Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2017/8/31)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.泥縄とはこういう、、(朝鮮ミサイル)



小林: ま、察するに今の北朝鮮に何を言っても無駄だろうな。

ハヤト: 先のインタビューでアナタはトランプ氏の北朝鮮政策を「外交史に残る外交の失敗」と言ってましたが、やはりズルズルと長期化してますねえ。

小林: トランプも安倍も実は同じでさ、戦略的命題が明確でない上に妙なプライドが邪魔して退くべき時に退けない拙さは感じるな。マア、アベノミクスについては「総括を」という野田聖子の声もあるがな。私としては小泉(小渕)構造改革あたりから総括した方が良いのではと。

ハヤト: これまでのウチの検討ですと、朝鮮問題を本気で考えるなら韓国を巻き込む必要がどうしてもありますね。ところが話に出てきませんし、安倍さんも今は非常に悪い日本人の反韓感情を緩和する措置を取っていません。日本がこの地域で主要なプレーヤーとして役割を果たすには、必要なことだと思うのですがね。

小林: 今さらながら「外交で何とかしろ」とかいう愚かな声を聞いていると、そのチャンスは過去に何度もあったと言いたくなるねえ。手遅れになってから外交官に責任を押し付けるのは国家主義者とか右翼的体質の人はいつもそうなのか、自分の物の見方、世界観がいびつで悪い事態を引き起こしたのに、他人に責任を押し付けるのは無責任という感じがするな。これはトランプも同様だ。

ハヤト: 政治は動いていますからね。過去に有効だった方法が現在も有効とは限りません。

小林: 今取れる方法は朝鮮のどんな些細な動きでも空母や艦隊を動かして目前で牽制することしかないよ。軍事的リアクションのレベルを格段に上げる必要がある。金正恩みたいな世間知らずは自分の周辺に砲弾やミサイルが落ちる恐怖を味わわなきゃ、改心はしないと思うからな。連中の想定を超えた動きをし、もう一歩踏み込む、危険だが、それしか手はないよ。朝鮮はすでにやっているがな。



2.Jアラート



ハヤト: 3日前に「Jアラート」が発令されましたが、これについては過剰反応とか、実は政治的宣伝とか色々言われていますね。実際にミサイルが通過したのは北海道の上空550キロ、国際宇宙ステーションよりも高いほとんど宇宙ですね。落下地点付近で操業していたサンマ漁船にも被害はなく、批判派の言い分も分かるような気もしますがね。アナタはどう思ってます?

小林: 実は私は大げさとも過剰反応とも思っていない。政治的宣伝はありそうな話だと思うが、そういうネトウヨや自民党の政治家がいたらそれこそまさしく「平和ボケ」だろうな。もしミサイルに水爆を搭載できたら、一発で日本の半分が消し飛ぶんだ。

ハヤト: 水爆弾道ミサイルの再突入体も北朝鮮は一応技術的基礎はクリアしていますからね。

小林: 高度が高すぎる(ほとんど宇宙)だから安心だって? もし北朝鮮がFOBS弾頭を開発していたら、そこから東京に一発落としてさらにアメリカに核弾頭を落とせるんだ。

ハヤト: ありがたいことに北朝鮮は人工衛星の成功例は、、ないみたいですね。一応解説しますと、FOBSとは爆撃機の人工衛星のようなものです。SALT2で禁じ手として使用禁止になりましたから、主要国の核保有国でこの技術によるミサイルはないはずです。

小林: 北朝鮮みたいに品質管理がずさんで一発入魂みたいな開発をする国(未だに複数のミサイルを目標地点に同時に着弾させた例はない)ではこういう兵器の渇望は高いと言える。売るほど核弾頭を持っているアメリカやロシアなら要らない技術だが。日本越えのミサイル発射は今後も継続するというし、北海道の上を飛びながらこの種技術の開発までされたんじゃたまらんわな。開発が終わったら「お礼参り」とか言って札幌に一発落とすとか。

ハヤト: この方法ですと、朝鮮から打ち上げられたミサイルは2時間ほどで地球を一周して、軌道速度に乗ったところで順次弾頭を打ち出すことになります。まずは日本、それからアメリカ、ワシントンと行きますと、20分ほどで東京もワシントンも火の海にできますね。

小林: 朝鮮がこれほど早くアメリカ大統領と日本国首相を殺せるとなると、今の安倍さんやトランプさんじゃ不安が大きすぎて夜も眠れないね。

ハヤト: 今後も撃つそうですが、そうなると、せめて着水した再突入弾頭くらいは回収しておく必要があるでしょう。



3.政治をしていなかった自民党



小林: 小池は築地や日本ファーストで行き詰まっている感じだけど、こちらの見立てと異なり、彼女の見方では橋本維新とかは成功体験なのかな? もっとも、そう考えているのは彼女の背後にいる日本会議や石原慎太郎だろうけれども。変な弁護士が仕切っている「~ファースト」を見ても、ほぼ維新と同じ流れになっているようだ。

ハヤト: 選挙が近いと言いますから、維新と同じく自民の補完勢力として野党票を分断という自民側の都合も党是に入っているのでしょうね。これも維新と同じと。大阪維新というのは、今見てみると大阪ローカルの散漫な不満のはけ口で、全国区の政治ビジョンは元よりなかったものですからね。それが看板だけ国政政党を掲げていた。地方政治の余剰物で中身なんかどうにでもなる代物でしたね。

小林: 橋下という人は今は弁護士やテレビじゃ干されているのでドサ周りの講演会とかで糊口を凌いでいるそうだよ。今や大前研一とか武村健一みたいなもので、いてもいなくても人畜無害だな。で、これが成功体験と。

ハヤト: 権力欲と数合わせ以外何もない感じですね。

小林: 安倍さんの7年間を見ても、キナ臭い以外は物価が上がって暮らしにくくなったくらいしか印象がないな。何より、政治家がビジョンを語ってない。国民にどんな生活をさせたいのとか、行政や福祉でどんな国を実現したいのという政治家として基本的な主張、ビジョンが全く感じられない。役人のルーティンワークを右から左に流すのは政治じゃないからな。

ハヤト: そんな感じがしますね。今さら55年体制の時代に戻すと言っても、当時と今とじゃ時代が違っています。

小林: 政治家の資質も低いよね。例の豊田真由子なんか訳の分からない青森市議を政策秘書に据えて呆れられている。元より秘書給与は政治資金の一つとしてピンハネされて当て込まれていたけどさ、政治活動に収入以上の費用が必要で常に金欠だというなら、自民党の議員も野党の議員も何で法律を作ってそれを改善しないのさ。貧乏人が政治家にならないようにするため? そんなことに使う頭があったらビジョンを考えろよと言いたくなる。



ハヤト: 豊田議員はお金はあまりないと思いますよ。でも、どうせ評判が悪いんですから、この際、恥も外聞もなく、政策秘書の給与を流用しなければいけない理由を説明すべきでしたね。

小林: あの人ビンボーだったから、ある意味、日本の政治家の基本構造のサンプルとして大いに参考になる存在ではあったな。議員辞められないのも、辞めたら他にする仕事がないからでしょ。だったらそうならない仕組みを考えて提案すれば良いじゃない。

ハヤト: 以前にアナタがイギリスで貴族院議員が庶民院の政治家を多数買収して配下にしていた話をしてましたが、彼ら世襲貴族でしたからね。同じことは日本でもありそうな話ですね。

小林: 典型的だったのは民主党の首相だった鳩山由紀夫だけどな。これの場合は金余りが高じて民主党(自由党との合流前)という自分の党まで作った。これによる弊害は民主党がモデルにしたイギリス労働党は分析して対抗策を取ったけれども、あのペン一本まで伝票を提出させるとか、政治家候補生を試験するとかいうあれな。日本では紹介した学者(山口二郎)がその部分だけスルーして採用しなかった。鳩山に遠慮したんだろう。

ハヤト: この辺のビジョンをスルーしたことが、民主党の場合は今の民進党まで続く数合わせ主義、流言リークの横行に排除の論理、重箱の隅を突く主張に引きずられていますね。

小林: ビジョンを失った政党なんか存在価値のないガラクタなんだということが、この例を見ればわかるわな。で、民進は別に良いが、安倍政治下の自民党も同じようなものになっていないかといえば、現状を見る限り同じガラクタとは言えるだろうな。

ハヤト: つまり、今の日本には政治はないということですね。

小林: 政治家もいない。このことに今の我々は早く気付かないといけない。



閑話休題

1.2202近況

ハヤト: このサイトは一応アニメ・小説サイトなのですが、このところのインタビューは政治とか時事の話が続いていますね。やっぱり、話題にする作品がないからでしょうか。

小林: 2202も、最近はしつこかったウェブでの宣伝も見ないから、案の定、変な話をやって失速しているみたいだな。あの面子じゃそうなることは分かっていたけど。

ハヤト: 1万隻の艦隊なんかヤマトでやる話じゃないですよ。



小林: あと、あのガンダムもどきの回転ビットな、作った小林は「我ながら良いアイディア」と自賛していると思うけど、あんなプローブ銃で大型戦艦も撃沈できるんじゃ、最初に大砲決めて船考えてという戦艦の基本デザインが崩壊してしまうんだ。一応タイトルは「宇宙戦艦ヤマト」だろう? 

ハヤト: 時間断層という変なギミックもありますね。地球の地下に時間が通常の10倍で進む空間があって、それで短期間にアンドロメダを作れたと。

小林: 作業員はクローンなんだろうか。全部ロボットで軍艦作れるほどヤマト世界の工業って進歩していたかな? 旧作でもアストロバイクを作れることは知っているが。福井って、こういうキワモノに頼らずに正々堂々とまともな話を書けないのかね。

ハヤト: ま、ウチのレビューにある銀河鉄道物語みたいに、999を下敷きに全く違う話を作るなら分かるんですがね。一応リメイクで元作品は名作で。

小林: 評価されている前の話を上書きするのなら、その前の話についてはどこが悪いのか、先ず分析を示さなくてはいけないわな。ヤマト2や「さらば」はZガンダムなどと違ってそれ自体視聴率も高く、話自体の完成度も高い作品だ。それを上回る話をするというなら、前作の分析はまず示さなければいけないことだわな。

ハヤト: 前作に問題がないとは言えませんが、確かに今の話をやる正当性を示さないと、今後はファンはどんどん離れていくでしょうね。2199で懲りていますから。


2.思い出補正・・・銀河鉄道999



小林: 連中はこういうことを言うとすぐ老害で思い出補正と悪口を書いてくるが、ヤマトに関しては今見ても絵以外で見にくさは感じないな。それを感じる作品を最近視聴して、それが銀鉄の下敷きになった999、今見るとこんなに陰気な話だったのかと。

ハヤト: アナタですら「思い出補正」を意識せざるをえなかったと。

小林: 昔の作品をかなり美化して覚えていたとは再視聴してみて思ったな。話は結構杜撰だし、70年代だから絵もひどい。それに当時の松本零士のコンプレックスや情念みたいなものが感じられて、今見るとこれはちょっと、、的なものがある作品だ。これを見て、いったい私はこの作品のどこに惹かれて毎週見ていたんだろうと。マンガも全巻読んだし。

ハヤト: 20話くらいまで見たそうですね。

小林: 一つ思い当たったこととして、この作品、メカもキャラもひどいけれども、ヒロインのメーテルの絵だけは割と早いうちに改善したような。10話くらいからだが、これは今見ても美人で以降の話は絵も揃っている。ヤマトみたいに話ごとにキャラの顔やヤマトの形が違うなんてことはない。たぶん、、当時の年齢からして話はあまり分かっていなかったが、当時としては劇伴のクオリティが高かった(青木望)ことと、メーテル見たさに付き合っていたんだろうな。



ハヤト: 高額な列車なんですが、居住空間もひどいものでしたからねえ、松本さんの世代ならあれにノスタルジーを感じるのでしょうが、今は彼の世代も本音は「トワイライトエクスプレス瑞風」でしょう?

小林: 999がSLなのはアンドロメダまでの長い旅で乗客の心を癒すためと第一話でメーテルが説明しているが、今の我々はあんな対面座席で堅そうな椅子の狭苦しい列車には癒されない。最初の説明からして破綻しているんだ。


3.福井(バンビジュ)がリメイクするなら



小林: 正直、この人には「宇宙戦艦ヤマト」なんて偉大なタイトルを扱う力量は無いと思うよ。これまでの作品みたいに中途半端なミリヲタと安っぽいナショナリズムまがいの偏った内容をインスパイアして作品を台無しにするだけだ。で、2202でヤマトは終わったと思っているのだけどさ。

ハヤト: ま、次がありますよね。やっぱり999でしょうか。

小林: これならやっちゃって良いよね。元の話がかなり破綻しているから、いっそ直しちゃって999ももっと瑞風みたいな列車にして、話も鉄郎が毎週トラブルを起こしてSDFに説教される話でもやっちゃって良いだろう。



ハヤト: SDFが出て来るんじゃ、「謎の美女メーテル」の出番はどうなるんです?

小林: ニコニコ動画で999が出る度にSDFコールが出ているような状況じゃ、これは出さざるを得ないだろう。そしてそのくらいやっても元が壊れているから999は壊れない。福井の書く話は根本的に面白くないけどな、奴が使いたそうなものは全部銀鉄で調達できるよ。

ハヤト: 私としては止めてほしいんですがね。しかしやるでしょうから、最右翼が999と。

小林: アイツの実力じゃコスモウォーリア零のリメイクあたりが順当だ。というより、ヤマトよりこっちやった方がずっと伸びる可能性高いと思うよ。

ハヤト: 有名人フリークのようですから、マイナー作品には興味ないでしょう。今までもガンダムとかヤマトとか昔ヒットして今もビッグなタイトルばかり狙い撃ちしています。零なんかノー眼中なのでは。

小林: 結局、器の小さい男ということだな。すでにヒットした作品ではなく、不運や不手際で陽の目を見なかった作品の可能性に視野が及ばない。ヤマトもガンダムも最初はそうだったのだがな。ギャラクティカみたいにそういう作品を見出して今度こそ大きく育てようという人間はここにはいないということだ。

ハヤト: 「思い出補正」はネットの悪口だと思っていましたが、実際にあり得ることだと分かったことは収穫でしたね。

小林: 我々も注意しなきゃいけないことだろうな。

ハヤト: それじゃ、今回はここまで。