Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2018/4/5)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.豚は太らせてから喰おう



小林: 例の日報問題なんだが、まだ倒閣ストーリーを諦めてないんだね。日報はその内容が問題なんだが、それだけ言うなら議論にはすでに勝ってる。防衛省は出すべき時に証拠を出さなかったし、出せるような文書管理システムでもなかったことは認めている。で、あるならば、「イラクで自衛隊が戦闘に巻き込まれた」という野党の主張が正しいということだ。それで終わりと思うがな。

ハヤト: どうも当時の防衛大臣の稲田さんを引きずり出して、その任命権者の安倍首相の責任を追及したいようですね。

小林: それで本当かどうかも分からない防衛省提出の「日報」とやらを問題にするのかね。出すべき時に出していないんだ。そんなもん、あってもなくても同じだ。そう言って斬って捨てればそれで済むだろう。

ハヤト: なまじっか倒閣にこだわっているばかりに、どうも泥仕合になりそうな感じですね。

小林: モリカケで自民党が理財局に目を付けたのは、主計局の牛耳る予算はあらかた使途が決まっていて、政商の種になるような話が他になかったからだ。で、省庁の方も佐川みたいに政治に色目使っている背任者がいるのだから、政治主導で官僚を支配したいという方向性はむやみに反対するより利用した方が良いと思うがな。そもそも自民党が強いのは何でだと思う?

ハヤト: 官僚出身者が人材供給源ということと、様々な業界に支持組織を持っていることがありますね。

小林: 弁護士会や司法書士会、行政書士会や税理士会のような強制加入団体もあるね。そこに自民党の支持組織も入り込んでいる。他の政党じゃまず望めない特異な支援体制だ。特殊法人とそれ絡みの一般社団・財団法人も含めれば、会費と一緒に自民党組織に上納金を払っている団体なら星の数ほどあるわな。

ハヤト: ちょっとアンフェアですよね。下野した時にはさぞ混乱したでしょう?

小林: で、今回の件はモリカケも日報も政治家には飛び火させず、省庁に詰め腹を切らせる感じになってる。それは自民党の企図とも一致するし、野党にとっても悪いことじゃない。改革と同時にそういった政官ぐるみの癒着の構造にメスを入れることもできるからだ。例えば課長級経験者以上の官僚の被選挙権を一定年数制限するとか。その代わり、理財局の管理する国有資産については自民に一歩譲る。つまり、合法的な口利きなら認めてやる



ハヤト: さすがに反対すると思いますよ。人権問題とか言い出すんじゃないですか?

小林: 昔より世襲とか二世三世が増えているし、タレントもいるから、役人バンクは縮小しても強く反対しないと思うよ。それに口利きも一定のルールを作れば、先に話した妙な秘密結社は人材バンクの閉鎖と同時に存在理由を失う。

ハヤト: 在野の団体の方はどうします?

小林: 妙な資格とか団体とかは口を極めて非難すれば良いんじゃないかな。これも行政書士会はクルマの業界では登録のお荷物と呼ばれているし、OCRで文字が読まれば誰でも申請できるからな。代理が問題なんだが。宅建なんかも大手にいなければ仕事なんかないから、そんな資格は軒並み潰してしまう。税理士も必要ない。技能系の資格も簡単な訓練で習得できるものが多いから、そういうのも大半「なくても良い存在」としてしまう。

ハヤト: 生活の安全とか国民の健康とか不安ありません?

小林: でも、それこそ国民の健康の調理師なんかは別になくてもレストラン開業できるだろ。食品安全衛生責任者を置けば無資格の私だって開業できる。これは半日の講習で取得できる資格なんだ。そういうのが多いんだよ、どれも自民の支持組織になってる。

ハヤト: ムダな資格や団体を減らせば、同時に自民党も弱化できる、そういうことですね。

小林: 家の売買に不安があるなら、弁護士を立ち会わせれば済む話だ。宅建主任者も司法書士も別に要らない。連中のやっている仕事を見ろ、あれが本当に刻苦勉励して資格をとった人間のやる仕事か? タダの参入障壁じゃないか。

ハヤト: となるとどうですか? 官庁組織に対してはアナタは自民の侵食を認めてやる。在野については一分の特権も認めない、そういう感じですか。

小林: 各論に落とすと、国会では自民の官僚に対する責任の擦り付けに協力してやる。在野はムダな法律、制度、資格を取り上げて徹底的に糾弾する。これで自民は弱体化するよ、でも、苦痛を伴わない心地良い弱体化だろうし、そういう話なら、財界だって協力者も出るだろう。いいかげん弱化した所で選挙に勝って今度こそ自民党を解体し、官界も正常化すればいい。その時は本当に二大政党制になっているだろうし、政治家だってもう少しマシな人間がなっていることだろう。

ハヤト: そう上手く行きますかネ?

小林: 遅くても10年くらいがそれを行い得る限度じゃないか?



2.政局野党を葬らねばいけない理由



小林: マア、私が上みたいに考えるのも、上の女の子が理由だな。財務省のダーティーさは分かるけれども、報道の中でこの子は明らかに浮いていた。こういうのは自民でも財務省でもないなと、見立てではアメリカ国務省による内政干渉だ。そういうのがあるとすると、野党も今までみたいに単に数を揃えて政局とヒヒオヤジ二郎みたいに連呼してもおれない。

ハヤト: 今政権を取った所で、自民に様々な特殊支持基盤があるとしますと、それのない野党政権が不安定であることは否定できないですからね。



小林: 相手がトランプ政権というのも実はのっけの幸いでさ、昨年に兵器売り込みに来たけど、大統領がセールスマンという以外は実は普通の商売でしょ。トランプという人の頭の中には商品交換の普通の取引はあっても、法律で既得権を作って自動的に特定の人物や団体が不労所得を得る仕組みを作ったり、金も払わないのに商品だけ手に入れるという発想はなさそうなんだ。

ハヤト: そういう相手なら、取引相手は金が無いよりあった方が良いでしょうね。実際、金持ち好きそうですし、自分も金持ちですし。

小林: つまり、日本が政治的混乱に陥ったり、成長が鈍化して貧乏になったりという話は彼も喜ばないわけで。金が稼げるなら終身独裁政権でも歓迎というのがトランプ政権でしょ、だったら日本も金の稼げる国にならなきゃいけない。

ハヤト: 政治的安定にも潤沢な資金は必要でしょうね。単に政局に乗じて政権を倒すだけじゃ足りない。でも自民のシステムはどうなんです?

小林: 自民党には利益になっているだろうが、国家経済にはマイナスだろうな。国民のポテンシャルも削いでいる。稼ぐためにはムダなものはムダな人ごとさっさと葬らなきゃな。役人が政治家になるのも明治の殖産興業時代ならともかく、今の時代では必要ない。なぜなら、そのコネクションによる許認可自体がムダだ。



ハヤト: 今の野党じゃとてもできない相談ですよ。要するにムダを省いた経済拡大プランを持てということでしょうが、あのヒヒマント先生、あなたによれば共産主義の葉隠武士道でしょう?

小林: 上のも公有地売却は不当廉売と言いたいのだろうが、先に手を上げた豊中市が作りたかったのは公園で、籠池は学校。公園と学校なら学校の方が経済効果は高い。確かにいかがわしいんだが、不当廉売だから全て悪いというわけでもない。何でも競売、公示価格準拠にこだわる財務省の法の方が悪い。今回が悪いなら、次から直せば良いことだ。次の法律で合法だったら籠池は無罪で釈放、追及の必要なんかない。ああ、確かにヒヒマントじゃ思いつきもしないだろうな。

ハヤト: 安定政権はどうなんです? 実績のない野党連合じゃ誰も信じてくれません。

小林: だからさ、国会にあっては自民の霞が関切り崩しに野党も協力し、外にあっては支援団体を叩くのさ。少なくとも「フェア」な条件を要求すべきだし、国民にもPRすべきだ。これはアメリカ国務省も邪魔しないと思うよ。彼らフェアプレイ好きだから。政権を狙うのはそれからでいい。

ハヤト: 私の見る所、野党の方こそ、そういう変な支持層や団体が多そうに見えるのですよ。

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(アイドル登場)アメリカ様に足を向けて寝れんな

小林: ヒヒオヤジも民進党も官公労と縁深いからね。でもさ、自分の年金すらマトモに積み立てていない連中の支持なんて、価値あるの? 税金で老人を救う話も、肝心の老人は信じないし、若者はソッポ向くし、そもそも国に十分な金と効率的に行うノウハウもないでしょ? 私に言わせりゃ、元々不当利得なんだから共済年金はその分減額すべきなんだ。自衛隊の田母神も7千万円退職金貰ったって言うけど、返してもらえばいいじゃない。公務員の退職金なんて上級職でも1,500万もあれば十分だ。中途退社は上限300万な。首長の高すぎるレートも見直す。

ハヤト: 絶対できないですよ、彼らには。

小林: 減らしゃいいとは私も思ってないけどさ、でも、官公労や連合より支持は得られるよ。組織化も可能だ。それに公職も今のは半分以上派遣なんだから、管理職は分限規定を見直して、余分なのは退職させて民間に開放すればいい。派遣社員が負っているリスクを一般公務員が負わないのは不公平だわな。

ハヤト: いちいち過激なんですよ。

小林: でも、今の自民党と役人国家を放置していると、この国は遠からず滅びるよ。滅びないまでも、世界が日本に望んでいるのはそういうものなんだ。二大政党制というのは、単に野党が突発的に三日天下で政権を取ることじゃない。フェアな条件で戦い、各々の支持者の利益を代弁することだ。今言ったようなことには不利益を被る人間がいるんだよ、でも、それで利益を得る人間もいるんだ。それが野党の支持者であって、それがいるなら見捨てずに取り込むべきじゃないか。そうでなければこの国は限られた国の利権を奪い合う、成長の見込みのない、希望のない国になってしまう。


閑話休題

ハヤト: おぼろげに、何か見えてきたような気もしますが、今回もアニヲタサイトの本務は果たされずに終わったようですね。

小林: 今の自民党の言い分も、野党の言い分も、どちらを取ったとして、それで得するのは10人のうち1人くらいなんだ。自民は分かるが、野党も連合と官公労だろう、そんなの全労働者の2割もいないんだ。つまり、残りの9なり8は置き去りにされているわけで、そこに目を向けさせないのが今の野党の指導者だ。

ハヤト: 教育についてはどう考えてます?

小林: 役人の大学への天下りは大学の自治、つまり学問の自由に抵触するから廃止すべきだろうな。大学から役人は良いと思うけれども。時の政権の意向に左右されない独立した学問の重要性は従来以上に高いものが要求されるな。科学技術研究については資金は提供するけれども、研究の自由は侵さない配慮はやはり高レベルで必要だろう。それと官僚養成校である旧七帝国大学は廃校にすべきだろう。私の母校も入っているのだけどね。「名誉教授」の称号も使用禁止にした方が良いんじゃないか。そもそもあまり有名でない大学の元先生はそんなもん名乗らない。

ハヤト: 求めるのはあくまで中立な学問の府ということですね。

小林: 今までそういうアンパイアは霞が関がやっていた。それで良いわけないとは佐川とか見て、常識があれば分かるわな。

ハヤト: ま、長かったですが、今度こそ今回はここまで。次回は銀英伝ですよ。

小林: 語ることあるかなあ、、、