Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2018/9/6)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.北海道大地震

 

小林: 前から思っていたんだが、補助金漬け(交付金の10%)の割には一極集中(札幌)で住民も虚栄の強い土地でさ、東京のようなインフラや生活様式を志向している割には脆かったというか、実は冬に訪れたことがあって、凍結した道を東京から移入した後輪駆動の高級車がツルツル滑っているのを見て呆れた記憶があるんだよね。

ハヤト: そんな車はどこでもあるでしょう? 数が多いということですか?



小林: 多いと思うよ、アウディのA8なんか北海道くらいしか売れないが、クラウンもセドリック(と後継車の何とか)も他の地域より良く見るね。型が古いから中古だと思うけど。反面、いかにも役立ちそうなデリカD5とかスバルとかはあまり見ない。実は最近カオルさんのお供で行ったんだが。それは置くとして、発電所一台(苫東厚真)が壊れただけでダウンか、脆すぎないか?

ハヤト: 場所も悪いと思います。列島四島の中では北海道だけが陸橋がないでしょう。トンネルはありますが、青函トンネルは新幹線専用ですし。



小林: 北海道に直接繋がる橋やトンネルがないのは、ソ連軍(今はロシア)に占領された場合に本土まで侵攻されないようにするためだ。下北半島と津軽半島から渡鳥半島までの距離はどちらも最短で18キロだが、このくらいの海上橋なら作れないことはなかった。津軽海峡の水路部は公海だから、海洋法条約の問題はあるけれども。トンネルもわざわざ広軌にして、在来線の車両を使えないようにしたのも、対露恐怖症がおそらく理由で。

ハヤト: でも、地震で電気も空港も使えないじゃありませんか。それに500万もの国民が困っています。上空はロシア機飛び放題、支援はフェリー(通常運行)じゃ危機管理としてあまりにお粗末じゃないでしょうか。



小林: 悪いことに今年は国後島でロシア軍の演習が計画されているんだ。いずれにしてもさ、対露戦略の要地として電源なんか当然フェールセーフでなければいけない地域がこの体たらくじゃさ、この国の政治家や軍人(自衛隊)学者の言うことは全部眉唾に見えてくるよ。地震程度でこんな感じじゃ、いざ侵略されたら500万人は見捨てるということだからな、この国の政府は。いざという時に棄民という発想をする連中がこの国の要職にいるし、かつてもいたことは覚えておいて良いよ。

ハヤト: そんな連中は私でも引きずり出して銃殺したくなりますよ。

小林: ちなみに発電所のあった苫小牧東部開発地区の地価は1平米3億円だ。もちろんそんな値段では売っていないが、それだけの税金が投入されている。この小島のインフラが何を取ってもギリギリで余裕がないのは理由のないことじゃないよ。件の発電所も投入した費用でもう一台くらい作れたはずだ。

ハヤト: 済んだことは仕方ないですが、小林さんの見方ではこの地震の被害は人災ということですね。

小林: 小賢しいと思うけど、最初震度5強だった震度が7(気象庁最大)に書き換えられたわな。実はマグニチュードは6.7で地震としては月並みだ。月並みな地震で巨大地震並みの交付金をせしめようという意図がミエミエで嫌になるな。そういう土地柄なんだ。



ハヤト: 台風21号では腰の重かった安倍さんが迅速に動いたのもそんな感じですか。

小林: 札幌とそれ以外で分けて考える必要はあるけどな。



2.2202とレビューの難しさ



小林: 実は思った以上に手こずっているんだが、実はサイトの他のレビューもそうだけど、ウチのレビューの目的はある作品が「面白いか/面白くないか」を説明するが第一義で、普通の評釈みたいに先例がどうだったからとか、型を踏んでいるかといった方法じゃないんだよね。いくら演劇の型に照らして正しくったって、それだけで名作か駄作かが決まるわけじゃないことがある。

ハヤト: マア、見ようによっては元が40年前の作品で、今さら同じことをやっても時代遅れだから、あえて新しい要素を入れることは考えられますね。250万隻の敵艦隊も土星よりでかい敵要塞も2ちゃんなんかでは非難轟々ですが、それができる以上、作劇としてあっていけないものではない。

小林: 2ちゃんの連中の言い分なんかそうだわな。出渕裕なんかもそうだった。特に出渕なんか前の作品の絵のまずさばかり問題にしていたけど、「40年前の絵が良くなりました」で、2199がパート1より良いかというと、そういう評価はできない。五感で感得するもの、つまり絵とか声優の演技力とか音楽とかは着実に良くなっているのだけどね。これは他の作品を例に取ったところで説明にならない。

ハヤト: 以前の作品のレガシーを使ったりリメイクしたりした作品は他にもありますが、東映の作品なんかは狙った通りの成果を挙げていますね。ウルトラマンとかライダーとか戦隊とかはうまくやっている感じです。何でアニメはダメなんでしょう?



小林: アニメ準拠でも木村拓哉の実写ヤマトは良かったから、生身の役者と声優の立場の違いというのはあるのではないか。役者はそれ自体名声のある人が多いから、監督や脚本に色々と口を出す。一方声優は与えられたシナリオを朗読するだけだから、脚本家のウェイトが大きくなる。

ハヤト: いずれにせよ、2202は面白くないんです。そこを説明しなきゃいけません。

小林: 「前の作品がどうだった~」では出渕と同じで説明にならんわな。そういうのは逃避というんだ。


閑話休題



小林: マア、この話題もそろそろ手仕舞いにすべきだな。カオルさんの話聞いても関心ある人あまりいないみたいだし、2ちゃんなんか見ても数人でスレッドを廻している感じだ。ま、ステマ要員のヒボー屋さんの成れの果てだけどね。そんな人しか関心持ってない

ハヤト: 売り上げなんかも、、相当、悪いんじゃないかと思いますよ。

小林: 久しぶりに自分の書いたダイラガーのレビューを読んだんだが、下のなんか読むとホントかよと思うよね。福井なんかの凡庸さと比べれば藤川桂介のそれはまさに神業

>この話は結構組み立てが細かく、艦隊戦なんかもちゃんと作戦立てて動いていますし、多い時でデュカス艦、前線司令部、ダイラガー、伊達旗艦、ラガーガードと5グループも動いているのでまとめにくかったです(ダイラガー31話)。

ハヤト: ダイラガーは番組のフォーマットはアレですが、話の進行自体はかなり緻密で精密な作品でしたからね。

小林: 作画ミスなんかも(ヤマトなんかと比べれば)少なかったような気がするな。そうそう、4~5つもの話を同時進行させて、それをシナリオに繋げた場合、よほど技量がないと話がバラけてしまう。これは文章にすると冗長で退屈で読むに耐えず、アニメにすると肝心な所は説明しない代わりに間延びがあったりと、これはみんなシナリオの完成度が低い場合の症状だ。一部だけ読めば「よく書けている」といっても、それで全体が良くなるわけじゃない。

ハヤト: これといった方法はないという話ですね。何度も読んで確認するしかないとか。

小林: 作った東映は映画の会社だから、チェック体制がしっかりしていたのかもしれんな。知っての通り、脚本家のウェイトが大きいのはアニメ特有の事情で、本来は別にそうでもないからな。

ハヤト: では、今回はここまで。