Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2017/9/25)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.悪い方向に進む朝鮮情勢



小林: 本当なら相手をしないのがいちばん良いと思うのだが、口八丁に手八丁、売るケンカに買うケンカと情勢はますます悪くなっているねえ、、

ハヤト: どちらも外交オンチというのが火に油を注いでいます。外交というのは微妙な言い回しや行動で相手に意図を伝えたり牽制するのですが、トランプ氏は見ての通りシロウトですし、金正恩も未熟者で応対を見ると外交の機微がまるで分かっていません。スイスで交渉が行われているという話ですが、、

小林: どちらの国も国民がトランプばかり、金正恩ばかりじゃないから、それは状況を憂慮する憂国の士はいるだろう。しかし、旧社会主義国の外務官僚の地位は低いし、アメリカもティラーソンの地位低下が著しいから、思うにこの交渉が両者に影響力を及ぼすことはないだろう。

ハヤト: どういう手段でやるかは知りませんが、太平洋に水爆を飛ばすとか言っていますね。



小林: 見たところ朝鮮の水爆は非多段階型のようだ。ここが分からなくてさ、もし多段階型もできるなら、核出力は300キロトンどころじゃない。1メガトンを超える。が、通常原爆からいきなり多段階もないだろうから、たぶん、そこまでのものではないのだろうな。公表されている情報ではせいぜいが強化原爆だ。

ハヤト: 多段階型というのは核融合で発生した中性子をウラニウムのダンパーで跳ね返してもう一度核分裂・融合を起こす方法ですね。それを何段も仕掛けて爆発力を倍増する、いわゆる「物理パッケージ」ですね。

小林: いずれにしたって、多段階でも何でもないただの原爆だって一都市を焦土にするには十分だよ。軍事というのは有力な反証がない限り、起きうる最悪を考えなきゃいけない。



3.朝鮮併合



ハヤト: これも前回少し検討しましたね。以前から小林さんは南北統一が進まないのは韓国にやる気がないからだと主張していますが。

小林: これもちゃんとした国際政治学者がいたならとっくの昔にきちんと説明されているべき内容だと思うがな。あのあと少し見てみたが、思ったより難しいんじゃないかと最近は思い始めている。

ハヤト: どこが難しいんですか?

小林: 一つは、この地域が日本よりも古い、紀元前から文明に馴化されてきた地域ということだ。イランもそうだけど、こういう所は難しい。良い意味でも悪い意味でも民度が未開人のそれじゃないから。



小林: 例えばこういうスローガン(税金払わない)が軽薄で奇異に見えるのは、我々が飛鳥時代に中華政治の影響を受けたことが大きい。中国から律令制や租庸調などを導入した。アメリカ人にとって税とは行政サービスの対価で、その正当化論拠は社会契約論、つまり契約だが、ことアジアではそうではない。中華の影響を受けたアジア人には受益と負担という意識が元よりない。



ハヤト: これだって自腹ですからね。でもこの人が九州防衛に出なければいけなかったのは、663年に天智天皇が無謀な朝鮮出兵をして白村江で負けたからでしょう?



小林: 岡山県に鬼ノ城という天智天皇が作った当時の城があるけれどね。

ハヤト: 鬼ノ城ですか、しかし、こんな所まで攻め込まれていたら戦はほとんど負けでしょうね。

小林: 白村江の敗戦は天皇にはよほど効いたらしく、さらに都を飛鳥から大津に移すオマケ付きだ。上の城なんかホント、無駄な造成工事だよ。たぶん、天智さんというのは現実的というより、すごく観念的に物を考える人だったんだろう。

ハヤト: で、朝鮮の場合はある意味日本以上にそういうのが根強そうな感じがありますね。

小林: そんな感じがするな。儒教文化の国だから。で、もう一つの理由は朝鮮戦争、これが結構凄惨な戦いでしょ、しかも、最初は韓国が負けてた。ソウルが陥落して釜山まで攻め込まれたから。さらにアメリカ軍とか中国軍とか外国軍隊まで踏み込んだから戦いは惨烈を極めた。で、犠牲者がおよそ百万人、しかも38度線が引かれたことで戦いは結局終わらなかったから、停戦後は双方に遺恨だけが残った



ハヤト: だとすれば、同族間でも結構怨恨感情がありそうですね。

小林: 韓国にキリスト教徒が多いのはこの時に北から逃げてきた人が多いせいもあるんだ。これが残っているとなると先にも述べた観念的な国民性とも相まって、同人種だからスンナリ併合とは行かんわな。

ハヤト: 三つ目の理由はありますか?

小林: 南北統一を図るにしても、ここで信頼できる調停役になれる国や民族集団がないということだな。



4.日本外交のスタンス



小林: でも、いずれにしても、まともな政治理性があるなら、日本はこの状況に関与せざるを得ないよ。もし朝鮮半島がロシアか中国、特に中国の後援で統一されたら、尖閣みたいな話が竹島や対馬、沖縄で起こることになる。国防上最低限の必要として、日本は少なくとも韓国の味方をしなきゃいけない。

ハヤト: 統一で北朝鮮という脅威を永久に無くすにしても、それは韓国主導で、日本が書いたシナリオでやる必要があるということですね。

小林: 日本って特に学術の分野に顕著だけど、民族生存や金儲けに必要な最低限しか政治や文化を尊重していなくて、ある意味偏っているでしょ。儲かればやる、儲からなければやらないという。そんな国にこれだけのシナリオを書ける能力があるのかな? 今の法経学部や学者の水準を見る限り、無理だと思うけど。

ハヤト: でも、やらなければどうなります?

小林: 金正恩はいずれ失脚するけれども、朝鮮統一国家ができたら日本は相当深刻な外交的脅威に直面することになるね。自衛隊を送って軍事で勝つだけではだめだよ。その先まで責任を持たなきゃいけない。



5.希望? の党



小林: 変な弁護士を引きずり降ろして小池が代表になったけれども、これは別にいいと思うんだ。見たところ維新を成功例と考えているようだし、その関東版二番煎じだ。どうも見るところ、小池という人には政治的創造性はあまりなさそうだ。知事で代表になったのも「松井がそうだから」だろう。

ハヤト: ま、野党連合とか言っている変な人たちの票を割るのが目的でしょうからね。

小林: それ以外に何があるという感じだな。で、民進党は今までさんざん冷遇してきた小沢一郎を引きずり出して対抗するようだけれども。



ハヤト: どうなんですかね、この様子では以前のような剛腕は期待できなさそうですが。

小林: 担いだ方もそのつもりだろう。連中、自分勝手ですぐ裏切るしな。躍進させても排除の論理とか言って内ゲバを始めるのがオチだ。ま、今度の選挙では民進党には入れないから。今まで私はなんだかんだ言っても民主党に入れていたのだけどね。民主主義の常識として、「よりましな方」に入れるつもりだ。



閑話休題

小林: とはいうものの、スローガンだけとはいえ、希望なんたらと言っているところを見れば、今の政治家が世襲の政治業者化していて政策やビジョンを語っていないことについては自覚はあるのだろうな。

ハヤト: 民進党を見る限り、考える頭もあるかどうか疑問ですね。

小林: 時事は飽きたから次回は違う話題にしようと思うんだ。



ハヤト: 999進んでます?

小林: 今見ると他の作品にも増して古びた感じで、視聴も進んでいないねえ、、レビューなんかいつのことになるやら。

ハヤト: 批判するにしても切り口が大事ですよ。

小林: それは考えておく。

ハヤト: では、今日のところはここまで。