Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2017/5/18)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。



1.ズルズル続く朝鮮情勢



ハヤト: 先の我々の予想通り、朝鮮半島情勢は夏までズルズルと続きそうですね

小林: アメリカ空母の哨戒及び攻撃半径はおおよそ1,000キロだから、攻撃力を維持しようとすれば少なくとも日本海にはとどまらなければいけない。あの内海、実は案外広いんだ。けれども、ビンラディン殺害ではその半径を超えた海岸から1,200キロ離れたアボッターバードで作戦を遂行した実例があるからねえ。もちろん空母単独では無理で、パキスタンの米軍基地からの支援を受けたのだけども。

ハヤト: ヘリはどこから送るんですかネ。

小林: 朝鮮半島の西側は比較的開けていて都市も多い。アメリカの基地もそちら側だが、こちら側は目立つので母艦を使い、都市の少ない東側の山間部からということになる。江原道から平壌のある黄海北道への山岳ルートで、元山市を大きく迂回して南を飛び過ぎるルートだ。攻撃は可能だが、アメリカ軍同様の早期警戒管制機はロシアも中国も持っているので、攻撃を成功させるにはまずこの二国を黙らせなければならない。特殊部隊を乗せたヘリが飛んだ所で先に通報されてしまえば金正恩の屋敷はもぬけの殻だ。そう考えると、先のシリア攻撃、つくづく後先考えないでやったというべきで。



ハヤト: アナタの見立てでは、アメリカは対シリア・ISの作戦と北朝鮮作戦の整合性が取れていないと

小林: ロシアはまず、この話には乗らないよね。通報して自国システムの優秀性をアピールし、北朝鮮に恩を売るだろう。あのプーチンだから、最初は同意したフリをして、後で通報してシリア攻撃の意趣返しをするかもね。それをすれば朝鮮に飛ばしたSEALSは平壌の手前でミグに撃ち落とされるから、乗っていた隊員には気の毒なことではあるな。その上、トランプ政権に大ダメージを与えることもできる。

ハヤト: 中国はどうですかね?

小林: これも暗殺なんか賛成しないだろう。と、なると、いつまでも日本海にしがみついているビンソン部隊は無意味というべきで、暗殺はよほど幸運に恵まれなければ無理だよね。ラディンのようなわけには行かない。

ハヤト: 同様の理由でミサイル破壊も難しいという話ですね。正恩と違って複数ありますし、移動もできますから、こちらはさらに難易度が高い。そうするとトランプさん、空母艦隊を二個も使っていったい何をしたいんでしょうかね?

小林: たぶん、虚報か不確かな情報に踊らされているんじゃないかと思うんだ。



2.金正恩病気説



小林: 金正恩には前から替え玉説があるけど、叔父を粛清したり独裁政権の維持に躍起になっているせいでストレスが溜まって暴飲暴食となり、元々80キロだった体重が130キロになって今は寝たきりという話もあるんだ。だいたい隠れ家にいたラディンやフセインと異なり、曲がりなりにも国家で、それなりの防備体制を敷いている国の元首が、据物斬りのようにアメリカの巡航ミサイルや特殊部隊にむざむざやられると考えるのがおかしい。

ハヤト: そうですね、こういう人は健康なら平時でも国内を頻繁に移動しているはずです。

小林: 頻繁に移動しているのが替え玉で、正恩自身は平壌近くのどこかに病気療養のため隠棲中という情報をトランプが掴んでいたとしたら、それは普通なら自分でもそれにやられるとは思えないSEALS部隊や巡航ミサイル、F18攻撃機からの地底貫通爆弾で正恩を殺せると考えても不思議はないな。言語や人種が違うことによるアセットの不足も、正恩が病気で動けない状態ならデメリットはかなり解消される。

ハヤト: トランプさんは軍かCIAからの情報で、「病気説」を頑なに信じているということでしょうかねえ、それゆえの空母滞留と。

小林: 空母のスタンダードミサイルじゃ弾道ミサイルは撃ち落とせないし、何よりいつもなら日韓と演習が終わったら三々五々でさっさと帰るアメリカ空母を限度一杯まで引き伸ばして日本海に滞留させる理由は、普通とは違うものがあると思うんだ。国内外で行き詰まり、ロシア疑獄と支持率低迷に喘ぐトランプ氏にとっては、正恩暗殺はワラでもすがるような気持ちで挙げたい得点ではあるだろう。本当に藁だと思うがな

ハヤト: 空手形ですよ。金正恩はそんなことじゃ死にません。それにアナタを初めとして、周りがこれだけ暗殺暗殺と言っていれば向こうも警戒しますから、成功するものも成功しません。

小林: 私はトランプが取り得る手段と暗殺の政治的影響は提示しているけど、成功するとは一言も言っていないよ。確実に打てる手がないのなら、さっさと撤兵するのが利口なやり方だ。



3.2ちゃん狂乱掲示2



小林: カオルさんによると、こちらでもスレッドを確認したが、例の掲示文は拡散していて昨日よりもひどいらしい。スレッドは(半分自演なので)伸びていないけどね

ハヤト: しっかし、我々としては見慣れたパターンですが、アナタの文章を取り上げて内容を吟味するのではなく、手近にあるガノタ知識をデタラメに投げつけているような、どこにでもあるガノタ掲示板と同じような内容にしかなってませんね。

小林: 相手と自分の間に力の差がある場合、こういうことは誰にでも起きうる。要するに、ここに書いている連中は全員ニワカということだ。私と同じ足場に立って議論できる奴なんか誰もいないよ。そんなガラクタ投げつけるようないいかげんな掲示文で、こちらやカオルさんのサイトがどうこうなるものか。

ハヤト: ま、何度も来ていますし、2ちゃんでアナタの同類として良く挙げられるラスカルにしお氏やiwatam氏に比べれば、こちらの方が慣れてはいますね

小林: いつも不思議に思うのだけどさ、逆の立場だったら私なら一応議論に必要な内容は目を通すよね。レビューを書く時に一応作品を全部視聴して書き出すのと同じで。オルフェンズは行き当たりだったけれども。Gレコなんか用語説明のコーナー見れば、第一話の時点ですでに全部見ていることは分かるわな。

ハヤト: オルフェンズは何でそうしなかったんですか?

小林: 「オルフェ千葉氏の小説」という、手っ取り早い参考書を先に書いていて、「オルカ=叢雲劾」で大半説明できるようなドラマしかしていなかったからな。実際それで間に合ったし、レビューもそれで事足りた。打ち切ったからますます第一部全部視聴の必要性はなくなった。作風というのは、そうそう隠せるものじゃないんだよ。それに先に行くと、「コロニー編」みたいなウチのパクリのような話もあったしな。

ハヤト: ま、オルフェ氏がそういう人物だということは、過去に「ユニオン」とか「ライブラリアン」でウチも分かってますからね

小林: つまり、わざわざ見直さなくても、作品を批評できるだけの材料はウチは持っていたわけだ。ガンダムリバイバルの件もあるしな。



閑話休題

 

小林: とりあえず、カオルさんの要望で「銀河鉄道物語」の準備を進めているけど、この作品も不憫だねえ、松本零士テイストをあれだけ再現しているのに時代が悪かったせいでパチンコのイメージしか残らなかった。同じことはルパン三世の「ファースト・コンタクト」にも言えるが。

ハヤト: 2000年代初頭はみんながアニメに飽きていたんですよ。ウチのサイトはまだ開いていませんでしたが、評価すべき作品を評価しなかった恨みはありますね。

小林: 銀鉄一話の有紀渉と息子のキャッチボールのシーンなんか、「ヤマト復活編」は本当はこうだっただろうと。一話で殉職する渉は成長した古代、ラーメン屋の妻は森雪だからな。復活篇で描かれた古代より、息子と戯れるこちらの方がよほど「古代らしい」。やはりヤマトに松本零士は必要だったと思わせる一コマで。

ハヤト: 批評の方法は深化の必要がありますね。ウンチク並べて他人を貶しているだけじゃ、良い作品を後に伝えられません

小林: ヤマト2のレビュー4話で天狗党の乱について長々と触れた下りは我ながら脱線と思ったけれども、必要なことなんだな。小林誠とか、あの掲示板の連中のように義や志のない人間にあの話を語るには、先ず、それについて説明しなけりゃいけない。

ハヤト: レビューの追記根本的に思想の異なる~では、かなり突っ込んだ話をしましたね。普通アニメのレビューではやらないような。

小林: ウチが作品をコマ送りにして重箱の隅を突くようなレビューをしたら、作品の細部については語れても、全体については語れないよね。しかし、それがいちばん重要なんだ。細部の完全性を求めてもそれで仕事が進まなかったら、納期に間に合わなかったら、作品それ自体が世に出ないからだ。だから、制作指導がどのような思考で行われたかを洞察するには、違う話題を語る必要もある。それが読み取れない人間(掲示板のガノタ)は取り合う必要がない。

ハヤト: 細部の完全性というと、2199での出渕さんとか、2202では小林さんにその傾向はありますね。

小林: 連中は自分の守備範囲でしかうるさく言わないから、それで仕事が滞り、全体の進行がおざなりになっている。それは作品にも良く現れているんだ。

ハヤト: それじゃ、今回はここまで。



追記



小林: とりあえず一つ指摘しておくけどさ、「批評の文化」云々を言っているのは私ではなくカオルさんなんだよ(嘲笑)。

ハヤト: 茶坊主さんは山口二郎さんのサイトでも読解力のなさを同じネトウヨの方に指摘されていたという話でしたが、確かにそれらしいコメントを読むとそんな感じですね。

小林: ネトウヨと私が組んでアニヲタを叩いたというのは後にも先にもこのくらいじゃないか(笑)? とにかく、「誰が何を言っているか」を区別して物を言うのは批評以前の言論の基本だよ(哄笑)。

ハヤト: 他にも「マシュマーとハマーンが子作りする痛い話」とかありましたが、ということはATZを13話まで読んでいるんですかね。アイリスが登場するのは13話ですから。第一部の最終話ですね。

小林: バカにしてはえらく根気あるね。私は2ちゃんで書くような低能はATZは1話で投げ出すと思っているけど。で、引用された元のインタビューなんだが、あれはこの「インタビュー」と違って、ホントに私とカオルさんの対談なんだな。カオルさんが聞きたいことを質問してきて、私がそれに答えるスタイル。彼女の仕事なのだけどさ、それと同じクオリティで作っているのよ。彼女によるとコミュ誌より難しいという話だけど。

ハヤト: 元のインタビューは確か、Zガンダムのレビューを10話ほど書いた後でまとめたものですね。話で言えば大気圏突入のあたり。これもゼータはファーストよりだいぶ後なんですがね。何でZガンダムが難解なんて話になっているんです? それどころかインタビューでアナタ、それは否定してるじゃないですか。

>精神科医がこの作品を難解だと言うなら、私はそれは信じますよ。しかし、専門の訓練を受けていないトーシローが「難解だ」と言ったところで、それは「ミイラ取りがミイラになった」というのと同じで、少なくとも私はその人信用しません。

小林: と、書いているのだけどさ、そういうのは読まないし読めないんだ。何だか小中学生あたりのワガママな子供を相手にしている気分になるな。

ハヤト: スレッドが予想以上に盛り上がったので、火消しみたいなコメントもありますね。OUTもそんな感じでしたか?

小林: 話題を振っておいて後で鎮静化に躍起になるあたりは近いものがあるな。それに気になっているんだ。スレ主が引用した文からOUT編集者の批判をあえて抜いた所。自演と言っても複数のIDを使い分けていたり、論調で分かるけど、まあ、普通の人間ではないな。煽り専門の工作員だよ。

ハヤト: 全体として見ると、アナタに対する批判は視聴者からというより、編集者からという感じもしますね。アナタのやっていることは彼らとは相容れませんから。サンライズの作品を否定してますし、コントロールも効きませんからね

小林: OUTも旬だったのは80年代半ばまでだったからね。それに制作の裏話云々を言うなら、昔のアニメージュ特集号(ロマンアルバム)の対談では永井一郎が良質な(アニメ)批評ジャーナリズムの必要性を語っているんだよ。



ハヤト: アニメージュって確か徳間書店でしたね。ニュータイプの角川と違ってサンライズ色はあまり強くない

小林: コイツ(掲示板)の言っているようなことは別にサンライズでなくてもできるよね。読者が求めていたのは設定も裏話もあるが、それ以前の前提として自由で独立した人格による正当な批評だ。その辺が崩れていったのがちょうどZガンダムの時代で、論調から自由や闊達さが失われていったと同時にアニメも衰退していったんだ。

ハヤト: しかし、ネットの世界では確かに以前より自由に書き込みできますね。アナタもサイトを持っていますし。

小林: しかし、不特定多数の人間が匿名で誹謗中傷のイジメを繰り返しているのも日常茶飯なわけで。そういう中での自由は結局不自由の自由だよね。徳間書店の社員は別にサンライズに匿名で記事書いてないでしょ、正式に取材を申し込んで、関係者にアポを取って取材した内容を記事にまとめている。相手の立場を尊重しているわけで、権利関係にも配慮している。こういうのと掲示板を一緒くたにはできないな

ハヤト: やはり批評される側としては「正当な批評を受ける権利」を尊重してもらう必要がありますね。批評される側が批評する側の「取材の自由、言論の自由」も尊重することは当然ですが。

小林: これが文章(批評)をモノする前の作法というものでさ、それができていないものはそもそも批評ですらないんだよ。ウチだって対象となる作品はちゃんと視聴して、場合によっては何度も見て書いている。スレッドのタイトルを見間違えたり、対象を勘違いするようなレベルで2ちゃんでダベってくれるなというのが、ウチの言いたいことだ。


オマエ、レベル低いよ

ハヤト: 一応、予防線を張っておきますが、場合によってはアポも取れないことがあります。そういう場合はどうします? 例えばウチはレビューを書いていますが、制作各社とは特に連絡も取っていません。憲法で言論の自由が保障されていることを見れば、常識的に見ても必要ないと言えますがね。

小林: その場合は中立性をことさらに強調するとか、対象についてディティールを増すとか、とりあえず、相手の立場と批評を行う自分の立場とは明確に区別して書く必要はあるわな。普通だと思うんだが、制作スタッフがああせいこうせいと雑誌編集の現場にまで入り込んでいるアニメ雑誌のスタイルの方がむしろ異常で。今の読者は大半がこういう雑誌はガンダムの場合はサンライズの提灯会社と思っているだろうからな。ソ連のプラウダのようなもので、そうでない時代もあったんだよ。

ハヤト: だいいち設定くらい、説明を受ければ整理記者でも書けますね。

小林: スレッドの中に「Zガンダムの難解さは小説版5冊を読めば分かる」という訳知り顔のコメントがあったけど、その小説は何度も改訂されていて80年代当時のそれじゃないし、そもそも補助資料を読まなければ理解できないような作品は出来が悪いと言える。そういうことを指摘するのが批評というんだよ。サンライズに都合の良い言い分をオウム返しに投げ返して、たまにスパイス程度に尖ったことを言う程度じゃ、そんなもん、批評でもなんでもないんだ。

ハヤト: 月刊OUTは黎明期の雑誌のせいか、その辺は編集者も今一歩分かっていませんでしたね。

小林: ロマンアルバムの永井一郎のコメントは私も勧められて読んだけど、ホント、卓見だよね。こちらが現在言っているようなことを30年前に指摘している。永井は京大出のインテリで、声優なんて不本意な仕事だったけど、インタビューで意地を見せた感じだ。相方は富野だったけど、この人は上の掲示板くらいの見識だったから、この指摘の重要性を理解できなかったんじゃない? その結果が現在なわけで。

ハヤト: スキャナを掲示するのも面倒です。このコメントは実際にあります。読みたい方は古いアニメージュをアマゾンで買ってください

小林: 今手元にあるのに出さない私も意地が悪いけどね。そういう人いるから取材には独立した知性と人格が必要なわけで、提灯記事屋の自己正当化なんか見るに堪えないし、読むに耐えないんだよ(→掲示板)

ハヤト: 2ちゃんの放言は批評じゃありません。あれはただの「便所の落書き」です。