Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters 2005.

An another tale of Zeta・・・INTERVIEW


(インタビュー 2017/1/29)




機動戦士Zガンダム ハヤト・コバヤシさん
※本作の記述とは関係ありません。



はじめに

ハヤト: 皆さんこんにちは、カラバのハヤト・コバヤシです。ATZのインタビュアーを務めています。

小林: 作者の小林昭人です。


1.復刻版「クルマの話」



小林: トランプが日米協議をやるそうだから、昔のエッセイを引っ張り出して置いておくことにしたよ。少し手直ししたいと思って、そのまま10年間野ざらしだったものだが。図表や写真を付けていないのは著作権の関係な。まとめて電子書籍化するなら、こういうのは手描きになるだろう、描けるけどね。

ハヤト: ま、彼の自動車時計は1980年代で止まっているようですから、ちょうど良い感じはしますね。

小林: ホントならもう少し直してハイブリッドカーまで扱いたい話ではあったな。それにダウンサイジングターボ安全ボディなどこれに書いてない技術も出ている。今から20年位前のクルマまでの話だな。しかし、今読み直してみるとアメリカ車って小気味よいくらいこういう動きの蚊帳の外だったんだな。



2.合衆国崩壊



小林: 裁判所も70年前ではないので、無茶な大統領命令には反対する権利がある。でも、あの大統領命令、猶予期間も置かずにどういうつもりで出したのかな? 見た所、入管手続の厳格化を指示しておきながら、入管の陣容は強化しなかったので、そんな時間もなかったが、溢れる入国者(永住権者の帰国者、グリーンカード保持者)と難民で入国管理局がパンクしたという感じだな。

ハヤト: でも、裁判所の命令は反射的に難民についても大統領命令の適用を排除するもののようですが、従わない職員もいるという話ですよ。



小林: 仮処分の前に、記者会見で経過について語っている(実に順調、どこがだ)所を見ると、命令が憲法に触れる蓋然性が高い上に、出入国管理に影響あることは承知の上だったんだろうな。主権国家はそれが外国人でも人権を最大限に尊重する必要があるが、入国や再入国の自由を制限することそれ自体は国際慣習法上も違法とはいえない。裁判所の命令も仮処分だ。ひどい話だと思うけどね

ハヤト: 政権のダメージにはなりますかね?

小林: 今までのトランプの言い分を聞いていると、彼は知識人やマスコミの視点で言葉を発してはいないわな。あくまでも自分を支持したラストベルト、貧乏白人たちの方を向いている。そういう人たちは国外にはそんなに旅行しないし、国連や難民についても良く分からない。そもそも入国管理局にトランプ支持者がいたんだ。報道を見て、強い大統領に溜飲を下げているというのが実態じゃないだろうか。

 
アメリカの日本会議(バノン)と政治オンチの娘婿キシュナー

ハヤト: トランプの戦略顧問のステファン・バノンは極右新聞のオーナーで、国務省も上級幹部が相次いで辞職したので、現在外交を仕切っているのは娘婿のキシュナーだそうです。巷の評判だと、この人は政治に興味がないし、政治的経験もセンスもないということですね。

小林: 別におぞけるこたぁないよ、安倍政権だって学者としては二流三流、政治外交の経験もロクにない手合しかいない日本会議が仕切っていても六年間政治をやってきてるんだ。国会の聴聞会で憲法や安保法についておぞけるような異説怪説を聞かされても、極端にひどいことにはなっていない。ウチもHPを続けられているしな。細かいことを言えば言いたいことは色々あるけどさ。これでトランプが即弾劾、罷免というのは、ありえないんじゃない?

ハヤト: 反知性主義の政治外交への影響というのは、今一歩分からない所がありますね。

小林: 反知性主義とかポピュリズムという言葉自体がそもそも一面的な物の見方で、問題の本質を捉えてはいないんじゃないだろうか。もう少し大きな流れのような気がする。

ハヤト: 1月から様子を見ていますが、トランプ政権もまだ始まったばかりで、もう少し様子を見る必要がありますね。

小林: 入管に軍の一個大隊を派遣し、人員を増員しておけば起きなかった混乱だからな(少しも良いとは思わないが)。今後はそうするんじゃないか? 反トランプ派には執行停止を橋頭堡という考えもあるが、仮処分だったら発令は疎明で足りる。理由も簡単なものだから、先例にはならないよ。



閑話休題



ハヤト: アナタはトランプ氏は人柄も信用ないし、政治的実績もない上に支持率も低いから、早々に成果を求めるはずと言っていましたが、見ての通り、国内はそもそも政府の掌握すら手間取っていますので大変なようです。やはり国外でしょうか。

小林: 昨日首脳会談があったが、プーチンとは割と突っ込んだ話し合いをしたようだが、オランドは厳しい意見を言ったそうだ。で、我らが安倍さんは次の会談の日程だけ覚えていたらしい。向こうが朝の9時、安倍さんが夜中の11時じゃ、分が悪いわな。

ハヤト: プーチンとしては恩を売るには良い機会でしょうね。

小林: クリスタル・シティの任官希望者にはトランプ政権に参画すべきでない理由が回覧されているから、人材の面でも危機なのだが、そもそもこのワシントン・エリート政治に対する反感も彼を勝たせた理由であった。アメリカは猟官制だから、政権が変わるごとに辞めた官僚には繋ぎの職が必要なんだよね。どこかのコンサルタントとかアナリストとか役員とか、そういうものとして今まで機能してきた、トランプはそれに代わる何か良い策を持っているのかな?



ハヤト: 人種的偏見が気になりますね。そもそもムスリム追放令もいいかげんで偏見に満ちてますし、オランド大統領は厳しいどころか険悪だったようですよ。会談後にEUが一致してトランプに対抗することを呼びかけています。気分を害した理由は、彼のフランス人に対する偏見もあったのではないでしょうか。

小林: 英国人のメイや、自身の出身国(トランプ家は三代前は移民で祖父はバイエルンの出身)でもあるドイツのメルケルとは特に波風を立ててもいないから、このリアクションはやはり偏見によるものかな? それにトランプはあれでも上流階級の出身で、それなりのステータスのある相手や親しい人間には礼儀正しいんだ。オバマの前の借りてきた猫のような態度は記憶に新しいが。あと、5時起きを強いられたオーストラリアがいたが、これは良く分からない。



ハヤト: 選挙中にケンタッキーフライドチキンをナイフとフォークで食べて失笑を買ったという話もありますね。ええ、出る所に出れば結構まともですよ。でも、結局あの電話会談、まともな話をしたのはプーチンだけということですか?

小林: 確認は取れていないが、10日の安倍との会談でトランプが為替介入の制限を求めてくるという話もある。それをやられればアベノミクス終了だが、そもそも他の国がアベノミクスに追従することを渋っているのは、これが通貨安競争になってしまい、通貨安競争は貧困の輸出競争になるからだ。そういう点、日本は少し困るけれども、猫の首に鈴をつけてくれることに結果としてはなるのかな?

ハヤト: ドルは基軸通貨ですからね。私は中国当局が何で米国債を放出して人民元を高止まりさせているのか理解できないのですが。

小林: あれは本当に良く分からないよね。しかし、国債の放出にしろ買入れにしろ、それで為替相場に影響させることを目論めば為替操作(カレンシー・マニピュレーション)とは言えるな。通貨の高い安いは問題じゃない。ただ、現状では完全な固定相場制も変動相場制もないから、為替相場への政府の介入はどこの国でもやっていることなのだが。現在の状況で議会が中国を為替操作国と認定すれば恣意的との誹りは免れんな。いずれにしろ、中国はそうしたいようだが、今の所、ドルに代わり人民元を基軸通貨にという動きはない。



ハヤト: あと、成り手のいない官僚制の掌握の方法ですが、一応、下級官吏を昇格させて数を揃えるという方法はあります。足りない分は新たに雇うと。

小林: それをやるなら少なくともバノンはクビにする必要があるな。偏見に満ちた粗雑なイデオロギストの下では、いかなる制度も機能しない。ナチスだってそういうのは政権掌握と同時に追い払ったんだ。



ハヤト: ま、イヴァンカさんがいますし、、

小林: アメリカも日本も70年ごとに大きな変革を経験してるわな。一つは南北戦争と明治維新、もう一つはニューディールと太平洋戦争、どちらも既存のエスタブリッシュメントとは関係ない層から人材を登用したし、そうすべき必然性もあった。で、今回は太平洋戦争以降70年なのだが、どちらの国も制度が程よく劣化して、国民は大きな不満を溜めている。

ハヤト: トランプさんがそれをやるんですかねえ、、

小林: トランプがダメでも次はそうなるだろうな。



ハヤト: 裁判所の措置については、さっき言ってましたね?

小林: そう言うと思うよ、当たり前だ。

ハヤト: では、今回はここまで。