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 SAMARKAND サマルカンド

 サマルカンドは中央アジア最古の都市で、古代より「光り輝く土地」と親しまれてきました。紀元前4世紀にこの地を訪れたアレクサンダー大王も街の美しさに驚嘆したといわれています。14世紀にチムール帝国が形成されると、この街は首都として大いに繁栄しました。チムールはここを世界一美しい都にしようと、青を基調としたモスクを数多く建設しています。街は砂漠の中にあるとは思えないほど緑が豊かで、バザールには野菜や果物、香辛料などがあふれています。特に「砂漠の宝石」とも呼ばれる中央アジアの特産・ハミウリは絶品です。


 左の写真は、マホメットの甥が葬られていて中央アジアの聖地となっているシャーヒ・ジンダ廟です。入り口の階段は、上るときと下るときの階段の数が一致すると願い事がかなうという言い伝えがあり、子どもたちが一生懸命に数を数えながら下っていました。街のあちこちに、美しいコバルトブルーのモスクが見られます。


 「アフラシャブの丘」にあるシャーヒ・ジンダ廟は、イスラム教徒の霊廟です。建物は美しいコバルトブルーのタイルで覆われています。サマルカンドのタイルは、独特の浮き彫りが施されており、またコバルトブルーのほかに緑、紺などが用いられていてひときわ印象的です。その特徴のあるブルーは「サマルカンド・ブルー」と呼ばれ、世界的に知られています。

 チムールが最愛の妻のために築いたという、ビビ・ハニム・モスク。この世で最も偉大で壮麗なモスクに仕上げようと、インドやペルシャから著名な建築家、芸術家を呼び寄せて造られたといいます。ビビ・ハニムについては、シルクロードを描いた作品で知られるマンガ家・神坂智子が、ビビを主人公にしたマンガを描いていて知りました。残念ながらそのマンガのタイトルは忘れてしまいましたが、確か「シルクロード・姫君の塔」という単行本に収録されていたように思います。
 建物の手前に見える石造物は、コーランを載せる台です。畳3枚分くらいもある大きなもので、この上に載せる巨大なコーランは、タシケントの博物館に保存されているそうです。
 私がこの地を訪れた1999年は、独立から10周年を前に、街のあちこちで、傷んだモスクや遺跡の修復作業が進められており、上のシャーヒ・ジンダ廟や右のビビ・ハニム・モスク、そしてチムールを葬ったグル・エミル廟でも足場が組まれて作業の真っ最中でした。旧ソ連時代は、宗教行事などが禁止されていたため、こうした歴史的な建物も荒れ放題になっていたそうです。以前レーニンの像が建っていた街の中心には今、祖国の英雄チムールの像が建てられており、民族の誇りを取り戻した人々の喜びがあふれているようでした。

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