッツア会戦まではほぼ一冊で収まっていますから、補完の余地が実は大きかったんですがね。その解釈力に差がありすぎて、、

小林: じゃあ古い作品が良いかというと、絵描きの加藤直之が中途半端な差し替えをしてビデオをオシャカにしたから、これも見る価値ない。私は銀英伝というと最近は外伝しか見てない。絵にバラツキがない分、まだ見られるからな。

ハヤト: 銀英伝の外伝というとB級ソープオペラでしょう。本編とは話の密度が違うような気が。

小林: その通りなんだが、まともな作品を提供してくれないんじゃ、これはしょうがない。やっぱ絵描きにメガホン取らせちゃダメだな、変なこだわりで木を見て森を見ないから、断捨離ができずに作品をダメにしてしまう。

ハヤト: あなたの方も校正を中断した「ATZ資料集」は作品のボツ原稿集ですよね。今見れば結構読ませる内容もあったと思うのですが。

小林: 今見なくても読ませる内容だったよ、でも、その描写を入れるとバランスが崩れるから、惜しいと思いつつ敢えて切ったんだ。こちらは文章だけども、「絵にこだわる」人の場合はもっと難しいと思うよ。ラフ画の段階で切れれば良いのだがな。

ハヤト: 原画デザインがダメなものにラフ画もなにもないでしょう。


2.いや、それはないでしょアディクト説





ハヤト: あなたのCRSタイムマシン説もかなり眉唾でしたが、数あるサイトの中でも少数派といえる、ウチと見解の近いアディクトさんがかなりトンデモなことを言っていますよ?

小林: 福井が作ったタイトルについてはこちらでも以前一言したわな。こちらとしては「ガンダムUC」で既視感あったので、「またか」という印象だけども。確かに見解は近いわな、2199と2202の両作とも駄作認定しているのは今のところウチとここくらいだから。



ハヤト: ま、ヤマト関連の権利関係を全部ぶっこめばこうなるという図案ではありましたね。で、この中で小さく書かれた「スターブレーザーズ」をメインに今後は完全新作で行くのではと。

わかります?
「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編は、
「宇宙戦艦ヤマト2202 (愛の戦士たち)」ですが、
その続編は、
ヤマトが出て来ないのに、
ヤマトをタイトルに冠せるわけないため、
「宇宙戦艦銀河 22XX +副題」
として続けてしまえば、
このやり方は主役宇宙船が交代するたびに変更になり、シリーズを示す共通名がなくなってしまう。
これは困った。
(以上引用)


小林: いや、全然困らないって、5年ほど前に主役がタイトルの人物ですらなく、絵柄もプリキュアで全く違っているのに二年も放映していた聖闘士星矢Ωという先例があるから。アディクトもっと勉強しろよ。こんな論理破綻しているぞ(笑)。



ハヤト: 言われてみればそれありましたね。オメガの主人公は光牙という人物で、星矢より15歳年下で、星矢はアラサーの黄金聖闘士として登場していますね。原作の黄金聖闘士は20代だったのですが。確かにタイトルと主役の名前が違うんですが、誰も気にしていません

小林: それにだ、スターブレーザーズというのはヤマトをほぼ同年に米国に持っていった西崎氏が現地で苦し紛れに付けたヤマトのタイトルで、戦艦とかにあまり思い入れのないアメリカ人向けに口直ししたものでしょ。日本じゃほとんど知られていない、だから福井氏も「ヤマト」と大書したわけで。

ハヤト: ブレーザーズの歌詞にありますが、西崎さんの理解ではヤマトの宇宙戦士というのは地球防衛軍に勤務する公務員じゃなく、宇宙の危機の際に各々の場所から結集する同志、「スターフォース」として紹介されていることもありますしね。日本の方も2なんかはそれに近い感じですが。

小林: そうそう、あのブレーザーズ、日本と違って毎回「イスカンダル」にこだわってなくて、話ごとに歌詞も違っているわな。いずれにしろ、ヤマトがシリーズ物なことはみんな知っているわけだし、それが「宇宙戦艦ヤマト・☓☓」でやろうが、「スターブレーザーズ・☓☓」でやろうが、見る側としては問題ないと言える。



ハヤト: アディクト説もありますが、いちばんまずいのはヤマトの後継艦というギンガがあまりにカッコ悪いことでしょうね。

小林: 6章の先行10分を見てもう投げたというのが本当のところだ。こんな作品の続編なんかムリ、興行に失敗して赤字を垂れ流すだけ。いったい何をトチ狂ったんだか


3.劣化はアニメばかりじゃなく、、



小林: 正直、かなりイヤなんだが、学生時代に日本のGDPは500兆円で国家予算は50兆、対米貿易は貿易総額の30%と教わったのだけど、気分が暗いのは講説されていたこの知識が20年以上経った現在でも通用してしまう点だ。

ハヤト: それは日本だけでしょう? 他の国なんかはアメリカも含めてその知識じゃ通用しないはずです。で、問題の韓国なんですが、以前調べた様子では日朝首脳会談(2004)からでも三倍くらいに拡大していますね。北朝鮮のGDPは韓国の100分の1ですから、今や併合しても何の問題もない、それがウチの見方ですね。



小林: ところがこの元大使、まだ30年くらい前の様子であの国を見ていて、上から目線の植民地視線なんだが、好むと好まざるとに関わらず、韓国は助けなきゃいけないんだ。それをやらないと中国なりロシアなりに対馬を挟んで直に相対することになってしまう。傀儡国の北朝鮮も同じだな。これは地政学の問題で、別に助けたくないから助けないじゃない。そんなことも分からない人が大使だったというのが。

ハヤト: 記事では韓国の大法院が2012年に「個人での請求権は消滅しない」と判決したのが始まりのようですね。そんなことあるんですか?

小林: 請求権が消滅しないかどうかはともかく、外国判決については国際司法共助で現地の大使館なり領事館なりを通さなければ執行できない。外交ルートが使えなければ、こんな判決は言葉のお遊びで何の意味もない。いくら大法院判決とはいえ、国家が請求できない請求を在外公館が積極的に助力するということも普通はない。何らかの法的措置が必要で、それは政府に留保されている。韓国も分かっているはずだがな。だが、この日韓条約というもの、今見てみるとかなりひどい代物で。

「そもそも日本政府は交渉の過程において、個人に対する補償も検討してはいた。しかし経済開発の必要に迫られていた韓国政府の要請を受け入れ、一括で韓国政府に支払うことにし、協定ができた。だから徴用工の問題もその無償資金協力3億ドルの中に入っていて、韓国政府が補償しなければならないものだった(大使談)。」

小林: 寛容と憐憫から請求権を放棄してくれた中国やラオスなんかと異なり、事情を見ると当時の韓国民は請求する気満々で、朴政権が軍隊で鎮圧しなければいけないような実情だった。それに内容も無償援助3億ドル(当時の日本としては大金)はその通りだが、ほか、政府借款2億ドルと民間借款3億ドルがあり、どこをどう間違ったのか、韓国民は賠償金を取るどころか日本に2億ドルの借金をする顛末になった。

ハヤト: これはまずいんじゃないですか?

小林: その上、援助は現物供与だから、韓国に日本資本がドバドバ入ってきて、経済植民地化の一歩手前というオマケ付きだ。当然、韓国民にシコリが残り、実は大法院の判決は5年前の朴槿恵時代に出せるはずだったが、父親の売国行為を認めたくない娘の指図で言い渡しが凍結されたという経緯がある。

ハヤト: いちばんまずい部分をスルーしていますよ、この大使。


閑話休題



小林: 今朝のモーニングショーで橋下徹が出ていたが、シリア安田事件での玉川徹とのやり取りを見ていると、この人、法律家としては本当に二流以下なんだなと。報道の自由が認められることについては誰も異論がないのだから、次に来るべきは取材の自由のはずだが、例の論点移動で混濁した議論をしていたな。何か山口二郎の掲示板にいたネトウヨ崩れの変なのを思い出してしまったよ。

ハヤト: 「自己責任論」というのは、解放された安田記者に対して安倍さんなどネトウヨサイドから投げかけられている言葉ですが、小林さんに言わせれば意味がないと。

小林: 安田がテロリストを使嗾して自衛隊の基地を爆破したとか、現地の幼稚園の園児に金をやって困窮する難民を偽装したとか、テロリストの女と肉体関係を持ってアルカイダに有利な情報を報道したとでもいうなら話は別だよ。しかし、入国に際し政府の警告を無視したくらいで、それが不法で公序良俗に反する、非難すべき取材活動とは私には思えないね。そもそもジャーナリストの役目は政府を監視し、国民に正しい情報を報道することだ。取材の自由に関するこれまでの判例を見ても、政府に従わなかったことのみでは彼を非難する理由にならない。その他の事情も勘案して、それが本当に「自己責任論」の妥当する、非難すべき取材活動だったか検証が必要だ。が、今のところ、そんなものはなさそうだ。

ハヤト: あるわけないですよ。

小林: あれだけ喋った橋下もノータッチだった。橋下は安田の取材記事の価値を故意に低く見て、シリアに行って子供と遊んでいるだけの記者の取材など価値ないとしていたが、元公人がそうやって報道の価値を云々すること自体、先の大使もそうだが、国民の「知る権利」に対する政府や公人の意識がいかに貧しく後進的かの良い標本だと思うがな。政府が「お構いなし」、「死して屍拾う者なし」なんてやっている国のジャーナリストが取材活動などするものか。

ハヤト: それは中長期的には国民の不利益でしょう。

小林: 橋下は時流を動かすような「特別なニュースバリュー(スクープ)」に価値を認めていたが、そういう大局的判断も安田がボロを着た難民の娘を見て窮状を感じるような小さな事実の積み重ねなんだ。その基礎なくして判断の重要性だけ特出しても、それは事実の基礎のない砂上の楼閣だ。要するにそういう観察をすることが苦手なんだな、橋下という男は。とにかくこの自己責任論、ウチでは取り上げるに値しない。

ハヤト: 最近のアナタは政治についてはあまり発言しませんでしたが、政治報道の質が下がったとは言ってましたね。

小林: 安倍を筆頭に政府与党の政治家のIQが20~30下がったような感じに見えるな。

ハヤト: それじゃ、今回はここまで。